この子は邪悪のレビュー・感想・評価
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サスペンスホラー
怒涛の後半の話。なるほどねって聞いて見ていたけどもう少しどうにかならなかったのかな?っていうのが感想。ストーリーは良かった。
ホラー要素もあるけれど苦手な人も楽しめます。
画面をつけてる妹。初めは不気味だったけども意外と普通でかわいい😆
タイトルも見事にハマってました。
家族愛はすごい。
前半と後半で全く違う映画
前半は、ぶっちゃけ『ゲットアウト』の雰囲気をパクりすぎたサスペンス風。
後半はJホラーのなり損ないというか、オカルトなのかファンタジーなのかよくわからないものに。
という感じに前半と後半で全く違う映画で、前半でワクワクした気持ちが、後半に急速冷凍されました。
「邪悪なのはこの映画じゃない?」
「この脚本に誰がOK出した?」
「この映画に出演したって、役者はキャリアに傷がつくだろ?」
みたいに怒り半分、心配(とほほ)半分になりました。
映画そのものは1くらいにしたいところですが、玉木宏の怪演で少し底上げ。
「ウサギは純真無垢だ」の台詞に喜んだ卯年生まれです。
とはいっても僕は腹黒を自認しています笑
一見脈絡のないシーンの連続から始まる冒頭。意味はすぐには分からないんですが、"雰囲気"を醸し出し、作品世界に入り込むには十分でした。(もちろん、後半で冒頭のシーンの意味が明かされて理解がカチッとはまります!)
この構成しかり、作品の世界観を違和感なく表現しているな、という印象を受けました。
舞台となる診療所の外観。大正・昭和初期のような建築様式。
診療所の内観。窪家の居間の少し古い意匠。
歩くたびに軋む廊下や階段。年数が経っとるな、と思わせると同時に何か起こりそうな不穏さを醸し出す雰囲気。
登場人物も最小限。よく考えると群衆がいないのはおかしいんですが、焦点が定まりやすいよう敢えてそうしてるのかなと。
短いけどインパクトの大きい恐怖演出はなかなか驚かされました笑
ホラーをあまり観てない僕でも耐えられるレベルです。
話の展開についてはほぼ文句なしなんですが、真実が明るみになって幕引きとなる一連の流れは少し納得しづらい感じでした。
出演されている役者さんはどなたも上手いんですが、何といっても主演の南沙良ちゃんでしょう!後悔を抱えた陰のある役を上手く演じてました。彼女を知ったのは「太陽は動かない」の主人公の幼なじみ役だったと思いますが、儚い雰囲気に一気に惹き込まれました…。
今年は大河ドラマにも出られてましたね(出番はわずかでしたが)。
シーンごとに髪型や衣装が変わるんですが、どれも似合ってて可愛かったです♪これだけでも観に行った甲斐がありました(おい)
そういえば、診療所の庭に十字架のようなものがいくつもあったけど、あれはいったい…?
序盤中盤よし、山場うーん、オチは及第点
事故で寝たきりになっていたお母さんが奇跡的に帰ってきたが、どこか様子が変で…というあらすじのサスペンス。こういう話はほかにもあるし(グッドナイトマミーとか)様子が変なのが大体お母さんに偏ってるのはなぜなんだろう。さらに言えば、変なのは母親の方ではない、ということも共通している。まあ、母親がヘン!と盛り上げて本当に母親がヘンだったら面白くないものね。
登場人物は同じく事故で心に傷を負った主人公の花と事故のやけどが理由でずっと仮面をつけている妹と脚の神経に傷を負った父親、そして自分の母親と”同じような”人たちの写真を撮ることを習慣としている少年の純。
このレビュータイトルの通り、序盤と中盤はかなり良い。純がなぜ母親と同じような人たちの写真をとるのか。奇跡的に帰ってきた母親は本当に母親なのか。仮面の下にある妹の素顔は。そして、絶対になにかやってそうな父親役の玉木宏の笑顔。
不気味な情景を小出しにして順調に恐怖心をあおるのはサスペンスの醍醐味。怖い雰囲気が出てきたら何が出てきても良いように薄目にしながら観ていた。そのくらい、いい雰囲気だった。
問題は山場、すべての謎がいよいよ明かされるというのに、その真実が期待を数段下回るものだったということだ。端的に言えば雰囲気ぶち壊し。ただでさえ、心理療法=催眠=他人を思い通りという手あかのついたストーリーを展開しているのだから、このありきたりなサスペンスを壊していい意味で期待を裏切るものが真実であってほしかった。
オチは良かったと思う。最後のあの「指の動き」は蛇足に思えたが、ゼロからスタートした一家が今後どのような悪夢にうなされるのか楽しみにさせるものではあった。
家族に向けた愛
出ましたよ、TSUTAYAクリエーターズプログラム。最近よく見ますよね。にしても、系統同じすぎんか?審査に偏りあるくないか?絶望ばかりじゃん。ま、確かにこの手のストーリーはどれも面白いんだけどさ笑 本作は同じTSUTAYAクリエーターズプログラムである、「哀愁しんでれら」という作品と似た、一風変わった家族を描いた物語。面白そうな雰囲気が予告から、ポスターから漂っていたため、「ブレットトレイン」「さかなのこ」を押し退けて鑑賞。
想像を遥かに上回る気持ち悪さ。
しかしながら、「哀愁しんでれら」のような残虐さ、胸糞の悪さは無く、骨太かつ続きが気になるストーリー展開で、非常に構成がお上手なサスペンス映画。この作品が描きたいことは一貫して、「家族を愛し、守れ」。それが例え、どんなかたちになろうとも。かなり奥深いテーマで、色々と考え込んじゃいました。これだって、愛。〈母性〉ならぬ〈父性〉みたいな?
