カモン カモンのレビュー・感想・評価
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ちょっと現実離れしていた印象
ホアキン・フェニックス、
モノクローム、
ヒューマンドラマ、
そして、高評価☆の感想が多い
という理由から観に行きました。
演劇っぽかった。
半分寝てしまいました。
すみません。
ジェシーの天真爛漫に振り回されながら大切なことに気づかされるどこまでも優しくてキラキラ眩しいモノクロームが似合うドラマ
物凄く優しい作品。様々な街に暮らすティーンエイジャーにインタビューして回ることに打ち込むジョニー、精神的な問題に悩む別居中の夫と一人息子ジェシーを甲斐甲斐しく世話するヴィヴ。母の死をきっかけにギクシャクするようになった二人の間を取り持つジェシーの天真爛漫さに振り回されながら自分の中にあるのに認めたくなかったものと向き合うことになる過程が美しいモノクロ映像で綴られています。
ティーンエイジャーとジョニーの対話部分はドキュメンタリーになっていて、大人達とは全く異なる感性を持つ彼らの言葉の一つ一つがかつて彼らと同じように世界に対して疑問を持っていたはずの我々の胸に響きます。
唯一無二の
フィクションの中に、おそらく演出無しと思われる子供たちのインタビューが差し込まれるちょっと独特の作りだが、全編を美しい撮影のモノクロ映像で描く。
そうした効果もあってか、ホアキンと子役の演技の上手さからか、二人が段々と距離を縮めてゆく様がリアリティを持って胸に迫ってくる。
なんてことない、でも、かけがえのない、そういう瞬間が捉えられていると思われる、唯一無二の作品。
穏やかな映画だが、つまらない
伯父が甥に振り回される映画です。哲学的要素もありますが、結局何が言いたいのか、伝わってきません。
良い点は白黒がこの映画に合っていたことです。
悪い映画ではないのですが、全体的に退屈で、金返せと思う位でした。
ファンキー歯ブラシ
父親の心の病のために甥っ子ジェシーをしばらく預かることになったジョニー。頭は良さそうだけど、生意気で甘えん坊なジェシー(ウッディ・ノーマン)。歌い出す歯ブラシが欲しくてたまらないのに、必要ないという言葉を聞き、どこかに隠れてしまう。まるでかまってちゃん!ずけずけと質問してくる割には、「お話聞かせて」とベッドに潜り込んでくる・・・伯父さん何故独身なの?うっせぇわ!
お前も恋するようになればわかるよ。伯父さんは他人の哀しみや寂しさをよくわかる人間なんだ・・・さすがに9歳のジェシーに恋の話をしても無駄。「オズの魔法使い」を聞かせてやるほうがいい。と、どうしても伯父さんが寅さんに、ジェシーが満男に思えてくる。さすがに寅さんの名言まではいかないにしても、相手の心を理解しようとするジョニーの言葉が優しい。
ほんのわずかな期間だったけど、ジェシーはこの大切な時間を生涯覚えているのだろうか。新しい記憶をするためには古い記憶を削除するってのもキツい言葉だったけど、高校生となり恋をするようになったらまた伯父さんを訪ねればいい。
大きな変化もないままの平坦な印象を受けるかもしれないストーリー。しかし、移民の子どもを中心に未来にいついて語らせるジャーナリスト。子どもたちの素直で希望の持てる語りには、コロナ禍で未来が見えにくくなっている世の中に明るさを与えてくれる。このインタビューをどこかにまとめてアップしてくれないかなぁ~と思えるほどでした。
都会のジェシー
状況は違えどヴェンダースの『都会のアリス』が目に浮かぶ、子役を中心に思えば『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』での無邪気なムーニーが鮮烈に思い起こされ、何故か『ジョーカー』と比較されるホアキン・フェニックスの巷での印象が腑に落ちない、マイク・ミルズの前作『20センチュリー・ウーマン』でも大人を含めた親と子供の関係性が優しい角度で描かれており、流れる音楽のセンスが前作同様に素晴らしい。
ジョニーの妹でもありジェシーの母親でもあるヴィヴは息子と旦那に翻弄される苦労が絶えない生活を、兄妹の溝を埋める格好で恨みを晴らすべくジェシーを押し付けている訳ではないにしても、ジョニーとジェシーの関係性からジョニーとヴィヴの仲も良好に。
自分の両親が子供になり育てる立場でそんな発言と逆転的発想に驚かされ、今まで考えたことや思い付きもしない親が老後に赤ちゃん化する介護ならまだしも。
