きさらぎ駅のレビュー・感想・評価
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キサラギ
2ちゃんねるって面白いネタがいっぱいあったんですね~『電車男』もそうだったけど、都市伝説ってのも多いみたい。犬鳴村、牛首村、もろこし村・・・
サトエリ目線でのPOVの映像。これがちょっと色彩も加工してあって新鮮でした。それを卒論のために追体験する春奈(恒松)の映像では普通の映像に戻ります。芹澤興人の顔もはっきり映ります・・・あ、さっきよりも酔っ払ってる!女子高生・宮崎さん(本田)助けるため、また、他の人たちも助けるため、はすみ(サトエリ)から聴いた詳細を覆そうと努力するんですけど、それが常に良い方向に行くとは限らない。誰かが死ぬ・・・
運命には逆らえない。そんな話かと思ってはいたけど、最後の最後でどんでん返し。あぁ、異世界の策略に引っかかってしまいましたね。ていうか、ずっと誰かが網にかかるのを待ってたわけ?気の長い話。まぁ、7年間も無駄に過ごしたんだからそれくらい屁でもねーか。
怖い、怖くないの基準で考えれば、怖くない。追体験での車のおっさんはちょっと怖かったけど、顔が爆発するくらいは怖くない。むしろ線路の上を歩いていて、突然電車が走ってくるほうが怖い。異世界に閉じ込められた人々、彼らは普段どんな生活をしているのだろうか?それを考えると楽しいかもしれません。
個人的には『キサラギ』(2007)が好きです。
言葉悪いが幼稚
実際にネット上で書き込まれた文面は直接読んでないが、オカルトポッドキャストやYouTubeなんかで聞いていたきさらぎ駅の話はなんとも興味深い異世界ものだったのが、余計な設定や演出で台無しという感じ
いっしょに迷い込んだメンバーもとにかくランボー者の若僧がみていて不愉快極まりないし、酔って吐いたりしてるおっさんも不快
最後もウォーキングデッドじゃん なんだよこれ
ループしてるのも意味わからん
そもそも きさらぎ駅を原作にしてる意味があまりないと思います
もっと掲示板でのやりとりもうまく映像化したほうが想像力を掻き立てるいい映画になったんじゃないかなあ
不穏で不安を掻き立てる映像の色彩はやや評価しますが
いや、でもとてもほめられない内容だな
ホラーはやっぱり難しいよね あとネタがないのか ネットの都市伝説を元ネタにとか
わいわい複数人で見ると楽しい良B級ホラー
最近の邦画ホラーに全く期待せずにホラー仲間とオンライン上映会をした。
きさらぎ駅の元ネタは大好きで(自分も昔、電車で寝落ちて電気の消えた車内に取り残されたことがある)、どのシーンも見覚えがあり先が予測できる。
と思ったらまさかの(好きな)ループモノで、1周目の段階の見る側の既視感を、2周目は主人公視点で再体験しているような作りがとても面白かった。2周目含めてダレることなくラストまで駆け抜けた。
オチもED後の映像も良かった。
序盤無駄に驚かしてくるチープ感も複数人で見てるとそれはそれで楽しめ、2周目の流れや展開を予測して楽しめる。
主人公と純子に痺れた。
2ちゃんの話を拡げて映画化
ダメ臭する予告編観ると「こりゃダメだ」と期待せずに観た。
期待せずに観るのが無難な内容だった。
異世界に飛ばされてのヘンテコサバイバルを経て、戻ってきた葉山先生(佐藤江梨子)とその取材にきた大学生堤(恒松祐里)が葉山の体験を追体験する流れ。
よく分からない世界観の中で身体がブッ裂けて死んだり、爆発したり…冒頭の葉山先生の体験記で語られた後に、異世界に紛れ込んだ堤がネタバレ(笑)を駆使して一緒に電車にいた連中を救おうとする。
だが、コメディに見える。
あの世界のモノたちの力やその能力的なものについてハッキリしたものはないから、行動の選択にも正解はなく、何故そこに着いたのかも不思議の積み重ねでそこに至ってしまっただけ…。
2ちゃんねるの話を拡げて映画にしているが、文章ではあれだけ書き込まれていたものが映像化するとこんなに短いのだと分かった。しかも随分な付け足しをしての80分程度の内容。
これは満足とは言い難いと思う。
因果応報の無限連鎖
