すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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練りに練った構成と脚本、それと音楽
まず、当事者では無いので軽はずみな事は言えないが、それでも地震と言う題材と被災地を通して進む物語は嫌味のないギリギリの所で挑戦出来てると思った。
それでも一定の批判は覚悟の上かな?
物語の出会いや行動にツッコミする人はリアリティ映画でも見とけばよい。そのあり得ない様な行動が恋愛や物語全体の伏線回収に役立ってる。ラブストーリーなんて昔からあり得ない事から物語が始まるんだから。
沢山の人に見て欲しい。泣ける。懐メロ使ってくる事にどんな意味があったのか今も良く分からないけど、きっとお母さんと娘さん2人で見に行ってもどちらの年代も泣けるんだと思う。娘を思う気持ちと母を思う気持ち。生きる・生きたいと願う事を丁寧に丁寧に描いた作品。敢えて言うなら車の修理代は誰か払ってやれと笑
あっと言うに終わった
冒頭の5分から話しの展開があって、引き込まれたって感じで、あっと言う間に終わった。途中は感動する場面も多かった。映像と音楽が美しい。
個人的には、君の名はよりも好きです。
ダイジンが本当に本当にかわいい。
すずめの子には、なれなかった。と消えていった
儚いダイジンに涙でした。
もう一度観たいと思っているので、自宅で観れるようになったら観ます。
本当に、戸締りしてくれて日本中周ってる人が世の中には居てるのかなぁ?笑
環境破壊せず、自然は大切だと思います。
当時傍観者だった自分には素晴らしく思えたが・・
まず、劇場にきて目についたのが、
「地震の描写についての注意喚起」
ふーん、と思いながら映画を観たが、
鑑賞後理由はすぐに分かった。
多くの方が触れられているように、
前作、前々作も災害をテーマにしている。
ただ今回の映画で違うことは、
まだ歴史というには浅い
実際に起こった3.11東日本大震災を
扱っているところだ。
地震という災害をオカルト的な描写で見せ、
宮崎映画のオマージュを匂わせつつ、
きれいに風呂敷を畳んだストーリーは
素晴らしかった。
さらに洗練された映像美、音楽音響に至るまで
鑑賞後は感動して余韻に浸れた。
ただ、これは自分が当時傍観者だったからだ。
3.11を実際に経験した方、または、それに類する
災害で大切な人を失った方などにとっては
かなりヘビーな内容であると思う。
場合によってはPTSDを
発症してしまうかもしれないレベル。
冒頭に書いたように、
確かに地震描写について注意喚起はしてあった。
だが、プロモーションの時点で3.11について
触れておいても良かったのではないだろうかと思う。
ただし、映画の内容については
決して3.11を揶揄しているわけではなく
当然批判があることも折り込み済みだろう。
私は新海監督を語るには
「君の名は」や「天気の子」で知った程度だが、
それでも上記の2作品よりさらに良かったし、
感動できた作品だった。
評価は迷わず5つ星。
絶対映画館で観るべき作品と評した上で、
せめて3.11について事前に触れられていれば、
観たくないという方の選択肢になったであろう
と思い4つ星にさせていただいた。
この映画を作った新海監督の本気と勇気に
賛辞を送りたい。
〜オマケ
私が涙したシーンは叔母さんの環が
鈴芽に本音をぶちまけたシーン。
鈴芽の事を愛しているのは当然だが、
環が言った本音もまた事実。
もしその立場だったら・・と共感してしまった。
今回は天気の子のようにCMがうるさくなく、
RADWIMPSのプロモでもなく、
(あれはあれで嫌いじゃないが)
また、エンドロールへの繋ぎ方、歌も良かった。
あと、一見チャラそうな芹澤くんが
めちゃくちゃいい人なのは間違いない。
音楽の趣味も合うぞ(笑)
初めは、前2作に比べてキャラの引きが弱いかな…すずめがそうたが気に...
