マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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めんどくせぇ 奴♥ ブス美とブス代の26年の一期一会
アメリカン・ニューシネマのエンドマークが出る当たりからこの映画の物語は始まる。
『もういない人に会うには、あなた自身が生きているしかない。』
『くっちゃべってる間にどんどん忘れて行くんだよ。綺麗なあの子しか思い出せなくなる』
死んだ事なんて関係ない26年の彼女達の一期一会だ。
大事なキャラクターや設定を惜しげもなく使って、一期一会の如く描くロードムービー。何も理由が明かされない。
笑ってんだから、良いじやん。
勝手に逝った、あんたのために。
感想
連載開始直後からトレンド入り連発。
大反響を呼んだ衝撃コミック、映画化!
たった一人の親友•マリコの遺骨を奪い、最初で最後の旅に出た。
原作は未読で永野芽郁目的で観ました。
タバコにお酒に野宿と新たな一面が見れて新鮮でした。
マリコはぶっ壊れてましたが奈緒の演技も良かったです。
窪田正孝の役もいいですね。
ラストはどんなお手紙だったんでしょうね。
※あたしには正直、あんたしかいなかった。
※その日死んだイカガワマリコという人はわたしのダチだった。
※あたしはマリコの幼馴染のシイノトモヨだ、刺し違えたってマリコの遺骨はわたしが連れてく
※ダチの自殺を止められねぇってのがどんな気持ちか思い知るがいいわ!!
寄り掛かっていたのは…
マリコの境遇は幼い頃から悲劇的なものであるが、おそらく主人公シイちゃんもまた恵まれた境遇ではなかったのだろうと推測できる。
つまり、マリコとシイちゃんは似ていたといえる。
しかし肝心なところ、大丈夫か大丈夫じゃないかのところで二人は違っていた。
ところどころでシイちゃんを頼るマリコはとても弱い存在に見えるが、自分で違う道も模索できる力は持っている(彼氏をつくるとか)
シイちゃんに依存しているかに見えて、実はそんなに依存していないのだ。
しかし、その道でもマリコはひどい目に合うわけで「大丈夫じゃない」状態が限界を突破し、自ら命を断つこととなる。
一方のシイちゃんは、マリコほどではないにしろ良好とはいえない環境の中で生きてきた。
作中で更に悲劇的なことが起こっても、どこまでいっても「大丈夫に見える」
それはシイちゃんの中にある闘う意志が大丈夫に見せているように感じる。
彼女の闘う意志とは、一番に「マリコを守る」ことにあったように思える。
つまり、本当に支えられていたのはマリコではなくシイちゃんの方だったともいえる。
シイちゃんがマリコに依存していた。
この作品はマリコのためにシイちゃんが闘う最後の物語で、シイちゃんがマリコへの依存から抜け出す物語。
法も犯し危険なこともして、最後の闘いらしく無茶をしまくるシイちゃん。
しかし、何もかも捨てたつもりでいても、意外と何事もなかったかのように元の生活に戻っていく。
どこまでいっても「大丈夫に見える」
シイちゃんの一番の望みであった「マリコを守る」ことはできなかったけれど、マリコがシイちゃんの中に浸透したように思えるエンディングのシイちゃんは「大丈夫に見えた」
主演の永野芽郁はほわほわしたイメージがあって、そんな役しかできないように見えるけれど、彼女は中々の演技派で、荒ぶったシイちゃんをうまく演じていたと思う。
「地獄の花園」でもうまく演じ分けていた。
むしろ、海辺で倒れていても大丈夫に見えてしまうというのは、イメージ以上に強そうに見える人なのかもしれない。
生きててよかった
弔いの旅のキィアイテムだった「手紙」
手紙を読みながら思い出しては怒って泣いて
自分にはアンタしかいなかったのに
アンタには自分がいたのに
もう会えないんだ
一緒に死んでやってもよかったのに
と怒っていたシィ。
でも、死ぬって簡単じゃなくて
死んでも会えるはずもなくて
「もう一度会うには生きてるしかない」
の言葉で少し我にかえる
あっという間に日常は戻ってきてしまう
でも、、
生きてたから会えたね。
2人にしかわからないものがそこにはあって
目には見えない"絆"がみえた
