すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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良作だが…消化不良
どうしても気持ちを消化できないのでつらつらと書いてみる。
良かった点
・物語
・映像
・モチーフ
・キャラクター
悪かった点
・なにも尖ってない
・最後の戸締まりのシーン
物語の流れはよくできていると思った。
宮崎→四国→神戸→東京→東北と各地を渡りながらに戸を閉めていくのは、RPGのようなゲーム性があって面白かった。
映像に関しても、新海誠節が出た綺麗な映像だし、最初の30分で戸締まりをした後にタイトル画面に繋がるシーンは鳥肌モノであった。
モチーフも面白く、宮崎から日本列島を縦断する様は天孫降臨の古事記を意識しているし、訪れる各地域は地震と関係が強い場所というのを後から知ってなるほどと納得でき、物語に深みを持たせてくれた。
キャラクターの部分では、心情の深掘りはあまりされていないものの、主人公に関しては、過去の災害で身近な人が死ぬ経験をしているからこそ人はいつ死んでも仕方ないと言える頭のネジが外れた感じや、戸の向こう側の常世で自分を救ってくれた人の近くにいた人を一瞬見ていたために何年振りかに再開したときに気になって仕方ない(※イケメンに限る)といった動機づけなどが物語が進むにつれて明らかになるのは見てて楽しかった。
ただし、全体的に平凡な感じで尖った面白さは感じなかった。まるで川村元気の様な平凡でお涙頂戴な物語の締め方は、新海誠らしさがなく残念に感じた。
そして、最後の戸締まりのシーンだが、見てて吐きそうだった。
東日本大震災の津波を絵本で表現するときに黒色で塗りつぶす表現や防波堤の近くにあった主人公の家が跡形もない様などリアルな震災を浮き彫りにしており新海誠がまじめに震災と向き合った結果だなぁと思うのであまり気にしなかったのだが、戸を閉めるために当時住んでいた住民の記憶を思い起こすシーンは吐き気がした。
その土地の記憶を呼び起こすことで戸を締める仕様のため仕方ないのだが、最後のシーンで出てきた人たちはつい11年前に本当に亡くなってしまったんだよなぁと気分が落ち込んだ。
「いってきまーす」「おはよう」など何気なく過ごしてた平穏な日常の何時間後に津波で亡くなられた当時の人たちの無念さ、これから未来を担う人たちが死を覚悟する時間すらなく亡くなられた境遇、あらゆる思いを想像してしまい胸が痛くなった。
自分はまだ東日本大震災が歴史ではなく、最近の出来事として認識しているからこそ、不意に出てきた最後のシーンにリアルな共感をしてしまい、吐き気がしたのだと思う。後10〜20年先に見たらまた違った見方ができたのかもしれないが、自分にはどうしても許容できなかった。
新海誠もコメントで10代の人は震災の記憶がなく教科書の内容だからこそ今見て欲しいといっていたが、まだ歴史として認識していない人は見ない方がいいと思う。逆にいうと、東日本大震災を歴史として認識する人にとっては良い作品なのだと思う。
これに関しては東日本大震災の描写があるので注意してくださいと記載して欲しかった。恋愛伝記ファンタジーを見てたのに唐突にどうしょうもないリアルを叩きつけられた感覚は、丁度キャベツ畑やコウノトリを信じてる女の子が無修正のポルノを突きつけられたときに感じる気持ち悪さのようなもので、アニメーションというコンテンツに求めているものではなかった。(この感情になったという点においてはこの作品は尖ってたなと改めて思う)
「すずめの戸締まり」は後20年は再視聴することはないが、今後の新海誠作品にも期待していきたい。
SFファンタジーかな?
