劇場公開日 2024年12月13日

太陽と桃の歌のレビュー・感想・評価

全58件中、1~20件目を表示

3.53世代続く農園の今と大家族の肖像をリアリズムタッチで描く

2024年12月30日
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鑑賞方法:試写会

シモン監督は長編2作目にしてカタルーニャ地方の大農園を描くことに加えて、おじいちゃんから幼い孫まで実に幅広い世代の目線を交錯させた群像劇という手法で勝負に出た。この意欲と挑戦。皆、素人でありながら本当の家族に思えるほどのナチュラルさで彩られ、ドキュメンタリーを見ているかのような手触りが日々を奏でる。その分、家族の集合場面はこちらまで笑顔になるほど楽しく、逆に農園の未来を憂う場面ではどうしようもない切実さが身を覆う。企業による大規模農業。それがもたらす価格下落。不意に生じる土地問題。桃の木を伐採してソーラーパネルを建てようとする地主。それによる家族の分裂・・・。昔どうりに永続できるものなんて何もない。今の団欒もすぐに歴史の残り香へと変わるだろう。明瞭ではないラストや誰に感情移入すべきか悩ましい語り口にやや感慨の度合いは割れそうだが、農業と家族を揺るぎない目線で見つめたリアリズムを評価したい。

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牛津厚信

5.0どこか懐かしい感じのする作品。しかし、ラストは容赦ない。全てが変化...

2025年2月27日
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どこか懐かしい感じのする作品。しかし、ラストは容赦ない。全てが変化し移ろいゆく。

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銀麦

4.0流れるように観れます

2025年2月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

萌える

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hayato

3.5大家族の猥雑さが、人間を描き出す

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

怖い

食い扶持を稼ぐのに、桃とソーラーパネルと、何が違うの?
生きるための糧なら、どっちでもいいじゃない。
桃にこだわるのは、生物としての本能かもね…
空腹な人に電気なんて大して必要ないもん…
なんだけど…木々が伐採されるラストシーンには息が止まった

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アメリカの友人

太陽の行き先の差

2025年1月28日
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鑑賞方法:映画館

 伝統的家族経営の桃農園がグローバル経済と巨大資本に押し潰されんとする姿を描いた物語です。農園が潰されると言うと、最新鋭工場やリゾートホテル、巨大ショッピングセンターなどの進出かと思いきや、地球に優しいというイメージを抱かれがちなソーラーパネル産業と言うのが現代的な皮肉なのです。まさしく太陽を受けて育って来た桃林に替わって、太陽を受けて電気を生むパネルが大地を覆うのです。割り切れない思いがしますが、太陽エネルギーの変換先が変わっただけとも思わせる巧みさ。

 桃林は美しく、そこを駆けまわる子供らは演技とは思えぬ遣りたい放題の可愛さなのですが、物語にもう少し振り幅が欲しかったかな。

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La Strada

3.5【地主から立ち退きを求められた三世代大家族の桃農家の、家族の絆の揺らぎを諍いや笑いなどを絡めながら描き出した作品。エンドロールで流れた太陽と桃の歌は、何だか沁みたなあ・・。】

2025年1月26日
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悲しい

知的

難しい

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NOBU

3.0ソーラーパネル

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

映画自体は予想通りの展開。私の住んでいる北海道では、勢いで作ったソーラーパネルが、そこそこ問題となっています、フィクションだろうが、海外のソーラーパネル事情はどうなのだろうか? 桃は固そうな感じでした。

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hanataro2

4.53世代の物語

2025年1月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

時代に翻弄される桃農園の家族の物語。世界がどんなに変わっても変わらぬ家族愛と絆がここにはある。日本人の私が忘れかけた家族愛、世代を超えた家族の絆の大切さ、地域の絆、つながりを改めて教えてくれた作品。

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くろちゃん

3.5家族と地球の未来

2025年1月11日
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悲しい

難しい

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まこやん

1.5フルーツ缶詰に入っている桃を思い出しました

2025年1月11日
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ひでちゃぴん

3.5傲慢と横暴

2025年1月7日
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鑑賞方法:映画館

おとうさんが傲慢で横暴すぎて、それが「家族のため」ならばまだしも単に「プライドを守るため」にしか思えなくて、いやもうみんなそんなおとうさんなら断ち切ってしまえばよいのに・・・と思いながらみた。
おもいきりがよく彩りゆたかなファッションと、子どもたちの無邪気で奔放すぎるあそびかたはみていてとても楽しかったです。

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kikisava

4.0最初から最後まで苦境のただなかにあるんだけど、なぜか明るさを失わない一作

2025年1月5日
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日本でも農業の苦境をたびたび見聞きすることがあるけど、農業国のイメージもあるスペインでも農業経営者は決して楽観的な状況ではない様子。一家の全員が本作の主人公といっても過言ではない、カタルーニャのソレ家もまた、家業の桃農園経営を維持できるかどうか、という瀬戸際にあります。

祖父は土地の権利関係をあいまいにしたままだし、妹夫婦はソーラーパネルの方が実入りがいいんじゃ、と勝手なことをいうし、長男は反抗的だし……、と一家を束ねるキメット(ジョルディ・プソル・ドルセ)の顔色と機嫌はどんどん悪くなってきますが、それも無理ないよねー、と思わず同情してしまいそうになるほど問題山積、前途多難な状況。