凡百の駄作とは一線を画すメタ・ホラー映画という評を聞きつけ視聴。演出は最低最悪の部類だったが物語構成にはけっこう粋が凝らされていた。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』から『REC』『パラノーマル・アクティビティ』『女神の継承』に至るまで、ドキュメンタルな臨場感を生み出す手法としてPOV撮影は常に一定の価値と実績を有してきた。ただ本作の場合、遠巻きの三人称撮影ではあまりにも陳腐化してしまう画面をなんとか取り繕うべくPOV撮影に逃げているきらいがあまりにも強かった。恐怖に先んじて撮影現場の予算問題的な哀愁が画面全体に漂っており、そういうホラーはいらねんだよ…と思った。
とはいえ物語の構成は面白い。強引に形容するならば「強くてニューゲーム」的な擬似タイムスリップ物語が『カメラを止めるな!』の文法で立ち上げられている、という感じ。
主人公(大学生の女)が「きさらぎ駅」被害者女性からの伝聞をもとに、次々と巻き起こる怪現象をのらりくらりと回避していくさまは見ていて清々しい。ただ、主人公のあまりにも無機的すぎる攻略作業には知の傲慢とでもいうべき倫理的な引っかかりがある。しかも主人公は連れ添った女子高生を最終的に裏切り、自分だけが助かる道を選択しようとする。
とはいえ本作はホラー映画なんだしこういうのは普通にスルーなんだろうなと思いきや、最後の最後で主人公に罰が下る。そして主人公はただ一人助かった女子高生の代わりに「きさらぎ駅」の無間地獄へと幽閉される。てかジョジョ4部のスーパーフライと同じシステムなんだ…きさらぎ駅って…
しかし映画これで終わらない。今度は被害者女性の姪っ子たちがふざけ半分できさらぎ駅に行こうとする。もちろんその軽率な好奇心の先に待っているのは死よりもむごい恐怖の永久反復に他ならない。思えば主人公も「変な卒論が書きたい」という軽はずみな動機からこのような事件に巻き込まれてしまったのだった。やっぱ面白半分で異世界に行く方法とか試しちゃダメですよね、でもやっちゃうんすよね、という人間の根本的因業性を示すところで本作は幕を閉じる。
都市伝説が題材=クソ映画という先入観を逆手に取ったけっこう面白い物語構成の作品だった。ただまあやっぱり演出は最低最悪で、後半部で前半部と呼応する箇所にさしかかるたびに当該シーンがいちいちフラッシュバックする演出などはしつこすぎて胃がもたれそうだった。いくら何でも観客の知性と想像力を甘く見積りすぎなのではないか、もっと辛口に徹すればより面白い作品になったんじゃないかとつくづく思う。
おー!素直にサトエリにだまされました
あのナイフ男も助かる可能性があるのかな?笑笑
異世界に入ったからって暴力で排除されるって、他に方法はないのかな。
サトエリにはサトエリの思いがある、あんな悪人顔で〆なくても。。。
危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよぉ
前作(真・鮫島事件)よりは無理のない展開。
材料(証言や掲示板)が多いから料理するには事欠かない。
この異界は一貫して入るものに害を与える場所として
存在している設定。
外(他の世界)から来たものを生贄(養分)として搾取している。
ラスト、異世界に残った主人公がみた、ロード・オブ・ザ・リングのサウロンの瞳のような存在。
あの世界は1つの生き物なのかもしれない。
(ピノキオを飲み込んだクジラのような)
生き物だと仮定すれば、血管のようなものの正体もなんとなくわかってくる。
この世界の住人はいわゆる「はたらく細胞」たちといったところか。(現実世界の人間を擬態、模しているので、方足の老人のように不完全な状態なのかも)
もしかしたら「はすみ」は元々ここの住人で、定期的に世界を行き来している使者なのかも。または、後継者が現れるまで外部との連絡係(任期7年)といったところか。
エンドクレジット中「はすみ」の姪が電車で見た主人公は服装、荷物などがリセットされていた。
どのマルチバースの主人公なのだろうか。(笑)
次は「八尺様」を…
面白かった!!
