劇場公開日 2022年6月3日

東京2020オリンピック SIDE:Aのレビュー・感想・評価

全60件中、1~20件目を表示

3.0負ける人たち側のオリンピック。

2022年6月29日
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毀誉褒貶の激しい東京オリンピック2020の記録映画だが、SIDE:A、SIDE:Bに共通する印象は、河瀨直美というオリンピックに過剰なロマンチシズムを感じている人が、極力イデオロギー的には無臭の体を目指したということ。それは意外に成功していて、おそらく断片的に差し込まれるさまざまなカットから、ある人は思ったよりオリンピックに批判的だと捉えるだろうし、別の人は反対派への悪に満ちていると感じることもあると思う。実際、SIDE:Aでは、同じ場面について真逆の感想を見かけることが多かった。

つまり、河瀨直美は、この映画が観る人のイデオロギーを浮かび上がらせるリトマス試験紙になることを目指したのだと思う。ある意味では韜晦の映画であり、しかし、イデオロギーを消し去ろうとしてもなお見えてくるものこそが、この映画の、そして河瀨直美という作家の本質ではないかという気がしてくる。

SIDE:Aの特徴は、決して陽が当たるわけではなかったアスリートたちにフォーカスしていることで、ひとつひとつの案件をもっと掘り下げて欲しいとは思うが、勝者の栄光の影に、圧倒的な数の敗者がいるのだと描き出した視点は、オリンピック公式映画にしてはとても新鮮で野心的で良かったと思っている。

ただ、もともとスポーツやオリンピックに興味が薄い自分には全体に冗長で退屈ではあり、また、河瀬監督と関わりの深い女子バスケだけはやたらとスポ根風に盛り上がっていたこと2違和感があり、そしてオリンピックの未来を子どもたちに託したいという過剰なセンチメンタリズムが肌に合わなかったことは付記しておきたい。

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村山章

3.0もっと観たかった

2023年8月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

 コロナ禍で東京オリンピック2020は、翌年に延期して無観客開催と異例のものとなる。選手や競技が主役のサイドA。
 1964年の東京オリンピックの映画は以前鑑賞。50年後に観ると、様々な景色、競技の違いが見られ感動できました。
 そして本作は、あれから2年。無観客となり、空席を目立たせないスタンド席の配色が、図らずも功を奏していました。コロナ前から取材していた海外の選手も取り上げ、深くその背景を描いている部分が多いです。とりわけ出産育児の女子選手が目立ちます。ソフトボールやスケボーの感動の名場面もありますが、出てくる競技や選手の数が物足りない。サイドBに期待、と思ったらそっちは別でした。競技や選手をもっと観たかった。

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sironabe

3.0記録映画でも、ドキュメンタリーでもなく、「作品」だったが…

2023年1月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

この作品は、
好意的な批評が少ないことを中心に、
かなりマスコミで話題になっていたが、
ディスク化されたのを機に
レンタルして初鑑賞。

公式記録映画と位置付けられる作品だが、
私には、記録映画でも、
ドキュメンタリーでもなく、
良きにつけ悪しきにつけ、正に
「作品」との印象だった。

日本選手の活躍シーンとして描かれるのは、
柔道の大野選手や、女子バスケット、
そして女子ソフトボールの試合位だ。
柔道の阿部兄妹も、水泳の大橋も
全く登場しないので記録映画ではないし、
ドキュメンタリーと言うには、
テーマが絞りきれてはいなく、
徹底した客観性がある訳でも無い。
感じるのは色濃い河瀨直美監督の作家性だ。

コロナ禍の中での反対デモや
無観客の中での大会の描写だけではなく、
国際的には難民問題や国籍変更・人種問題に
翻弄される選手、
また国内では沖縄や広島・福島の問題等々、
選手を通して膨大な歪な国際世情を描く。

しかし、この東京大会の開催の意義に
ついては散々語り尽くされた後でもあるし、
一つのオリンピック大会が
全ての世界の問題を背負ったような視点での
河瀨直美監督の手法には
特段のオリジナリティも
感じることは難しかった。

また、意識的にママさん選手と共に
赤ちゃんが多く描かれた。
将来への希望を託したいとの映像だろうが、
これも、ありがちな映像手法に過ぎなく、
映画は本来、エンターテイメント性の色濃い
芸術でもあることから考えると、
河瀨監督の作家性が
裏目に出てしまった印象だった。