ヴィヴがジェシーと家で戯れている時に"Minutemen"のTシャツを着ている場面、ナイスなマイク・ミルズの細かいセンスに気分もアガる。
モノクロームが消えかけた記憶を呼び覚ます
自分が幼かった頃の、こども達が幼かった頃の出来事、忘れかけていたさまざまな心象風景が掘り起こされました。僕もこども達もジェシーほどには sensitive ではなかったけれど、父親に育てられた自分のこども時代も含めて、僕の家族には平穏とは言い難い時間を過ごさせてしまったので…。
言うまでもなく子育ては大変です。でも、こども達は大人達によって十分に守られなくてはいけない。自分はどうだったんだろうか。守ったんだろうか…。そんなことを考え、胸に痛みを感じながらの映画鑑賞でした。
自分を見つめ直す
ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活を始めた。好奇心旺盛なジェシーは疑問な事を次々と投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を持った。そして、次第に打ち解けていき、ジョニーが仕事のためニューヨークに戻ることになった際に、ジェシーを連れて行くことを決め・・・てな話。
自分を見つめ直す話なのかな、って思った。
ジェシー役のウッディ・ノーマンが可愛かった。
心を通わせ移り行く先に
愛おしい一時を共有できる佳作である。モノクロが際立たせたのは、言葉の響きと街の匂い。穏やかな対話と素直な語りが、本編に前向きな色を着ける。土地の風景は、作品に新鮮な空気を注ぎ込む。フォーカスされる役者が絞られている作品は好みだ。困惑した憤りや物悲しさ、愛情表現で、主演の表現力が滲み出るからだ。インタビューが、子供達を急かす事が無いのと同じく、描写の歩幅は彼等の心理に合わせられている様で、不思議な安らぎを与えられる。独り、また先へ先へ。
眠気カモン
ホアキン・フェニックスの新作、モノクロ映画、家族愛、A24と期待できる要素が沢山あり、予告の雰囲気も結構好きそう。勢い込んで劇場へ行ったけど、なんだかなぁという感じ笑 もうたまらなく眠たかったな。
ホアキン・フェニックスと新人子役のウッディ・ノーマンの演技力を存分に楽しむ映画。本当に新人か!?と思うほどに上手いんだけど、この子。笑い方とか拗ね方とか絶妙。しかもめちゃくちゃ可愛い。自然な演技とかそんなレベルじゃない。これは大俳優になる予感。素晴らしい役者を見つけれた。それだけで見たかいがありました。
ずっと笑ってる人とか居たし、ハマる人にはハマるのかもしれないけれど、私はイマイチ入り込めなかったな。モノクロである意味が分からず、なんならモノクロだったせいで映像に代わり映えがせず、退屈でちょっと寝ちゃったのかもしれない。寝るなんてご法度なんだけど、耐えられなかった。
やはり、映画は派手なのがいい。この手のジャンルはすごく苦手だ。観客にじっくりと考えさせるような物静かで起承転結があまりないような映画。やはり、笑えたり泣けたりテンションが上がったり、バカみたいだけどそういう映画が私は好きかなぁ。完全に好みの問題なのかもしれないけど、せっかく映画館でお金を払ってみているからな。どんなジャンルでもカモンカモン!と言っているものの、心の中では感情が揺さぶられる映画を見たいなと思っているのかも。
せめてカラーにして欲しかったし、子どもにとってはNYに行く大冒険な訳だから、映像とか音楽を美しく派手にして盛り上げて欲しかった。話が掴みにくく、自分が迷子になっているような気分になるのも居心地があまり良くなくて、好きになれなかった。面白い面白くないじゃなくて、難しいわけじゃないけど理解出来なかったという感想。
ちょっと言いすぎてしまったかもしれません。何言ってんだお前!全然分かってねぇよ!なんだこいつ!という方がいらっしゃいましたら、コメント頂けると幸いです。カモンカモン!(なんだこいつ)自分の意見を押し付けるようなレビューになってしまいすいません。
お見事!
ホアキン・フェニックス
「ジョーカー」の次が今作なのかな?
まぁ、見事に演じきってました🙇♂️
子供に寄り添い、振り回されても向き合う大人。
素晴らしかった✨
ウッディ•ノーマンくんも「子供」を演じてたし😌
イライラしたり、愛おしくなったり。
子供らしく? 大人なんだから?
甘やかされてる? 凝り固まってる?
自由? なんだ?
こんな作品をたまには観て、人間みんなでカモン!カモン!
