「ロック系伝記映画の新たな名作誕生」クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ロック系伝記映画の新たな名作誕生

2022年10月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

中学生の時から洋楽を聴き始めて、いろんなバンドやアーティストにハマってきたが、その中でもオアシスは特別な存在の一つ。そのオアシスやプライマルスクリームが所属していたレーベル「クリエイション」の話となると期待感はかなり強かった。
いきなりプライマルの「ROCKS」が流れてテンションが上がる。アラン・マッギーがボビー・ギレスピーと同級生だったなんて驚いた。その他にもあらの周りでいろいろと破天荒な出来事が起こる。多少は盛ってるんだろうけど、それでもとにかく面白かった。めちゃくちゃな部分もあるし、運に助けられたときもある。オアシスとの出会いなんて、どれだけのラッキーが重なったんだ。本作のクライマックスとも言える重要なシーンだった。リアムやノエルを演じた若い俳優たちの雰囲気がとてもよかったのも高評価。あの感じはまさにギャラガー兄弟だった。ジザメリやマイブラはそれほど好きではなかったが、クリエイションのすごさを存分に楽しむことができる映画だった。
さらに、母、そして父とのエピソードもいい。伝記映画ってこういうのが重要な要素だよな(このあたりが意外と「ボヘミアン・ラプソディー」と同じ流れだなと思ったりするが)。最後にヘッドフォンで聴いてたのがあの曲で、うんうん!いい曲だよね!なんてニヤニヤしながらホロリと来ちゃったり。あんなに破天荒な内容だったのに、最後少し感動させちゃうんだもの。
でも、アラン役の俳優が少年からいきなりおじさんになるのは違和感がありすぎた。こういうところも伝記映画の難しさだな。

kenshuchu