「笑わない岸井ゆきの選手。ケイコの心情が伝わってくる。」ケイコ 目を澄ませて 風の又三郎さんの映画レビュー(感想・評価)
笑わない岸井ゆきの選手。ケイコの心情が伝わってくる。
ケイコはボクシングが好きで、このジムにも愛着がある。何よりも会長(三浦友和さん)を慕っている。後半、ケイコと会長が鏡の前でやるシャドーボクシングの場面がいい
下町のさびれゆく小さなボクシングジムの悲哀がよく描かれていた
映画は一般人の密着ドキュメンタリーみたいな内容だ。生きてれば誰にでもある日常的な出来事や、人間関係のあれこれが描かれるだけだ。だから何も起きずに淡々と進み静かに終わる。しかし、ケイコの心は雑音だらけ(ポスターより)で揺れに揺れる。その心の迷いを岸井ゆきのさんがみごとに好演
持ち前の演技力に加え、腕力も手に入れ更にパワーアップ。マシンの筋トレの場面はマジきつそうで笑えた
(追記)結構おすすめの映画なのだが、私のように映画にエンタメ性(ドラマ性)、感動を第1に求める人は、期待値のハードルを下げて見たほうがヨイ。ラーゲリ、スラダン、アバター、コトー系ではない
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