オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体のレビュー・感想・評価
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全体的に会話劇で戦時下の緊張感無し?
重要な機密にしては酒場でラフに会話してたり高級官僚の集いに私服のおばさんがゆったりして緊迫感は薄く 相手側の視点が皆無なのでどの様に伝わってどの程度の騙された効果があったのか不明?死体を流してからもテンポが悪く退屈気味!
期待値が大きすぎたか
公開前に予告で知った背景、ストーリーが自分の好みにピッタリとハマる映画だったのでとても期待していました。
けっしてつまらない映画ではないが(というより面白い部類)、とにかく長い、そして人間関係がわかりづらかった。相関図でもあればもっと楽しめたのだろうか。
登場人物多すぎ!
劇場予告が流れてなかったのでよく知りませんでしたが、名優コリン・ファースを迎え、第二次世界大戦中のナチを騙すスパイサスペンスを描く、という紹介サイトの内容に興味を惹かれて鑑賞してきました。
ストーリーは、第二次世界大戦中にイギリス軍のモンタギューが、シチリア島上陸作戦を成功させるため、標的はギリシャであるという偽の情報をドイツ軍に信じ込ませるため、入念な準備のもと、作戦を決行するというもの。
実在の作戦を元ネタとしており、ここにスポット当てたアイデアはおもしろいです。メインストーリーも、とにかくドイツを騙すという目的に向かってひたすら突き進むのでわかりやすいです。また、そのために虚構に真実味をもたせようと、死体にまつわる架空の設定を細部まで詰めていくくだりもなかなかよかったです。
しかし、登場人物がとにかく多いのには参りました。身内、同僚、上官、協力者、敵軍など、さまざまな立場の人物がわんさか登場し、頭の中で整理が追いつかず、正直理解できない場面が多々ありました。おまけに当時の勢力状況やイギリス軍部や諜報部に関する知識がないので、それがさらに理解を難しくしていたように思います。
また、あくまで諜報戦として描かれるので、激しい戦闘シーンはほとんどなく、絵的に地味な場面が続くのも少々退屈でした。その補填の意味合いかもしれませんが、ロマンス的なシーンが挿入されています。しかし、これがかえって話をわかりにくくしているようにも見えました。
当時の内情は複雑で、二重三重スパイも暗躍していたということを描きたかったのはわかりますし、それだけ興味深い元ネタだということもわかります。だからこそ、もう少しわかりやすく描いて、ラストは単純に作戦成功を喜び合えるような締めくくりでよかったのではないかとも思います。ヨーロッパ戦に詳しい人やイギリス人ならきっともっと楽しめたと思うのですが、知識の乏しい自分にはこのように感じられてしまいました。
主演のコリン・ファースは、ベテランらしい安定の存在感で、渋くきめています。しかし、それ以外はヒロインポジションの方も含めて、あまり知らない俳優さんばかりだったのも、ちょっと魅力に欠ける印象でした。
とはいえ、この突飛とも思える作戦が実際に成功したというのは興味深いです。きっと歴史の表舞台には表れない、このような諜報戦や謀略はまだまだ無数に存在しているのでしょう。その一つを世に知らしめたという意味では、本作の存在価値は十分にあったと思います。
背景知識がないと…
原作が大好きなので、映画化されたというだけで嬉しい。
ただ、背景知識がないとさっぱりかもしれない。とにかく話が入り組んでいて複雑。
作戦は偽作戦の書類を持たせた死体を名目上は中立国だがナチのスパイや協力者が溢れているスペインに流し、その情報をベルリンに届けさせるというもの。
原作同様に、スペインの漁師が死体を見つけるところから始めたらもう少し物語に入れ込めたと思う。
比較的馴染みのあるイアン・フレミングを登場させて興味を惹こうと思ったのだろうが、必要なかったように思う。
あとは映像化されたものによくあるけれど、恋愛模様は余計だった。その分、死体を流す以外の情報戦や、実際にシチリアに上陸すると見せかけるための部隊の動員などを描けば良かったと思う。