そんなお先真っ暗な農園経営見ても心が沈むだけなんじゃあ……とも思ってしまいそうだけど、土地柄なのか降り注ぐ陽光のせいなのか、なぜか映像も人物も明るさを失いません。大人たちはせっせと収穫に励むし、子供たちは農園のあらゆるもの、場所を遊びに変えていきます。そしてたとえ口論していても食事の時は楽しく食卓を囲む一家。気分がどうこう以前に、「生きてる!」って感触が画面から伝わってきます。

魔法も奇跡もない世界で展開するごく普通の生きている人々の物語。結末に彼らが向けるまなざしの先に何があろうと、このひと時の輝きが忘れられなくなる作品でした。

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yui

3.0スペインは、世界一の桃輸出国とか

2025年1月5日
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詠み人知らず

3.0シスコムーン

2025年1月2日
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鑑賞方法:映画館

家族のために懸命に働きたい「だけ」なのに忙しさのあまり子供の「救難信号」を見落とし溝を作ってしまう,伝統的手法で名産モモを育てたい「だけ」なのに合理化・近代化の波と衝突する,その他諸々…と八方塞がりの父の姿は,生きるためにモモの実を食べたい「だけ」なのに銃で狙われるウサギ達の姿と重なる。
世界中のあちこちで起こっていそうなリアルでやるせない話。
子供達の無邪気さだけが救いか。

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ひろちゃんのカレシ

2.0何がテーマなのか

2025年1月2日
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桃農園を営む三世代の家族。仲良く助け合って暮らしていたのに、地主から土地を売ってソーラーパネルを作ると言われたことで家族が少しずつ壊れていく。
祖父は契約書がなくて責められ、父親はカリカリしてら怒鳴り散らし,子供は反抗的になっていく。
唯一の救いは孫たちの楽しそうな遊びの風景。自然のものを使ってごっこ遊びが広がっていく様子はとても日常的で良かった。
最後まで救いのない,搾取されてなすすべもない様子はこの映画で言いたかったことがわからない気持ちになった。

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ニョロ

2.0映画としてつまらない

2025年1月2日
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alias

2.5邦題はどういう意味?

2025年1月2日
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悲しい

難しい

スペインの北東部カタルーニャ地方で、桃農園を営んでいる大家族のソレ家。収穫しようとしてた頃、地主から今年の収穫が終わったら土地を明け渡すよう通達された。桃の木を伐採して、その場所にソーラーパネルを設置するとのこと。父は激怒したが、母と妹夫婦は楽に稼げるという話に乗ろうとしていた。祖父、父、長男が別々の方法でなんとかしようとしてたが、最後の収穫が始まり・・・そんな話。

桃ってすぐに傷むのにあんなに適当に扱って良いものなのか?
直接食べるのではなく、缶詰かジュースにするのだろうか?
もっと良い品種にして高級桃で販売すれば収入も増えるのに、と思って観てた。
太陽と桃の歌???最後まで観てもなんちゅう題なんだ、と意味不明だった。太陽=ソーラーパネル?歌は何?
原題のalcarrasってどういう意味だろうとスペイン語を検索しても出てこず、カタルーニャ語で検索すると、逃げる、と翻訳された。
なるほどね、逃げる、ならなんとなくわかる。
これ、ドキュメンタリーなら良かったかもしれない。
末娘の明るく無邪気な行動が癒される。

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りあの

3.5優しくて強いビンタ

2025年1月1日
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ドキュメンタリーみたいに自然な家族だったなぁ…
母のビンタも父の涙も、グッときた。
みーんな良い人たち。

太陽と桃畑に守られて、とても素直に育った家族。

長男と長女、今どきこんな良い子どもいる?ってぐらいよ。
桃畑の危機に直面し、それぞれの反応が、またそれぞれに解るんだけども、
どうしようもないだよね…。

家族の絆で乗り越えてくれることを切に願います!

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hkr21

3.5子供が救い

2025年1月1日
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1本目。
複雑な家族の話かと思ってたけど、そうでもなく。
現代にありがちな話だけど、お国柄なのか、子供達の近くで、そんな話はと思ってしまう。
ソーラーパネルを設置するにしても、あんだけの空地があるんだから、そこで十分ではと思う。
最後の画が、関心領域な感じで複雑な気持ちにはならけど、子供の明るさ、無邪気さが救いだった。

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ひで

1.5契約書は大事

2024年12月30日
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難しい

3代続く桃農園に、土地の権利者からソーラーパネルを設置する話が来てしまったことからギクシャクしだす家族を描いた作品。

終始、ドキュメンタリーのような雰囲気を醸し出したドラマ作品。

農園に関する想いは皆それぞれあり、登場人物がどんなことを考えているのか考察しながら見ると良いのかもしれないが…。

ワタクシ的にはちょっと起伏がなく、大変なんだろうということは伝わるが淡々としていて少し物足りない印象。

まぁでも逆にいえば、変に映画映画していないというか、本当にリアルな生活を描いているのだろうなぁという意味では刺さる人も多いかもしれません。

ただ1つ、娘が「ドレスにストレスはなんちゃら」…と歌って踊っているのに対する母親の冷ややかな反応には声を出して笑いそうになった。もっとなんか言ってやんなさいよw

ということで個人的には合わなかったかなと言ったところですが、リアルで厳しい現実を感じ取りたい方には是非お勧め。

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MAR