スパークス・ブラザーズのレビュー・感想・評価
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大ファンの監督が伝記ドキュメンタリーを作る利点
なるほど、面白い人たちがいたもんだと、不勉強な身としてはお勉強になりすぎないように楽しく教えてもらってありがとうございますという気持ちが一番大きい。ただ、じゃあスパークスの音楽に夢中になるかというと、そこは個人の好みもあってそうでもなかったりするのだが、全アルバムを端折ることなく伝えようというエドガー・ライトのコンセプトに飽きることなく付き合うことができた。いや、むしろ前期、中期、後期くらいに3つに分けて、ピーター・ジャクソンの『GET BACK』並に6時間あっても良かったかも知れない。しかしドキュメンタリー映画になる際に、監督が大ファンっていうのはアーティストにとって幸せなことだよなあ。 あの手この手でいろいろ退屈させないような小細工をしていて、それがうるさく感じられることもありそうなのに、スパークスへの愛情を疑ってしまう瞬間はどこにもない。まあそれもエドガー・ライトに気持ちよく転がされてるのかも知れませんが、観ていて気持ちのいい伝記ドキュメンタリーでした。
感激と新発見の連続
Sparksはずっとイギリスのグループだと思い込んでいた。 理由は簡単で、独特のスレスレの気持ち悪さや、曲調。 それが素晴らしいのだけど。 ロサンゼルスのあの雰囲気の中で、こんなへんてこりんな世界を作り続けるそのブレなさに涙が出た。 変わらないブレない彼らの世界と思いきや、 皮肉たっぷりに曲を書いたり、 進化していくことをやめないその姿に心を打たれる。 こういう映画を観ると、そのグループの知られざる面が知れて、益々、彼らの曲を深く楽しむことができる。 観てよかった。
作り手の愛が伝わってくるなぁ
アネットを鑑賞して興味を持ったスパークス。だってめちゃくちゃかっこよかったんだもん。それに知りませんでしたしね。興味倍増です。 監督が大ファンだそうですね。その雰囲気がなぜかバシバシ伝わってきます。みんなーこんなすげぇバンドがあるんだよー!って中学の時に友達が嬉々として教えてくれた時のような感覚にも似ているんですよね、あくまで感覚です。 現在進行形のバンドだからなのかな?アーカイブで固められたドキュメンタリーって感じじゃなくって、「スパークス解体新書」みたいな(笑)感じ。残念ながらスパークスの存在も知らず、音楽もこれまで聴いたことない僕にとっては素晴らしい教本であり新たな好奇心の種を拾った気がします。 このバイタリティと好奇心溢れる二人が作り出してきた曲や音楽スタイルには敬服しかないですね。彼らがいなかったら生まれていなかったスタイルがあるかもしれないって思えるほど。彼らの生き方自体がユーモアがあって軽やかでポップなんでしょうね。それが滲み出ている気がします。それがそのまま音楽のスタイル、ジャンルの広さ、アーティストとしての形を作っているのではないかなぁ?なんて思います。 本作ではアネットに行き着いた経緯が語られています。それは確か後半に出てくるのですが、もう納得しちゃいます。あぁ、そりゃやるよねぇって。全ての曲が好みにはならないかもしれませんが、きっと琴線に触れるものはあるはずです。色々聞き始めようと思ってます。ちなみにアネットのメインテーマは大好きな曲ですね。 ぜーんぜん畑違いかもしれませんがフランク・ザッパのドキュメント「ZAPPA」の彼の彼の言葉、「売れたものが優れているという考えは、くだらない」という作り手としての強い意志は、スパークスにも流れているような気がします。だから、彼らは強靭だし尽きぬ好奇心のまま突き進んでくれると思いたい、軽やかに、しなやかに。
【半世紀に亘り、何度でも何度でも新しき音楽を追求するスパークス兄弟の凄さに魅入られるドキュメンタリー映画。エドガー・ライト監督の演出も効果的な作品である。】
