たまらん坂
劇場公開日:2022年3月19日
解説
「ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ」の小谷忠典監督が、武蔵野大学・武蔵野文学館協力のもと、作家・黒井千次の短編集をもとにモノクロ映像で撮りあげた長編劇映画。小雨の降る秋の日に、寺の境内を歩く女子大生ひな子。毎年、母の命日には父と墓参りに来ていたが、今年はひとりきりだった。母の墓前に立ったひな子は、そこに一輪のコスモスの花が供えられていることに気づく。母が亡くなってから17年、祖父母も既に他界しており、これまで他人の影を感じることはなかったため不審に思うひな子。やがて携帯電話が鳴り、電話の向こうで父・圭一は飛行機が欠航して墓参りに来られないことを彼女に告げる。武蔵野大学在学中に抜てきされた渡邊雛子が映画初出演にして主演を務め、渡辺真起子、古舘寛治らベテラン俳優が脇を固める。
2019年製作/86分/日本
配給:イハフィルムズ
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2022年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
制作から4年で公開された本作。武蔵野大学の授業の一環(実習授業)で制作されたのだそうです。アフタートークでそれを伺い驚きました。実習作品とは思えないのは監督の力量なのでしょうかね?
読書体験を映画にしてみるという試みから始まったそうで、最初は風景に朗読を重ねるというもので、ひな子を登場させるというのは後追いだそうです。驚きです。なんともまぁよくまとめていて感心します。その朗読の映像化がとても効果的に活きてます。また朗読を映像化・・・なるほどなぁって思える見せ方がいくつもあってこれまた感心。朗読の内容がいつも間にかひな子の言葉になっていく感じ、好きだなぁ。
「たまらん坂」「多摩蘭坂」読み方が違うが同じ坂を指す。けどその読み方にもそれぞれ理由がある。一体どちらの名前が坂を表す読み方なのか?そんな名前探しが描かれた本を「ふるさと」というキーワードで分類されひな子に渡されたのはなぜなのか?最初は分からなかったのですが、あぁなるほど、そーいうことか。そういう関連性の持たせ方をするのか!と膝をポンと叩きたくなりました。
「自分ってどんな人でどうしたい人なのかわからない」状態であれば特に。人生の岐路に立った時に特に考えるかもしれません。自分探しってやつですかね?本作のひな子は大学生で就活中。そんな彼女の助力となるのが「たまらん坂」という書物。なるほどなるほどです。
とても実験的な味わいがある作品なのですが、十分に大学生の悩み、ステージが変わる人間の葛藤をうまく描けている作品なのではないでしょうか?主演の女優さんがまさかの当時素人の学生さんだったとは。これまた驚きです。
2022年3月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
舞台挨拶付き上映にて。
たまらん坂にまつわるお話。映画を観た後はこの坂に行ってみたくなりました。主演の渡邊雛子さんは、この映画が初出演、初主演とのこと。今後の活躍も楽しみです。
2022年3月19日
Androidアプリから投稿
4歳の頃に母親を亡くしたJDの探求と記憶と思い出と想像の話。
就活に臨む時期のJDが、父親の口癖である「たまらん」が入ったたまらん坂の本と出会い、国立の多摩蘭坂を探求して行くと共に、幼い頃の記憶に触れて行くストーリー。
半分は、多摩蘭坂の由来を調べるお話しで、兎に角マッタリゆったり進行して行くし、幼い頃に聞いた谷保の子守唄が要所要所で…子守唄で寝ないように気をつけてね。
話が判らない訳では無いけれど、今の主人公の心情とか背景とか何もない状態でみせられても、何も感じないんだが…。
谷保=「やほ」ではなく「やぼ」の理由も示さないし…wiki参照でw
多摩蘭坂の由来を聞いて、へぇ~となるところぐらいしか面白さを見出せなかった。