前半のホラゲっぽい演出はワクワクしたし、
後半のホラゲ二週目サクサクプレイ感ある展開には
「寺生まれのTさん…!!!」がよぎって気持ちよかった。ドキドキしながらも安心して見ていられた。
こんなホラーがあるんだなぁ。って。
一周目で、そのおっちゃん死んでしまうのかぁ、と悲しくなっていたら、ヒロインが助けてくれて、「すき…」となった。
んで、こう、主人公のこう「その人はまぁいいです」具合が微ホラーで、ゲームならそうだろうけど、割り切れてしまうっぷりにほんのり病理の気配が漂っていて、でも演出でギャグっぽく展開していくから、「お、おう…」ってなりながら話は進む。
そもそも卒論に神隠しガチ検証を入れようとしてる時点で、アレな人だったのだなと振り返るラスト後。
「展開を知ってるからチャレンジしてみよう」って発想がもうサイコパス。
やばい。
主人公とても良かったな。
この後、現実世界に戻ってきた主人公による復讐が始まる訳でしょう?
姪御さんは利用されるのか、それとも復讐の連鎖に発展するのか。
果たして姪御さんは友人を助け出す事が出来るのか。
まで受信した。
面白かった。
二段落ち最高。
邦画としては検討してる、女の子可愛い
当時結構流行ったネットロアを題材に(それだけでは魅せられないと考えて)ストーリーを練り直し「七年後のはすみ」も付加して登場人物をチョイ足ししプロットも能動的にし、丁度良い落し処を見つけたカンジ。
ただ、恒松祐里(春奈)がサトエリ(はすみ)にハメられた時の描写がフラッシュバックでシツコイ。ついでにエンディングの音量もヤカマシイ。
でもエンドロール後の数分の映像は納得(まぁ良く有るパターンですが。どこかのマンガで観たぞ)
タモリの奇妙なとか、稲垣くんのほん怖と大差ない
面白い映画でした
あいにくやはり「世にも奇妙な物語」と「本当にあった怖い話」に出てくるような話でしたね。
恒松祐里演じる女子大生が、神隠しにあった女性(佐藤江梨子)に会いに行き体験談を聞くというストーリー。
不思議な体験もあるし夢で起きているかのような恐怖体験が語られる。
日本的ホラーの真髄は「四谷怪談」だと思うが、その恐怖の源は「理不尽」に尽きると思う。
合理的説明もなく、怨みのあるなしもどこかに行って、ただひたすらに根源的な怖さを追求する。
呪怨やリングの怖さに近いかな。
前半は、会社員の芹澤さんがいい味出している。鎌倉殿でも存在感発揮してたね。出てくるだけで何かありそう。
乱暴な若者翔太(木原瑠生)はなかなかのイケメンだが、人格は最低。
話は、電車を使って異世界に紛れ込んだ佐藤江梨子が体験する話だが、なかなかのショッカーだ。
でも、話を聞いている設定だからなのか怖さもほどほど。
最後に脱出する時のくだりが重要。
現実の世界に戻ってきた佐藤江梨子の話を聞いた恒松祐里は自ら同じ手順で異世界に入り込む
(異世界エレベーター)というのは初耳
後半は、恒松祐里ターンで、佐藤江梨子から聞いていた話から、より積極的に動くのだが、結局展開の詳細は違っていても、結論はおなじ。
話には落ちがあって佐藤江梨子が恒松祐里の取材を受けた理由がハッキリする当たりが闇
終わったと思ったら、第3の話が始まる。
異世界に入る姪は展開を知っているはずで、この後誰が出てくるのかなと思わせて終演する。
姪に救出には、結局佐藤江梨子が行くしかないだろうなと思うねえ。
2回目は観客には2度目なので、純朴そうな恒松祐里の大胆な行動に驚かされることで、興味を引っ張るのは賛成だ。
なにか起きそうなトンネルでは何も起きないとかの肩透かしもあり、あえて裏切ることで面白くなっている。
グロさもエグさも、テレビちょい超えくらいなので、安心して見られるB級映画ですね。
それにしても、本田望結はムチムチしすぎかなあ。
素晴らしい脚本!傑作!
正直、観る前の期待値は低かった。
あのきさらぎ駅をどのように映画化するのか興味があり、映画館に足を運んだ。
映画を観た感想は素晴らしい!の一言
物語序盤は純粋なホラーの流れで展開されていた話が、中盤にコメディパートを挟むことで映画の結末を予想しづらいものにし、最後にしっかりと映画をしめる結末が用意されていた。
映画全体を通して、非常に引き込まれる構成で、観に来て良かったと思える作品だった。
楽しかったです!