「すずめの戸締り」
公式予告編だけの前情報だけで鑑賞。
また素晴らしいエンタメ作品に
出会えて幸せです。
新海さん作品の中で
いちばんシリアスでリアリティがあると
感じました。
地震大国、日本。もしもミミズのせいで
地震が起こされていた。
それを防ぐ、「閉じ師」の存在。
こういう設定が好みです。
「来る」の松たか子さんみたいな。
中盤から
「東日本大震災」へ
物語が繋がっていく事に
気付いた時に、何とも言えない感情が湧いた。
あの世界では
閉じ師が大地震を防げなかったと言う事になる。
もちろん、そのことを恨む事も出来る鈴芽。
でも今の鈴芽には、
お母さんへの悲しみを乗り越えて
そしてまた大好きな人を失いたくない思いで
最後のクライマックスへ向かう。
ラストはタイムパラドックスでもある。
こういう伏線回収も素敵。
君の名は。
天気の子
世界的にも高評価、リアクション動画が
人気なくらいだ。
ただこの作品は「東日本大震災」という
決して忘れられない事が
海外でどのくらい胸に響くだろうか。
にしても
素晴らしい作品でした。
練りに練った構成と脚本、それと音楽
まず、当事者では無いので軽はずみな事は言えないが、それでも地震と言う題材と被災地を通して進む物語は嫌味のないギリギリの所で挑戦出来てると思った。
それでも一定の批判は覚悟の上かな?
物語の出会いや行動にツッコミする人はリアリティ映画でも見とけばよい。そのあり得ない様な行動が恋愛や物語全体の伏線回収に役立ってる。ラブストーリーなんて昔からあり得ない事から物語が始まるんだから。
沢山の人に見て欲しい。泣ける。懐メロ使ってくる事にどんな意味があったのか今も良く分からないけど、きっとお母さんと娘さん2人で見に行ってもどちらの年代も泣けるんだと思う。娘を思う気持ちと母を思う気持ち。生きる・生きたいと願う事を丁寧に丁寧に描いた作品。敢えて言うなら車の修理代は誰か払ってやれと笑
あっと言うに終わった
冒頭の5分から話しの展開があって、引き込まれたって感じで、あっと言う間に終わった。途中は感動する場面も多かった。映像と音楽が美しい。
個人的には、君の名はよりも好きです。
ダイジンが本当に本当にかわいい。
すずめの子には、なれなかった。と消えていった
儚いダイジンに涙でした。
もう一度観たいと思っているので、自宅で観れるようになったら観ます。
本当に、戸締りしてくれて日本中周ってる人が世の中には居てるのかなぁ?笑
環境破壊せず、自然は大切だと思います。
当時傍観者だった自分には素晴らしく思えたが・・
まず、劇場にきて目についたのが、
「地震の描写についての注意喚起」
ふーん、と思いながら映画を観たが、
鑑賞後理由はすぐに分かった。
多くの方が触れられているように、
前作、前々作も災害をテーマにしている。
ただ今回の映画で違うことは、
まだ歴史というには浅い
実際に起こった3.11東日本大震災を
扱っているところだ。
地震という災害をオカルト的な描写で見せ、
宮崎映画のオマージュを匂わせつつ、
きれいに風呂敷を畳んだストーリーは
素晴らしかった。
さらに洗練された映像美、音楽音響に至るまで
鑑賞後は感動して余韻に浸れた。
ただ、これは自分が当時傍観者だったからだ。
3.11を実際に経験した方、または、それに類する
災害で大切な人を失った方などにとっては
かなりヘビーな内容であると思う。
場合によってはPTSDを
発症してしまうかもしれないレベル。
冒頭に書いたように、
確かに地震描写について注意喚起はしてあった。
だが、プロモーションの時点で3.11について
触れておいても良かったのではないだろうかと思う。
ただし、映画の内容については
決して3.11を揶揄しているわけではなく
当然批判があることも折り込み済みだろう。
私は新海監督を語るには
「君の名は」や「天気の子」で知った程度だが、
それでも上記の2作品よりさらに良かったし、
感動できた作品だった。
評価は迷わず5つ星。
絶対映画館で観るべき作品と評した上で、
せめて3.11について事前に触れられていれば、
観たくないという方の選択肢になったであろう
と思い4つ星にさせていただいた。
この映画を作った新海監督の本気と勇気に
賛辞を送りたい。
〜オマケ
私が涙したシーンは叔母さんの環が
鈴芽に本音をぶちまけたシーン。
鈴芽の事を愛しているのは当然だが、
環が言った本音もまた事実。
もしその立場だったら・・と共感してしまった。
今回は天気の子のようにCMがうるさくなく、
RADWIMPSのプロモでもなく、
(あれはあれで嫌いじゃないが)
また、エンドロールへの繋ぎ方、歌も良かった。
あと、一見チャラそうな芹澤くんが
めちゃくちゃいい人なのは間違いない。
音楽の趣味も合うぞ(笑)
初めは、前2作に比べてキャラの引きが弱いかな…すずめがそうたが気に...