初めは、前2作に比べてキャラの引きが弱いかな…すずめがそうたが気になって追いかけるほどの出会いだったかな…という印象で割と淡々と進んでいく気持ちだったけど、
だんだん物語が進むにつれて引き込まれた
椅子になっちゃうのとダイジンはコミカルでかわいい
扉を閉める時の人々の日常の声や思い出のシーンが毎回ぐっときてしまう
当たり前にあった毎日のあたたかい記憶
いってきます、ただいま、おかえりって言葉達の尊さ
それを一瞬で失くしてしまうことの恐ろしさ、それを失った悲しみすらも風化していく哀しさ
これまですずめが「死ぬのは怖くない」と言いきってしまえたのは、母を失ってしまった突然の出来事でずっと自分の人生に密かに絶望してたから
自分の身を投げ売ってもいいとなりふり構わずに飛び込めるのは、守りたいものを失くしたから
だけどちゃんと叔母にも大切にされてることに改めて気づいて、大切な人ができて、死ぬのがこわい、生きたいと泥臭くなっていくのには胸打たれる
叔母との関係も、綺麗事だけじゃないのがよかったな…
いろんな想いを抱えてもなお、大切にしてるからこそ本当に大事ってことなんだよ
ラストの過去のすずめと出会うシーンは泣いてしまった
絶望を味わってもこれまでちゃんと生きてきた人達への祝福の言葉を、幼いすずめにかけているように思えた
生きて今いるだけで、それだけで希望になる
どんな辛いことがあっても大切な人には出会えて、生きたいって思えるよって言ってくれている
過去の自分を救えるのはこれまでがんばってきた自分自身だ
いろんなことがあった自分達が、ここまで生きてきて、この映画を観れていること、それだけですごい偉いんだよ、希望なんだよって言ってもらえた気持ちになった
ただすずめとそうたが惹かれ合う説得力がもう少し欲しかったかな…
でもとてもよかった…
新海監督のって、二人だけしか知らない世界がよく描かれるけど毎回好きだなって思う
他の人には理解されない、知られないなかで大きなものとたった二人で戦っているエモさ…
主題歌の歌詞が最高すぎてまた泣いた…
なんで泣いてるのと聞かれて答えれる涙なんかじゃ
僕ら出逢えたことの意味にはまるで追いつかない
3回目いつみよう…
君の名は。でそれまでとは違う新海さんの作品を見て衝撃を受けた。
天気の子は、決して褒められた事じゃない、いい子ではいられないからこそって言う新海の性癖(?)を見た。
そして今回、10年以上が経ってしまった今だからこその作品だった。
時間が経つのは早くて、何も出来ないのに日々は進むから時間だけが過ぎて、見ないフリや現実逃避の毎日でも、それでも生きてるだけが救いになる話で。
今、公開したことに意味があり救われたのだと感じた。
いつからか、情勢や病気や戦争や、いろんな事が積み重なって疲れて忘れて無かったことにされたことや気持ちや場所が増えてることにも気付かされて、悲しくもなって、だからこそ鎮魂していく2人の姿に救われた。
と、まぁ…色々書いたけど、
とにかくすずめと草太さんのコメディちっくな旅や出会える人たちが楽しくて可愛くて、
中でもダイジンとサダイジンがかわいい…
ずっとかわいい…
ここから下は音楽の話。
回を増すごとにRADWIMPSというイメージが無くなって、その映画にのめり込むようになってる。
君の名は。から天気の子の時も感じてたけど、さらに映画に音楽が溶け込んでて劇伴なるほどってなったし、RADこんなメロディ作るんやっていう驚きもあったし陣内さんのゲーム音楽からきた神秘性の説得力みたいなものも感じて、なるほどーー!ってなった。
先日見た関ジャムで2人の制作風景を見たが、新海さんと野田洋次郎は作品の作り方が似ているのかもしれない。
最初に絵コンテで音楽・セリフの入ったアニメを作ってしまう新海さんと歌詞よりも最初にメロディや響きを重視する洋次郎。2人の掛け合いを見て、出会えるべくして出会った2人なんだな。ってすごく感じて相棒で兄弟のようで恋人のようなやり取りだった。
ドルビーシネマしてくれたら、もっかい見る。
最高傑作
深刻な自然現象とその原因を本筋としていますが、主人公とその周りのキャラクター達は皆優しさに溢れており、懐かしくて温かい気持ちになれます。
特に主人公である鈴芽は楽観的で明るく他者への思いやりに溢れており、思春期の未熟さを孕みながらも舞い込んだ使命を果たすべく決然と前へ進む勇敢な少女です。
災害で母と故郷を失った過去から時折歳に見合わないほど達観した心情を覗かせますが、この鈴芽の過去が物語において非常に重要なファクターとなります。
そして、本作のメインテーマは「地震」。
前作、前々作に引き続き自然災害を軸としてストーリーは進行しますが、こと日本でこのテーマを扱うのは正直けっこう攻めてるな、と思いました。
事前情報にはなかった3.11の描写がかなりしっかりありますし、ほとんどの日本人にとって新海誠作品史上最も"重い"作品であると言えます。
賛否分かれそうな部分として、どちらかというと恋愛要素よりも老若男女を問わない人と人との情がフォーカスされているため、新海誠作品特有の爽やかなボーイミーツガールを期待すると少々物足りないかもしれません(ちゃんと相思相愛ではあります)。
過去作と比べてファンタジー色が強いし、また前述した通り心にずっしりと圧が掛かる丁寧で残酷な描写も多いです。
テーマ的に万人におすすめできるかは微妙なところですし「面白かった」という感想は少し違うかなと思います。
ただ、深く心に留まって忘れられない作品であるのは間違いありません。
どんどんダイジンが可愛く見えていく
猫のダイジン。はじめは目がデカくて怖い。。という印象だったけど、ダイジンの感情を知っていくほどに可愛さと愛おしさが増していく!!