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シィちゃんと同じくらい安心する人を見つけようとしてたけど、シィちゃんと同じような人はいなくて、もう治せないくらいに感覚が麻痺してしまっているから
シィちゃん以外の人は誰がいい人なのかもわからない
マリコはいっそのことシィちゃんだけのマリコになりたかったのかな。
手紙の内容は想像してみたけどできなかった。
簡単に想像できるものでもないし
簡単に他人が言葉にしていいものでもない
ラストのシーンだけは
手紙の内容がわからないようになっていたのは
最適な締め方だと思う。
言葉にすることで2人だけの絆を
2人の想いや傷みをわかった気になってはいけない
ただ、2人はまた会えたんだなと思った。
「もう一度会うには生きてるしかない」
という言葉はこれまで聞いたことがなくて
最初はピンとこなかったけど
最後でこういうことかなと。
後悔❓
冒頭から不思議に思った。
幼馴染のマリコが自分を慕ってくれていて
常々一緒に住めたらいいな、と言っている。
トモヨ自身もマリコを親友と思っていた。
社会人になって住む部屋を見つけ自身の力で
住んでいるのなら、
なぜマリコと住まない、のか⁉️
マリコが居なくなったこと、TVで知るなんて。
そんなに疎遠になっていたのに、
実家に乗り込んで遺骨を奪還するとは
正常な行動とは思えない。
変態の親父なら何でもっと早くに
一緒に住まなかったんだ。
生きているうちに自分の元に連れて来ないと。
遅すぎるよ。
だから、トモヨがマリコの遺骨を持って行き先定めず
彷徨しても何も感じない。
永野芽郁さん、好きな俳優だけど、
本作のトモヨのキャラと合わない感じがした。
熱演すればするほど乖離していく印象だった。
評価がそんな良くないのは分かるけど私は好き
原作を1度だけ読んで面白かったな〜と単純に思って、何となく記憶に残っていたので映画鑑賞させて頂きました!ゆるーくゆるーく観るには本当に最高の映画ですね。
永野芽郁ちゃんの新たな一面を見れることですし、個人的に尺が短く原作を読んでいない人からしたら、少し物足りない印象を受けるような映画なのは確かだなとは思います。
壊れちゃった女の子、思春期に壊れちゃった家庭の女の子との付き合いっていうのはある人に取ったらとてつもなく心にグッと来る作品ではあります。
女の子同士って何だかんだ近いようで遠いんですよね、浅いことしか言えないですけど。男がいたら連絡がこなくなる等ね。女性なら何となく何でこんな男とまた会っちゃうの?なんで?なんて事の繰り返し。それも会っちゃうのも分かるんですが。
個人的に漫画を読んでいて、再婚相手のお母さんがお父さんを責め立てるシーン?叱責のほうが正しいのか、あの漫画を見ていて本当に記憶に残る、救われたシーンだったので映画の中で出ていて嬉しかったです。
浅〜い感想しか言えませんが、永野芽郁ちゃんにいろんな映画出てほしい!そんな気持ちになりました!
永野芽郁の代表作になる
どちらかというと、朝ドラのあのイメージの女優さんが、ここまでの役を演じ切るとは驚きだった。
タバコを吸う仕草や上司に悪態ついちゃうところなど、驚きの連続。
圧巻だってのは、虐待の父親から骨を奪う場面だ。
純粋に本当にマリコを大事に守ってきたんだなと心が震えた。親友という言葉では語れない絆が2人にあった。
海を見せに連れて行く。思い出の中のマリコとの会話。
奈緒演じるこのマリコがまた本当に哀しくて可愛いのだ。
与えられた環境でどう生きるのか、マリコのために日常に戻っていった。2人で生きていくんだろうな。
良い映画だった。
アタシとマリコは生きていく
シイノとマリコ。
二人は大親友。
性格も口調も姉御肌なシイノに対し、マリコはピュア。真逆の方が上手くいく。(例えば、黒澤明と本多猪四郎)
他愛ない話をして、夢を語り合って、悩みも打ち明けて。
学生時代から一緒。これからも。いつか一緒に暮らして、おばちゃんになっても。
ずっと、ずっと。
そんなマリコがある日突然、死んだ。
マリコは父親から虐待を受けていた。
ある時付き合っていた彼氏からも暴力を受けていた。
シイノはその都度力にはなっていたが…。
マリコはアパートから飛び降り自殺。ニュースでそれを知って絶句。
自分は親友を助けてあげる事が出来なかった。
そんな亡き親友の為に、今、自分は何が出来るのか…?