初めは、前2作に比べてキャラの引きが弱いかな…すずめがそうたが気になって追いかけるほどの出会いだったかな…という印象で割と淡々と進んでいく気持ちだったけど、
だんだん物語が進むにつれて引き込まれた
椅子になっちゃうのとダイジンはコミカルでかわいい
扉を閉める時の人々の日常の声や思い出のシーンが毎回ぐっときてしまう
当たり前にあった毎日のあたたかい記憶
いってきます、ただいま、おかえりって言葉達の尊さ
それを一瞬で失くしてしまうことの恐ろしさ、それを失った悲しみすらも風化していく哀しさ
これまですずめが「死ぬのは怖くない」と言いきってしまえたのは、母を失ってしまった突然の出来事でずっと自分の人生に密かに絶望してたから
自分の身を投げ売ってもいいとなりふり構わずに飛び込めるのは、守りたいものを失くしたから
だけどちゃんと叔母にも大切にされてることに改めて気づいて、大切な人ができて、死ぬのがこわい、生きたいと泥臭くなっていくのには胸打たれる
叔母との関係も、綺麗事だけじゃないのがよかったな…
いろんな想いを抱えてもなお、大切にしてるからこそ本当に大事ってことなんだよ
ラストの過去のすずめと出会うシーンは泣いてしまった
絶望を味わってもこれまでちゃんと生きてきた人達への祝福の言葉を、幼いすずめにかけているように思えた
生きて今いるだけで、それだけで希望になる
どんな辛いことがあっても大切な人には出会えて、生きたいって思えるよって言ってくれている
過去の自分を救えるのはこれまでがんばってきた自分自身だ
いろんなことがあった自分達が、ここまで生きてきて、この映画を観れていること、それだけですごい偉いんだよ、希望なんだよって言ってもらえた気持ちになった
ただすずめとそうたが惹かれ合う説得力がもう少し欲しかったかな…
でもとてもよかった…
新海監督のって、二人だけしか知らない世界がよく描かれるけど毎回好きだなって思う
他の人には理解されない、知られないなかで大きなものとたった二人で戦っているエモさ…
主題歌の歌詞が最高すぎてまた泣いた…
なんで泣いてるのと聞かれて答えれる涙なんかじゃ
僕ら出逢えたことの意味にはまるで追いつかない
3回目いつみよう…
君の名は。でそれまでとは違う新海さんの作品を見て衝撃を受けた。
天気の子は、決して褒められた事じゃない、いい子ではいられないからこそって言う新海の性癖(?)を見た。
そして今回、10年以上が経ってしまった今だからこその作品だった。
時間が経つのは早くて、何も出来ないのに日々は進むから時間だけが過ぎて、見ないフリや現実逃避の毎日でも、それでも生きてるだけが救いになる話で。
今、公開したことに意味があり救われたのだと感じた。
いつからか、情勢や病気や戦争や、いろんな事が積み重なって疲れて忘れて無かったことにされたことや気持ちや場所が増えてることにも気付かされて、悲しくもなって、だからこそ鎮魂していく2人の姿に救われた。
