マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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2人の女優の存在感が光る
これまでのイメージを覆すような、ハスッパでヤサグレた永野芽郁には、やはり、違和感を感じざるを得なかったが、それでも、友を亡くした悲しみや寂しさ、彼女を救えなかった後悔、自分を残して逝ってしまった友に対する怒りといった様々な感情をうっ積させ、時に爆発させる彼女の存在感には圧倒された。
対する奈緒も、弱くて愚かな一方で、粘着質で面倒くさいキャラクターに、見事に息を吹き込んでいる。
主人公を励ます謎の青年に何度も巡り合う偶然や、思わぬところで引ったくり犯と再会する不自然さが、まったく気にならなかったのも、彼女たちの圧倒的な存在感があったからだろう。
ラストで、友が遺した手紙を読む主人公の表情からは、友の人生が決して不幸なだけではなかったことと、主人公が、ようやく前を向いて生きていく気になったことが窺われるが、だったら、もっと早く、手紙を読む機会があったらよかったのにとも思ってしまった。
やさぐれ永野芽郁ちゃん
暗いのに明るい、斬新
最後どうなったのか気になります。
まぁまぁな内容
可愛くて優等生のイメージの永野芽郁だが、 この映画の中では常にタバコを吸っていて、 破天荒で乱暴な言動が意外だった。ラストシーンはちょっと泣ける。
動画配信で映画「マイ・ブロークン・マリコ」を見た。
劇場公開日:2022年9月30日
2022年製作/85分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
永野芽郁
奈緒(本田なお)
窪田正孝
尾美としのり
吉田羊
タナダユキ監督作品は
ロマンス(2015)
ロマンスドール(2020)
百万円と苦虫女(2008)
を見たことがある。
シイノ(永野芽郁)はブラック企業で働いている。
お昼に中華料理屋での食事中、
店のテレビで見ていたニュースで親友マリコ(奈緒)の自死を知った。
マリコは幼少期から父親から肉体的、性的虐待を受けていた。
マリコが不幸過ぎて不憫だった。
そのことをシイノは知っていた。
マリコの実家を訪ねたシイノ。
マリコの遺骨の前に座り込んでいる父親(尾美としのり)
から遺骨を奪い、
窓から飛び降りて裸足で逃げ去った。
友達の遺骨をどうするのよ?
と思ったが、
とにかくそうしたかったんだと思う。
遺骨を抱えたシイノはマリコが
「海に行きたい」と言っていたのを思い出す。
列車とバスで海へ向かう。
そこで事件が起こる。
何このアクシデント?
と思った。
予想外過ぎる。
途方に暮れるシイノだが、
通りかかった青年(窪田正孝)に助けられる。
窪田正孝がいい人過ぎるだろと思った。
可愛くて優等生のイメージの永野芽郁だが、
この映画の中では常にタバコを吸っていて、
破天荒で乱暴な言動が意外だった。
ラストシーンはちょっと泣ける。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
やさぐれ永野芽郁ちゃん
映画が公開される時期に、色々と、芽郁ちゃんの本作品の役どころシイナのことが話題になってました。
普段はタバコを吸わない彼女が本作のために役作りでタバコのふかし方を研究したり、やさぐれシイナをどのように演じるか、いろいろ考えたそうです。
子どもの頃から芸能界でお仕事をしている永野芽郁ちゃんですが、私は世間の清純派のイメージより、今回のシイナのほうが勝手に自然に近そうなんて感じました。
芸能界にいたらみんなぶっ壊れるやろなーなんて思うからかもしれません(勝手な偏見)
たった一人の友人マリコが、ある日突然自死してしまう。マリコといけなかったまりが丘岬へと旅立つシイナ。
2人の思い出はけして楽しくてキラキラしたものではなかったのに、思い出す記憶の中のマリコはキラキラしている。
ぶっ壊れた世界で、生きることに疲れてしまったマリコが最後にシイナへ向けて書いた手紙にはどんなことが書かれていたのかな。
❝二度と会えない人に会うためには、
生きつづけるしかない❞
なるほどなぁ。
そうよねー。生きてりゃ夢で会えたり、思い出を思い出したりできるものね。
