血ぃともだち

血ぃともだち

解説・あらすじ

「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の押井守監督が手がけた実写映画で、献血マニアの女子高生たちが、吸血鬼の少女をかくまったことから起こる騒動を描いた異色コメディ。私立来栖学園高校の「献血部」に所属するマキ、仁子、ナミ、カオルの4人は、血を抜かれることの快楽に魅せられている。ある時、マキは、献血ルームで全身黒づくめの美少女マイと出会う。マイは看護師たちを相手に大暴れした挙句に気を失ってしまうが、マキはそんなマイを思わず献血部の部室へと連れていく。するとマイは、自分がバンパイアであるという驚くべき告白をする。吸血鬼でありながら人間を襲うことができない、落ちこぼれのバンパイアだというマイ。その儚げな表情に胸を打たれたマキたちは、自分たちの血でマイを養おうと考えるが……。献血部の女子高生4人を唐田えりか、尾碕真花、天野菜月、日比美思が演じる。

2022年製作/80分/G/日本

スタッフ・キャスト

監督
原作
押井守
脚本
山邑圭
製作
勝股英夫
石川光久
プロデューサー
西山剛史
穀田正仁
牧野治康
コ・プロデューサー
高尾沙織
ラインプロデューサー
岡林修平
キャスティング
河村奈美
監督補
金子功
撮影
的場光生
照明
尾関郷
整音
古谷正志
録音
川本七平
美術
黒川通利
装飾
天野竜哉
衣装
中島エリカ
ヘアメイク
田中玲伊子
編集
佐藤敦紀
音楽
川井憲次
音響効果
柴崎憲治
VFXスーパーバイザー
佐藤敦紀
ワークショップ演出
山口淳太
助監督
田口桂
制作担当
今西健太
アクション監督
園村健介
ポストプロダクションプロデューサー
井上亜希
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(C)八八耗/映画「血ぃともだち」製作委員会

映画レビュー

3.0押井フェチズム大爆発

2025年1月29日
iPhoneアプリから投稿

押井守による2019年のテレビアニメ『ぶらどらぶ』を本人がそのまま実写でやってみました、的なノリの一作。『ぶらどらぶ』同様、氏のフェチズムが前面に押し出されている。

押井は仕事がない時期に1年で1000本もの映画を観ていたというほどの映画狂だが、中でも気に入っていたのはB級ホラー。もっと言えばドラキュラ映画。F・W・ムルナウ『吸血鬼ノスフェラトゥ』やらベラ・ルゴシやらについて延々と熱弁を振るっていたことを思い出す。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『GHOST IN THE SHELL』『起動警察パトレイバー the Movie』など、既存作品を挑発的に脱構築することによって作家的キャリアを築き上げてきた押井だったが、それも今は昔。余生というボーナスステージに至り、いよいよオリジナルな土壌で自分自身の趣味を好き勝手開陳する暴挙に出始めた。誰も彼を止められない。

歯を皮膚に突き立て、相手の血液を摂取するという物理的侵犯行為は性行為のアナロジーといえる。事実、劇中では幾度となく吸血鬼のマイが友人たちの血を吸いかけるシーンがある。にもかかわらず、それらは全て注意深く回避される。

この偏執的なまでの回避主義が「永遠にゴールに辿り着かない精神的不能」を美徳とする萌えアニメの文脈と相俟って、作品の「萌え」強度を飛躍的に向上させている。

オリジナル作品とはいえ他作品からのオマージュやパロディが多いのは相変わらず。自転車で校舎内を駆け回るシーンなどはゴダールや鈴木清順の外連味を彷彿とさせるし、実写とCGのコテコテな合成感は大林宣彦や中島哲也のDNAを感じる。

とはいえ『ぶらどらぶ』という設定がほとんど丸被りしている作品があるというのにわざわざその実写版を作る意義は薄い。それもこれも全て「俺のフェチズムだ」と開き直られればそれまでなんだけども…

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因果

3.0個人的には

2023年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

押井作品はギャグありきだと思うので、その路線に帰って来てくれたのは嬉しい。
しかし完成度は何とも言えない。もう少し設定にも捻りが欲しかった。

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Gozzi

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