 1/24再鑑賞
友人との話から、己の理解が及んでいなかったと思い再鑑賞。

前回よりは、
勝ち負けだけではない競技への思いや、
アスリートとしての高見への矜持の観点での
河瀨監督の狙いへの理解が
少し進んだような気がする。

しかし、このテーマから、
限られた競技シーンの中で
柔道や女子バスケットの取り上げは
分からないことは無いが、
ソフトボールの試合を長々と描写したのは、
今後は採用されない競技だからとの
思いがあったのか分からないが、
テーマを曖昧にする一因になったような
気がする。

また、
映像作家がインタビューを多用したのは、
そもそも
映画とは映像からにじみ出てくる真理に
感動するものだと思うのですが、
それを言葉で説明されているようで
感動には結び付かなかったような気もした。

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KENZO一級建築士事務所

2.5無観客でやっちゃった

2023年1月19日
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鑑賞方法:VOD

殆どテレビを見なかったので、映画で、とまずはAから。
コロナ禍でのゴタゴタから始まり、開会式以降も無観客が続く。
主にスポーツ選手とオリンピックとの関わりについて、いろんな人たちを取り上げているが、これはこれで幸せなことかもしれない。

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いやよセブン

2.0だるまさんがころんだ!で止まって1年は大変だったろう。

2023年1月12日
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2年経て、それなりに冷静に観る。
あの時、競技として、いったい何が行われて、どんな結果が成ったのか、ほとんど記録されていない『五輪公式記録映画』。酷いと聞いていたが、これほどまでとは思わなかった。どうせ何も解らないならロマンティックに仕上げた『白い恋人たち』を手本にしてほしかった。
ゴルフは無かったことになっているようだ。映画的には。

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t2law

2.5前半眠くなる

2022年7月18日
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鑑賞方法:映画館

 最初のコロナのくだり
眠くなり、睡眠。
五輪って政治とか主義主張を
超えたところにあったのでは?
 目が覚めたら、競技のシーン
柔道、陸上、バスケ、空手
興味深いところもあったけど
あれ?卓球は?五輪で初の金ですけど
それとも、寝てる間に終わっちゃった?
野球、ソフトボールは?
もう一度観る気にはなれないので
誰か教えてください。
まさか、監督の意向に合った競技だけ?
記録映画ではなかったのかな
誰か教えてください。

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旅行者

0.5監督を題材にするべき

2022年7月8日
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このドキュメンタリーよりも、監督の言動の方が興味関心をひくテーマだっただろう。

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fmovie2

3.0ちょっとわからない

2022年7月8日
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時村博士

5.0本来の日本らしさに立ち戻った柔道。

2022年7月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

この映画は決して「コロナを乗り越え自国開催を完遂し、過去最多のメダルを獲得した日本」を賞賛する映画じゃない。他国を見て、もう一度日本という国を考え直す映画だった。

まず、日本のお家芸、柔道の、監督・コーチ・会長の言葉で競技パートが始まる。「目先の勝利か、人生の勝利か」と語る、その言葉が今作のテーマのように聞こえるけど、私はこの柔道がそのまま今の日本の象徴となって問題提起をしているように感じた。

この映画で紹介される選手たちは、国を追われた難民選手や出産を経験し母となって競技に挑む選手など、それぞれがそれぞれの事情や思いを持ってオリンピックの舞台に立つ。そこにはサポートしてくれる家族やコーチの姿も。負けた選手も買った選手もそれぞれが、自分の人生の1つを通り越した表情で去っていく。

その清々しさの反面、何ともいえぬ表情でかつての仲間を見守る元女子バスケットボール選手の大崎さんが印象的。日本女子バスケ界で初めて出産後に復帰した大崎さんも、第2子が生まれて「母として」家族と過ごすために引退することを決めたと話す。その一方で他の海外の女性選手は「母として」子供のためにオリンピックに立つ。

大崎さんの選択もまた、1つの正しい勇気ある選択だけど、日本バスケ初の快挙を見守りながら「自分ももしかしたらあの舞台に一緒に、」と思う気持ちも少しはあるのだろうなと思うと、なんとも言えない気持ちになる。

そして柔道に戻り、監督率いるゴリゴリのスタッフ陣が戦略を練る姿が映される。監督の補佐がかつて井上監督と同じ階級で戦ったというエピソードや、ロンドンの雪辱を果たそうとする男たちの姿、それが急になんともジャンプっぽくて笑った。そうやってメダルラッシュとなった柔道だけど、ジェンダー平等に配慮した男女混合では敗退。