とても良い台詞ですね。
永野芽衣の新境地
原作を知らなかったので、それも少し確認してみた
映画としてのこの作品、少し現実離れした印象を持ってしまいました。確かに漫画をみると、多少ファンタジックな印象。悲しい物語が土台になっているので敢えてそういう雰囲気になっているのかなということは理解できます。でも、人が実際に演じるとなると、物語が物語なだけに結構リアルさを求めてしまうわけで、文字通り絵で描かれたような演出は極力切り捨てて欲しかったと、個人的には思います。例えフィクションであっても、内容は現実世界の写しだと知らしめるべきではと─。でもそれだと悲惨すぎる作品に仕上がってしまうのかも・・・とまぁなかなか難しいテーマを扱っているのだなぁとまじまじと思ってしまいます。そのテーマこそが何気に魅力的だったりするのですが。
色んなわだかまりはあったものの、基本的にはかなり興味をそそられました。それでもなお、永野芽郁の台詞回しとか演出にはどうも違和感を覚えてしまい、それがリアルさを感じない最大の要因であったりしたわけです。永野芽郁と奈緒の絡み合い─確かにそれだけでも見たくなります。だから、決して永野芽郁がミスキャストだとも思わないし、ラストのシーンなんて素晴らしいパフォーマンスで、あの部分だけでも泣けます。この作品の役は彼女にとってはかなりのチャレンジだったのでは─。正直、本当の永野芽郁さんはどんな人なのか分かるわけないのですが、明らかに役柄と彼女の人柄が全く乖離しているように思うわけで、それ故に相当頑張っている永野芽郁さんをそこに見いだしてしまって、作品に馴染んでいるようには見えませんでした。別に原作のキャラに寄せなくても・・・台詞にしてももっと自然でいいのに・・・たばこもあんまり似合わないな・・・なんて、色々と勝手な不満を持ちながら─。
漫画原作の作品が実写の映画になるまでには、想像以上の難しさがあるのでしょうねぇ
遺骨を奪い取るとこが一番胸熱。けっこう序盤。 マリコみたいな子って...
主人公女性の性格の演出に共感できない
役者さん達の演技に魅せられる85分
自宅レイトショーAmazonプライム『マイブロークンマリコ』
この作品は、予告が何気に衝撃的だったので観るつもりでしたが・・・・・
レビューと上映時間85分って事で配信待ちにしてましたが、年明けからAmazonプライムで配信スタート
食堂で昼食とってたらテレビのニュースで、親友マリコ(奈緒)の死を知る主人公永野芽郁演じるトモヨ
純粋で真面目って役の多い永野さんのヤサグレ感と、奈緒さんお得意の心壊れた演技は今回も見応えあり!
マリコの実家に行き遺骨を奪って旅に出るシーンが、予告にも使われてたシーンですが、あんな台詞があったとは・・・・
吉田羊さんや窪田正孝さんを贅沢に起用してるって部分もあり重い内容ながらあっという間の85分でした。
ラストのマリコの残した手紙の内容は気になりますが・・・
私的にアマプラで正解って感じかな^^;
主人公のグリーフワークがテーマ
良い作品だとは思われたのですが‥
(ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
シイノトモヨ(永野芽郁さん)の演技も意外性があって、イカガワマリコ(奈緒さん)との関係性も感じが出ていて良い作品だなとは思われました。
ただ、シイノトモヨのモノローグ的な直線的な話で、他との展開するドラマ性に欠けいてて、邦画の広いマイナスポイントである内向した単調さが自分は評価できない点だなとは正直思われました。
しかし、だからといってダメな映画だとも思われませんでした。
個人的には邦画の内向した単調さは脱する時期だと思われています。
日本の映画(邦画)は、リアリティの乏しい大掛かりな作品か、リアリティはあっても内向して単調な作品かの両極端に分かれているように感じています。
大掛かりでもリアリティの深さにこだわるか、小さな話でもリアリティありつつちゃんと展開や観客を満足させる構成も深める努力を惜しまないことが、韓国などに差をつけられた日本映画界がやらなければならないことではと、この映画も含めて僭越ながら思われました。
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