「映画の見方が変わる」モリコーネ 映画が恋した音楽家 ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の見方が変わる
モリコーネのこれまでを、作品とその監督のインタビュー、作品映像と音楽と共に振り返っていく。
最初は人物のみを描くので少し退屈だけど後半に活きてくる。
正直、自分はあまり過去の作品を観てきた方ではなかったけれど、それでも知っている作品ばかり。
作中で少し聞いただけで耳に残る音楽ばかりである。
映画の劇伴の重要性は理解はしていたが、この作品を観て、よりその解像度、どのような背景があって作られたかが明確になった。
映画を盛り上げる存在、だけでなく、劇伴が一つの役者として、何を表現したいか、一役者のように捉えて映画を観られる気がして、他の作品を観るのがより楽しくなりそうだ。
ドキュメンタリーとしても、映画音楽とクラシック音楽のジャンルの垣根をなくす、20世紀後半と21世紀の時代を繋ぐ、という意義がとても伝わってきた。
2023年劇場鑑賞14本目
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