いつか話していた二人で海に行く。
シイノはマリコの遺骨を奪い、親友と最後の旅に出る…。
アパートに乗り込んで両親から遺骨を奪う。
仕事も放っぽり出して。
やってる事はムチャクチャだが、根底にあるのは女二人の美しく、感動的な友情。
…そんな綺麗事だけじゃない。
“親友”と言ったが、確かにそうではあるが、それ以上のものを感じる。もっと濃密な。
一見シイノがマリコを支えているようだが、シイノ自身もマリコに支えられているような気がする。
マリコがシイノに助けられているようだが、マリコもシイノを助けているような気がする。
お互い相手に依存しているようであり、本当に自分にとって、居なくてはならない存在。
自分の一部。身体の一部。心の一部。一心同体のような。
だからこそ見えてくる、明るくてキャピキャピキラキラだけじゃない関係性。
シイちゃんの子供になりたい。
シイちゃんに恋人が出来たら死ぬから。
そのくせ、自分は恋人を作る。
自由奔放、天真爛漫とは違う。何処か“壊れている”マリコ。
シイノの目の前でリストカット。何か無い日なんて無い。
その恋人から暴力。フライパンを振り回してまで守るシイノ。が、会いたいと言われ、会いに行くマリコ。腕を骨折…。
激昂するシイノ。バカじゃないの! ぶっ壊れてるんじゃないの!?
そうだよ。ぶっ壊れてるの。何処から直したらいいか分からない。
父親からは虐待だけじゃなく、性的強要も。
誘った私が悪い。
ピュアだが、儚げで、今にも壊れそう。いや、壊れている。
そんなマリコを、時々面倒臭く思うシイノ。
どんなに仲良くても、相手を煩わしく思ったりする事もある。
相手を本気で思うからこそ、苛立ち、キツくなったりする。
綺麗事だけじゃない、リアルで生々しい感情のぶつかり合い。
だからこそ、胸に迫る。
永野芽郁と奈緒が体現。いや、シイノとマリコとして、そこに存在。
永野芽郁は新境地。キュートなイメージを捨て、足をおっ広げて煙草を吸い、啖呵も切るやさぐれ感。その雰囲気や佇まいにカッコよさすら感じる。
奈緒の今にも壊れそうで、危うくて、繊細で複雑な演技は絶品。ちょっと恐ろしさすら感じたほど。
永野芽郁は普段は煙草を吸わないらしいが、役の為に吸えるよう練習。奈緒も劇中で読まれた手紙は数通だったが、読まれなかった手紙も自分で書く意気込み。
NHKの朝ドラで共演して以来、プライベートでも仲良しという二人。再共演も願っていた。
役作りも役へののめり込みも、やり取りもお互い思い合う様も、ただ演じただけじゃない。本物の感情のようだ。
他キャストはそんなに多くないが、窪田正孝が好演。
ひったくりにバッグを盗まれてしまったシイノの前に、たまたま通りすがった青年。遺骨の番してくれたり、お金を恵んでくれたり、歯みがきを差し入れたりと親切。
「ここ、死ねないんですよ」と、何が訳ありの過去。
「もう居ない人と会うにはあなた自身が生きていかなければならないんでしょうか。あなたの中の大事な思い出とあなた自身を大切にして下さい」…別れ際の彼のこの台詞が素敵だ。
尺は90分弱。その中に、インパクトあるストーリーやメッセージ、テーマ。名作コミックを巧みに映像化。
ハートフルでコミカルな中にシビアさや感動も。
硬軟併せ持ったタナダユキの演出。
思い立った旅の果てに、アタシはマリコの心に辿り着けたのか。何かしてあげられたのか。
またいつもの生活に戻る。クソみたいな会社、つまらない人生。
もうマリコは居ない。その喪失は深すぎる。
ねぇ、アタシはどうすればいいの…?
