「ボクシングの映画ではない…⭐︎」ケイコ 目を澄ませて ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ボクシングの映画ではない…⭐︎
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岸井ゆきのが好きで、もともと鑑賞予定の映画だったが、なかなか上映時間合わずに行くことが出来なかった。
キネマ旬報で、主演女優賞を獲得したとのニュースもあり今回ようやく見ることに。
ここでの評価の高くて期待していたのだが、イメージしていた作品とはとこなり、ボクシングの映画というよりは
もっと下町のジムでの日常と岸井演じるケイコの日々が丁寧に語られる作品となっていた。
16ミリフィルムとのことだか、映像に独特な美しさがある。
ケイコが聴覚障害者であるということにそれほど視点が置かれていないことが、むしろ好感を持つくらい
自然で、何より岸井ゆきのの演技(聴覚障害者として、ボクサーとして)が素晴らしいの一言。
手話もボクシングの型などもとても自然で、良い意味で岸井とは思えないくらいだった。
三浦友和などケイコの所属するジムも人達の様子を丁寧に描かれて、東京の下町の閉じられるジムの雰囲気が
良く伝わってくる。
でも、全体的に何か盛り上がりかけて ボクシングの試合のシーンも現実にはあのようなものなのかも
しれないが、地味な演出になっていた。
ラストにケイコが負けた対戦相手が仕事着のまま、土手で休んでいるケイコに声をかけるシーン。
二人の表情が印象に残った。
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