「「同じ匂いなんです、欲しいんでしょ?」「私、極度のマゾでして。」「まさに暴力でした。もはやだれでも良かった。」」Sexual Drive 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「同じ匂いなんです、欲しいんでしょ?」「私、極度のマゾでして。」「まさに暴力でした。もはやだれでも良かった。」
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愛と性と食。欲は高じると時に崇高なる変態へと変貌する、連作(?)短編3編。
「納豆」(25分)
いつしか冷めてしまった妻への欲情を搔き立ててくれたのは、栗田のおかげ。・・・ってそれでいいのか、旦那さんよ。いや、いいんだろうなあ。妻は一つもエロいこと言ってないし、やってないんだよ。なのに、エロい。エロすぎるゆえに笑いに昇華させてしまう監督の技量。
「麻婆豆腐」(25分)
お、こいつまた出てきた。となぜだか安心感さえ得られる展開。間違いなく通報案件の変質者であるのに、栗田を擁護してしまう気分で行く末を案じてしまう。イジメ(けしていいことではありませんけど)と激辛料理、共通するのか?しちゃうんだろうなあ。
「背油大蒜増々」(20分)
もう初めから、栗田の登場を待っている自分。女は、G系ラーメンを食らいながら、"一見グロテスクに見える。そのラーメンはまるでケダモノだった"と感じた。まるでこのギトギトラーメンを食う女は皆、性欲盛大とでも言わんばかりの偏見妄想。これからそういう目で見ちゃうじゃないか。と、そこへ栗田。おい、栗田、お前は何者だ?
人を好きになることも、セックスをすることも、飯を食うことも、どれもドライブがかかると止められない欲望へ。でも他人からみたら喜劇なんだろうなあ。
せめて、自分の目の前には、天津甘栗を持った男が現れないように気をつけよう。
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