そしてダイジンとすずめの関係は、すずめと叔母さんの関係に類似する点が多いことがわかった。(映画を見終わってから。)
冒頭、「うちの子になる?」とすずめが猫に言った瞬間、猫はソウタを排除しすずめのことが大好きになってしまった。
一方、中盤で明かされる東日本大震災直後のシーン、叔母さんはすずめに、「遅くなってごめんね、うちの子になりなさい」と言い引き取ることを決意する。
また、スマホの情報を駆使してダイジンを探すすずめ、そのすずめを探す叔母さん。
そして、「あなたなんかいなければ。。。」とダイジンに言ってしまったすずめとすずめに言ってしまった叔母さん。
あなたがいなければ、もっと平穏な普通の幸せを手に入れられたかもしれない。
でもあなたがいたから、新しい大切なものを見つけられたんだ。
というようなサブメッセージ的なものも受け取れた。
面白いトリックだなと思い、映画鑑賞後に高揚感はさらにアップしました。
テイストは少し違いますが、「君の名は」を超えるポテンシャルを持つ映画だと感じました。
バランスのとれた満足感
笑い、感動、バランスのとれた作品だったと思います。久しぶりに1人映画だったのですが、世界観に入り込めて楽しかったです。やっぱり絵が綺麗ですね。最初のシーンで水に入った最初の後ろ戸を閉める際に靴と靴下が濡れたのですがその後その足のまま家に上がっていて少し気になりました。2時間という丁度良い時間。満足できる内容でした。
配慮に欠ける作品
音楽、映像は素晴らしいです。テレビで予告編を見て、見に行きたくなりました。冒頭付近はその期待通りに進みました。
雰囲気は前作までと同じような感じで、好きなら良いと感じるでしょうし、マンネリと感じてもおかしくないです。
ストーリーは、特にフェリーのあたりから、普通これはないでしょ、という展開が多いです。
完全なるファンタジーならそれでも良いですが、現実を多く絡めているので共感しづらいです。
架空の設定に関して必要な説明が足りてないと思いました。
そういう雑なストーリーのなかで過去の大震災を題材に扱うので、見る人が見たら怒り出したり悲しくなったりすると思いました。
ここからは感想として抱いた中での想像ですが、これだけのものを制作するメンバーが誰も、この辺の予測が全く立たなかったとは到底思えないです。だとすれば、このくらいの表現の方がウケそうだからということで、一部の人は意図的に無視されたのでしょうか、と感じました。悲しいです。
満足!
やっぱり画が綺麗。廃墟がいいし、アクションもいい。SLAM DUNKと続けて観て、どちらも美しかったけど、こちらのほうが、動きにより違和感が少なかった(バスケはリアルの人間がするところを見慣れてしまっているから、その難しさもある)。
扉を閉じるとき、そこにいた人々の暮らしを思う必要があるのがよかった。『天気の子』の「僕と僕の好きな女の子」しか人間じゃない世界感が私はかなり嫌で。本作では、東日本大震災に遭う彼の地の人々の「おはよう」が聞こえるシーンに、ちょっと泣きそうになった。
叔母さんの感情も、出来過ぎてなくて自然でいいし、各地で主人公少女を女性キャラクターが助けるのも好きな展開だった。ダイジンがすずめに愛されていないと理解していきなり落ち込んで老け込むのがかわいそうでかわいかった。
神様と要石の設定が私にはよく理解できなかったので、ものすごくマッチポンプ感があるけど、そこを別にすると、個々のシーンやそのシチュエーションでのキャラクターの感情の動き方は説得力があった。ここの精度が、作品全体への印象とか鑑賞体験の質を押し上げている。あと、染谷将太の声。
ロードムービーだね。
九州は宮崎から愛媛、神戸、東京、東北と旅は続く。
すずめは、不思議な青年に惹かれて扉を開けてしまう。
なぜか、前にも同じことかが!
