「サンプリング映画の金字塔」夏へのトンネル、さよならの出口 ほいすさんの映画レビュー(感想・評価)
サンプリング映画の金字塔
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ボーイミーツガール映画として出会いかた不自然すぎとか、トンネルに向かう同級生を尾行するとか、ストーリー面での粗さは多くある。それを補うだけの時間跳躍やメール、告白方法など含めた定番要素を既存作品からうまくミックスしているバランス感覚の良さがある。さらにそれを80分たらずでまとめあげる編集力もすごい。カメラワークや音の入り方などもこだわりを感じる。
1000年後とか大げさにみせておいて、道中に「14時間=4年か」というセリフを入れることで、観客側にも必ずUターンすることをお知らせする素晴らしい演出。ラストの主人公女から主人公男、主人公女とつながるダッシュの連続も良い。感動要素の要となる時間経過とメールに関する考証も前半部できっちり時間を割いているのも丁寧な仕事。
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