導入には思わず興味津々になってしまう。ただ、作品の基盤は超王道なサスペンスって感じ。不穏な音楽、明かされる真実、光っていた過去、お先真っ暗な未来。それでも、先が読めない緊張感に圧倒され、あまり安っぽさを感じさせない。妹の...のシーンは心臓バクバク。ホラー的な怖さもあります。日本の映画でビビったの久々笑
ちゃっちくみえないようにはしているんだけど、少々作り込みが粗い。そして、見せ方が下手くそ。そこに至るまでの煽りはいいのに、中身は衝撃的なのに、驚けない。爆弾の爆発する瞬間があっさり。回収されていない問題も多く、モヤモヤ。ラストもちょっとガッカリかな...。脚本は良くても演出がダサい。こんな感じの、あと一歩なのに的な邦画、最近よく見かける気が。もったいないなぁ。
でも、南沙良と玉木宏の存在感と演技力は一級品で、2人目当てに見る価値は大いにあるかと。大西流星は...あまりパッとしなかったかな笑 ハマる人はハマるであろう、好みが別れそうな王道サスペンス。ツッコミどころはあるが、愛のかたちに考えさせられる、なかなか面白い作品です。虐待へと向かうか、行き過ぎた愛へと陥るか。興味がある方は是非。
邪悪なんてもんじゃない!!エゴイズムむき出し
タイトルからして花の妹なのかと思いきや、ラストでこのタイトルがぶぁと出てきた瞬間、鳥肌が立ちました。サイコパスパパ演じる玉木宏さんといえば正義感の強いイメージのキャラが強いですが、今作は「歪んだ責任感」が強く描かれていました。家族のためならお年寄りを撲殺してでも守る、という狂気に突っ走る玉木さんを見れてある意味良かった。
司朗は「家族」という概念にこだわるが故の台詞や行動が常軌を逸していて軽く引きました。どうして司朗がここまで家族にこだわるのか詳しく描かれていなかったので残念。「児童虐待」がテーマなので、司朗自身も親から虐待を受けて育ったため、「暖かい家族」に対して強い憧れを抱いたのではないかと考察してしまいました。
冒頭から演者さんたちの気合が半端ないです。しかしながら、後から振り返ったら玉木さんのワンマンショーのような映画でした。
ナントか村よりずっと良い。
『志乃ちゃん…』がとっても気に入ったので、南沙良さんが主演なので見に行きました。
ホラーらしいです。怖い映像で見せるホラーの出来は、たぶん予算で決まってしまうので、邦画は不利になります。(職人技の手作り感のあるばればれのやつはそれはそれで楽しい。)なので、本作はそこに頼っておらず、居心地の悪さに注力しており、そこが凄く良かったと思います。
若い女性が多く観賞していたのは、ジャニーズのコが出演しているからでしょうか?見た目に似つかわしい少年役はとっても好感が持てます。(金髪の王子様見たいのは勘弁。)
もちろん、南沙良はバッチリです。助けてあげたくなります。
主な舞台は古い建物ですが、内装も含めてわざとらしさがなく、怪しくてよかったです。昔の、金田一耕助シリーズみたいです。
劇判も、微妙な効果音が入っていたり、ピアノの演奏や、メリーゴーランドの曲は少し外して残念な感じになっているのが良かったです。
食べ物も、何だかおいしそうです。ただ、今のこどもなあまりジュース飲みません。
で、お話ですが、結末はいいと思いますよ。タイトルの回収。でも、やはり後半からがいまいちです。おそらく、細かいところが間違っているので、登場人物の行動がおかしくなっています。
ジョーダンピールの『Get Out』と『Us』を参考にしていて、そこはいいのですが詰めが甘いです。
玉木宏はどんな約でもうさんくささがあります(ほめも含めて)。役柄はぴったりです。しかし、初めから終わりまで同じ調子でおかしいので、どこから怖がっていいのかがわかりません。『Get Out』のBetty Gbrielを見て下さい(黒人のメイド)。居るだけで怖いじゃないですが。アレが欲しいです。
『Get Out』の種明かしははっきりしており、現実には不可能ですが、一応理屈は通ります。逆に『Us』『Nope』は、シャマランと同じで不思議なモノはありのままで放っておきます。このため、話の整合性は取れるのです。本作は無理に理屈をつけたせいで、それは絶対無理だよと思ってしまいます。
『チリン』だけで、とうやって膨大なデーターを転送するのでしょうか。拉致した人間ならともかく、小動物は無理だよねとか。空にしておいて、移せるとしても、双方向は出来ないよとか。
