劇場公開日 2023年1月13日

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「素晴らしい映画讃歌」モリコーネ 映画が恋した音楽家 ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5素晴らしい映画讃歌

2023年1月23日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

幸せ

2年半前に91歳で亡くなった作曲家(映画音楽の巨匠)モリコーネの業績を辿るドキュメントです。彼の映画音楽に対する思い(ネガティブな思いも明かされる)や一つ一つの映画に対しての監督や作品との関わり、そして作曲方法、秘話などたくさんエピソードが語られます。そのすべてが興味深く、また映画監督を始めとする多くの関係者の証言からモリコーネの音楽の素晴らしさ、さらに人柄にも触れることができます。
僕が実際に観た(映画館で自宅で、そして子供の頃、学生の頃、あるいはつい最近観たものも)多くの映画の中で彼の音楽が流れていました。
荒野の用心棒、夕陽のガンマン、死刑台のメロディー(悲劇的かつ感動的なジョーン・バエズの歌、中学生の時にレコードを買いました)、ワンスアポンアタイムインウエスト、ワンスアポンアタイムインアメリカ、1900年、アンタッチャブル、ニューシネマパラダイス、海の上のピアニスト…、懐かしい大好きな映画が次々とスクリーンに現れ、あっという間の3時間でした。
映画も音楽も大好きなのに、実は映画音楽を特に意識することがなかったということに気付かされました。言うまでもなく映画にとって、音楽の力は偉大なり、モリコーネは偉大なりです。
サントラ盤、改めて聴いてみたいと思いました。
※追記/冤罪で処刑されたイタリア移民の実話「死刑台のメロディー」、モリコーネはイタリア人としてこの映画に関わったのだと思います。ジョーン・バエズの歌う「勝利への讃歌」、処刑されたのになぜ勝利と言えるのか。悲しくも感動的な歌です。

ゆみあり