マイ・ニューヨーク・ダイアリーのレビュー・感想・評価
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題材はよいのに…
「シガニーウィーバー出演。サリンジャー。ファンレターの返信を熱意に絆され、作者の代わりに書いてしまった出版業界のボスの助手…」のあらすじと宣伝映像に期待し鑑賞。
…んん?話の流れが観る側をおいてけぼりにしてるような印象。もっとじっくり味わいたかった。恋人と友達の絡みあんなにいる?主演の子のサービスショットシーンも監督のあざとさが伝わってきてなんだかなぁ…。
題材は良いのに生かしきれてない印象。ただ、ジョアンナの服のセンスが品良く、お洒落でそこが1番の見どころ。年期の入ったシガニーウィーバーは味があり、老い方も素敵でもっと見たかったし、もっと手厳しくやって欲しかった。でもいい方向の作品選んだなと感心。
名前が多く飛び交ってて、ちょっと混乱。
もっと簡略化して組み立てられなかったか。
という自分も高校時代サリンジャー挑戦したが途中下車組。村上春樹訳の方で再度挑戦してみようと思います。
なりたい自分に
ファンレターへのテンプレ返信を送る仕事に疑問を持ち始めた出版エージェンシーの新人アシスタントのジョアンナ。そんな中、超大物作家からの電話を取ったことから、秘めたる思いが溢れ出し・・・といった物語。
初っ端から「一方通行」の標識。切ないですね。
色んな人からの、サリンジャーへの熱いファンレターを見ていくうちに・・・という展開とアイデアは面白いですね。月並みな言い方ですが、夢を追う若き女性の良き物語です。
全体を通し、数々の悩める人々の想い、そしてサリンジャーからの言葉に触発されるジョアンナの姿は良かった。取り繕った結果、大物作家を前に自身にも上司にも恥をかかせてしまうとこなんか、若き夢見る女性の歯痒さと微笑ましさが感じられる。
見てもらえない手紙を悲しむジョアンナ・・・しかし形は違えど、同じ事を元カレ(?)に。。
そんなこんなで良いポイントは数々あるんだけれど、未熟者のワタクシ、恥ずかしながら出版エージェンシーというものをよくわかっておらず、マーガレットやジョアンナ達が一体何をやっているのか理解できず、地味に物語をロストしてしまったのが痛かった・・・。
それでも、最後のジョアンナの粋な計らい(?)は良かったですね。爽やかなラスト♪
新しい物語が始まるのでしょうか。
そして気になったのは落第の女学生。ジョアンナの所為だなんて言ってたが、返事の内容云々は関係ないですよね(笑)?
あとはジョアンナ、夢見る若き女性としては応援したいけど、恋する女性としては・・・。。。
確かに彼も良くないところはあったけど、あんたそもそもカールのこと・・・(笑)
そんな細かい所が気になりつつ、ジョアンナが本当になりたい自分に気づき向き合っていく様は良かったけど、その仕事内容について理解していたならもうちょっと面白い作品だったのかなぁ~と。もの知らずな自分が残念(笑)
嫌味のない青春映画⭐️
安心して観ていられる
『サリンジャーと過ごした日々』ジョアンナ・ラコフ
『サリンジャーと過ごした日々』の映画化、原作は知ってたけど未読です。
『ライ麦畑でつかまえて』で有名な作家J・D・サリンジャーの担当になる、出版業界の女性の自伝です。
いい話だけど、さっぱり、あっさり、してて、あまり印象に残らない感じですね。
マーガレット・クアリーは、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のイメージが強かったけど、
この映画で可愛らしい女性を演じてて、かなりイメージが変わりました。
この映画の話からは逸れるけど、
『ライ麦畑でつかまえて』を読まれてない方は、この機会にオススメです。
ジョン・レノンを殺した犯人が読んでた有名な本です。
本が苦手な僕でも簡単に読破できました。
すごく純粋な少年の話です。
読みやすいので、ぜひ!!
働く女子のポジティブワーキング
東海岸からニューヨークにやってきた作家志望のジョアンナは、出版エージェンシーに就職する。彼女は上司のマーガレットに説教されまくり。普通そうでしょ。
プラダを着た悪魔的な展開を想像してたんだけど、仕事的にはそれほど厳しくなかった。邦題の通り、ジョアンナの日常を日記に描いてる感じだったかな。失敗してもそれ程落ち込んだ感じもないし、彼氏と同棲してるのに他の男友達と仲良しだったりと、妙にリアル。
最初に引っかかったのがこの仕事、作家と出版社を繋げるエージェント。アメリカにはこんなのあるの?何で出版社が自分でやらないのよ。
あと演出で、会った事もない手紙の相手の映像や、想像だか現実だかよく分からない人物達。クスッとは笑えるけど、必要だったかな?