■正直に記すが、スパークスのアルバムは一枚も持っていない。 年齢的な事もあるだろうが、この映画を観て、私はロック通を気取って来たが、その資格はないと思ってしまった作品。 ◆感想 ・何しろ、インタビューに答える、スパークスファンのミュージシャンの多くが、私が中坊の頃から好きになり、今でも聴いているロックンロールを奏でて来た人ばかりなのである。 ベック、ヴィサージに在籍していたラスティ・イーガン、レッチリのフリー、フェイス・ノー・モアの変態マイク・パットン・・。 そして、彼らに影響を受けたとされる、キュアー、デュラン・デュラン、ニュー・オーダー、ディペッシュ・モード、ジョイ・ディヴィジョン、フランツ・フェルディナンド・・。 ー もう、もう、参りました・・。- ・スパークスに興味を持ったのはつい最近で、ロック・オペラ映画「アネット」の企画と全音楽を手掛けたと知ったからである。「アネット」を鑑賞された方は分かるだろうが、流れる音楽の幅が凄いのである。オペラ、ロック、エレクトロニックポップ・・・。 ・今作を観ると、彼らの音楽の幅広さが、一朝一夕に出来上がった訳ではない事が良く、分かる。 ・浮き沈みの激しい中、一貫して正に職人のように、様々なジャンルを作って来たスパークス兄弟の”継続は力なり”を地で行く姿。 ・彼らのステージング風景も、派手なパフォーマンスで観客を魅了するラッセルと、無表情且つしかめっ面でキーボードを弾くチョビ髭のメイルの対比が面白い。 <彼らは、歳を経ても、21日間毎晩、違うアルバムの曲を披露するチャレンジングなツアーを行い、体力を落とさないために規則正しい生活をする。 その結果が840曲の様々なジャンルの楽曲と、彼らを慕う今や大御所と言っても良いロックミュージシャンたちの姿である。 凄いバンドが居るモノである。このバンドに殆ど触れずに30数年ロックを聴いて来た私の耳は節穴か!と思ってしまったよ・・。> <2022年6月12日 刈谷日劇にて鑑賞>
全く接点がなかったがその魅力は感じ取れる
中学生になったとき(80年代前半)から洋楽を聴きまくっていたはずなのにスパークスにまったく触れてこなかった。この曲が実はスパークスだったのか!なんてことがあるのかもしれないと思いながら劇場に足を運んだ。 本人たちを含め、様々な人たちのインタビューと過去の映像、そしてイメージを豊かにするためのアニメ等を交えてスパークスの魅力を紹介していく作りはドキュメンタリーの王道とも言える作り。実はエドガー・ライトが好きだから観ようと思ったのだが、エドガー・ライトが話すシーンでそういえば彼が監督してたんだっけと思い出す。それくらいスパークスの世界に引き込まれてしまった。 音楽的にも面白いのだが、彼ら兄弟のインタビューが格別に面白い。ふざけてていつも妙な返しをしてくる。ラストの語りもおふざけなのか真面目な話なのかよくわからないまま終わる。こりゃ魅力的だわ。 それでも彼らの曲を全然知らないことに愕然とした。聴いたことのある曲がiPadのCMで流れている曲とフランツ・フェルディナンドと組んだコラボバンドのFFSだけなんて。最近のやつばっかり! 改めて思う。自分の人生でここまで接点のないバンドは珍しすぎる。改めて彼らの曲を聴くしかない。
アネットから来ました
アネットの音楽、みんなスパークス?? 凄すぎる!! どんな人達?ということで観ました。 キャッチー、ひねりのある歌詞、イギリスっぽい音、でも西海岸の人達だった。 今、音楽配信でガンガン聴いてます。 2022年6月4日 好き過ぎてもう一度、別の映画館で観る。 ぐちゃぐちゃに曲を聞いていたけれど時系列で聞いてみると進化しているところと、芯の部分がある事がわかり、飽きない。
ラッセルさんは歌がうまい。
ラッセルメイルさんは歌がうまい。レコードは多重録音で一人でハモらせている。しかし、彼のカウンターテノール(?)の高い声は美声で、一人で歌ってもハモっているように聞こえてしまう。それが凄い。口パクしていませんし。
僕は彼等を全く知らなかった。しかし、今は亡きおじぎがレコードを「キモノ・マイ・ハウス」持っていたと記憶する。だから、スパークスさんの名前も聞いたことはあったが、曲を真剣に鑑賞することはなかった。
さて、邪道になるだろうが、ラッセルさんがクィーンをカバーするとか。邪道ですね。そう言ったことしなかったのが、彼等の良いところですからね。これから僕も『スパークス』の曲を聞いてみようと思う。
最後に柴又駅と踏切が登場したが、昨日行ってきたばかりだ。
追伸 途中女性が出演していたが、あのパターンで『アバ』見たくやると、もっといいんじゃないかなぁ?