と、まぁ…色々書いたけど、
とにかくすずめと草太さんのコメディちっくな旅や出会える人たちが楽しくて可愛くて、
中でもダイジンとサダイジンがかわいい…
ずっとかわいい…
ここから下は音楽の話。
回を増すごとにRADWIMPSというイメージが無くなって、その映画にのめり込むようになってる。
君の名は。から天気の子の時も感じてたけど、さらに映画に音楽が溶け込んでて劇伴なるほどってなったし、RADこんなメロディ作るんやっていう驚きもあったし陣内さんのゲーム音楽からきた神秘性の説得力みたいなものも感じて、なるほどーー!ってなった。
先日見た関ジャムで2人の制作風景を見たが、新海さんと野田洋次郎は作品の作り方が似ているのかもしれない。
最初に絵コンテで音楽・セリフの入ったアニメを作ってしまう新海さんと歌詞よりも最初にメロディや響きを重視する洋次郎。2人の掛け合いを見て、出会えるべくして出会った2人なんだな。ってすごく感じて相棒で兄弟のようで恋人のようなやり取りだった。
ドルビーシネマしてくれたら、もっかい見る。
最高傑作
深刻な自然現象とその原因を本筋としていますが、主人公とその周りのキャラクター達は皆優しさに溢れており、懐かしくて温かい気持ちになれます。
特に主人公である鈴芽は楽観的で明るく他者への思いやりに溢れており、思春期の未熟さを孕みながらも舞い込んだ使命を果たすべく決然と前へ進む勇敢な少女です。
災害で母と故郷を失った過去から時折歳に見合わないほど達観した心情を覗かせますが、この鈴芽の過去が物語において非常に重要なファクターとなります。
そして、本作のメインテーマは「地震」。
前作、前々作に引き続き自然災害を軸としてストーリーは進行しますが、こと日本でこのテーマを扱うのは正直けっこう攻めてるな、と思いました。
事前情報にはなかった3.11の描写がかなりしっかりありますし、ほとんどの日本人にとって新海誠作品史上最も"重い"作品であると言えます。
賛否分かれそうな部分として、どちらかというと恋愛要素よりも老若男女を問わない人と人との情がフォーカスされているため、新海誠作品特有の爽やかなボーイミーツガールを期待すると少々物足りないかもしれません(ちゃんと相思相愛ではあります)。
過去作と比べてファンタジー色が強いし、また前述した通り心にずっしりと圧が掛かる丁寧で残酷な描写も多いです。
テーマ的に万人におすすめできるかは微妙なところですし「面白かった」という感想は少し違うかなと思います。
ただ、深く心に留まって忘れられない作品であるのは間違いありません。
どんどんダイジンが可愛く見えていく
猫のダイジン。はじめは目がデカくて怖い。。という印象だったけど、ダイジンの感情を知っていくほどに可愛さと愛おしさが増していく!!