脚本がしっかりしている
満席だったんだけど。どういうことなの。舞台挨拶あるのかなと思ったらなかった。面白いのは間違いないけど、満席になるほどかと聞かれると微妙な線。なにが起きてんだろ。
最初にサトエリの話を聞くシーンがPOVになってるから「後で恒松祐里がこのポジションに来るんだな」とは思うの。そして、その通りになるんだよね。
劇中で、同じ展開が繰り返される形になるから、《カメラを止めるな!》にちょっと似てると思ったの。この「同じ展開を繰り返す」のがいまけっこう人気あるね。
その繰り返しの中での恒松祐里のキャラが面白いんだよね。事情を知ってるからヒーローばりに強い。
「これで助かるのかな?」っていうドライバーを石で殴るところは、恒松祐里と観客は納得だけど、他の登場人物は『こいつ……ヤバい』ってひくんだよね。そりゃそうだろうって面白かった。
そして最後の葛藤。光のドアに、どちらが先に行くのか。
これの絡みがあって、作品全体として、人の心の綺麗なところと醜いところを描いてるんだよね。そこが単なるホラーに終わらない面白さだったな。
エンディングは後味の悪さが残るけど、それをエンドロール後の映像でちょっと解消してくるのも良かった。
ホラーでも、しっかりした脚本でやると、ホラー以上の面白さになるんだなと思ったよ。
ダメだと思ったら持ち直した
久しぶりに和製ホラー的タイトルに目を引かれて映画館へ。
学生やカップルが多かったが、冒頭で感じたのは「皆こんなものを見て幸せなのか…?」という驚き。
VFXという言葉が相当しないレベルの、ものすごく雑なCGで顔が爆発したり燃えたりする。
そして脇毛の生命体みたいな薄っぺらいものが地面を伝って追いかけて来て、それに触れたら死ぬという。
本田望結を除くキャストたちの演技は悪くなかった。
サトエリは知らない間に声に深みがかかっていた。
サトエリ:きさらぎ駅の生き残り
本田望結:サトエリを助けて死んだか異世界に残されたまま
恒松祐里:きさらぎ駅に興味津々の主人公
その他:本田望結と同じ境遇のモブ
映像に関しては、
異世界にいる間は常に色調補正がかかっており、FPSゲームのような雰囲気で動きも良い。
暴行など激しく動くシーンも見やすかった。
ストーリーも最後まで見れば悪くない。
きさらぎ駅の話に興味を持った主人公。
行ったことのあるサトエリに体験談を取材する。
行方不明者の母親はずっと探しているらしい。
自らその異世界に入り込み、そこに囚われたままの人たちを助けようとする。
実際に行ってみると電車にいた数人が、聞いていた話と全く同じ言動を始める。
記憶がリセットされてループしていることに気づく。
前半がサトエリ目線、後半が主人公目線となる。
非常にゆっくりした展開の、アドベンチャーゲームのイベントシーンを見せられている感覚。
この滅茶苦茶につまらなかった前半が後半でどう面白くなったかと言うと、コミカル要素を挟んできたのである。
主人公としてはサトエリの回想どおりに話が進むと知っているので、
前半で迷惑だったチンピラを早めに刺し殺したり、罠にハメようとする異世界人を石で気絶させたりするので、他の人たちは人殺し主人公にびびりまくる。
最後はシリアスに戻り、一人しか助からない局面で主人公は自分が助かろうとするが失敗し、本田望結だけが生き残ることに。
実は探偵業を営むサトエリの仕組んだ罠でしたエンド。
細かい部分は分からなかったが、サトエリはきさらぎ駅を利用して行方不明をビジネスにしていたのではないかと。
とにかくCG表現が雑すぎるギャップで椅子が揺れるくらい笑いそうになったが、他の観客が真剣だったので必死に持ちこたえた。いやもしかしたらみんなこらえていたのかもしれない。
無双ムーブ
かなり有名なスレで中身も割れていますし、映画化するとしたらどうするんだろうと思いながら鑑賞。82分という短さが👍