兎に角、ラッセルさんは歌がうまい。
追追伸 舞 は 池上遼一先生だ!凄い。
追追追伸 ビートルズの影響受けているのかなぁ。まぁ『ポール・マッカートニー』が興味津々なのだから『ビートルズ』の影響はあるだろうが。僕は『ラペルのボレロ』見たく感じた。
70代になった今も、クールで、ユニークで、カッコいい!
スパークス、初めて知りました。 序盤は何の気なしに観てましたが、中盤あたりから怒涛のMVやライブ、テレビの映像と音楽に夢中になっちゃいました。 なんだ、この音楽?この映像!の連続で、こんなに魅力的で、何より二人が好きなことを一生懸命に続けている姿に、エネルギーをいただきました。 21枚のアルバム、一枚ずつ、21日間でライブで演奏するなんて、突飛なアイデアを実現しちゃうところが素敵。本物のエンターテナーですね。 早速、明日は、「アネット」を観に行ってきます^_^
観るまでは架空のバンドか明和電機のようなバンドかと思ってた(汗)
LAに住む映画好きなメイル兄弟がビートルズに憧れ、やがてバンドを組んだ。アメリカ向きではないとして、60年代は主にイギリスで活躍。知らなかった、こんなバンドがあるなんて。70年代になると、聴いたことがある曲もあったし、「キモノ・マイ・ハウス」のジャケットは見たことあったし、エレクトロポップの先駆けだったことを知りました。とにかく、半世紀にわたって音楽を続けるなんて素晴らしいことです! ジャック・タチ、ティム・バートン作品に音楽で参加するという夢も立ち消え、この度の『アネット』でようやく実現。近々観に行くつもりです。そんな彼らの映画との繋がりは『ジェット・ローラー・コースター』(1977)にバンドとして出演していたこと。作品そのものは不評の嵐だったようですが、実は高校時代に映画館で観たのです。主演の刑事ジョージ・シーガルの“禁煙”という伏線が効いた作品だったと記憶していますが、当時流行ってたパニック映画が大好きだったので、ちょっと呆気にとられました。 とにかく大物ミュージシャン、プロデューサーとタッグを組んだ作品が最初から登場しているのでビックリ。トッド・ラングレン、ジョルジオ・モロダーなどなど。このモロダーと製作したアルバムが電子音楽の先駆けとなり、多くのミュージシャンに影響を与えたとのこと。クラフトワークよりも先だ!などと言ってたのも印象に残る。YMOよりも先になるのかなぁ・・・ ビートルズ好き、映画好きとなれば好みはピッタリなのに、個人的には好きではないグラムロック系のボーカルでした。歌詞をじっくり読むと良さもわかるんだろうけど、そこまでは追えなかったなぁ。『フラッシュダンス』(1983)も公開されているようですが、あのサウンドがジョルジオ・モロダーだと思えばわかりやすい。 突如ドキュメンタリーを作ったエドガー・ライト監督でしたが、なかなかわかりやすい作品になっていました。スパークスは日本公演も行ったみたいで、日本のスナップ写真や映像がいくつか流れていました。葛飾柴又の風景もあったけど、兄弟が映画好きならば『男はつらいよ』も観たことあるのかもしれないですね・・・
痛快。
スパークス初心者でも、 観ていてファンになるくらい痛快。 基本はスパークスの歴史のお話ですが、 ドキュメンタリーとして、 構成と編集と、 スパークス的ユーモア溢れるアイデアの勝利、つまりすごい見応えあって面白かった。 終始ゲラゲラ笑いっぱなしでした。 エドガー・ライト映画が 濃すぎて若干苦手な私でしたが、 これは拾いものだったな〜。