旅は、いろんな出会いがあるね。
神戸のスナックのママ、双子の子供、東京の兄さん。
愛媛の旅館の娘さんとか、かけがえのない人達。
猫には、イライラしたけど、意味あったんやな。
劇中のセリフ「ほんとうに大切な仕事は、人には知らずに行われているんだよ。」に、目覚めたよ。
音楽も良かった!
少数派なのが分かった上で正直に空気に飲まれず
私は感想は少数であると思うが正直なことを言う。
この映画・アニメーションには見た時に何も感じなかった。
それだけでこの点数にと思うかもしれないが、私にはこの点数がこの映画の正しい点数だと思う。
まず展開・キャラクターの過去などが読みやすく、アニメーションなども見てる側の感情を動かす絵ではなく、ただキレイで見ていられるだけの絵だったというのが正直なところだ。何よりキャラクターもストーリーありがちな展開や設定に沿って動いているだけなのもあるが何もキャラクター達に魅力を感じなかった。
同時に嫌いな点もないが、ただ無だった。
批判されるのが分かっているが劇場満席にしたり、多くの映画レビューサイトで高評価をとるこの作品の評価がよくわからない。
正直その人達を大きな何かに洗脳されたおかしな人間に見えてしまう(その多数から見れば私がおかしな人間なのだろが‥)
この映画は見終わってみて思い返すと、何処かで見たようなアニメ、映画、ドラマなどの展開を一度まとめて垂れ流しにした総集編のようなものを見た気がする。
総集編でも工夫があれば面白いが、この映画にはそのようなものがなく何もなくただ材料がそのままだ。
食べて消化できる映画だが絶賛する所もなく悪い感情も何も生み出さない。ただ生きるため食べる食事だった。(正確にはこの映画は生きるために無理に見なくてもいいとも思う。)
もう一度言うがこの映画がなぜこんなにも評価されているのかわからない。この映画に高評価している人はもっとたくさんエンターテイメントに触るべきだとさえ思ってしまう。
もっと叩かれるが分かった上で言うが、新海監督だからとか昔話題の作品を作った監督だからという理由で評価されている気すらする。
高評価する流れや面白いと言う・思わないといけないという空気などが体に染み込まれいるのでは
ないだろうか?
新海監督には悪いがこの空気が消えるまで世間から消えてほしいし、新しい作品が公開するにも名前を変えたり、過去作との栄光など関係ない状況で公開してほしい。
余計なお世話かもしれないが、個人個人の感情でもっと映画や他のコンテンツなどや他の人間と付き合ってほしい。
その上で面白いと言うなら構わないが、この映画に関しては個人の感想でなく世間の空気のようなものを感じるので、この映画の評価をする前にもう少し自分と言う個々を大事にしてほしい。
震災
震災に絡む話だとうっすら聞いた程度で見に行った。
ダイジンが明石大橋に出たシーンでは淡路の震災が出てくるのかなと思ったけど。
東北の震災は当時の報道を見ていただけだったけど、朝の何気ない風景、おはよう、行ってらっしゃい、のシーンはあの日の東北もそうだったんだろうな、と思うと胸が締め付けられる気がした。
賛否が色々あるのだろうけど、こうして伝え続けることが大事なのかなと思いました。新海作品として多くの人たちが見ることで語り継がれるんではないでしょうか。
真面目な投稿。①君の名は、②天気の子、③すずめの戸締まりを観て。
①君の名は
ボーイズミートガール、現実ありえない話だけど「もしかしたらありえるのか」というストーリーで、終始引き込まれ、かつ自分の青春時代とオーバーラップし、うるうる感動。
②天気の子
自分的には期待が大きかっただけに、???な印象だった。
この演出は何?普通そんなことしないだろう、言わないだろ!と。後で伏線回収できれば納得できたものの、何コレ?という要素が多かった。その他にもカーチェイスシーンや、子供も観る映画なのに露出シーンが必要あるのか?等々と、マイナス面ばかりが気になった。
③すずめの戸締まり
本日観てきました。エンドロールの最後、「監督 新海誠」と出たときに、思わず心の中で、「やったね!新海さん」。