『チリン』を音をさせずにポケットに入れとくのも無理そうです。
玉木さん、いつもポケットから取り出すの苦労していました。もうちょっと、小さくてもいいのに。
映像表現としては、目玉がありますが、前述の通りそこが一番ダメに見えます。やらない方が良かった。こどもが踊っているときに、指で指揮しているのは、良かったです。
デジコンは出てきますが、スマホはありそうなので、いくれでも連絡は取れそうですが。
病院や役所で調べる何てだれでも思いつきそう。マスコミも嗅ぎつけるよね。
医師(国家資格)か臨床心理士(民間資格)かはっきりして下さい。後者は正確には、診断も治療もできません。また、あの仕事ぶりだと法外な相談料とらないと生活できませんね。
死亡診断書は、要らないところはちゃんと二重線で消しましょう。『検案書』のところとか。夜勤師長に怒られます。
『ばあさん』は怪しいことに、気付いているはずなので、家に上げないでしょう。引き戸の裏で、待っているのもおかしい。高齢者なので重い石より、刃物でしょう。
クライマックスのみんなの行動がおかしい。お父さんを指示したり、逆らったりする、心情の変化を起こすきっかけが不明。あまり、叫んだり、びっくりしたりしないし、警察や救急を呼ばないし、止めもしない。そもそも、正気の状態であのこはあんなことしないよ。逃げるか泣き崩れるよ。
うまく話をまとめるための提案としては、信頼できない語り手を使うしかないと思います。むしと、使っていると思わせてさえいないのがびっくりです。まともだって、保証はないでしょ?
ラストがなければ、星二つにするところでした。(映像的には残念だけれど)
うさぎに罪はないんだ
黙っていれば家族仲良くいれてかもしれないし、そう意味では花も純も邪悪と言えるんだけど、誰が邪悪なのかって言う答えはパンフレットを読んで、さらになるほどとなった。
赤ん坊が大人になった時、どんなことが待ってるのか……それを考えるのもまた恐ろしく面白いと思った。
普段、邦画はあんまり見ないけど海外に匹敵するホラーでありサスペンスであったと思う。
暫くうさぎを見ると複雑な気持ちを持ちそう
トンデモ設定を受け入れさせるのは難しい
非現実的な設定・話でも受け入れられるものと受け入れがたいものがある。その境界線はかなり難しい。SFやホラーなんかは比較的非現実的なものでも受け入れられやすい。まぁ、映画だしなと。サスペンスやヒューマンドラマでそれをやられると違和感が強くなってしまうときがある。
つまり本作はどのジャンルの映画なのかを早めに明らかにしておくべきだったと私は思う。私は目グリグリのシーンで、あれ?これホラーなのか?と認識。心理的なサスペンス要素を待っていたから少し驚き、それ以降の展開を別の角度で受け入れようと気持ちを切り換えた。それでも後半の設定に戸惑うばかり。他の映画ではすんなり受け入れられた内容なのに。
「この子は邪悪」ってタイトルにも違和感。「邪悪」なのか?ってところに引っかかる。邪悪といえば邪悪かもしれないがピンとこない。結構面白い内容だっただけに色んな意味でもったいない。
もちろん南沙良はよかった。今後も期待したい。
想像してたより良くて驚いた
最初の方によく分からないシーンがあり、ダメなパターンのホラー映画かと思いましたが、中盤、後半と差し掛かっていくにつれ、それが回収され、よく分からなかった、点の部分がしっかりと繋がって線となり、理解が追いついたところで一気に面白さが倍増しました。また、伏線の張り方もとても巧みで、明かされた時にゾゾっとしました。
オーソドックスな初心者向けホラー
レビューの評価が良かったので前知識なく観に行きました。
SFやホラーをよく見てる人間からすると、ありきたりのカラクリでちょっとツメが甘いな〜と。
普通に観ていればいろいろな線を予想するもんですが、予想の範囲内というか、大きなドンデン返しもなく、想像よりこぢんまりとしていて肩透かしでした。
正直眠かったです。
エンドロールの館内には、コックリコックリする人もいれば、怖かったとキャッキャと話している人もいました。
普段ホラーやSFを見ない人や、子供なんかにはけっこう怖くて楽しめるのかもしれません。
楳図かずおのホラーの雰囲気を目指したような作りですけど、楳図作品を知ってる人間には薄味に感じてしまいます。
これは少し観方が難しい。 主人公が長女で絶対的セーフラインの内側に...