そしてダイジンとすずめの関係は、すずめと叔母さんの関係に類似する点が多いことがわかった。(映画を見終わってから。)
冒頭、「うちの子になる?」とすずめが猫に言った瞬間、猫はソウタを排除しすずめのことが大好きになってしまった。
一方、中盤で明かされる東日本大震災直後のシーン、叔母さんはすずめに、「遅くなってごめんね、うちの子になりなさい」と言い引き取ることを決意する。
また、スマホの情報を駆使してダイジンを探すすずめ、そのすずめを探す叔母さん。
そして、「あなたなんかいなければ。。。」とダイジンに言ってしまったすずめとすずめに言ってしまった叔母さん。
あなたがいなければ、もっと平穏な普通の幸せを手に入れられたかもしれない。
でもあなたがいたから、新しい大切なものを見つけられたんだ。
というようなサブメッセージ的なものも受け取れた。
面白いトリックだなと思い、映画鑑賞後に高揚感はさらにアップしました。
テイストは少し違いますが、「君の名は」を超えるポテンシャルを持つ映画だと感じました。
バランスのとれた満足感
笑い、感動、バランスのとれた作品だったと思います。久しぶりに1人映画だったのですが、世界観に入り込めて楽しかったです。やっぱり絵が綺麗ですね。最初のシーンで水に入った最初の後ろ戸を閉める際に靴と靴下が濡れたのですがその後その足のまま家に上がっていて少し気になりました。2時間という丁度良い時間。満足できる内容でした。
配慮に欠ける作品
音楽、映像は素晴らしいです。テレビで予告編を見て、見に行きたくなりました。冒頭付近はその期待通りに進みました。
雰囲気は前作までと同じような感じで、好きなら良いと感じるでしょうし、マンネリと感じてもおかしくないです。
ストーリーは、特にフェリーのあたりから、普通これはないでしょ、という展開が多いです。
完全なるファンタジーならそれでも良いですが、現実を多く絡めているので共感しづらいです。
架空の設定に関して必要な説明が足りてないと思いました。
そういう雑なストーリーのなかで過去の大震災を題材に扱うので、見る人が見たら怒り出したり悲しくなったりすると思いました。
ここからは感想として抱いた中での想像ですが、これだけのものを制作するメンバーが誰も、この辺の予測が全く立たなかったとは到底思えないです。だとすれば、このくらいの表現の方がウケそうだからということで、一部の人は意図的に無視されたのでしょうか、と感じました。悲しいです。
満足!
やっぱり画が綺麗。廃墟がいいし、アクションもいい。SLAM DUNKと続けて観て、どちらも美しかったけど、こちらのほうが、動きにより違和感が少なかった(バスケはリアルの人間がするところを見慣れてしまっているから、その難しさもある)。
扉を閉じるとき、そこにいた人々の暮らしを思う必要があるのがよかった。『天気の子』の「僕と僕の好きな女の子」しか人間じゃない世界感が私はかなり嫌で。本作では、東日本大震災に遭う彼の地の人々の「おはよう」が聞こえるシーンに、ちょっと泣きそうになった。
叔母さんの感情も、出来過ぎてなくて自然でいいし、各地で主人公少女を女性キャラクターが助けるのも好きな展開だった。ダイジンがすずめに愛されていないと理解していきなり落ち込んで老け込むのがかわいそうでかわいかった。
神様と要石の設定が私にはよく理解できなかったので、ものすごくマッチポンプ感があるけど、そこを別にすると、個々のシーンやそのシチュエーションでのキャラクターの感情の動き方は説得力があった。ここの精度が、作品全体への印象とか鑑賞体験の質を押し上げている。あと、染谷将太の声。
ロードムービーだね。
九州は宮崎から愛媛、神戸、東京、東北と旅は続く。
すずめは、不思議な青年に惹かれて扉を開けてしまう。
なぜか、前にも同じことかが!
旅は、いろんな出会いがあるね。
神戸のスナックのママ、双子の子供、東京の兄さん。
愛媛の旅館の娘さんとか、かけがえのない人達。
猫には、イライラしたけど、意味あったんやな。
劇中のセリフ「ほんとうに大切な仕事は、人には知らずに行われているんだよ。」に、目覚めたよ。
音楽も良かった!