「天気の子」の反省点を踏まえ、まとまったなという印象。
過去の宮城、近い将来懸念される宮崎ー愛媛ー兵庫ライン。そして東京。昔からよく言われる地震とミミズの関係等々、ストーリーはよく練られ、繊細にまとめられていた。
映画には終始引き込まれ、途中だれることなく、何コレ?と疑念を生じる要素もなく、121分あっという間であった。
それと、メッセージ性として、「大切なものはすでに貰っていた。気が付かなかっただけ。」
これは人生においてありがちなこと。今までに人から受けた些細な愛情、やさしさ、励まし等々であっても、それに気が付かない、気に留めない、忘れている、というようなことがあるからね。
過去の作品ほど
ストーリーもわかりやすいし、展開もテンポがよく楽しめます。でも、過去作ほど、中毒性というか何度も見たくなる感じは薄められてる感じがします。
主人公が会いたいのになかなか会えない感じが薄められてるからなのか主題歌との結びつきというかインパクト?なのかはわかりません。
劇中に使われる歌は、監督の趣味でしょうが、同年代なので楽しめます。
なかなか会えない切なさみたいなのは薄いのですが、人々の思い出が失われる切なさが、おじさんにはうるっと来ました。
前作に比べて、いかにもスポンサーとのコラボという感じが薄められてるのは好感がもてました。
震災というデリケートなものを扱っていて、人によっては楽しめない方もいると思いますが、個人的には全体的に楽しめたと思います。
ダイジンたちの扱いがちょっと・・
新海誠監督の最新作
実は新海誠監督の作品を本格的に観るのは初めてです
「ジェネリック新海誠」と呼ばれた映画はそこそこ観ました
東日本大震災という実際の災害で話にだしており
劇場で気分を悪くするかもしれないと注意喚起をしているが
この映画では「ミミズが災害を起こしている」という設定なので
個人的に実際の災害を作品に出しているようには思えない
基本的に叔母と二人で暮らしているすずめが
草太と出会い、閉じ師のことを知り
要石だったダイジンに草太を椅子に変えられたことにより
閉じ師としての旅に出ていってしまう
このあたりからロードムービー要素が強い
そして、各地でダイジンを追いかけながら
閉じ師として二人で旅をしていく
草太が人間だったのは最初と最後のほうだけで
あとはほとんど椅子状態なのは人によっては不満かも
基本的に作画はよかったと思うし
終わり方も悪くはないが
細かいところが気になるのと
ダイジンたちについての扱いがちょっとわからない
ダイジンは最初、悪役っぽいのに
途中ですずめの味方っぽくなる
スナックで人間のように扱われたのは意味がなかったし
単純にすずめが好きだったのが行動原理だったかもしれないが
サダイジンは急にでてきて、叔母を感情的にさせたりしたり
もっとよくわからなかった
(新海誠本2ではこれが必要だったと書いていたが)
また、閉じ師についての役割があまり良くわからない
重要な役割なのに、草太が一人でやっている感じがするし
地震をとめるためなら、もっと政府が関わっているような気がするけど
ミミズが見ることができる人も限られているし
オカルトすぎるから受け入れられてないのかな
そして、すずめの被災したときに、閉じ師がしくじったのかと感じたが
劇中でそういう話は特になかった
全体的に作画もキャラクターは良いと思うし
会話もコミカルなとこがあってよかったので
全体的に悪くない映画だが
細かい設定で気になる部分が多かったのがマイナスだと感じた
ジブリを意識したような登場人物と内容
草太は黒髪ハウルを想像させるし、最後はもののけ姫の山犬のような猫現れるし、ドライブ中の懐かしいBGMもジブリを思い出す。
内容も現実的かと思いきやめちゃくちゃファンタジーで世界観を好きになれなかった。
唯一、映像はすごかった。
責めたなー
架空の地震災害の事象ではなく、あえて3.11と絡めてくる部分が賛否両論かも?
実際に被災して家族を亡くされた人からしたら、このワケわかんないミミズのせいで身内は死んだの?
