マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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お腹が減る、食べたいって幸せなことなのかもしれない
永野芽郁さんのやさぐれ感が格好良かった。
物語としては短編を薄く伸ばした感じだけど、逃げ場のなかった壊れたマリコがただただ悲しく余韻が虚しい。
シイノの「大丈夫に見えるか?」に対して、窪田さん演じるマキオの「大丈夫に見えます」が良かった、特に2回目のとき。
案外人は死ねない、と同時に人は簡単に死ぬという矛盾を映しながら、それでも遺された生者に対して、数多ある中の一つの道を記したような物語でした。
個人的にクライマックスは遺骨を奪ってベランダから飛び降りるところなので、半ばから後半は感傷的な気持ちで一緒にシイちゃんと旅をしてる感じ。駅弁がすごく美味しそうだった。お腹が減る、食べたいって、幸せなことなのかもしれない。
汚れ役一作目としてはまずまず頑張った
悪い癖
喪失、消化…。
父親から虐待されて生きてきた幼馴染みで親友のマリコが亡くなり、マリコの魂を掬うべく突っ走るやさぐれシィちゃんの話。
マリコの部屋を訪れると既に片付けは済んでいて、クソ親父から遺骨を奪取する為実家に潜入し…親父!お前に泣く資格はねぇ!継母泣いてくれてありがとう!な序盤。
そしてマリコとの思い出を振り返りながら、いつか約束した海へとなっていくけれど、思い出が掘られれば掘られる程悲しくもあり悔しくもあり憤りも感じている主人公の感情が伝わってきて、同時に壊れていったマリコのそれは最後にして最大の親友への甘えだったのかなとも感じる。
終盤もちょっと斜め上を行くハプニングでのスイッチとか、上手いながらも完全に消化仕切れる訳ではないけれど、余韻を残しつつ温かく前向きで、なかなか良い締めだった。
ただ、個人的には読んでくれた方が…。
小野田寛郎ゼリフ、コミカルな感じもしつつ合ってたね。
確かに壊れているマリコ
唯一の親友=マリコを突然なくしたシイちゃん。
その二人の生い立ちをいろいろ思い出しながらストーリが進む。
単なる仲良しかと思いきや、なんか面倒くさいけど、続く友情。
そして、遺骨を盗み出してまで。。。
タバコを中学から吸っていたり、ヤンキース座りしたり、
口が悪く、荒っぽいなど、今までと違うイメージの役の
シイちゃん=永野芽衣ちゃん。
違和感たっぷり、似合わないけど、さすがの演技ですね。
マリコ=奈緒さんの壊れっぷりもさすがでした。
タイトル通り、どんどん壊れていったのですね。
何気にいい人の、謎の釣り人=窪田さんは、結局何者で、
なんでこうなった?
骨壺がまさかあんな風に使われ、遺骨がーーー
そして、最後のマリコからの手紙に何と書かれていたのか。。。
真相はいかに。
ブラック芽郁さん(笑)
確かにブロークンしてる
「魂の叫び」生きていたこと生きていくこと。シンプルなメッセージ作品。
遺骨を「毒親」から奪って、海へと疾走するわけだ。大見得を切って・・
いかにも映画的な描き方の「ブラック企業での鬱屈した思い」も交わって
突き動かすわけだ、彼女を・・永野芽郁の主人公を
若干、昔とは距離感が出た【ただLINEは繋がってた】親友の奈緒演ずるマリコの死
実は時には鬱陶しかった面もある親友、でも
自分には純粋無垢な面を見せてた親友
男親父親の暴行で崩れて、自分自身で壊れていった友人とは
実は互いには共存関係、マリコを時に助けることで、自分も支えてもらってた主人公。
マリコが人生の最後に
親友の主人公に何も告げなかったのは、実は大きな意味があるのだ・・
泥臭く、何もかも放り投げて、海へ疾走する主人公
突き動かしたのは・・複雑な心の痛みだろう。
何もかもがまともではない世界で、窪田正孝演ずる風来坊的な青年
と吉田羊演じるマリコの義理の母、父親の後妻
が「人間のまっとうさ」を素朴に示す。「正義=押し付けがましさ」ではない「人間の真っ当さ」
主人公の魂は実はマリコと、この真っ当な人によって救われるわけだよねぇ
非常にシンプル、だけど、そこそこテンポも良く
主人公及び亡くなったマリコの心情を感じる、叙情作品。
2022年。タナダユキ監督。漫画が原作。幼馴染の女性が自殺したとき...