迷いそうになった時、思い出す。今もまた、手紙を読んでこみ上げてくる。
ずっと忘れないこの気持ち。
アタシが生き続けていく限り、マリコもアタシの中で生き続けていく。
あの頃も、今も、アタシとマリコは一緒。
一緒ならば、きっと生きていける。
歪が故にかたく結ばれたふたりの弔い物語
「もういない人に会うには
自分が生きてるしか
ないんじゃないでしょうか。
あなたの思い出の中の大事な人と
あなた自身を大事にしてください」
マキオのこのセリフがこの作品からの
メッセージだと受け取りました。
だって、後を追っても会えるかわからない。
でも、自分が生きている限りは
記憶の中で会うことができるんだから。
ならば、ともに生きよう。
エンディングにかかる主題歌の「生きのばし」は
まるでシィちゃんが歌っているようで
非常に良かった。
ぜったいあるに決まってんだけど、
マリコからシィちゃんへの手紙、
やっぱりちゃんとあってくれて良かったな…
(かわいらしい役が多い永野芽郁ちゃんのやさぐれがじつに良い。「僕たちがやりました」では幼馴染高校生役だった窪田くんと、世間に疲れ切った大人同士で共演というのもまたコントラストがすごくて面白かった)
「大丈夫に見える?」 「大丈夫に見えますよ」
「大丈夫に見える?」
「大丈夫に見えますよ」
この言葉が良かったです。
原作未読です。
余計な要素を省いていて、キャラクターも最低限、尺も短めなところが好感度◎
友人を自殺で亡くしたときの、ふがいない自分への憤り、呵責は、相当なものです。(経験者。)最後の手紙がシイノを救ったのでしょう。救いのある終わり方で良かったです。マリコちゃん、安らかに…。
頭からしっぽまで永野芽郁
監督のこだわりなのかどうか、わざとらしい構図のカットがちょっと気になった。
永野芽郁と奈緒、窪田正孝など俳優陣の演技が素晴らしいので、逆に演出や脚本のアラが目立つのかな。吉田羊が演じたようなおばさんって、いるよね。
それにしてもひったくり犯のくだりが不自然極まりない。
ほとんど人通りのない田舎道で、犯人は獲物をずっと待ってたんだろうか。それとも衝動的に犯行に及んだのだろうか。翌日なぜか少女を追いかけるひったくり犯。さらにその少女はシイノがバスで出会った少女だったというご都合主義。さらに、女性のシイノが軽い骨壺で殴っただけで、ヘルメットを被った犯人が吹っ飛んでしまうという、これまたご都合主義。
…と、まあ、アラを探せばいろいろあるが、無駄な描写を省いてストーリーがテンポよく進むのはよかった。
あと、永野芽郁ちゃんをずっと見てられるのがいちばんよかった。
モーニング 釣り&歯磨き
シナリオは嫌いではないです。
初めに親友の死の知らせを聞き、生前「一緒に行こう」と話したまりがおか岬に行くまでのシーンに、親友とのエピソードを入れ、回想していく構成。
久保田正孝さん、良い役しています。口数少ないですが、彼が永野さんにかける一言がじんわりと染み入ります。
ただ、主人公の行動や、敢えて独り言のように口に出すセリフはなんだか嘘くさく感じてしまって残念。
それでもラストのブラック企業~労基の流れは思わず笑ってしましました。
主演二人の代表作でしょうね
永野芽郁、奈緒二人とも代表作ではないだろうか。
シーちゃん(永野)の生い立ちやプライベートへの描写、言及が省かれているのが、変な説明や技巧を見せつけていなくて良い。
時間も短いが、急ぐことのない語り口だし、ラストは見事です。マリコからの最後の手紙を読み、泣き笑うシーちゃん。きっと手紙は、マリコからのいつもの内容だったから。自殺だったのではなく、事故死だったのだろう。それがシーちゃんには(私にも)「救い」だった。
私がほぼ毎年のように訪ねている八戸を撮影地に選んでくれたことに感謝します。
飛び降りる