こういうロックミュージシャンがいる事を若い人に知らせたい。
ちょっと長めのドキュメントだけどアネット気に入った人、アップルのCMでスパークスに興味を持った人はこの映画を見ると良い、山あり谷ありの長寿バンドだ、だてに長い映画じゃないよ。 私が初めて聞いたアルバムは友達がジャケ買いしたBig Beat。みんなで回し聞きしたなぁ、、捨て曲なしの名盤だよ、今でもメロディが口ずさめる。それからアルバム遡って聞き、いままでフォローしてきた。全部のアルバムは持っていないよ、劇中でも話が出るように時代や彼らの興味に合わせて音楽がどんどん変わるから。 キャッチなルックスと、歌唱力。 屈折した歌詞と抜群のメロディ。 イギリスのバンドのようなアメリカのバンド。 同じことやり続ける事が嫌いでどんどん新しい事を始めちゃう、、だから成功してても苦労する。売れて金が稼げるミュージシャンより誰もやってない事をやるミュージシャンでありたい、、ころころスタイルが変わる彼らが貫いてるのは音楽への興味と愛、sexやdrugなんかどうでもよい、、、音楽の求道者だ。食えない6年間の話をするメンバーが涙ぐむシーン、そして南米でフランツフェルディナンドと復活ライブした時のMCが胸を打つ。 フランスの映画監督ジャックタチの体調が悪くなって頓挫した映画の企画は観たかったなぁ。ひねりの効いたユーモアのある世界観がきっとしっくりくる!完成してたら本当に素晴らしい映画になってたと思う。 さて2022の来日、サマソニは決まったようだが単独公演も決まるといいなぁ。前回見れなかったから今回は見たい!2人とも結構な歳だから見逃すと後悔するよ。 あ、ここまで書いて音楽に対して真摯な姿勢が何度も解散して生まれ変わるKingCrimsonと似てる事に気がついた。「我々にしか演奏できない音楽があればクリムゾンはまた現れる、、」かれらのドキュメント映画も製作中らしい。
これを見ずしてアネットの本質は─・・・
スパークス・ブラザーズ、正直ほとんど知らないし音楽的にもちょっと・・・という自分でも、エンドロールの音楽と演出はもの凄く心にしみました。 個人的には、最初の説明的なところやほめちぎりコメントインタビューばかりの羅列にはうんざりさせられるのですが、それは純粋にスパークスへの熱い想いなんだと、観賞後に思えました。 単調で長いと感じるのは、それだけの歴史と信念があったからであって、それがあるからこその後半怒濤の展開、そしてますます進化をしていく様を、心ふるわせながら見つめることができるだのと確信しました。 そして、レオス・カラックスのアネットは何故にミュージカルで、しかもああいった演出だったのかということもよく理解できて、だから出だしのスパークスだったのか・・・と大納得です。スパークスを知らずしてあの作品は知り得ないのと一。 またアネットを絶対に見ようと決意しました。 それにしても、歴史があるだけに様々な映像があって、絵的にも楽しいものでしたが、世界各地で撮られた映像やショットもまた豊富で、それらがかなりのスパイスになっていて、かなり見入りました。スパークス・ブラザーズはもちろんのこと、このドキュメンタリー自体も素晴らしかったと思います。
ドキュメンタリー
最初少し戸惑いました。 正直、スパークス知りませんでした。 はちゃめちゃですが、素晴らしいですね! 先日観た、アネット 2人とも出演、原案、音楽、歌詞と大活躍だったんですね!アネットも素晴らしい作品でしたからスパークスの力なんですね。 アネットとスパークス・ブラザーズセットで観るべきですね!
