「鍵盤を見つめるだけで、ピアノを弾かなくても作曲出来て譜面が書けるって・・。」モリコーネ 映画が恋した音楽家 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
鍵盤を見つめるだけで、ピアノを弾かなくても作曲出来て譜面が書けるって・・。
2023年1月25日(水)
TOHOシネマズ日比谷シャンテで「モリコーネ 映画が愛した音楽家」を。エンニオ・モリコーネへのインタビューを中心に彼の生涯を描いたドキュメンタリー。監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナーレ。
モリコーネは2020年に亡くなったが、映画は5年前に企画され彼へのインタビューを撮っていたので、そのインタビューを中心に映画の場面を含め関係者のコメントで構成されているが、コメントする人たちがすごい。ジョン・ウイリアムズ、ハンス・ジマーの映画音楽の巨匠から監督、作曲家、ロックシンガーまでが幅広く、Dアルジェント、Bベルトリッチ、オリバー・ストーン、リリアナ・カバーニ、ジュゼッペ・トルナーレ、あと監督は誰が出ていたかな?
あ、タランティーノ、テレンス・マリック、他にイーストウッド、クインシー・ジョーンズからジョーン・バエズ、パット・メセニー、ブルース・スプリングスティーン等々がエンニオを語る。
1968年7月14日「サムライ」と「続夕陽のガンマン」を観て映画にハマった私は、映画音楽といえば最初はフランソワ・ド・ルーベとエンニオ・モリコーネだったのである。
映画の中でも「続夕陽のガンマン」について語られるが、あのイントロはコョーテの遠吠えをイメージしたそうだ。
「「シシリアン」はバッハだ。」確かに音階はB→A→C→H、シシリアンマフィアがバッハとは。音階はB→A→C→H、順番が変わるだけだ。
キューブリックから「時計じかけのオレンジ」のオファーが来たのをセルジオ・レオーネがモリコーネに無断で「自分の作品(夕陽のギャングたち)の作曲中だからダメ」と断ったのをモリコーネが残念に思っていた(実際は作曲が終わって編集中だったらしい)。一度、キューブリックとは一緒に仕事をしたいと思っていたのが印象的だった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」は、一度断ったが関係者にシナリオを読めと薦められ、読んだモリコーネが自らトルナーレへ電話して「私が曲を書こう」と言った。「心から楽しんで仕事が出来た」
「アンタッチャブル」は、デパルマに頼まれて9曲のデモを作って「その中でこれは出来が悪いから使わない方が良いと言ったんだが、デパルマはそれを選んだ」
凄いと思ったのは、モリコーネが自分の楽曲の話をするときメロディーを全て口ずさめた事。あれだけ多くの曲を作っていてすぐに出てくるのって凄い。
フランシス・レイが日本でヒットした「雨の訪問者のワルツ」を、作曲した曲が多くて全然記憶に無かったという話を聞いた。
何度もアカデミー賞候補になるも受賞出来ず、名誉賞を受賞。でも、その後6度目のノミネートで「ヘイトフル・エイト」で受賞。嬉しかったろうな。
面白いエピソードが続き、日本未公開を含め色々な映画のシーンとサントラが聞けた。
序盤はインタビューでテンポもスローなので眠くなるかも知れないが、後半は映像と音楽がたっぷり楽しめます。上映時間2時間37分は長いけど、観て良かった。
2024.12.16 CSにて観賞。
『ボレロ』の感想にコメントありがとうございました! ご覧になっていないということなので、こちらにて。そうなんですよ、人物関係と時系列をわざとわかりにくくしてあって(笑)。最近はやりなのかな?
僕も『2度目のはなればなれ』を観たかったのに見逃していて、ご覧になったMr.C.B.2さんがうらやましいです。マイケル・ケイン大好き。
あと『モリコーネ』は僕もめっちゃ楽しかったです!
あ、あと今作は今作はとても面白く、私に西部劇の面白さを教えてくれた、稀有なるドキュメンタリー映画でした。速攻で普段は買わないパンフレットを買い、掲載されていた作品を見て行ったモノです。ではでは。
今晩は
コメント有難うございます。
年代的に、1970年以前の作品は、超有名作品で名画座にかかっていたような「カサブランカ」とか「ベルリン天使の詩」等以外は、全て配信か、コロナ禍の時に新作が製作されなかった時に映画館で観た「ベン・ハー」や「風と共に去りぬ」等々しか知りません。
どーも、私の年齢をかなり上だと思っている方が多いようですが、まだ壮年なんです・・。では。
こんばんは♪
コメントいただきましてありがとうございました😊
本作いいですねぇ。最近、機会があり録画もしています。音楽をわが子のように愛していたモリコーネ、
また観るのが楽しみなんです。大半は知らない作品で、今後作品も全編観たいです。