他でもっとそっくりに演じられているぶん、チャーチルがちょっとイメージと違ったように見えてしまった。
本当にスポット的な知識がないと理解難易度アップ+軍事英単語祭り。
今年49本目(合計322本目/今月(2022年2月度)21本目)。
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★「グッバイ、ドン・グリーズ!」については、ある程度の調査が終わったので(実はこの映画、天文ネタが混ざっている…)、別途起こしました。それについては当該作品のほうで。
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ということで、こちら。
史実としては存在するので、あることないこと書けない状況です。描かれるのは第二次世界大戦のナチスドイツと他国の争い・作戦(「ミンスミート作戦」という語は、実際に存在します)を描いたものですが、日本の高校世界史ではこのような1日単位のマニアックな内容まで扱うことは絶対ないので(教科書が六法全書並みな分厚さになりそう…)、一般的知識で見に行くか、あるいは事前に調べるしかないと思いますが、後者はネタバレになります(史実通りである以上、事前に調べると大半わかってしまうので、あえて映画館で見る価値が損なわれてしまう)。
すると、一般的知識(中学までの義務教育と、準義務教育と言えうる高校の世界史レベル)で見に行くと、実にマニアックな内容が登場するので、本当に理解が難しい映画です。スパイ活動なども当時は平然と行われていた関係で、作内でもそれに配慮して、いわゆる「コードネーム」(相手側に知られないように、あえて別名を付ける)ことが日常的に行われていたのですが、「二重の裏切り」なども配慮して、「コードネームのコードネーム」まであり、理解はかなり難しいです(理解というより、固有名詞の多さに圧倒される?)。
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※ 作内でも序盤に説明されますが(ネタバレ扱いしません)、「二十委員会」はそのまま表記されますが、「二十(20)」をローマ数字表記すると XX になるところ、これは「二重の裏切り」(いわゆる「ダブルクロス」)を意味する語です。
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正直、かなりの長時間映画である割に、この「わかりにくい展開」がかなり占める一方で、この作戦に反応してドイツがどう動いたか、という点が見どころであり、逆に言えば序盤の「わかりにくい展開」はかなり圧縮できるのではないか…と思えます。もちろん日本だけ別に編集することはできませんが、イギリス・アメリカ等で常識扱いされていても日本ではそうではないこともあるので(逆に、日本映画では逆の現象が起きる)、他の方も書かれていますが「最後の30分だけでいいんじゃない?」というのも理解可能です。
さらに輪をかけて混乱するのが作内のセリフで、英検準1程度まで持っていれば、聞き取りに関しては1級には及ばないとはしても4~6割程度は理解できます。ただ、この作品は「軍事もの」であるため、一般的な映画で扱わないような特殊な単語がどんどん登場して、結局「英単語がどうだの聞き取りがどうだの」というレベルではなく「最低限の英語力があって、さらに当該分野の特殊な単語・表現を知らないとはまる」現象は避けられないかと思います。要は「英語力+特定分野の深い知識の理解」の二重でせめてくるパターンです。
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※ 単語自体は極端に難しい語はでませんが(上限でも準1程度)、「意味として、軍事用語として使われる意味」のほうで使われている表現のほうが多いところ、平和主義の日本でふだん意識することではないので、ややきつい印象です。
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なお、映画内では7割英語、2割スペイン語、1割が他の言語、といった感じですが、スペイン語等「他言語」に関しては字幕が丁寧なので、そこで「さらに混乱させる」ということはないかと思います。