少数派なのが分かった上で正直に空気に飲まれず
私は感想は少数であると思うが正直なことを言う。
この映画・アニメーションには見た時に何も感じなかった。
それだけでこの点数にと思うかもしれないが、私にはこの点数がこの映画の正しい点数だと思う。
まず展開・キャラクターの過去などが読みやすく、アニメーションなども見てる側の感情を動かす絵ではなく、ただキレイで見ていられるだけの絵だったというのが正直なところだ。何よりキャラクターもストーリーありがちな展開や設定に沿って動いているだけなのもあるが何もキャラクター達に魅力を感じなかった。
同時に嫌いな点もないが、ただ無だった。
批判されるのが分かっているが劇場満席にしたり、多くの映画レビューサイトで高評価をとるこの作品の評価がよくわからない。
正直その人達を大きな何かに洗脳されたおかしな人間に見えてしまう(その多数から見れば私がおかしな人間なのだろが‥)
この映画は見終わってみて思い返すと、何処かで見たようなアニメ、映画、ドラマなどの展開を一度まとめて垂れ流しにした総集編のようなものを見た気がする。
総集編でも工夫があれば面白いが、この映画にはそのようなものがなく何もなくただ材料がそのままだ。
食べて消化できる映画だが絶賛する所もなく悪い感情も何も生み出さない。ただ生きるため食べる食事だった。(正確にはこの映画は生きるために無理に見なくてもいいとも思う。)
もう一度言うがこの映画がなぜこんなにも評価されているのかわからない。この映画に高評価している人はもっとたくさんエンターテイメントに触るべきだとさえ思ってしまう。
もっと叩かれるが分かった上で言うが、新海監督だからとか昔話題の作品を作った監督だからという理由で評価されている気すらする。
高評価する流れや面白いと言う・思わないといけないという空気などが体に染み込まれいるのでは
ないだろうか?
新海監督には悪いがこの空気が消えるまで世間から消えてほしいし、新しい作品が公開するにも名前を変えたり、過去作との栄光など関係ない状況で公開してほしい。
余計なお世話かもしれないが、個人個人の感情でもっと映画や他のコンテンツなどや他の人間と付き合ってほしい。
その上で面白いと言うなら構わないが、この映画に関しては個人の感想でなく世間の空気のようなものを感じるので、この映画の評価をする前にもう少し自分と言う個々を大事にしてほしい。
震災
震災に絡む話だとうっすら聞いた程度で見に行った。
ダイジンが明石大橋に出たシーンでは淡路の震災が出てくるのかなと思ったけど。
東北の震災は当時の報道を見ていただけだったけど、朝の何気ない風景、おはよう、行ってらっしゃい、のシーンはあの日の東北もそうだったんだろうな、と思うと胸が締め付けられる気がした。
賛否が色々あるのだろうけど、こうして伝え続けることが大事なのかなと思いました。新海作品として多くの人たちが見ることで語り継がれるんではないでしょうか。
真面目な投稿。①君の名は、②天気の子、③すずめの戸締まりを観て。
①君の名は
ボーイズミートガール、現実ありえない話だけど「もしかしたらありえるのか」というストーリーで、終始引き込まれ、かつ自分の青春時代とオーバーラップし、うるうる感動。
②天気の子
自分的には期待が大きかっただけに、???な印象だった。
この演出は何?普通そんなことしないだろう、言わないだろ!と。後で伏線回収できれば納得できたものの、何コレ?という要素が多かった。その他にもカーチェイスシーンや、子供も観る映画なのに露出シーンが必要あるのか?等々と、マイナス面ばかりが気になった。
③すずめの戸締まり
本日観てきました。エンドロールの最後、「監督 新海誠」と出たときに、思わず心の中で、「やったね!新海さん」。
「天気の子」の反省点を踏まえ、まとまったなという印象。
過去の宮城、近い将来懸念される宮崎ー愛媛ー兵庫ライン。そして東京。昔からよく言われる地震とミミズの関係等々、ストーリーはよく練られ、繊細にまとめられていた。
映画には終始引き込まれ、途中だれることなく、何コレ?と疑念を生じる要素もなく、121分あっという間であった。
それと、メッセージ性として、「大切なものはすでに貰っていた。気が付かなかっただけ。」
これは人生においてありがちなこと。今までに人から受けた些細な愛情、やさしさ、励まし等々であっても、それに気が付かない、気に留めない、忘れている、というようなことがあるからね。
