「犬を飼う姿勢に疑問」ハウ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
犬を飼う姿勢に疑問
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犬目線のロードムービーで、犬(ハウ)が旅の途中で出会う人たちを幸せにしていく短編集みたいな映画。
「幸せ配達人」みたいな犬の持つポテンシャル、仕草や表票のかわいらしさ、演じた犬の演技力を見せる意味ではいい映画なんだけれども。
犬を実際に飼っている私から見ると、まず「犬の散歩中に、首輪なし、ノーリード状態で飼い主が犬から目を離すな!」と言いたいし、腹が立って仕方がない。
飼い主の、犬が行方不明になって悲しむ心情は表現されていたし、予告編にあった通り、最後の方で再会できたのは嬉しくもまた感動するシーンではあったけれども。
犬の気持ちを無視したラストの選択に激怒。
飼い主のことが大好き、という犬の習性や感情を度外視して、亡くなった父親の代わりみたいに思ってハウを拾って飼った子供に何も言わずに去るので、それは「死んだら別の飼えばいいじゃん」と心無い慰めを言った同僚と同じではないかと。
ちょっと、これはないわ。
私が物語に落とし込むのなら、ハウを保護して飼ってくれた親子に話しをして、正式に犬を譲渡しつつも、今後もハウに会いに通うというラストにするけどね。
そもそもこの人間側の主人公に犬を飼う資質がなかっただけでは?
女をゲットできればそれでいいのか、という微妙でモヤモヤした感情がわいて劇場を出ました。
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