「【中国の貧しいながらも、善性溢れる真面目で優しき農民の姿を大きなスケールで描いた作品。変わり行く二人の暮らしや村の姿が現代中国の行く末を感じさせる作品でもある。】」小さき麦の花 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【中国の貧しいながらも、善性溢れる真面目で優しき農民の姿を大きなスケールで描いた作品。変わり行く二人の暮らしや村の姿が現代中国の行く末を感じさせる作品でもある。】
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◼️2011年、中国の寒村が舞台。ヨウティエとクイインは、それぞれの家から厄介払いされた形で結婚する。
◆感想
・最初はギコチなかった二人だが、身体の左側が不自由なクイインを労りながら働くヨウティエの姿に、クイインの表情は明るくなって行く。
- 必ず、畑仕事の後にはクイインをロバに乗せてあげるヨウティエの優しき心。-
・自宅を開発の為か、壊されても、二人は逞しく自分たちで欲しれんがで家を建てるのである。
- 逞しくなって行く二人。笑顔の二人。-
・だが、運命は残酷で、ある日クイインは川に流され亡くなる。
- ヨウティエは独りでクイインの魂を供養する。そして、生きていた時と同じ様に、麦の粒で、花弁の印をクイインの肌に残すのである。染みたシーンである。-
<クイインの居ない家にヨウティエは未練は無く、市が用意した味気ないコンクリートの家に住む為に苦労してクイインと建てた家を離れるのである。
二人の変わり行く暮らしと村の姿が、現代中国の行く末を描いている様に感じた作品である。>
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