閉じ師がちゃんと門を閉じてくれてれば、あの大震災は起こらなかったの?
もちろんフィクションではあるが、実際に大勢の人が亡くなった災害と絡めてくるとちょっと話が変わってくるのかも?
それで、話題を集めて多くの収入を得た監督はどういう気持ちなんだろうか?
ドキュメンタリータッチではなく、完全にファンタジー要素強めなのでコレだったらあえて地震じゃなくてもっと別のなにかでも良かったのではないかと思った。
もちろん、街や風景の描写などは実写さながらだし、キャラ設定もいいのだが、謎なのがダイジンの設定。
後半、いいネコみたいな扱いになってたけど、完全に悪者ですよね?
100万人死んじゃうねーなんて悪い顔して言うネコは完全に悪です。
実母が椅子と作るシーンと、過去のすずめちゃんがお母さんを必死に探すシーンは完全に泣きました。
気がついたら手を握り締めていた
予告から気になっていたので、絶対見たかった作品。
何気ない日常シーンからの、不可思議な世界への展開は、前々作の「君の名は」と通じるところはあった。
すずめが起きる時に枕元を飛んでいた蝶々はどんな意味があったのだろうか?
不可思議な世界への前兆?
学校に行く途中で出会った一人の男性が、廃墟と扉がないか聞いてくる。しばらくして胸騒ぎがして彼を後を追い…扉を見つける。
その先には、子供の頃に見た世界が広がっていた。
そこからの展開が、とにかく迫力で、ドキドキして、ずっと手を握り締めていました。
絵がまた美しい、、と感動すら覚えます。
ダイジン可愛い、憎たらしいけど、可愛い。
そしてそうたさんも椅子の姿が可愛い。
船に乗ったり電車に乗ったり、いろんな人に助けられながら、九州から愛媛、神戸、東京、、と扉を閉めるために旅を続けます。
まさかそんな話と思わなくてびっくり。
高校生一人で、しかも飛び出していって現金なくて、携帯から落としてはいたけど無茶しすぎ。
そりゃ心配もするでしょうね。
そして、最後は仙台へ。
え?これ関東大震災の話だったの?
地震速報の音が流れるという注意書きとかあったけど、ぜんぜん結びついていなかったから、さらにびっくりした。
これはちょっと告知しておいてほしかったかな。
生まれ育った町が廃墟になっていたりとか、実際体験した人が見たらキツイと思う。
実際私は阪神大震災経験者で、神戸の友達が家なくなったりとかありましたしね。
これまでもいろんな映画見ていて、なんか何でもかんでも震災と結びつけてネタにしている感が、どうも好きではなかったから、そこはちょっと残念だった。
リアルではなく、「君の名は」みたいに現実とは違う話として欲しかったなあ。
それはそれとして。
夕方から夜明けに変わる絵は特に美しくて、見惚れました。
どんなに辛くても、明日はやってくる。
逃げずに立ち向かうことで乗り越えられる。
時には人の力を借りることも大事だってことを、教えてくれる。
メッセージ性のある映画で、「君の名は」と同じくらいよかった。
環さんとか芹澤さん、そして途中で出会ったちかちゃんやルミさんもみんないい人たちでしたね。女の子一人でいて、変な人に引っ掛からなくてよかったよ^^; 芹澤さんが聴く音楽がまた懐かしかったのと、オンボロ車に笑えた。
あとサダイジンもかわいかったなあ。
何とも。。。
上手く言葉にできないけれどかなり違和感のある作品。
最終的にダイジンが犠牲になることで一件落着ってなってるけど、主人公のエゴでしかない。好きな人は助けるけれど、そこまで思い入れがなければ一瞬泣いて都合よく「いい人だったよね、私たちのために犠牲になってくれてありがたいよね」で済ませてしまう。とんでもない自己満。
そしてこの作品中での震災の捉え方に大きな違和感を感じた。
地震は人災ではない。土地や神様、かつてその地で生きていた人々に礼を欠いたから東北の地震が起きたわけではない。
誰が悪いわけでもないからこそ、悲しみのやり場のなさに呆然としてしまうのに。
無意味にジブリオマージュなところも違和感でしかない。
良かった点は、画が綺麗なところ、環さんとすずめの微妙な関係の描き方が上手なところかなぁ。。。もうちょっとあると思うけど、大きな違和感にかき消されて思い出せない。。。
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