「音楽に愛され、音楽に恋した音楽家の物語。」モリコーネ 映画が恋した音楽家 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽に愛され、音楽に恋した音楽家の物語。
最初は、寝不足だったこともあり、一瞬寝ていたかも?が何回かあった。
出だしはとても静かな入り。
モリコーネを語る人たちが、「偉大な音楽の巨人」のごとくほめたたえても、音楽に手を差し伸べられたことも、音楽に好意を抱いたこともない私には、全くピンとこなかった。
けれど、実際に彼が音楽を担当した映画とその制作秘話になると…俄然面白くなる。
「ニューシネマパラダイス」も、「アンタッチャブル」も、「海の上のピアニスト」も、彼が手掛けた作品だったんだ!
澄んだ音符が跳ねるように奏でるメロディは、確かにどの作品にも必要不可欠なものだった。
モリコーネは言う。
「目の前に、真っ白な紙がある。私はそこに自由に音楽をかいた」
彼にとって、音楽は自分と世界との懸け橋なのだと悟った。
晩年、オスカーをとって妻に感謝するモリコーネは、とてもとてもチャーミングだった。
私は、10代の頃、言葉で世界を理解し、繋がった。
けれど、もし10代に戻れるなら…読書量を減らしてでも、ギターの練習をしたいな。
音楽の楽しさ、素晴らしさを知らないのはもったいないと生まれて初めて感じた映画だった。
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