「メ~テレ、ボクシング映画、そして岸井ゆきの。」ケイコ 目を澄ませて TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
メ~テレ、ボクシング映画、そして岸井ゆきの。
私は映画を観る前に前情報を殆ど入れません。勿論、劇場に行けば本編が始まる前に多くの公開予定作品の予告編を目にしますが、最終的に選んで観ている映画(邦画)が始まり気づくのが「あ、これもメ~テレ(名古屋テレビ)なのか」という件です。敢えて付け加えれば「それらの全てが必ずしも好みというわけではない」のですが、その実力とこだわりは否定のしようがありません。
また、必ずしも選定基準にはしているつもりのない「ボクシング映画」というジャンル。私、スポーツとしてのボクシングも殆ど興味がないと言って過言はないのですが、「ボクシング映画」を観終わって否めない「打たれ弱さ」、もう所々「めろめろ」になって涙腺が刺激されます。
そして「岸井ゆきの」という俳優。私自身は遅ればせながら2015年頃から彼女を認識をし、初の主演作品『おじいちゃん、死んじゃったって。(17)』の頃には「Check in (on)」の一人として注目をし、今では引っ張りだこな存在で「さもありなん」と思いつつも、今作における「ケイコ」役は跳びぬけて素晴らしい。正直、「ろう者」「ボクシング」いずれにおいても当事者がどう見るかは判りませんが、少なくとも彼女の演技のベースに確実な「努力」が見て取れ、感動に輪をかけているような気がします。観逃している作品も多いですが、私の観た作品中、2022年最優秀賞主演女優賞確定です。
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