「頭の中で奏で」モリコーネ 映画が恋した音楽家 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
頭の中で奏で
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1961年から500以上の作品に関わり、2020年に91歳で亡くなった、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ。誰もが知る曲「ニュ ー・シネマ・パラダイス」のトルナトーレ監督にのよるドキュメント。トランペット奏者の父により、トランペットを習うために音学学校に入れられたものの、作曲に転向し才能を発揮。徐々に映画音楽の依頼が増えて成功していく。
みんな知ってる曲も多いし、あの曲もこの曲も、とまさしく映画が愛した作曲家。意外だったのが、作曲家は曲を作るときピアノのそばですると思っていましたが、周囲にピアノも楽器も見当たりませんでした。頭の中で奏でてるようです。巨匠でありながら実験的な試みも多くされ、それがまた印象を強くしていました。ブルーススプリングスティーンも「続夕日のガンマン」に影響を受けていたのは意外。ハンスジマーは、最初の音でモリコーネの曲とわかると言っていました。ジマーは積極的に既存の曲を取り入れますが、モリコーネは既存の曲を採用しないようにしていました。
面白かったのがセルジオ・レオーネ監督と初対面の時。
モリコーネは(見覚えがある顔)と思い「カリッシミ小学校にいたレオーネ?」
レオーネ「そうとも」
実は小学校以来の再会だったと。
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