これは少し観方が難しい。
主人公が長女で絶対的セーフラインの内側にいるので怖がったりするような作品でもないわけで。
これこれこういう事がありましたっていうのを観続ける感じの作品
男の子を主人公にしてたらまた違った話にできたのでは。
レクイエム
5年前家族の乗った車の交通事故で足に障害の残った心理的療法師と植物状態になった妻、顔に大やけどを負った次女と自分だけ大怪我をしなかったことに罪悪感を抱き心を病んだ長女の話。
精神崩壊している母親を持つ少年が、母親と同様の状態の町の住人を探している中で、くぼ心理的療室にやって来て巻き起こって行くストーリー。
ある日母親が突然植物状態から目を覚ましたと帰宅してきたが何か違和感を憶える主人公から始まって、父親が患者に対して行う退行催眠等怪しさ満載。
退行催眠どころかこれは催眠術で…いやそれにしても話にムリがあるしどういうことかと思っていたら、もしかして石の矢で射抜かれてますか?ていうかそれってあんたがしているの虐待だと思いますけど。
サスペンスと言われたらそうだけど、ホラーとしてみるとやっていることのえげつなさとか気色悪さとか最後の不気味さとか、なかなか面白かった。
一発芸みないなタイトルの邦画。 本年度ベスト(笑)
鑑賞中、一体誰が「邪悪」なのか全く解らない展開。
それが解った時のオチがお見事!
本作は映画のタイトルの為に作られた作品と言っても過言では無い感じ(笑)
心理療法室を開業する玉木宏さん演じる窪。
その妻と二人の娘の家族を中心に展開するストーリー。
窪家族が遊園地の帰り。不慮の交通事故に遭遇。
窪は足を負傷。
妻は5年間昏睡状態。
妹は顔面を火傷。
南沙良さん演じる花だけは何事も無い設定。
昏睡状態の妻が帰宅してからの家族のぎこちなさが怪しい。
ここからが見所たった感じ。
伏線を臭わせるシーンが多目。
だけど回収される場面の満足度は低めで残念だった感じ。
終盤の「予想外な展開!」みたいなシーンも引き込まれ感は少な目。
自分の苦手なホラー的なシーンは良く出来ていた感じ。
マジで怖かったです。
全てが解っても救われない人が多いので後味も良くなかった印象。
あれ程に心が病んでいる人が多い町があるのか?
気になります( ´∀`)
ZIP朝ドラ「サヨウナラのその前に」
今年95本目。
今年3月にZIP内で朝7:51から8分間の朝ドラが1か月放送されて「サヨウナラのその前に」と言うタイトルで、月〜金曜日まで5人の主人公が毎日日替わりで主役でその一人が南沙良。
以前からドラマ、映画で高い評価を得ていたのは知っていましたがじっくり見るのは始めて。これが抜群の演技でした。
物語は1年後に地球に隕石が衝突し人類が滅亡する最後の1か月を追ったストーリー。結末は何かで見る方がいるかもしれないので。
余談でしたがそこで南沙良を知ったので今回映画主演と言う事で是非行きたいと。タイトルが凄い映画でした。6月に20歳になったばかりでこの演技力は驚異的だと感じました。
良質な『世にも奇妙な物語』
『世にも奇妙な家族の物語』というコピーに惹かれて足を運びました。
フジテレビの『世にも奇妙な物語』が大好きですが、近年は傑作が出ないな…と寂しく思っておりました。
この映画は終始"不気味"な雰囲気が纏わりつく感じがして、劇場のエアコン効きすぎでは?と思うくらい、ゾワゾワ感が止まりませんでした。
綺麗な映像と繊細なBGMが異様な世界を作り込み、役者陣の確かな演技力がファンタジーにも説得力を持たせてくれます。
最後のオチとタイトルの回収も見事で、まさに、ずっと私が待ち望んでいた『世にも・・・』な物語でした!!!
そのあとでリーフレットを見て、声が出てしまいました。この写真にまで伏線があったとは…
こちらはホラー作品ではありませんが、「そんな馬鹿な」とも思える主犯の技能が、実は現実でも知らぬところで使われていたとしたら…なんて考え出すと背筋も凍るほど恐ろしく感じます。
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