「「タイトルの意味はどういうことなのか」と考えながら見る。序盤の不気味な世界観が徐々に明らかになるが「なるほど」と思えるサスペンス映画。」この子は邪悪 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
「タイトルの意味はどういうことなのか」と考えながら見る。序盤の不気味な世界観が徐々に明らかになるが「なるほど」と思えるサスペンス映画。
冒頭の不気味な人物らが意味不明で、当初は「よく分からないホラー映画なのかな?」と若干不安を覚えました。
ただ、本作は、オリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」準グランプリ作品の映画化で、この賞を受賞した作品はクオリティーが確保されたものが多い印象です。
そのため、「きっと何か光るものがあるはず」と信じて見続けましたが、正解だったようです。
徐々に「謎解きサスペンス映画」の様相になっていき、キチンと納得できる出口が用意されている点で、本作はサスペンス映画として十分な独自性がありました。
南沙良、大西流星、玉木宏らの演技も良く、世界感を上手く構築していました。
評価は★3.5か★4で悩みましたが、「監督」としては実質的にデビュー作のような状況なので期待を込めて★4に。
「ホラー映画」のような作品を、説得力を持ち合わせた「謎解きサスペンス映画」にするのは難易度が高いですが、工夫の仕方で巧く作れることを示せたのが本作の功績でしょう。
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