ということで採点です。
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(減点0.4) 結局のところ、上記の部分につきるというところで「一般的知識でみにいくか」「事前に予習するか」のどちらかですが、後者はもう「映画館に行く必要がないほど詳しくどこでも書いてある」くらいなので(実在する事件のため)、すると前者の類型しかないと思いますが、そこでマニアックな英語セリフと「スパイ活動などを恐れて単語の入れ替えが二重三重に登場する」という事情があるため、「何がなんだか最初の100分くらいわからない」というのはやはりあるんじゃないか…と思います。
パンフレットには詳しく書いてあるようですが、パンフレット購入を前提にするのであればそれもそれでどうかと思いますし、何らか工夫があって欲しかったかな…というところです。
※ だから、他の方が書かれている通り「もう少し圧縮できなかったのか」「極論、最後の30分だけでいいだろう」というのも理解はできます。
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難しい…
実話をベースに描かれるスパイサスペンス。
重厚で丁寧な造りに主演はコリン・ファース、緻密な偽装作戦で敵国を欺くストーリー。あーだこーだと作戦を練りながら行う死体偽装はかなり地道で地味。その死体を使ってのミスリードを敵国へ念押しするための作戦も、派手なドンパチは皆無。
全体的に会話劇が続き登場人物もたくさん。エンタメ要素がら少ないことや、個人的に史実への知識が不足し過ぎていて、なかなか付いていくのが難しく楽しみきれませんでした…。
もっと歴史をちゃんと分かっていれば面白く感じたのだろう…。残念。
でも勉強になりました。
素材はよいが、緊迫感に欠ける
同じく第二次世界大戦時のイギリスが舞台だった『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』と同じレベルを期待したのがいけなかった。戦時中とは思えない緊張感のない政府関係者や、妙なラブロマンスがあるため物語が弛緩してしまっている。
チャールズ皇太子そっくりの軍人が登場したり、007オマージュがあったりとそれなりに楽しめるが、緊迫感のなさは致命的。『女神の見えざる手』を撮った監督とは思えない
チャーチルが決断できたのは、エニグマ解読によって、ドイツ軍の情報を把握できていたからじゃないかな。
とにかく冗長。無駄な人物描写が多すぎる。コレ明らかに60分に短縮できるってば。眠れる。
コレって戦争映画じゃ無いの?
偽の機密文書を携えた死体で敵を欺す。兵力配備を狂わせる。
それが主題じゃないの?
実際の史実は飛行機事故を偽ったということ
(有料パンフレットからの受売り)
だが映画上は「溺死体」となっているが
そもそも最初に潜水艦だか艦隊から落とした死体と後の陸上から海岸に投下した描写がまぎらわしい
「作戦の妙」をテンポ良く進めれば良い作品のはず。
とにかくダンスに酒とか男女関係
その他必要のない人物描写の冗長さに呆れる。
前半の1時間は間違いなく15分に編集できるはず。
かと言って後半もテンポ悪し。
戦争映画っーのは
①スペクタクルで壮大に魅せる
②細かい作戦等をテンポ良く魅せる
③戦争の悲惨さ、無意味さを問う
④銃後の民間人、風俗の描写
の4つだと思いますがこの作品②のはず・・
「あーそういうことね、勉強になった」
と観客は皆「作戦」を観に来ている
肝心の「死体を将校に偽装する」「スペイン沖以降の展開を考える」「シチリア進行」を
テンポ良く描けば良いのに
変に人間ドラマのぬるいの入れてくるから鬱陶しくて仕方ない。
別に中年おっさんの愛憎とか、演劇的な台詞回しも一切いらないよ。
無駄描写のせいで、肝心の作戦が見えてこない。残念映画。まあ興行回数1日3回だけ・・から予測はできたけど
作家 イアン・フレミング誕生の物語⁉️
『妻は、ソロモンよりも賢く、サムソンよりも強く、
そしてヨブよりも忍耐強い。
私を夫に選んだのだから』
序盤のあるパーティーでのスピーチ。
