「体力気力共にもっていかれました」N号棟 えみさんの映画レビュー(感想・評価)
体力気力共にもっていかれました
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いや。本当に監督、この監督からこの作品が‼️です。
怖いんですけど、他にたくさん考えることもあるんです。
これは【史織】が生き抜いていくためのエピソードでもあるし、死の事についても考える深いところもあるのかなと…。
メインの登場人物は萩原みのりさん演じる【史織】所謂どこにでもいそうな女子大学生。
死恐怖症という持病をかかえ、眠りが浅い日々、夜が来るのが怖いのかな…。ハッキリとした性格で、とても強い、本当に強いけど、心の中は繊細にできている。
相変わらず表現力とパワーの凄さに圧巻。
舞台挨拶で見ていた方と同じ方とは到底思えない。
監督も言ってた彼女の顔色は本当にすごかった…
全身を使い、団地の方々に立ち向かう姿は自分をしっかりと守るため、死と向き合うため、これは敢えて、ここに行くことを準備されていたのかなとも感じる。
元カレの啓太は、倉悠貴さん
倉さん、とてもよかったです。
啓太の彼女役の真帆は山谷花純さん
この登場人物、1番普通に近い。
染まっていく姿が自然と、人の弱さの表現が素晴らしかった。
本当に摩訶不思議で、ホラー感ありつつ
実は幽霊より怖いものは人だと実感。
ただ、愛おしい方を亡くしたときにこの団地に住まわれてるように誰かに(何かに)縋りたくなったりされる方もいるんだろうなぁ。
私は無宗教だけど、宗教とかにハマる方はきっとそういうのに近いかと感じた。
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