「二人の親だったら…」リコリス・ピザ キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
二人の親だったら…
日曜朝イチ上映。
空席がちだったが、着席しているすべてが中高年男性のみという、なかなか珍しい光景だった。
キラキラとまぶしい(でも恥ずかしい)恋愛模様。
大人への階段を登りながら、特有の野心も悪ふざけも強がりも性への妄想も、お互いの成長によって少しずつ変化していく。
様々な異性への尽きない興味を楽しみながら、でも最後はあの人の元へ戻ってきてしまう。
んんんん。
ここで描かれる様に、結局お互いが求め合った瞬間にしか成立しない恋愛関係なら、主人公二人の親世代と言ってもいい私には、この二人のラストを手放しに喜ぶ感じにはなれないかなぁ。
「キミたちさぁ、明日も、明後日も、ずっと今の気持ちでいる自信、ある?」
別に、永遠の愛を誓うのが必ずしも至高の恋愛じゃないし、この可愛らしいすったもんだが、良くも悪くもきっと二人の思い出になっていく。
それを微笑ましく見られる人には楽しい作品なんだろう。
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