最後にジョアンナが夢を叶える展開なんだけど、なんだか軽すぎかな。てな感じで、ポジティブ思考で楽しいので、将来の夢を持っている若者にオススメだよ。
自分的には、出てくる作家や作品の事が分からないのが多かったので、邦画でリメイクして欲しい。そうすればもっと楽しめるはず。
正直、あまりよくわからなかった…
「プラダを着た悪魔」とは全然違う
それなりに楽しい作品
何のエッセイか忘れたが、大江健三郎が、数年に一度はドストエフスキーを読み耽ることがあって、それは幸福な時間だという意味のことを書いていた記憶がある。ドストエフスキーを読んだことがある人ならご存知だと思うが、作品の多くは会話によって成り立っている。話し手が自分の魂を取り出して見せるような会話である。あるいは人の心の奥を覗き込んで囁きかけるような会話である。そんな会話で溢れたドストエフスキーの小説は、一度読みはじめると止まらない。ドストエフスキーとの濃密な時間を過ごすことになる。
本作品の原題は「My Salinger year」である。ヒロインのジョアンナは、とても気に入って長期滞在することにしたニューヨークで、J・D・サリンジャーという生きる伝説にまつわる濃密な時間を過ごす。
サリンジャーを読んだこともないジョアンナだが、サリンジャー本人からの電話を受けて勇気づけられる。そして同居相手が留守をしている間に、サリンジャーを読み耽る。それは大江健三郎がドストエフスキーを読んで過ごした濃密な時間と同じで、優れた作品は読む人の魂を揺さぶり、自分でも見ようとしなかった心の闇を炙り出す。
心の闇はカオスだ。あらゆる感情と記憶と妄想が渦巻いている。多くの人はそれを理性の衣装で押し隠して、社会と上手く生きていく。しかしカオスを言葉で表現しようとする人もいる。詩人であり、小説家だ。ジョアンナはサリンジャーとその作品との関わり合いによって、人生を見つける。にこやかなジョアンナの心の奥には、マグマの滾った火山があるのだ。いくらでも噴火できるだろう。
ジョアンナを演じた女優さんはやや表情に乏しく、観客が想像力で補わなければならないところがあったが、共演したシガニー・ウィーバーの素晴らしい演技に助けられて、ジョアンナという難役をなんとか演じきったと思う。それなりに楽しい作品だ。
夢に夢見て
自分には、共感度0%。
主人公が「書きたいものがある」とか「こういう生き方しかできない」から作家を目指すのではなく。
「作家になりたい」「ニューヨークでおしゃれに暮らしたい」みたいな、スタイルから入っていくタイプで、作中で全然作品を書いていない。
だから、文学青年崩れの自称作家にすぎない、自己の肥大した屑男に騙される。
「恋に恋する10代半ばの子供か! 」と突っ込みたくなって仕方がなく。
同棲相手と欲に溺れていてはダメと気づいて、サリンジャーに「毎日書く時間を作りなさい」とアドバイスされただけ、勤務先で刺激受けてデビューできました…
って展開は、「世の中ちょろい」って言いたいのか???
などと、見てる間は半ば怒っていたのですが。
自分はこの映画のターゲットではなく、別の客層が存在するんだろうな、きっと。
少し前で言うところの「F1層」。
変化球の『アナ雪』ユーザー。
夢に夢見て、現実を知って足踏みしてる人や諦めた人、昔は憧れていた仕事に今は就いていない、10代後半~30代の女性をターゲットにした「夢見ることの素敵さ」を売りにしたファンタジー風味の実話ものであれば、「夢見る自分」を肯定して「売れるかな」と思い直しました。
つかまった!眠気に
静かだけど、心に残る余韻が良い。すてきな一冊の本のような映画。
90年代NY。作家を夢見る女性が出版社で得た仕事はサリンジャー宛のファンレターに定型文の返事を返すこと…
サリンジャーを夢中で読み漁った10代を過ごしたわたし、ジョアンナとともに彼の存在を感じ、本の世界に浸る幸せな時間でした✨
中学生で初めて「ライ麦畑でつかまえて」を読んでから10代のうちに10回は読んだし、ホールデンの言葉で思考してみたり、初めてニューヨークを訪れた時はセントラル・パークにアヒルがいないか見に行ったりwわたしの頭の中にはそれ以来ずっとホールデンとサリンジャーがいる感じなので、映画はまさに共感の嵐。
オフィスの壁にはサリンジャーの写真が飾られているし「ナインストーリーズ」や「フラニーとゾーイー」等、続々と彼の名著も登場してファンにはたまらない。だけど主人公はサリンジャーを読んだことがないのが面白く、なので読んだことがない人でも楽しめると思う。
単にお仕事頑張る中で成長していく、ではなくて、熱のこもったファンレターやサリンジャーの本が彼女に影響を与え、もう一度自分の人生を「感じ直す」きっかけになっていくのが面白粋し、よかった。シガニーウィバーもほんといい。さすがの上手さだし、ファッションもほんとすてき。ラストも粋で良い。
少女老い易く夢成り難しだね
サクセスストーリーでもなく 自分探ししすぎることもなく テンポのよ...
あまり響かなかった
アメリカの小説家で、ライ麦畑でつかまえて、などの作者・J・D・サリンジャーを担当するエージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を映画化した作品。
1990年代半ばのニューヨークで作家志望のジョアンナは、老舗出版エージェントの面接を受け、採用され、サリンジャー担当の女性上司・マーガレットの編集アシスタントとして働き始めた。ジョアンナの業務は世界中から届くサリンジャーへのファンレターの処理対応だった。心揺さぶられる手紙を連日読んでた彼女は、定型文を返信することに気が進まなくなり、思いつきで個人的に手紙を返し始めた。それが問題を起こし・・・てな話。
自叙伝なのでストーリーが面白いかと言えばそうでもなく、上司のマーガレットが上にペコペコ、下に厳しい、典型的なサラリーマンだなぁ、って感じたくらい。
ジョアンナもやるなと言われたことを勝手にやるのは契約違反だろ?って観てた。
ジョアンナ役のマーガレット・クアリーは可愛かったが、眉毛が太すぎるのは当時の流行?
あまり響かなかった。
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