「全体的にいいけど、少し期待はずれ」夏へのトンネル、さよならの出口 kiritohyさんの映画レビュー(感想・評価)
全体的にいいけど、少し期待はずれ
どう言えばいいだろうね、映画自体の作画が綺麗で、音楽もいいと思いますけど、全体的に物足りない感じが大きい。ストーリーは思うよりシンプルで、音楽の入れるタイミング、映画自体のリズムもちょっと雑...これは近年恋愛劇場アニメがどんどん出現した現状で、競争も激しくなって、私自身がこういうアニメに対する要求も高くなった結果かもしれません。
元々彼女もいない(笑)私自身でも、こういう恋愛アニメを映画館で迫力なビジュアルと音楽を楽しくこと自体は結構いいと思うし、なぜなら、アニメ自体が好きです。とはいえ、単純すぎる、眩し過ぎる青春アニメは流石に一人で映画館で挑む勇気と正しい気持ちが必要。この作品、最初はsf系の恋愛ストーリーと思いますが、sf系の内容は省略すぎて、ストーリー重視の私にとって、物足りないとしか言えませんよね。
別の話なんですけど、二、三年前の「ジョゼと虎と魚たち」が結構好きで、それはもちろん恋愛ストーリーが、作画の執着、音楽のタイミング、全体的な質感がどうしても気に入って、同じ恋愛アニメを見って、思い出させました。
まあ、別の視点から考えすれば、この作品が理解しやすいし、割とちゃんとしたストーリーもあって、アニメ好きなカップルにちょうどふさわしいかもしれませんね
コメントありがとう。確かに一時間半の長さで、SF要素と青春ストーリーをどういう割合で結びつけばいいのは学問ですね。実はこういう感じのストーリーは確かに原作の小説という体裁の方がより繊細に表現できるし、いざ映画となったら、スタッフの能力次第、印象が結構変わりますね。
同じく、アニメ映画が好きで「ジョゼ」と「キミスイ」はとても楽しめました。
全体的にモヤッとする点では、「夏へのトンネル」は「HELLO WORLD」とかに近い印象を受けました。
SF要素とジュブナイルは上手くやらないと謎の超パワーで展開するだけになってしまうだけに難しいですね。