ツユクサのレビュー・感想・評価
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やっぱり日本が好き
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。
まず最初に映画と全然関係ない話題から始めさせて貰います。
今、配信会社のN……が世界配信している日本のバラエティが大人気らしいです。番組名は・・・
はじめてのおつかい(英題 Old Enough!)
皆さまご存知ですよね?私も勿論好きなんですよ。大体最後にお母さんが涙を流すんですが。その5秒前から泣いちゃうもん。
海外の反応は毀誉褒貶が有るんですが、概ね好意的。ただねアメリカでは虐待と考える人もいます。そりゃあアメリカだからしょうがない。銃社会だし。まあ日本は性善説の社会。小さい子供は地域で見守る。そんな感じですかね。
それでなるほどと思った感想があるんですよ。
「まるでジブリの世界!トトロを思い出した!」
そうなんですよ。大体ロケ地は地方都市。海あり。山あり。雑木林あり。鎮守の森あり。モハメド・アリ。
すいません。最後のは違いますね。
多分、そう感じるのは私が東京の下町の生まれだからも知れません。住宅しかなくてつまんない所だからね。
今回は枕はここまで。まずは登場人物から。
主役は五十嵐芙美(小林聡美) ボディタオルを作る会社で働いています。一人暮らしです。同僚の櫛本直子(平岩紙)と菊池妙子(江口のり子)と仲良しです。海に突き出た堤防で昼食をとります。
芙美の年の離れた親友は直子の息子、航平(斉藤汰鷹 さいとうたいよう)
ある日の事、芙美は1億万分の1の奇跡。隕石にぶつかります。いやーいいなあ。妙齢の女性がのわちゃわちゃ感ね。遠慮がない感じ。なんとも自然。
ある日の事、芙美はツユクサで草笛を吹く篠田吾郎(松重豊)と知遇を得ます。あれ?これって黄昏流星群的な流れ?
やっぱり小林聡美さんは上手いなあ。脇に回る事が多いんですが、きっちり爪痕を残します。またそれぞれにドラマを用意しているんである面、群像劇のようでもあります。
まあ、驚天動地の展開はないんですが、それでも良かった。邦画の良さが詰まっていた。で・・・
ある面主役は海。西伊豆の海。女は海。なんのこっちゃ?
ロケーションって大事。凄く。もう何年も海に行ってないけど海は素敵だなあ。
おまえは加山雄三か‼️
元に戻るんですが、はじめてのおつかいはTVショーです。個人では辞めた方がいいかなあ・・・(映画を観た方はわかりますよね)
でも良い映画でした。小林聡美の表情に注目ですよ。
あれは・・・そう言う事かなあ・・・妙にウキウキしてたもんね。それもまた良し!
ラストカットの表情もまた良し!お口の中を覗かれるのはある意味羞恥プレイかなあと・・・
そして基本的に航平のナレーションで話しが進むのでなんか「菊次郎の夏」的な感じもします。
日本の夏、金鳥の夏。すいません。金鳥は関係はないですね。
こんな長文にお付き合い頂きありがとうございました。
ゆるふわだけど心に沁みた〜
久々の小林聡美さん主演映画。
人生苦しいことが多いし、なかなか復活するのは大変だけど…
気の合う同僚。
年齢の違う親友。
同じ時を楽しめる男友達。
色んな人と心通わせながら生きるパワーを得ていくのですね。
それと海や山の風景が最高でした。
スクリーンに映る小林聡美さんが自分と似てて、ソワソワしたーーー。
あ、内容じゃなくて顔です、顔。笑笑
ツユクサ、隕石、そして鯨。ありふれた日常にも奇跡は起きる。
ひなびた港町を舞台に、何気ない日常の描写が淡々と積み重ねられていくが、その、ほのぼのとした空気感が心地よい。
ありふれた人生のように見えても、誰しも、それぞれに過去や事情を抱えている。そんな当たり前のことに改めて気付かされ、だからこそ人生は面白いと思わされる。
やがて、主人公の辛い過去が明らかになるが、それでも、幸せになろうと前に進もうとする主人公の姿と、その再生の過程には、ポジティブなエネルギーが満ちている。
人と人との出会いこそ奇跡であるということと、人生を前向きに生きることの大切さに、改めて気付かさせてくれる映画であった。
別れと出会いと…。
いつもの小林聡美らしい作品で今作も大袈裟な表現はなくたんたんと日常を普通に描いている。けど、隕石に当たるのも奇跡、人生で小さな幸せに出会えるのも奇跡、ただ、人生の幸せは自分で見つけていかなきゃね、と。
大人のファンタジーなんだけど、、、