シイちゃん2回飛びましたね。2回とも飛び降りるシイちゃんがスローモーションでとても美しかった。シイちゃんは心も身体も(骨折で済んだのが)強い人だなあ、と。そして優しい。親からの筆舌に尽くしがたい虐待とDV彼氏のせいでぶっ壊れてしまったマリコに寄り添うには強くならなければいけなかったんだよね。シイちゃん自身もそれで自分を保っていけたのかもしれない。マリコの言った「シイちゃんから生まれたかった」がわかる気がします。マリコ、自分で終わらせた人生にシイちゃんがいてよかった。多くの人にシイちゃんはいないから。最後にようやくシイちゃんの笑顔が見られました。
人が一人死んだことは、多くの人には日常。日常を生きる私たちの宿命でしょうけど。
原作が好きだからこそ、
情景がより深くまで見え、だからこそ余計に良く見えたのかもしれないが。
奈緒さんがひたすらに良かった。
原作を読んでイメージしていたマリコそのものだったように思う。
原作は一巻以内に収まるほどの短編で。やはり実写化するならこれくらいの短くも中身の濃ゆいストーリーを、原作に沿って忠実に再現するのが最も良いように思う。
自分の中ではすごく丁寧に描いてくれていたと感じ、嫌悪感は一度も抱かなかった。
そしてやはりストーリーが素敵だなと再認識。
自分の大切な人を重ねると、涙が止まらず終始号泣していた。
最後の手紙のシーンも素敵だった。
永野さんはどうしても人柄の良さが出ていたけれど、それがあんなに面倒くさいマリコを大事に思っていたシイちゃんの人間味に繋がっていて良かった。
おしいなー
ラストシーンの手紙の内容をあかさず
しぃーちゃんの表情でみせる演出は良かったですね。
それ以外は説明っぽいセリフ回しや
ご都合主義のストーリー展開が気になりました。
タナダ監督の主題歌にtheピーズを選択するセンスは好きです!
生きるって大変
始まり早々号泣。
父親から遺骨を奪う場面、学生時代の友達のあらゆる場面。お互いに思いあってるのに何をしても友達が不幸になっていく悔しさ。
ラストの手紙にはなんて書いてあったんだろう。遺書かなって思ったけど、泣き笑いだったからいつも通りの何気ない手紙だったのかな。
「死ぬのって簡単じゃないんですよ」
良い作品だとは思われたのですが‥
(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
シイノトモヨ(永野芽郁さん)の演技も意外性があって、イカガワマリコ(奈緒さん)との関係性も感じが出ていて良い作品だなとは思われました。
ただ、シイノトモヨのモノローグ的な直線的な話で、他との展開するドラマ性に欠けいてて、邦画の広いマイナスポイントである内向した単調さが自分は評価できない点だなとは正直思われました。
しかし、だからといってダメな映画だとも思われませんでした。
個人的には邦画の内向した単調さは脱する時期だと思われています。
日本の映画(邦画)は、リアリティの乏しい大掛かりな作品か、リアリティはあっても内向して単調な作品かの両極端に分かれているように感じています。
大掛かりでもリアリティの深さにこだわるか、小さな話でもリアリティありつつちゃんと展開や観客を満足させる構成も深める努力を惜しまないことが、韓国などに差をつけられた日本映画界がやらなければならないことではと、この映画も含めて僭越ながら思われました。
マリコみたいな女いるよね
人には、貴方がいないと死んじゃうっていうくせに自分には味方を何人も作って、いなくなったら死んじゃう人が複数人いる。彼氏できると連絡よこさないくせに別れたら都合よくどうでも良いことまで逐一報告してくるような女。そんな友達をめんどくさいと思っていながらも助けたりするシイちゃんがあまりよく分からない。
永野芽郁はいつもニコニコしてて明るくて元気はつらつ!みたいなイメージだから、こういう役はどうしても違和感がある。抜群の演技力でカバーしていたのは素晴らしい。
邦画が好きな人はこういう作品を見て数日間はニュースで亡くなった人のことを想ったりしてもまた忘れて呑気に暮らすのだろうか。こういう作品に対して「考えさせられる、これからも云々」とか言ってるうちは永遠にただ考えるだけなんだろうなと思う。
全67件中、1~20件目を表示