「《スカッとします》」ガンパウダー・ミルクシェイク 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
《スカッとします》
題名からしてユニークで、女の子っぽい!!
Gun powder Milkshakeって、新鮮!!
映画はアイデアとテクニックと度胸があれば、
こんなユニークでお洒落で面白い映画が作れるんだ!
女の子の殺し屋サム(サマンサ=カレン・ギラン)の母親も
殺し屋だった。
15年前、12歳の時に母親(レナ・ベディ)に捨てられた。
サムもまた、女殺し屋で身を立てている。
所属するファームのネイサン(ポール・ジアマッティ)からの依頼は、
持ち逃げした金を取り返す仕事の依頼。
ファームの金を持ち逃げした会計士の金を取り戻すこと。
会計士を銃撃したら、会計士は娘を誘拐されてその身代金を
作るためにファームの金を盗んだのだった。
会計士はサムに娘のエミリーを助けてくれと頼む。
引き受けるサム。
8歳9ヶ月のエミリーは登場。
可愛くてオマセで賢い。
ネイサンの手下の3バカトリオが追ってくる。
ファームお抱えの医者は入れ知恵されている。
サムは腕の麻痺する注射を打たれて腕が使えない。
この病院のアクション、見事に裏をかいてる。
追っ手の3バカはサムに痛めつけられて、
松葉杖やら車椅子。
サムは両腕麻痺の満身(半身?)創痍。
このアクションは面白かった。
その後、逃走のため地下駐車場へ。
腕を使えないサムは、エミリーに運転を教える。
サムの膝の上でエミリーはハンドル操作とギアチェンジ。
サムはアクセルとブレーキ。
リバース(バック)してカーブ(急旋回)する。
カーチェイスはスピード&スリル&迫力があった。
エミリーとサムの運転は最高!!
ワクワクするシーンだ。
さあて武器の調達だ。
そこで武器販売店が図書館。
このアイデアこれまたイケテマス!!
おまけにサムの母親のスカーレットの元同僚のオバサマたちが、
中々渋い配役なのだ。
アンジェラ・バセット。
ミシェル・ヨー。
カーラ・グギノ(正直言って、この人あまり知らない)
ともかくキャリア・バリバリ
(早く言えばチョッコシ盛りの過ぎたオバさま女優たち・・・
(実力と貫禄は有り余ってますが、)
図書館のアクション・シーンも最高でしたね。
ザ・ファーム(サムの所属する殺し屋の組織)が追っ手をバンバン送ってくる。
図書館の銃撃戦。
アンジェラ・バセットもミシェル・ヨーも参戦します。
2階からライフルとか、ストップモーションに撒かれる煙幕とか、
演出のテクニックが大変なことになってます。
ラストのダイナーでのアクション・シーンも凄い。
アクションは男・・・そういう常識が崩れますよ!!
女性たちが四方八方に目が向き、死角がない、隙がない。
逆に言えば、男たちは隙だらけ!!
比較しちゃ悪いですけど、
「355」
あの映画の製作費。7500万ドルです。
国際派の美人有名女優を使い(こちらはスパイですが、)
モロッコ、フランス、イギリスでロケして、大コケでした。
こちらは、
ボーリング場、ビデオ屋、病院、駐車場、図書館、
ですよ。
街中どこにでもある。
そこが女たちの戦場です。
多分「355」の製作費の10分の1以下ですよ。
映画はアイデア次第
脚本そして撮影です。
予算でも知名度でもないことを証明しています。
女たちがみんな最高に輝いてます。
もう続編が決まっているそうです。
今晩は。コメント有難うございます。
今サイトは、私が映画観賞用から、コメントを出す様になってからは、一時期大荒れでしたが、琥珀糖さんの様なきちんとしたレビューを書かれる方がサイトに入ってくれて頂き、こちらこそ感謝です。
明日は、近くの劇場で一作帰省している息子と見てから(あ、夫々、別の作品です。)お正月モードに入ります。
来年も宜しくお願いいたします。琥珀糖さんにとって、来年も佳きお年になりますように。(お互いにですね。)では。
こちらこそ、ありがとうございました。
エミリー役のクロエ・コールマンの生意気でキュートとなところが最高ですよね。『マイ・スパイ』では、あのデイブ・バウティスタをきりきり舞いするところが見れますよ。