マザー/アンドロイドのレビュー・感想・評価
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クロエ・グレース・モレッツちゃんかわいい
低予算なSF
クロエ・グレース・モレッツをつかってなにしてんの──とShadow in the Cloud(2020)をみたとき思ったが、これでも思った。
超低予算でつくられた終末世界。
そこでは文明の停滞とアンドロイドの暴走がおきている。
人間はEMPでアンドロイドたちを抑止している。
素人なEMPの解釈としては上空で核爆発をおこすと地上の電気がすべて止まる。──だが、ロジカルな考察は、本作には不要。
ジョージア(モレッツ)は映画のはじまりからすでに産まれそうなお腹をしている。ゆえに見てる側としては、産むのか逃げんのか、どっちかにしてほしかった。
案の定、中途半端に逃げて、アンドロイドの罠にはまる。
すったもんだの末、赤ん坊は無事生まれるが、良人は再起不能。
安全な地域へ渡航する挺には赤ん坊だけしか乗せられない。とくる。
で、赤ん坊との別れが、日本映画かよ──ってほどの、長く大仰な愁嘆場になる。
完全に白けているわたしたちにモレッツのすごい熱演がせまる。俳優ってのはほんとにたいへんな商売だ。お疲れ様でした。
米国ではHuluが権利を買い、日本ではNetflixが独占配信とのこと──だが、配給権以前に、Miramax映画にもかかわらず、なんか縛りでもあったんかい──と疑いたくなるほど、しみったれた低予算映画になっていた。
とはいえ日本映画のような気取った要素はないから、とりわけ腹が立ったわけじゃないが、ひたすら削った絵づくりと熱演がアンバランスな映画だった。
よって近未来SFとはいえ絵面としては「近未来=廃工場」という日本映画的紋切り定義と大差ない。
が、映画はひとつだけ明解に新しいといえるエレメントを持っている。
それは白黒のカップルであること。
80/90/00年代の映画/ドラマにはいなかった。10年代にちらほら出てきても絡みはなかった。デンゼルもウィルもエディもウェズリーもずっと白人女優とのキスorからみシーンを敬遠してきた。が、20年代に入ると映画/ドラマで案外ふつうに白黒がつがえるようになった。
Sydney SweeneyのThe Voyeurs(2021)もちょうどこんなかんじのカップルだった。黒側は、寛容な優男しかならないので多様とはいえないが多様性の大きな一歩だと思う。
描ききれなかった世界観
とにかく暗い
アンドロイドの恐怖感は強い
チープな内容だけれどもラストだけは好み
AI反乱の恐怖から逃れる旅
いつの日かAIが人類に対して反乱を起こすのでは、という懸念はなぜだか現実味があるような気がしてしまう。この理屈を超えた恐怖を上手く利用したドラマ。
しかしアンドロイド云々は単なる舞台設定であって、ゾンビでも宇宙人でも何でもよかったのかも?アンドロイドが人類に反乱した理由とか、対決の顛末は殆ど語られないので、すっきりしない。
出産を控えたカップル2人の関係と厳しい旅が主題。港での決断は何とも苦々しく、SFスリラーを期待した観客にこんなもの見せるのは反則だと言いたくなる。
子供を持つ人なら胸に迫るものがあるが、それを除くと、あれ?結局何を描きたかった?という、もやっとした中途半端感は否めない。色んな人が脚本に口を出していじり過ぎたような感じ。
主役の女の子はよく見かけますね。
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