「今を捨てて過去を取り戻すか、今を生きて未来を手に入れるかを決める物語。」夏へのトンネル、さよならの出口 もくまさんの映画レビュー(感想・評価)
今を捨てて過去を取り戻すか、今を生きて未来を手に入れるかを決める物語。
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主人公が生きる意味を見出だせず、今を捨ててでもカレンを取り戻そうと決意しているのがとても悲しい。花沢さんは塔野くんと過ごす日々によって、塔野くんと生きていけるのならどこでもいいって考えになったのに対して、主人公の意思は変わらずしまいには父親の再婚によって、より過去に縋るしかなく一人でウラシマトンネルに行ってしまう。そこで改めて自分の欲しかったものに気付けたのは良かったが、カレンが最後まで兄の為に自分を犠牲にし続けているのは寂しいなと感じた。人生一度しかないのだから自分の幸せだけを求めてもいいと思う。
兄弟二人して自分をないがしろにし過ぎて、やっぱりろくでもない親だったのかな。優しいっていいことなのか悪いことなのかよく分からない。
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