「非凡な才能の持ち主」モリコーネ 映画が恋した音楽家 odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
非凡な才能の持ち主
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「ニュー・シネマ・パラダイス」でアカデミー賞受賞のジュゼッペ・トルナトーレ監督が友人であり共同制作者でもあったエンニオ・モリコーネ氏に敬意を表し、セルジオ・レオーネ監督とのデビューから2016年の「ヘイトフル・エイト」でのアカデミー賞受賞までの人生と作品を振り返る。著名な監督やミュージシャンへのインタビュー、モリコーネ氏が音楽を担当した映画のクリップなどで構成したドキュメント映画、2時間半の長尺はちょっときつかった。
正直、モリコーネさんと言えばマカロニウェスタンでの盛り上がりしか知らなかったので500本以上の映画音楽の殆どは未鑑賞だし、インタビューの殆どは誉め言葉ばかり、トルナトーレ監督のモリコーネ愛の深さや偉大な音楽家であることは分かりましたがドキュメントとしてはありきたりなつくりでしょう。ただ、引用される場面は女性のヌードやグロティスクな暴力沙汰のシーンが多いように思えました。
作曲ばかりかアレンジャーとしても非凡な才能の持ち主でしたね、映画音楽ではノイズもまた音楽とか、3音を4拍子で表現、画面を観て即興での演奏手法とか極めてユニーク、いつも奥さんに最初に聞かせ感想を参考にしているとか、音楽を教えてくれたトランぺッターの父との絆の深さなど人間的にもできた人との印象でした。2020年7月6日、ローマの病院で死去、91歳、ご冥福をお祈りいたします。
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