空間を感じさせる音と映像の不思議な魅力
マイク・ミルズ監督の前作同様、映像と音楽が美しく融合して、ゆったりとした雰囲気でアメリカという社会を見せてくれる魅力的な作品でした。
画角はスタンダードに近かったにもかかわらず、映し出される遠景はことごとく広々とした空間を感じさせる、不思議な映像体験だったような─それは音楽的効果なのか、はたまたモノクロというものが余計な情報を排除した結果なのか─。いずれにせよ、この絵はかなり精度が高いものでした。
内容は、相当に平坦であり、それが故につまらなさをを覚えてしまうかもしれませんが、ホアキンと子役の絶妙な絡みが面白いので、何もなくてもずっと見ていられる気がしました。ラストは何だか無理に感傷的にさせていたように思えて、そんな演出しなくても十分泣けるのに・・・感情が引いてしまって、むしろ逆効果!?なんて思ってしまいましたが、何はともあれ期待を裏切らない良作でした。
「ちゃんと対応したい」
血を分けた子どもとはいえ、自分とは違う人間である。子育てをしていると、そんな当たり前のことを見失ってしまう。分かり合えなくても対話する。笑ってるのか泣いているのかちゃんと理解して対応する。当たり前だけど難しいことをし続けていかなければならない。自分の子どもの接し方を考えさせられる良作でした。
叔父に感情移入して甥っ子に苛立ち、深く息をして落ち着いて先へ進むよ...
叔父に感情移入して甥っ子に苛立ち、深く息をして落ち着いて先へ進むよう自分を促し、このような映画体験は久し振りかも知れない。その状況を喚起するのが恐らくこの映画の素晴らしさ。なぜモノクロなのか、わからないようで理解できる気もする。
本当に見せたい人には、きっと届かないだろう映画
美しいモノクロームの世界で、子供に振り回される大人たち。
これ!と言った事件も起きないけれど、温かな気持ちに包まれる佳作だと思います。
育児中の人が見たら、きっと刺さると思うのだけど。
そのターゲット層は、こんな映画見に来る余裕ないだろうし、
(映画館来ても、きっとファミリー向け映画に行っちゃうんだろうし)
時間作って観に来れたとしても、疲れて爆睡するだろうから、
見せたい人には一生届かない映画な気がしました。
絶対居眠り目的で来てるようなおじさん含め、皆さん気持ち良さそうにすやすや寝入ってました。
※最後の数分でダイジェスト版のように全編を振り返るので、途中寝落ちOK。
ウッディ・ノーマンという新たな才能が一番の見どころかも…
大人と子供が、お互いに1人の人として向き合う、ということは、当たり前なのに現実には難しい
大人と子供で抱える問題の重さも深刻さも違うと考えがちだけど、立場が違えばキャパも違う
向き合い、ぶつかり合い、曝け出しあってようやく道筋が見え始める
子供のいない独身中年男ジョニー、両親の問題に振り回される9歳の甥っ子ジェシー、夫のメンタル面の問題に疲弊するジョニーの妹でありジェシーの母ヴィヴ
ジェシーの父の療養の関係で、ジョニーはジェシーを数日間預かることになるが、それは容易いことではなく…
彼らの不器用且つ真摯なやりとりは、あちこちぶつかりながら、彼らなりの道筋を見つける
主演のホアキン・フェニックスの頼りなさと、甥っ子ウッディ・ノーマンの子供らしさと情緒不安定さが混在した危うさが、ストーリーの進行と共に徐々に変化を見せていく様が秀逸
モノクロの画面も、随所に音楽が散りばめられた構成も、若者たちのリアルな声が聞けるインタビューも良い
なんだけど、正直予告編を本編が超えていない印象を受けた
どこが、と言われるとむずかしいけど、これだけの役者陣ならもっと面白くなった気がしておしい
個人的に☆5中☆3
子育て映画?
ストーリーとしては定番モノです。
この映画のウリはまず、全編モノクロの美しい映像でしょう。映画でインタビューという形で、「音」にも焦点がありますが、それを際立たせる意図もあるかも?
ストーリーは、徐々に明かされる兄妹の関係性、主人公と甥の関係などが主軸ですが、主人公が子育てしているかのような試行錯誤が微笑ましい。ホアキンさん、ジョーカーと違って自然体のいいパパです。妙に情緒不安定なジョシュもかわいい。そして人間理解し合うって大変なんだなあとつくづく思わせてくれる映画でした。時折挟まれる、インタビューや本の引用が良いアクセントになっていました。
全178件中、121~140件目を表示