「凡人には分からない」去年マリエンバートで ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
凡人には分からない
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絵画なら抽象画、音楽なら前衛音楽というジャンルの映画版だ。というわけで凡人には理解不能だった。
モノクロによる、お城の内部、外の庭園をバックに人物を絵画のような構図による見せ方は素晴らしかったので、単純なストーリーだったらもっと高い評価を与えていたかもしれない。実際には肝心のストーリーは難解で字幕を読むだけでも苦痛であり、時々居眠りをして、なおさらストーリー展開がわからなくなってしまった(居眠りをしなくてもわからなかったかもしれないが)。
音楽については、パイプオルガンが流れるシーンとそれ以外の音楽が流れるシーンとで、何か意味を持たせていたのかもしれないが、いずれにしても訳のわからない映画だった。
ただ、アフレコがこの時代にしてはぴったりと合っていて、モノクロの綺麗な画像とともにフランス語の語感の響きが気持ち良かった。
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