小林聡美が主役だと「やっぱ猫」のせいかこういう感じの映画が多いのが不思議。上手い役者だと思うのでもっとえげつない映画の難しい役をやって欲しい。キャストもなかなか小林聡美中心に旬な子集めたなあと思ったが、ちょっと寄せすぎてボケたかもしれない。
個人的にど頭の子供のハイテンションモノローグでめげた。もうこの辺は私と監督との相性の問題だと思うのでスルー。
のどかな日常とその土地で慎ましく生きる人達それぞれが抱える物、小さな非日常を織り混ぜ良い感じで見れた。とくに松重さんが入ってからの方がしまる、話の方向性が明確になるのと彼のキャラクターのせいだろう。
謎インド人は許すとして、エンディングでやっぱりこの監督とはファンタジーの相性合わないと思った。
人はコミュニケーションによって“希望”を求めて生きる、“希望”が無ければ虚しい❣
仕事仲間をはじめ、五十嵐芙美を取り巻く人間関係で物語は進む。ツユクサを通して知り合った「五十嵐芙美(小林聡美)、篠田吾郎(松重豊)」コンビが絶妙❣ 五十嵐芙美と櫛本航平(斎藤汰鷹)とのふれあいも好ましい。マスター(泉谷しげる)の存在感が抜群。人はコミュニケーションによって“希望”を求めて生きる、“希望”が無ければ虚しい❣
うーん。賛否両論かな…
歳をとっても、恋を求めて行こうとする内容。可能性としては有るけど、どうなんだろう…。隕石が落ちて来るより、確率は高いのかもしれないけど、瀬戸内海寂聴じゃないんだから😅
大人の恋😌🌸💕というか、みんな繋がりを求めているのかも。泉谷しげる歳をとったな〰️🎵
人生色々。
日常ヒューマン系ライトコメディ
小林聡美、松重豊、江口のり子ということで、鑑賞してきました。
映画館で見なくてもいいかもしれないけど、じゃあテレビでやるかというとやらないような。
みんな何かを失って生きていくんだよなって思います。でも、失うことばかりではなく、ほんとにひょっこりと得られるものもある。
頑なではなく緩やかに。
そう思って生きていきましょうか。
一億分の一の確率で隕石にぶつかったフミちゃんの小さな奇跡と応援歌
人間それなりに生きていると色んなことを経験し、沢山の出会いと別れを繰り返す。
定期的に断酒会に通うフミちゃんは、数年前に伊豆の港町にやってきた。フミちゃんには息子を亡くしたという悲痛な過去がある。親にとって子を失うというのは、自分の命を失うよりも何よりも辛いことだ(この設定はちょっと辛い。考えるだけで胸が裂けそうになる)。
フミちゃんを取り巻く仲間たちも、夫を亡くしたり、子連れ再婚だったり、妻を亡くしたりと、それぞれしばしの苦悩や、はたまた喪失を抱えながらも、それでも希望を捨てずに生きている。
フミちゃんと関係を深めていく歯科医の吾郎さんも、東京からこの地にきて、工事現場で働いている。
フミちゃんと航平コンビが息ぴったり。子役の斉藤たいよう君の演技が絶妙にうまい。桃月庵白酒の坊主役もハマってる。
ラジオ体操の太極拳には、観客みんなが爆笑でした。
人生100年時代、50歳なんてまだまだこれから!夢を、希望捨てずに生きていきましょう!という優しい静かな応援歌。
豪華な素材の寄せ集め
味のある粒揃いの役者たち、子を亡くし独り暮らす中年女性という主役の設定、海辺の街、隕石の欠片との遭遇、影のある初老の交通整備員との出会い、狂言回しとしての子役の存在などなど、気を引く素材がたっぷり。その維ぎ合わせで95分が終わった。監督/脚本家が言いたいことを子役の口を使って言わせている印象が強く残った。
オトナの止まり木
大きな事件が起きるわけでもなく、日常を紡いだオトナの止まり木のような映画。
オトナだって恋していいよ。
恋する気持ちを大人だからって抑えなくていいよ。
ふんわりとそんなエールが送られてることを感じる優しい映画。
松重豊さん、本当に大好き💓
普段見せない優しい笑顔も出てきて不覚にもキュンキュンしてしまった😊
そして子役の君、演技が自然体過ぎてビビったー。今後が楽しみ🍀
惜しい
2022年劇場鑑賞103本目。
実力派女優や俳優が大勢出ていて、観ていて退屈はしないのだけれど盛りあがりにも欠けるかなという印象。
自分の事をずっと責め続けている中年女性が主人公で、感情移入しづらいとは言わないけれどうーん小林聡美があんまりハマっていないのもあるのかも・・・。江口のりこが出てくるところは毎回面白かったです。
SFロマンティックコメディ
予告編をほぼ毎日観ていてずっと楽しみにしてた。
何しろ好きな役者さんばかり。松重さんと江口さんは最近忙しすぎやしないか心配ではありますが。
