「夢に夢見て」マイ・ニューヨーク・ダイアリー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
夢に夢見て
自分には、共感度0%。
主人公が「書きたいものがある」とか「こういう生き方しかできない」から作家を目指すのではなく。
「作家になりたい」「ニューヨークでおしゃれに暮らしたい」みたいな、スタイルから入っていくタイプで、作中で全然作品を書いていない。
だから、文学青年崩れの自称作家にすぎない、自己の肥大した屑男に騙される。
「恋に恋する10代半ばの子供か! 」と突っ込みたくなって仕方がなく。
同棲相手と欲に溺れていてはダメと気づいて、サリンジャーに「毎日書く時間を作りなさい」とアドバイスされただけ、勤務先で刺激受けてデビューできました…
って展開は、「世の中ちょろい」って言いたいのか???
などと、見てる間は半ば怒っていたのですが。
自分はこの映画のターゲットではなく、別の客層が存在するんだろうな、きっと。
少し前で言うところの「F1層」。
変化球の『アナ雪』ユーザー。
夢に夢見て、現実を知って足踏みしてる人や諦めた人、昔は憧れていた仕事に今は就いていない、10代後半~30代の女性をターゲットにした「夢見ることの素敵さ」を売りにしたファンタジー風味の実話ものであれば、「夢見る自分」を肯定して「売れるかな」と思い直しました。
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