さり気なく教養(聞いている人たちにも分かるという意味で欧米では、聖書・一般教養として常識のレベルなのかもしれませんが)とユーモアで妻を称える洒脱さ。
これから奥さま主役のパーティーを控えてる殿方にはとても良いお手本。
と思ったのですが、日本では意外と応用が効かないかもしれません。
歴史好きの昭和世代なら、信長、秀吉、家康とか、維新の三傑(大久保、西郷、木戸)を思い浮かべそうですが、家康の忍耐強さ以外はなんとなくしっくりこないですね。
『聖徳太子よりも賢く、雷電よりも強く、家康よりも忍耐強い』……これじゃ絶対受けないし、かえって妻に叱られそうです。
なんだか自分のセンスの無さが痛すぎる。
この映画、このスピーチもそうでしたが、活字にしてもう一度読んでみたい、と感じるやり取りが多くて、展開の割には刺激的な面白みに溢れててとても充実感があります。
監督があの『女神の見えざる手』の人。
緊張感の中でタイプの音が静寂を破る、会話の中で微妙な思惑を交差させる。そういうのが上手です。
その分疲れます。
長編小説を読み終わり、ページを閉じて、あらためて表紙と本の厚さを実感。座ったまま両手を上げて伸びをして肩甲骨をほぐし、首を左右に傾けてボキッと鳴らす。その時に全身で感じる読了の達成感と似ています。
007の生みの親であるイアン・フレミングが小説に書き下ろしていくスタイルがとてもマッチしていて、やはり本好きには、勧めたくなる映画だなと。
期待していた方向性とちょっと違っていた
今年初めて映画館で鑑賞した映画です。おおよそのあらすじは大体理解してから行きました。
個人的にはもっとコミカルな感じの映画なのかな、と思っていました。
バカバカしいアイデアを真面目に実行する人々を描くのだろうと。それゆえに少しクスッとしてしまう仕上がりを期待していましたが、真面目を通り越してシリアスすぎて。。。
もちろん背景には戦争の悲惨さがあるのですが、登場人物の人間関係や互いの思惑などをちょっと詰め込みすぎてる印象も受けました。
“欺瞞”を芸術的に仕上げたスパイ映画
冒頭と最後に締め括られる語りのセンスが心地よい。
欺瞞の徹底ぶりと緻密さには感服する。
ただのスパイ映画ではなく、その裏側が描かれていて知的で文学的な作品。
ただ、わたしにはちょっと難しくもう一度見ないと噛み砕けない。中盤何度も寝そうになったし。世界史の知識も必要だし、情緒的な理解も必要。見る人を選ぶ作品かと。
英国諜報部(MI5)がチャーチル首相に提案した作戦は「オペレーション・ミンスミート」
失敗するだろうと言われていた作戦、彼らの緻密に練られた計画と嘘、ファインプレーが功を奏すのだろうかーー?
ピアノの美しい音色とともに奏でられるのは戦時下のイギリス、人によっては愛する家族を失くしたり、家族と離れ離れになったり、互いに惹かれ合うも叶わぬ恋に涙したり。想いを伝えられない男女の恋の歯痒さも描かれている。
ラストシーンのコリン・ファースとマシューの二人の男の朝8時の会話、静かに胸に沁みる終わり方だった。
端折ってわかりにくいかも
コリン・ファースを愛でるには良いのですが。
前半は登場するイギリス軍の人間関係説明がややかったるく。
半ばの「架空の将校をでっち上げる作戦会議」が、作家と編集者の打ち合わせにしか見えなくて面白かった。
ラストの作戦実行のくだりは、ちょびっとグダグタ感ありすぎて残念。
トータルではあまりいい印象にはならなかった。
チャーチル率いるイギリスと、ドイツの当時の戦況などを端折っていて、それをおそらく理解している欧米の人たちには説明はなくともわかるかと思いますが、日本人にはわかるか微妙な気がしました。
話が難しい
終始理解できないまま終わった、、、
ついでに終始ウトウト、、、
サスペンスものでも第二次世界大戦渦中のヨーロッパが舞台の設定なので、派手さはなく地味なもの。
ヒトラーがなんちゃらとか、、、
簡単に言えばつまんない映画でした。
雰囲気的には日比谷シャンテでやりそうな映画です。
(シャンテ映画は面白くないという意味ではない)
若者には向かないと思います。
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