会話のテンポや間合いが素晴らしく、ベテランならではの安定感。
それぞれが傷ついた過去があって、どっか臆病なところがあったり、変なベクトルの頑張りを見せたり愛すべき滑稽さ。
その大人たちを繋ぐ航平くんが良い。一人称が僕だったり俺だったり、天真爛漫そうに見えて繊細な感じが良い。
どこかで観た子だなと思ったら、『梅切らぬバカ』の隣家の男の子だったか。
それにしても小林聡美さんと松重さんの身長差すごいな。
『余命10年』で坂口健太郎くんでさえ小さく見えたくらいだからなぁ。
上映時間も長くないし、気負わず楽しく観れる映画だった。
【”心の痛みを少し取って、頑張る。”心に大小の傷を抱えた人たちの再生の物語。 今作は、辛き事を時間を掛けて乗り越え、ゆっくりと前に進む人々を優しく温かい視点で捉えた、人間賛歌の映画なのである。】
ー 今作の主人公はふみちゃん(小林聡美)だが、彼女の仕事仲間なおこ(平岩紙)やたえこ(江口のりこ)も、夫と離婚したていたり、死別していたりする。
そして、望遠鏡で星空を見るのが好きなこうへいは、義理の父(渋川清彦)に懐かず、ふみちゃんにべったり。更に密かに”20世紀”と呼ばれる女の子が好きである。-
◆感想
・ふみちゃんはアパートに一人暮らし。部屋には幼い男の子の笑顔の写真が置かれている。(公平に少し、似ている。)そして、何故か”ひまわり断酒会”に通っている。
- これだけで、彼女の過去に起こった哀しき出来事は想像できる。だが、ふみちゃんは、毎日笑顔でタオル工場で、なおこやたえことドーデも良い事を喋ったりしている。
社長(ベンガル)が婚活で行った台湾で覚えた、太極拳の決めポーズを取り入れたラジオ体操が絶妙に可笑しい。-
・そんな彼女がある日石段で出会った長身白髪の男:ゴロー(松重豊:さんと言えば、ゴローだよね。)。交通整理を遣りながら、綺麗な音色で草笛を吹いている。
- で、マスター(泉屋しげる:似合っているなあ。)が開くバーで出会った二人。(もちろん、ふみちゃんはお酒は呑まず、ナポリタン)話が弾んで・・。-
・ゴローにも哀しき過去があった。歯医者だった彼は、鬱になっていた妻の病状が分からず、自死させてしまっていたのだ。
- 松重豊さんの抑制した演技が光る。そして、ふみちゃんとゴローは徐々に距離を縮めていく。-
・たえこを演じる江口のりこさんの演技も絶妙に可笑しい。
- 信号待ちしている時に、ふみちゃんの隣に止まった車の運転席には、亡くなった旦那さんのお墓がある寺の和尚が座っていたり(あれは、気まずいよな。)、ひもパン問題。そして、飼っていたインコが口にする言葉。ー
・新潟に引っ越すことになったなおこ一家との別れのシーン。ふみちゃんは、我が子の様に可愛がっていたこうへいをプラットフォームで、強く抱きしめる。
- そして、ふみちゃんから義理の父親の事を”あんな奴”と言った事に対し、キツク叱られ、新潟に行ってからこうへいが、初めて父と釣りをするシーンも良い。親戚の家を転々とした幼き日々を過ごした義理の父を、飄々とした演技で魅せる渋川清彦さん。良い役者さんである。-
・ゴローとキスをして、久しぶりに酔っぱらったふみちゃんが、息子の写真に掛けた言葉。そして、酔っ払って脱いで投げた両足のソックス。
- 小林聡美さんは、どんな役でも素晴らしく美味いのは、周知の事実であるが、この何気ないシーンもふみちゃんの久しぶりの解放感を表していると思ったよ。-
<ふみちゃんには、もう、踏切の音が聞こえなければ、大丈夫なのだ。ふみちゃんの恋をタイミングよく演出する停電。
随所に盛り込まれる、センスあふれるユーモアも良い。
何処にでも生えているツユクサを肯定するように、この作品では映されるシーン総てが優しく温かい視点で捉えられている。
今作は、辛き事を時間を掛けて乗り越え、ゆっくりと前に進む人間賛歌の映画なのである。>
張り詰めた心を溶きほぐすような作品
出会いと別れ
人間に必ず付き纏うもの
肉親であったり大切な人であったり
出会いも千差万別ならば、別れも千差万別
痛みを伴うものあれば、そうでないものもある
だけど、やっぱり別れはもの悲しいし、ささやかでも、ちょっとした出会いは嬉しい。
そういう心の機微がゆっくり丁寧に描かれています。
蛇足ですが
松重豊さんが空芯菜を食べるシーン、あれはどう見ても自分には井之頭吾郎にしか見えなかった(笑)
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