女子バスケのホーバス監督は「それぞれがルール(役割)を遂行するのが日本のチーム、アメリカにはそれがない」と言う。この映画は女子バスケがアメリカに敗退した場面と母親としての役割のためにコートを去った大崎さんの表情で終わる。

「本来の日本らしさを重視」した柔道をそのまま日本と考えると、大成功に終わったように見えて何か大事なものが欠けているように思える。

総じて面白かったんだけど確かにオリンピック記録映画と言われたら、ちょっと主張が強すぎるのかなとは思った。ドキュメンタリーだったらこの手法は当然なんだが、記録だからな〜。

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せつこん

3.0オリンピアンの心象風景オムニバス

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

 全く馴染みのないオリンピックの公式ムービーとはいかなるものか、確認したくて見に行きました。個人的な先入観では、コロナ禍で行われたオリンピックを客観的に描いたドキュメンタリー映画であるべき、というところでした。
 素人の勝手なイメージですが、河瀨直美監督というのは、監督個人の興味の対象を独自の視点で描くことが得意な(カンヌ映画祭のなんとか部門で賞が取れる芸術家の)監督という印象です。その監督が、公式記録映画なるものをどう仕上げるのか興味がありました。
実際に見た映画は、”コロナ禍で1年延期される”という極めて特殊なオリンピックに関わる、何人かの”特殊な状況の”アスリート達をピックアップして、その境遇や心の動きを極めて個人的な視点で切り取ったオムニバス映画でした。TVシリーズの「○○大陸」や、「○○の流儀」をいくつか繋げたような感じ、というのが一番近いと思います。
 アスリートの内面をインタビューやテクニカルな分析で描くジャーナリズムは嫌いではない(というよりむしろ大好物な)ので、約2時間の映画は退屈しないで楽しめました。
ただ、これが東京2020、あるいはオリンピック大会を客観的に描いた記録映画かというと、全くそうは思えません。また、取り上げられた個々のトピック、アスリートのチョイスは興味深く、ある程度納得もできますが、その掘り下げや論点はとてもありきたりで通り一遍、という印象です。視点は主観的であるが、独特ではない。これが河瀨監督ならでは、というなら今後、河瀨監督の映画を観たいとはあまり思いません。(SideBを除いて。)
 また、個々の映像はさすがに公式映画というだけあって、近い距離から撮られたものも多くリアリティや臨場感を感じさせるもので、かなり迫力はありましたが、オリンピアンのアスリートとしての"凄み"やオリンピックゲームの”素晴らしさ”を感じさせるスポーツジャーナリズムとしての魅力はあまり表現されていなかったように思います。
エピソードの間に時々挟まれる、心象風景のような映像(例えば8ミリ映画風(?)の耽美的(?)カットなど)は、効果的なのか、必要なのか、正直よくわかりません。
監督は、アスリートの境遇や心には興味があるけど、(技術やメンタルマネジメントを含めた)競技の中身そのものにはあまり興味がないのかもしれない、と感じました。
あるいは、オリンピックゲームズは本来こうあるべき、みたいな思想や理想がないのかも。
 さて、SideBは、アスリートではなく大会の運営サイドや裏方を描いた映画ということらしいので、こちらは果たしてドキュメンタリー映画なのか、確認してみましょうか。

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k2

4.0この映画になぜ、みな冷淡なのか

2022年7月2日
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鑑賞方法:映画館

1年遅れで開催された2020東京オリンピック。まだ終わって1年もたっていないのに、多くの国民は、あれを記憶の彼方に押しやったようだ。
この映画の不入りがその証拠だろう。

元々、客が入る映画を撮る監督ではないのだから、ヒットしないのも不思議ではない。
しかし、映画作品として魅力が乏しいとは思わない。

無観客、おまつり要素ヌキで終始した東京オリンピックをどう記録すればよいのか。
河瀨は決して奇をてらう手法で、まとめてはいない。
過去のオリンピック記録映画が、スポーツを映像詩として記録してきた、そのオーソドックスな手法にのって作品にした、河瀨の本作もその一つに連なる水準にある、と思う。

しかし、映画公開前に彼女に文春砲が放たれ、彼女の人間性が疑われるというネガティブキャンペーン、逆風が吹いてしまった。さらに鎮静化しないコロナ、加えての不透明なウクライナ情勢。
おまつりではないまま終わった、一大イベントを今一度振り返ってみよう、という心持にはなれないのは仕方ない。

