「画の美しさ、群を抜いている」遺灰は語る さかもとさんの映画レビュー(感想・評価)
画の美しさ、群を抜いている
ノーベル賞作家であるピランデッロの遺灰をシチリアまで運ぶ、というテーマ。イタリア映画祭の作品で唯一のモノクロのビジュアルに惹かれて気になっていた。
散骨のシーンになって、そこまでのモノクロの世界からカラーが一気に広がる演出は見事だった。最初から美しい鮮やかな世界を見せられるより、よほど印象深く青を際立たせる。全編通して構図がとにかく美しく、視覚的な満足度は抜群。
この作品はイタリアという国に対する文化的知識とか、そういった下地がないと良さが堪能できない気がする。すみませんもう少し勉強します。
それにしても、最後の短編はなんだったのだろう…あれだけはいまだによくわかりません…。
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