これが面白かったー!永江監督の前作「真・鮫島事件」もコロナ禍をそのまま投影したリモートと都市伝説の鮫島事件の組み合わせがお見事だったのですが、今作はそれらを上回るクオリティとジャンルの融合の巧みさが光っていました。
まずネタバレ厳禁な内容でした。事前に内容を知ってしまったら面白さは半減してしまうほどネタバレが致命傷になる作品です。観る前は恒松さん演じる女性がきさらぎ駅に彷徨う展開だと思っていましたが、いきなり良い意味で裏切ってくれました。「はすみ」というきさらぎ駅に彷徨った女性に話を聞きに行き、きさらぎ駅での状況を追体験するというまさかの開幕でした。驚かし方がとても上手で、手ブレしないPOV形式での撮影で、視界に突然人を映したり、怒号が鳴り響いたりと怖さをジワジワっと煽ってきます。
人体破壊描写のトリッキーさも中々良かったです。眼球をくり抜かれるくらいはこの手の映画ではお手の物ですが、発火して巻き添えにされたり、細胞が爆散して死んだりと映像的な面白さを秘めていました。轢殺とかあるのかな〜と思っていましたが、ファンタジー寄りの殺し方でした。内輪揉めでのトラブルもホラー映画あるあるでした。
ただ2回戦からグッと違う面白さが出て来たのが今作です。きさらぎ駅に行く条件を達成した春奈が実際にきさらぎ駅にたどり着き、話に聞いた人々がまとめてその場にいるアハ体験をします。ここからある程度先の展開が分かっているので、そこから無双ムーブをかましていくのが最高でした。容赦なく見捨てるときは見捨てるし、上手いこと囮を使ったり、石で思いっきり殴ったり、潔さが良いです。それでも不足の事態が起きたりしてハプニングに巻き込まれたり、事前に話を聞いた「はすみ」にうまいこと騙されて、当時迷った際に救えなかった女子学生を助けるための生贄にされるという"人間が怖い"を体現していました。
「はすみ」がこの物語の鍵を握っていたというのが非常に悍ましかったです。しかしエンドロール後の映像で、「はすみ」の姪がきさらぎ駅に彷徨うという無限ループのような感じでモヤモヤさせてくれます。
いや〜面白かったです。見せ方も驚かせ方も上手で、今後も永江監督を追っていこうと思います。
鑑賞日 6/8
鑑賞時間 18:55〜20:25
座席 D-3
テンポよし工夫あり。一見の価値あり
前半の、きさらぎ駅から帰ってきた人の体験談のシーンが、ブレアウィッチ的なカメラ=語りの目線で臨場感があっていいし妙に暗いのもまるで夢の中の映像のようで、いいですね。
それを踏まえての、堤さんおかわりパートが、画面が明るくなり前半の優柔不断的モヤモヤを足蹴にしながらどんどん進むのは見てて快感。同じだけど違う展開になるせいで予測不能で飽きさせない展開。
引っかけありの伏線回収と、エンドロール後のおまけまで、堪能しました。
恒松祐里、佐藤江梨子その他真面目な本田望結ヤカラの若者、みんな好演。
それにしても大学生の堤さん、字が下手すぎないか。ここはいかにも若い女の子の書きそうな字体でやって欲しかったなあ。あと、なぜ草原に迎えに行けたのかは、分からなかった。説明もなかったですよね
【”もう一つの”旅”の時間・・、そして意図された負の連鎖。”初期、黒澤清監督作品のテイストを漂わせる”この世”と”異世界”との不可思議な連関性を描く作品。佐藤江梨子さんは、現代の小野篁なのかな?】
ー 遠州鉄道、”新浜松駅発、西鹿島行き”に乗った女性が”ある手順”を偶然踏んでしまったことから、見知らぬ世界を走る列車にいつの間にか乗ってしまい・・。-
◆感想
・異世界に偶然踏み込んだ、葉山純子(佐藤江梨子:最初から、痩せて異様な雰囲気を漂わせている。こんな、女優さんだっけ・・。)が、自分を訪ねて来た”きさらぎ駅”について、純粋に学問として訪ねて来た春奈(恒松祐里)に自らが経験した事を話すシーン。
