「色々と気になるがトータルでは面白かった」ウェイ・ダウン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と気になるがトータルでは面白かった
チームを組んで強盗ってワクワクする映画ジャンルの1つ。それぞれの個性や能力を活かして難攻不落の警備や金庫の仕掛けに立ち向かう。最初は一枚岩じゃなかったのに徐々に結束が強くなったり、予想もしないトラブルにも奇抜なアイデアで対処するのもいい。
そういう意味で本作はチーム強盗ものとして王道の作りだった。さらに2010年のサッカーワールドカップ決勝の試合当日に決行するという設定がいい。スペイン初の優勝を狙うその熱気がうまく表現された舞台設定だった。
チームの個性と活きてるし、金庫もなかなかの難攻不落っぷり。スリリングな展開や最後の落ちも満足いくものだった。イニエスタの姿にも少し感動。あのときは歓喜したよなーなんて感慨にふけてしまう。あの熱狂の中、試合が気にならないスペイン人がいるのだろうかと思ってしまう(いるのだから面白い)。あと、なにげにサントラがいい。なかなかカッコいい曲がふんだんに流れる映画だった。
ただし、全体的になんでそうなった?って説明は適当。トレジャーハンターなのにやたらと銀行強盗に慣れているのが違和感あるし。そもそもトムが石油事故から企業(と周辺の人々)を救済したアイデアが何かわからないし、だから銀行強盗に勧誘する意味もわからない。頭脳が優秀ってだけで誘うか!?
でも、あまり細かいことは考えないのが正解。チャリチョコでかわいかったあの子がこんなに大きくなってる!なんて親戚のオジさんみたいな気持ちで観てしまった。
続編はあるか?ある流れだけど。続編はつまらなくなりそうな予感しかないがどうなるのか楽しみに待ちたい。
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