過去の作品ほど
ストーリーもわかりやすいし、展開もテンポがよく楽しめます。でも、過去作ほど、中毒性というか何度も見たくなる感じは薄められてる感じがします。
主人公が会いたいのになかなか会えない感じが薄められてるからなのか主題歌との結びつきというかインパクト?なのかはわかりません。
劇中に使われる歌は、監督の趣味でしょうが、同年代なので楽しめます。
なかなか会えない切なさみたいなのは薄いのですが、人々の思い出が失われる切なさが、おじさんにはうるっと来ました。
前作に比べて、いかにもスポンサーとのコラボという感じが薄められてるのは好感がもてました。
震災というデリケートなものを扱っていて、人によっては楽しめない方もいると思いますが、個人的には全体的に楽しめたと思います。
ダイジンたちの扱いがちょっと・・
新海誠監督の最新作
実は新海誠監督の作品を本格的に観るのは初めてです
「ジェネリック新海誠」と呼ばれた映画はそこそこ観ました
東日本大震災という実際の災害で話にだしており
劇場で気分を悪くするかもしれないと注意喚起をしているが
この映画では「ミミズが災害を起こしている」という設定なので
個人的に実際の災害を作品に出しているようには思えない
基本的に叔母と二人で暮らしているすずめが
草太と出会い、閉じ師のことを知り
要石だったダイジンに草太を椅子に変えられたことにより
閉じ師としての旅に出ていってしまう
このあたりからロードムービー要素が強い
そして、各地でダイジンを追いかけながら
閉じ師として二人で旅をしていく
草太が人間だったのは最初と最後のほうだけで
あとはほとんど椅子状態なのは人によっては不満かも
基本的に作画はよかったと思うし
終わり方も悪くはないが
細かいところが気になるのと
ダイジンたちについての扱いがちょっとわからない
ダイジンは最初、悪役っぽいのに
途中ですずめの味方っぽくなる
スナックで人間のように扱われたのは意味がなかったし
単純にすずめが好きだったのが行動原理だったかもしれないが
サダイジンは急にでてきて、叔母を感情的にさせたりしたり
もっとよくわからなかった
(新海誠本2ではこれが必要だったと書いていたが)
また、閉じ師についての役割があまり良くわからない
重要な役割なのに、草太が一人でやっている感じがするし
地震をとめるためなら、もっと政府が関わっているような気がするけど
ミミズが見ることができる人も限られているし
オカルトすぎるから受け入れられてないのかな
そして、すずめの被災したときに、閉じ師がしくじったのかと感じたが
劇中でそういう話は特になかった
全体的に作画もキャラクターは良いと思うし
会話もコミカルなとこがあってよかったので
全体的に悪くない映画だが
細かい設定で気になる部分が多かったのがマイナスだと感じた
ジブリを意識したような登場人物と内容
草太は黒髪ハウルを想像させるし、最後はもののけ姫の山犬のような猫現れるし、ドライブ中の懐かしいBGMもジブリを思い出す。
内容も現実的かと思いきやめちゃくちゃファンタジーで世界観を好きになれなかった。
唯一、映像はすごかった。
責めたなー
架空の地震災害の事象ではなく、あえて3.11と絡めてくる部分が賛否両論かも?
実際に被災して家族を亡くされた人からしたら、このワケわかんないミミズのせいで身内は死んだの?
閉じ師がちゃんと門を閉じてくれてれば、あの大震災は起こらなかったの?
もちろんフィクションではあるが、実際に大勢の人が亡くなった災害と絡めてくるとちょっと話が変わってくるのかも?
それで、話題を集めて多くの収入を得た監督はどういう気持ちなんだろうか?
ドキュメンタリータッチではなく、完全にファンタジー要素強めなのでコレだったらあえて地震じゃなくてもっと別のなにかでも良かったのではないかと思った。
もちろん、街や風景の描写などは実写さながらだし、キャラ設定もいいのだが、謎なのがダイジンの設定。
後半、いいネコみたいな扱いになってたけど、完全に悪者ですよね?
100万人死んじゃうねーなんて悪い顔して言うネコは完全に悪です。
実母が椅子と作るシーンと、過去のすずめちゃんがお母さんを必死に探すシーンは完全に泣きました。
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