「ファンタジーだけれど説得力がありました。」夏へのトンネル、さよならの出口 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーだけれど説得力がありました。
若い人向きなんだろうなぁ・・・と、ちょっと二の足を踏んでいました。
でも人気作だけのことはあります。
惹きつけられて、面白くて、一気に観ました。
正直言ってウラシマトンネルの神通力を私は信じていない派です。
でもストーリーとしては筋が通っていて面白い。
ウラシマトンネルには、無くした欲しいものが手に入る・・・
そういうチカラがあるという。
しかしそれを手にするには、とんでもないリスクがある。
塔野カオルは幼くして死んだ妹のカレンにどうしても会いたかった。
幸せだった生活そしてカレンに会って謝りたい気持ちも分かる。
塔野カオルと共同作戦を練る花城あんずは転校生。
見たことがないほど強烈な性格で、ビックリしました。
言いたいことはずばりと言う。
群れない。
嘘を付かない。
相槌なんか打たない。
やりたいことはやる・・・意地悪女子を張り倒すことだって
ためらわない。
あんずの漫画の才能を得たい・・・それははウラシマトンネルでは
無理でしょ!!
あまり説得力が感じられず?!
結果的には、なるほどでした。
あんずの性格はストレートで、女子ヒロインとして
新鮮でカッコよかったです。
曲がった事が嫌い。好感持てました。
どれにしても薫の両親・・・この父親、ダメダメ過ぎる。
あんずはこの若さで早くも親から独立してる感じで、信じられない程
強く逞しい。
ウラシマトンネルの3秒・・・現実世界では2時間!!
ウラシマトンネルの1日・・・現実世界では6年半。
ちょっとSFも真っ青な設定でしたが、面白かったです。
共感を有り難うございます。今思い出すと、深い水底から記憶が浮かび上がってきて、懐かしいです。
そうです。琥珀糖さんが書かれているように、あんずがひたすらカッコ良かったです。そして、とにかく切れ味があって強すぎて、ストーリーまで引っ張っていった感じです。まぁ、夏の日の強烈な日差し! と言うことで。