常に挑戦する兄弟
とにかく変人の兄弟。 売れた路線は2度とやらない。 常に好きなことを優先し、また変わっていくことを大切にしていると。 アルバムごとに傾向が違い、時にはジャンルすら超えてしまう。 だから、大ヒットとならず、スマッシュヒットばかりでマイナーメジャーなイメージと共に、1968年から50年以上、25枚のアルバムを出しながらバンドが続いていると。 その興味はミュージカルを作ったり、映画に向いたり。 ティム・バートンと組んで映画を作ろうとしていた(しかもその案の中には、池上遼一の『舞』もあったと)が、6年かかって頓挫消滅。 やっと、自分たちの企画・脚本・音楽という形で映画化に持ち込めたのが『アネット』であり、その企画に乗ってくれたのが、(劇伴ミュージックのノミネートで行った)カンヌ映画祭で出会ったカラックス監督だったと。 その流れをドキュメンタリー映画として観て腑に落ちました。 『アネット』は、スパークスのライブフィルムだったんだなと。 私は洋楽に疎く、せいぜい「スパークス」はフジロックやサマソニにも出たことがある、ロック(というかポップス)バンドというくらいしか知識はなく、『アネット』で興味を持ったので観に行ったのですが。 スパークスというバンドそのものに興味を抱くようになりました。 『キモノ・マイ・ハウス』『No.1イン・ヘブン』『Lil' Beethoven』あたりは聴きたくなりました。 サブスク含めて検索してみようっと。
この映画で泣く人は珍しいでしょうが、私は泣きました。
スパークス…知らなかった。MTVでも見た覚えがない。曲も聴いたことがないと思う。 ざーっとディスコグラフィーをたどっていると、なんとなく感じる。イギリスっぽい。アメリカでは最初ヒットしなくて、イギリスに行ったのも納得。 彼らが若かりし頃、ルックスが良く体もキレるラッセルが人気があったのはわかる。でも、私はロン兄さんに惹かれた。ラッセルが光なら、ロンは影。影の方が好みなのだよ。酒も飲まず、薬もやらず、女と遊ばず(いや、それはわかんない)、ひたすら曲を作っていたロン。職人を通り越して、修行僧だ。そして、しっかり金を蓄えておく。インタビューの中でドラムの女性が、6年もの間、ひたすら兄弟とレコーディングをし続けたのを思い出して、涙ぐむ。レコード会社からの援助もなく、リリースの予定もなく、先行き不透明なまま、毎日音楽を作り続けた日々。辛かった。私もつられて泣いた。我が道を行くには、自活ができなければ。 最近、デヴィッド・バーンといい、スパークスといい、まじめにキャリアを積み重ねた、かっこいいオジさんが映画になるのが続いている。ミュージシャンは生き急ぐと伝説になりがちだけど、長生きするのもかっこいいよ。スパークスの夢がかなった「アネット」も観たい!
スパークスを知れて良かった
ロンとラッセルの兄弟により、1957年に結成されたスパークスは、先進的なサウンドとライブパフォーマンスで支持を集め、常に新たな試みを続けてきた。60年以上の音楽活動の軌跡を映像で振り返るほか、現在の姿も映していた。 さらに、スパークスに影響を受けた多くのアーティストたちが出演し、彼らの魅力を語るという作品。 スパークスを知らなかったが、良い音楽だった。 作った曲が840曲とか言ってたように記憶してるが、60年も活動を続けてだのならわからないでもない。 日本のシーンも何ヶ所かあって良かった。
奇妙な魅力に取りつかれた
少し前に存在を知ったのだが、さまざまなアーティストの原点的な不思議な存在にすっかり虜になってしまった。 ポシャったとはいえ、ジャックタチとスパークスなんて最高のカップリングは想像しただけでもヨダレものだし、ティムバートンが手掛ける舞にスパークスってのも奇跡の融合の様じゃないか! そして今レオスカラックスとの作品が実現するのも凄い流れだと思う。 水面下で実は凄い企画があったなんて、ホドロフスキーのDUNEの様だ。 突飛な天才達の作り出す物には誰も追いつけない から、伝説になるんだな。 クラフトワークより先にやってたってのも笑った。
ブレない音楽活動50年に涙
”アネット”を観に行こうと思ってちょっと評判を見てたら、「音楽担当をしているスパークスのドキュメンタリー映画”スパークス・ブラザーズ”を先に観るべき」との書き込みがあったので、とりあえず”スパークス・ブラザーズ”を先に。 いやぁ~凄かった!50年で25枚のアルバムをリリース。 レコード会社やファンに媚びる事なくアルバムごとに新しい挑戦を繰り返し、大ヒットを飛ばしたり第一線から消え去ったり。 それでも50年間やり続け、結果を出していく凄さ!実直さ! 特にアルバム21枚出したときに21日間、1枚目から21枚目まで毎日違うアルバム内容でライブをするという驚愕のチャレンジ! ”沢田研二60歳、60曲、6時間東京ドームライブ”とか、BABYMETAL2日間まったく違う曲をやる東京ドーム2daysライブ”とか観に行ったけど(書きたかっただけ)、21日間違う曲なんてありえない話ですよ。 映画館から戻ってきて早速スパークスのベスト盤買おうとしたら売り切れだよ。MP3を買うかな。
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