劇場公開日 2019年10月25日

  • 予告編を見る

去年マリエンバートでのレビュー・感想・評価

全23件中、21~23件目を表示

4.5短期記憶と考察と

2019年10月26日
iPhoneアプリから投稿

男と女は一年後に、約束通り再会した。
しかし、女は一年前の出来事どころか、約束したことさえ覚えていない。
去年マリエンバートで出会ったことや二人の出来事を、なんとか女に思い出させようとする男と、その回想。
静止する人々の中で自分と男だけを動かして、女は記憶を徐々にクリアにし、回想する。
だが、夫も介在してくる。

複数の視点で特定の事象を観るという代表的な作品だが、ホテルとその庭園が舞台で、時制や誰の視点・回想なのかキャッチアップするのに苦労する。

ココ・シャネルのデザインしたドレスに注目しても、モノクロなので、途中からこんがらがってくるし、静止してるはずの人が少し揺れたり、浮いてる男を見つけて、そっちに気を取られたり(笑)、本当に集中力を要する。
あと、ゲームも思考の邪魔をするし…。

黒沢さんの羅生門は、同様な手法で、人間のエゴを炙り出したとされるが、この映画は何を言いたいのだろうか。
きっと、そこがポイントではないのだろう、とても実験的な映画だ。

難解と言われているが、僕は、男と女は、「去年マリエンバートで」死んでいるのだと思う。
男は庭園の高い場所から落ちて、女は夫に撃たれて。
そして、死んだことを当初はお互い理解していない。
男も実は死んだことを理解してなかった。

最後に。女と男は記憶を取り戻し、ホテルを出た。
もしかしたら、二人は一年もの間、約束の日まで、そこにとどまっていたのだろうか。
考えると切ない気もする。

映画研究では重要な位置づけの作品なので、興味のある人は調べてみてください。

4Kリマスターで、ココ・シャネルのドレスは余計きらびやかになりましたが、どのみち、あれ?あれ?みないな、集中力は途切れましたね、僕は。

コメントする 1件)
共感した! 12件)
ワンコ

1.0読むのに必死でした

2014年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

うーん、これは観るのがちょっと苦しかったです、正直… 主人公のモノローグが延々続くので、観るというより読むという経験になっちゃいました。まぁ、これは仏語が分かる人には違う経験になるのでしょうけど、私、仏語は分からないので、どうしても読むしかなく…
かなり実験的な映画で、ちょっと私には厳しかったです、どうも。
館の装飾を撮り続けるオープニングで、私としては、あ、なんか自分には駄目かもという予感が一杯でした。そしてやはり残念な結果と相成りました、はい。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
チャーリー

4.5“計算された迷宮”に混沌と迷い込む

2012年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
Chemy
PR U-NEXTで本編を観る