2022年。タナダユキ監督。漫画が原作。幼馴染の女性が自殺したとき、主人公は彼女の遺骨を奪って旅に出る。その過程で彼女との関係を振り返る。父親に支配され主人公に依存勝ちだった彼女の姿を振り返りつつ、実は主人公こそが彼女を必要としていたという自覚に至る。
物語としては、主人公が彼女を必要としていた必然性(エピソード)を描いてほしかった。主人公の家庭環境とか、人間関係とか。彼女からのウザイくらいの絡みは何度も描かれているが、主人公の側からの想いは主にセリフ。小さいときのエピソードのなかにそっと描いてあればより複雑な色合いになったような。
映像としては、冒頭付近に、部屋から飛び降りて宙に、次のショットでは川べりを転がっている、その次はそのまま川を歩いて渡る、という驚きのショットつなぎがある。こういう非現実的な感じで行くのかと覚悟したら、その後はそうでもなかったのが残念。
もし、友人から「あなたと別れたら死ぬ」と言われたら
自分は耐えられるかと言われたら、多分耐えられんと思う。重い。重すぎる。
どの視点で観るかによって、全然見方が変わりそうな作品ですが、私は最初から最後まで(正直しんどい)という感想しか得られなかったです。
これ、主演のシイちゃんとマリコが美形2人なので見た目耐えられますが、もし尾身としのりから手ェ握られて「お前と別れたら死ぬ」と言われたら。
多分ショックで自分の方が窓からフライハイします。単純に好みの問題ですけど。
◯◯を凶器に使う場面は面白かったですが、ちょっとあのあたりぶっ飛び過ぎてて、吉本みたいな感じがしました。
あと窪田氏の役が主人公にとって都合の良い奴過ぎて、ちょっといや結構かなり気色悪かったです。
どうしよう。こんな感想しかないわ。
全体的にふわふわとしていました。
設定、ストーリー、人間模様。題名に書いた通り、全体的にふわふわしているように感じました。何故マリコが彼処まで壊れてしまったのか、大人の悪行、シィちゃんとマリコの関係性はわかりましたが、もう少し掘り下げて欲しかったかなと思ってしまいました。
作品を通して、マリコが居なくなった後のシィちゃんの不安定さが「マリコが依存していた様に見えるが、シィちゃんの方が依存していた」という表しになっている様に見えましたが、少しその表現も弱いかなと。ただ叫びまくってる変なお姉さんみたいになってた印象です。もう少しシィちゃんのマリコに対する思いだったり、『重さ』みたいのが欲しかったです。シィちゃんのサッパリした感じなのに未練タラタラな不安定さが人間としてはリアルですが、映画のキャラクターとしては不細工に見えてしまいました。
ですが窪田正孝さん演じるマキオ。素晴らしかったです。
もう少しキャラクターとしての魅力を感じたかったですが、その掴めない感じが素晴らしかったです。
もう少し登場人物に感情移入が出来て、登場人物に寄り添えたら面白い映画だったと思います。置いてけぼりにされている印象を感じました。僕の感受性の問題かも知れません。
永野芽郁を好きな人が見る映画。
原作未読にて。
永野芽郁の本性の姿は知らんが、
テレビで見る可愛らしいイメージを
払拭する”擦れた女性”の演技を
見るための映画です。
それ以上でもそれ以下でもないです。
登場人物は、しぃちゃんとマリコの
ほぼ二人。
で、マリコの自殺から物語が始まるので、
過去のシーン以外は基本的に
しぃちゃんの妄想と、
一人芝居。
”映画的に”論ずるならば、
親友を亡くした心理描写は
台詞や空想で描くのではなく、
ちゃんと映像と演技で見せてほしい。
それを全て台詞と回想シーンでつなぎ、
永野芽郁の迫力演技でアクセントをつけようと
するから、迫力演技すればするほど
なんか冷めてしまう。
でも”永野芽郁映画”として論ずるならば
これで正解なのだ。
”映画ファン”の私としては、
当然前者の解釈になってしまう。
で、問題のラストシーン。
退屈な日常に戻ってしまって、
帰宅するとドアに紙袋がぶら下がっている。
中にはパンプスとマリコの義母からの手紙。
「どんだけいい人なんだよ」の台詞。
いつものように煙草を吸おうとすると、
ハラリと落ちる手紙「しぃちゃんへ」の文字。
ドキドキしながら手紙を開く。
嬉しさと楽しさと悲しさと悔しさが
入り混じった感情。
それをセリフなしの表情だけで
演技する永野芽郁!
すごく映画的で、魂のこもった演技でした。
冒頭から”永野芽郁映画”を続けてきた
全てが伏線で、このラスト数分の”映画”との
対比として作っていたのだとしたら!
そんなわけないか…。
友だち以上の関係なの
_φ(・_・壊れ切ってない、、、。
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