僕は封切りから4週間たち、既にSIDE:Bの公開も始まっているタイミングで映画館に行った。入りは1割ほど。
上映回数も少ないまま、終了も近いだろいう。
今見ておかないと、スクリーンでは2度と見られないぞ。映画館に急げ。

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町谷東光

3.5アスリートそれぞれのドラマ・感情・人間性が生々しい❣

2022年7月1日
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鑑賞方法:映画館

アスリートそれぞれのドラマ・感情・人間性が生々しく描かれていた。女子バスケットボール日本代表に最も感銘。河瀬直美監督スタッフ一同、素晴らしい記録映画を有難う❣

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浪花のしんちゃん

3.5公式記録映画って何

2022年6月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

萌える

真っ白な心で見るとドキュメンタリーとしては結構よかった。泣けたし当時を思い出して感動したりモヤモヤしたり。
東京1964と繋ぎたい構成のメインは柔道。冒頭、初採用された柔道を通じて知る世界の現実。敗戦から立ち直って再度世界に出てゆく感じが伝わって来る。
それから60年近く経った日本。国(政府)と個人をつなぐものはお金に還元されてる。国を代表して戦うと言う発想が古いんだろうから、国対抗の競技会は意味が無い、となる。そこでアスリートにフォーカス。分からんでもない。政府色の薄いワールドカップでは何の疑問もなく日本ガンバレになる。やっぱり良い面も悪い面もオリンピックの問題なんだろう。
市川崑の”記録映画”も良かったしルルーシュの白い恋人たちも良かった。
そして今、SIDE:A。
公式記録映画の役割って何なのか考えながら見てた。税金で好きなものを撮るのは難しいだろう。映画になってない画像やインタビューも有るだろうし公共財産として保存公開してほしい。
何年か後には色々解説が必要な映画になりそうだがSIDE:Bも見たくなった。

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HigeKobo

3.5良くも悪くもないかな

2022年6月26日
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鑑賞方法:映画館

アスリートへの質問してる箇所が削除されたNHKのドキュメンタリーって感じでした。オリンピックを振り返るつもりで鑑賞しましたが、個別の事象をもっと深掘りしたら、のめり込めたかもしれません。

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こうたんまる

5.0なぜ低評価?とても胸に迫るものがありました。

2022年6月19日
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泣ける

知的

期待せずに拝見したら
冒頭からやられました。

鳥肌の立つ映像と音楽。

オリンピックを取り巻く、厳しい社会背景。

現実に向き合い
もがきながらも、自分の道を決めて、
進む強さ美しさ。

オリンピックが賛成とか反対とか、
そんなの関係なく、人としてどう生きるか?
という本質的な問いを投げかけられているような気がしました。

終始、涙。
感動なしには見られませんでした。
こんなにすばらいのに、なぜ酷評が目立つのでしょうか。

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mogsa

4.0思っていたより良かった

2022年6月18日
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鑑賞方法:映画館

これまでの河瀨直美監督の映画作品は良い印象を持っていたので当初から映画館に足を運ぶつもりでした。
まるで見計らったかのように公開前になって、何年も前の河瀨監督のトラブルの記事が次々と出た事も影響したのか、映画館内には数人程度の観客で少々驚きました。
娯楽映画とは違うし、失礼ながらあまり期待せず見始めたのですが、オリンピック競技を楽しんだ時の事を思い出しながら、気づけば見入ってしまっていました。
河瀨監督らしい景色の映像が差し込まれ、またナレーションが入っていなかったのも良かったように思います。音楽も歌詞と共にエンディングで流れますがとても良かったです。
著しく低評価がついているのはオリンピック反対派の方々がこぞって書かれているのかなぁ~。フラットな目線で見るなら、見て損はない映画だと思いました。

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Rollbahn

4.0全然悪くないと思いました。

2022年6月13日
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鑑賞方法:映画館

スポーツでなく選手のストーリーに焦点をあてた作品とのこと。バスケットチームのストーリーや柔道の大野選手のストーリーはここで初めて知って、すごく感動しました。スポーツもサーフィンやスケボーのシーンが美しく、スポーツの映像の方ももっと見たくなります。カットされたシーンにもいいものがたくさんありそうで、未公開シーンを満載したソフトが楽しみです。

