「部隊内の人間模様が面白い」オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
部隊内の人間模様が面白い
第二次世界大戦中、偽の文書を持った死体を海に流しナチス・ドイツへ誤情報を流そうとする作戦を描いた話。これが本当の話だっていうんだからすごい。
でも、この作戦だけで話が成り立つんかなと思っていたが、心配は無用だった。死体が持っている文書を本物と思わせるための設定づくりが面白い。死体の選定、兵士の名前、恋人、生い立ちや2人の出会い、そして恋人からの手紙や機密内容が記された文書の文面…、細部までこだわっていく姿はチームものとして面白い。さらに、親近感や恋心、嫉妬など、部隊内の人間ドラマも見応えがあった。
ただ、最後は結局あれはどういうことだったんだろう?とスッキリしなかったり、それ誰だっけ?と悩むところがあったのは残念なところ。いや、大筋では理解できたから大きな不満ではないのだが。
実話に基づく話なので、登場人物たちのその後が字幕で語られる。彼らの人生にも思いを馳せてしまった。やはりすごい話だ。
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