「面白いけどモヤモヤ」夏へのトンネル、さよならの出口 オタクさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけどモヤモヤ
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雰囲気とかは良かったですが、細部が色々気になりました。
まず気になった点から。
序盤のヒロインである花城が転校してくる展開や、クラスメイトのイジメなどは、あまりにテンプレすぎて見ていて恥ずかしかったです。
これは好みあると思いますが、ほかにも全体的に共感性羞恥を感じるような展開は多いので注意してください。
次にウラシマトンネルについて、浦島太郎から来ているなら、時間の進みが早いのはトンネルの中であるべきでは?と思いました。出てきたらおじいちゃんになっている、というデメリットはないんですかね…。
そして落とし方について、「失ったものを取り戻すトンネル」を使って花城が遠野くんを助けに行く展開かと思いきや…遠野くんは気が変わって自力で出てきてしまいました。妹を助けられたわけでもないので、ただ戻ってきただけ、というのがなんだかなぁという感じでした。二人の愛が深まったからOKなのか…?
全体の雰囲気や画風は美しいだけに、劇的とは言わないまでもなにかひと展開欲しかったですね…。せっかく長々とトンネルのルールを確認したのに、そのギミックを生かさず特にサプライズもなく終わってしまった感がもったいないなと思いました。
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