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しんのすけ

4.5それでも敢えて映画を仕上げてみた河瀨直美を観に行く

2022年6月13日
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鑑賞方法:映画館

あれはさんざんな五輪だったと思っている。

◆安倍晋三総理=原発事故は完全にコントロール下ですと大嘘の招致アピール。
◆森喜朗大会組織委員会会長=女は話が長くて会議の邪魔だと発言して更迭。後任者選定は揉める。
◆野村萬斎を降ろしてその後を継がせた音楽プロデューサーも開会式プロデューサーも、問題発言報道で直前で土壇場投げ出し、辞任パニック。
◆新国立競技場はザハ案が流れて、日本人デザインはさんざん叩かれた挙げ句の高額建築で、予算なんてどうでもよくなる。
◆オリンピックのクライマックス=マラソンは、米テレビ網への忖度の結果、猛暑で急きょ札幌へ。
忘れていたが、エンブレムの盗作もあった。

そこへきてのコロナウイルスによる1年延期だったのだ。

(東北をダシに使ったから・・)
”復興五輪“は、呪われてスタートしたのかもしれない。

劇中で、アメリカのマラソン選手の「子連れ参加エピソード」がとても良かったのだが、それは彼女が自身のレース途中でのリタイア脱落を、自分の赤ん坊に飛びっきりの笑顔で報告するというシーンだった。
「諦めてもいいのよ!」
まるで金メダルを取ったかのような嬉しそうなママ・アスリートの声。

・・でも、感動的な競技の裏面で、選手たちを支えて屋台骨になるはずだった日本の組織委員会はムリムリの強行を選んだ。しかしその実際は辞任と棄権続きの 烏合の衆の泥舟操業だったのだ。

それでも、否それゆえに、敢えて棄権せずに映画を仕上げてみた河瀨直美・・
これもアスリートの姿だと取れなくもない。

ハラキリ、ジュードー、キミガヨ への可笑しみと”斜め目線“は、隠しても隠しても”毒“が滲み出してしまっていて、監督は魂を売っていないことを示している。
後編 = SIDE:B = B面(笑)では、洗いざらい内情を暴露して、発注元のIOC、政府・五輪委員会から検閲=お蔵入りにしてもらうのも、それはそれでいいかもと思う、
河瀬節炸裂で。

・・・・・・・・・・・・

「在野」は難しい。
「在野」をスタンスにしていたはずの河瀨直美が、五輪記録映画を受託したのだと聞いたときの違和感を僕は思い出す。
今夜、ガラガラに空いている映画館に来てみたのは「河瀨はたとえ心ならずとも、商業主義と能力主義の権化であるIOCと四つに組んで、いったい何を成そうとしているのか」、
それが観たかったからなのだ。

「幸吉はもう走れません」と遺書を残して自死した円谷幸吉

「頑張らないで諦めてもいいの、それが強いってことなのよー♪」と乳母車の愛児に笑顔で報告する先述の米ランナーと、
・・アスリートたちを取り巻く時代は、多様性において、こんなにも変わったことを、河瀨の映画は示した。

そして、
引き受けたからには、嫌なIOCやJOCとも逃げ出さずに付き合ってみるという組織人としてのプロ根性やユーモアも、河瀨直美は見せてくれた。

ジェンダーレスをどう扱う?
五輪の未来は?

B面も楽しみだ。
遠足の前の晩のように心が踊る。

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きりん

3.5疑問符が❓感嘆符に変わる時‼️五輪の理想形が浮き上がる‼️❓

2022年6月12日
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最初、旧ソ連のアゼルバイジャンの選手を扱い、ロシアの姑息なナショナリズムを痛烈に批判した。
次に、イランからモンゴルに移籍した選手から、中東紛争の行方が窺い知れる。
さらに、アメリカの黒人選手に、アメリカの人種差別がいかに深刻で残忍で無残であるかを語らせる。
この映画は五輪の記録映画では無い。
五輪の含有する問題と理想の狭間で東京五輪が凄まじき歴史の証人足りえるのだ、とゆうことをまざまざと見せつけた。
監督の覚悟と、公式にこれを日本映画たらしめた日本を誇らしく思う。
ただ、サーフィンを環境保護と結びつけるのは、勇足です。
柔道と女子バスケットボールの取り出しは、さすがのセンスでした。
最近の監督に対する偏見報道に感化されていた自分を反省します。
五輪を、スポーツを、平和を、人間を、愛する人は是非。

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アサシン5

5.0いい映画

2022年6月12日
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鑑賞方法:映画館

低スコアは映画にも映ってたアンチ五輪の活動家の輩たちが示し合わせて低評価投稿してるんじゃないの?

東京2020にわずかでも心躍った人なら、楽しめる映画だと思います。

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クニ