ー 降りるべき駅である”さぎの宮駅”(どーでも、良い事だが実際に有る。)を居眠りして、乗り越し、反対電車に乗るも又居眠りし、新浜松駅に戻り、23時40分の西鹿島行き最終列車に乗ると、遠州鉄道にはないトンネル(どーでも、良い事だが実際にない。)に入り、抜けると見知らぬ場所を電車が、走っている。乗客は、ワンカップを手にしたサラリーマン(芹澤興人:居るだけで顔が怖い・・。)、若き男女3人(1名、悪辣なヤンキー。)、浜高の女子高生(本田望結)のみ・・。
で、着いた駅が”きさらぎ”と書かれたオンボロ駅。
所謂、”異世界に踏み込むステップを意図せずに踏んでしまう・・”という、神隠しとも呼ばれる現象である。-
・そして、葉山純子は一人だけ、時を越えて”この世”に戻って来る。
”人様に恥ずかしい事をするな”と母から言われて育った、健気な女子高校生(本田望結)のお陰で・・。
ー 春奈は葉山純子から”教えられた”異世界に踏み込むステップを忠実に繰り返し、異世界に足を踏み入れる。
この辺りから話は面白くなる。
何故なら、春奈は次々に起こる事を総て知っている故に、異世界の魑魅魍魎が仕掛けてくる罠を、巧みに掻い潜り、皆を(特に、健気な、女子高校生。)”この世”に戻すために・・。
”RPG異世界ホラー”と、脳内で勝手に、この作品を命名する。-
<序盤は、”ふーん”と言う感じで鑑賞する。
が、中後半の序盤の展開を上手く活用した物語構成の面白さと、葉山純子を演じた佐藤江梨子の妖しい演技(特に、最後半、春奈を誘き寄せた様々な切り抜きを壁から剥がすシーン。脳内で、彼女を勝手に、”小野篁”と命名する。)や、葉山純子の姪が同じことをして、異世界に行き、列車内で眠る春奈の姿を撮ったラストシーンが、”この世”と”異世界”の微かな扉は常に開いている・・、と言う事を示唆しているようであるなあ・・、と思った作品。
邦画界が世界に誇る、何故か日本では評価の低い、黒沢清監督の「岸辺の旅」を想起した作品でもある。>
■遠州鉄道(エンテツ)、最近乗ってないなあ・・。久しぶりに乗って、異世界でも見てこようかなあ・・。
もっと大きい劇場でみたい
キューティーハニーをやっていた2004年の佐藤江梨子はこんなレベルじゃなかったと回想に違和感があったのは、
回想ではなくあくまでイメージだったとわかった時に鳥肌が立った。
これ、マジでおススメです(*^ω^*)
「きさらぎ駅」確かにB級ホラーではあるが、ものすごく面白いB級ホラーだった。
最後に電車に乗った子はサトエリの娘だよね? あんな感じで少しずつ入れ替わっていくのかなーと思った。
あと「最後の扉に先に入ったらアウト」というシステムだと、サトエリが恒松ちゃんに嘘をついていたのがヤラれたわー(^_^)
あの同じシーンをもう一度視点を変えて見せられるのは、ちょっと「カメラを止めるな」っぽかったね。
確かにダイヤ改正があったら…そんなこまけえ事はいいんだよっ(^_^;)
近年のJホラーでは頭ひとつ抜けた出来かと。
良くも悪くもB級ジャパニーズホラー
全体的な感想としては正直な所スゴい面白かったといえば嘘になるし、面白く無かったという訳でも無い何とも言い難い映画で、何かもう少しストーリーの設定やカメラワーク等を工夫してくれれば良かったのではないかなと映画素人目線でも感じた。
この映画の魅力としては圧倒的に出演者の本田望結の存在が目立ち、とにかくかわいい事それだけでもこの映画を見る価値はあります。
ストーリーはきさらぎ駅という有名な話を元にしている分、きさらぎ駅の怪異について深堀していき映画内で分かることを増やしていった方がより面白い作品になったのではないかなと感じます。
実際、考察だけでは補えないような矛盾点や自分なりに解釈して納得しないといけない様な場面が多くあり、最初の取材のシーンでは何時間取材に時間かかってんだよ!(笑)みたいな普通に考えたらおかしい部分が多く見受けられました。そういった細かいシーンの設定を話の中に盛り込んだり、きさらぎ駅のループについての解説をもう少し多く出してくれていれば良かったのではないかと私は感じました。
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