すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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いつ何が起こるか分からない理不尽な日常で。
新海作品という事で鑑賞。
とりあえず、ちょっとなめてた。
いやぁー、泣いたね。
完全に東日本大地震に絡めたストーリー。
予告編の行ってきますの意味合いがみた後だと変わるよね。
きっと当時言った人も言われた人もそれが最後になるとは思わなかったんだろうな。
芹沢の綺麗な場所だなのセリフに対してのすずめ、ここが綺麗な場所?的なセリフに本当にゾッとした。
あまりにも色々な情報量が多すぎて全然咀嚼しきれてないな、、、
まず、東京に行くまでのテンポ感がいいよね。
観客は薄々要石のくだりを察しながらも、いつ決定的な何かが起こるのかを考えながらみたところで、アレですよ。
日数にしたら数日に過ぎないけど、被災した可哀想な子ではなく、個人として自分を見てくれたソウタに惹かれたのかなとか、邪推してしまった。
東北への里帰りとか、ベースシリアスなのにそこに上手く異物(芹沢とか)を織り込んで観客が力を抜ける瞬間を作ったりとか話の作りが上手いよね。
自転車のシーンはとても良いシーンだった。
ちょっと右大臣?左大臣だっけ?黒猫の登場が唐突過ぎてビックリしたけど。
猫視点で見るとどういう流れだったのかなーって思わなくもないけど、個人的解釈としては要石って人身御供とかの意味合いも含まれていたのかな。
ダイジンが子供になれなくてごめんなさいって言ってたし。
孤児とかが、捧げられて何百年と孤独に過ごしその孤独から救ってくれたすずめに好意を抱いてずっと一緒にいたいと思う。
子供だから独占欲強めで、ソウタ邪魔だし要石無くなったらまずいのは理解してるから役目こいつに押し付けよう。
的なことなのかな?
黒猫が大きかったのはこっちは幼い子ではなく、成人済みとかおじいちゃんが捧げられたからなのかな?
環さんが黒い感情に支配されたのは、ちょっと自分の中で落ちてはないけど、、、、
ラストのソウタへのおかえりは分かっててもいいセリフだよね。
自分が周りに迷惑をかけているって自覚がスズメの中にあるから、死ぬのが怖くないのかってセリフに対して怖くないって言えるし、自分が何か成し遂げた「役割」みたいなものに固執に近いものを抱いていたのかな。
この作品で考えなきゃいけないのは、これはフィクションだけど現実にある話ってことだよね。
この映画から何を受け取って、どう日常を過ごすのか、自分の中ではまだ落とし込めてないし明確な答えのない難しい問題だけど考えることをやめてはいけないなーと。
突然誰かを亡くす「死」は本当に身近にあって、それでも生きたい。好きな友人に家族に恋人に会いたい。っていうのは万人に共通することだからこそ、常世でのソウタのセリフは胸にくるものがあった。
これを一本の映画にまとめ上げた、新海誠監督は本当に凄かった。
テーマとしてものすごく重い物で、扱うのに勇気が必要だったろうな。
とりあえず、円盤は買うしできればもう一度見に行きたいな。
パンフレットも特別冊子も何も読んでない人の感想でした。
熟読してからもっかい見たい。
あと、RADの歌ありの曲の使い方のバランスは個人的に最高でした。
100/100
傑作神道テイストファンタジーロードムービー
観て良かったです。
新海作品なので安定の映像美、話の展開もテンポよくストーリーが進むに連れ次第に重めの話になっていきますが芹沢君や叔母さんとの絡みでちょいちょいクスッと笑わせてくれたので見ててそれほどシンドくありませんでした。
ダイジンやサダイジンのところをもうちょっと掘り下げて貰えたらよかったかな?とも思いましたがまーそこはパンフなり考察で補うとして概ね満足でした。
立ち尽くす人へ
えらくハードな話だった。
結局のところ「明日に進む勇気」なのかもしれない。
滑り出しは唐突で、どんな物語なのかさっぱり分からない。ただただ降り注ぐ事象に呑み込まれていく。だが、これも本編の内容から振り返ると、至極的を得た導入だったように思える。
冒頭に鳴り響く地震のアラート。
嫌な音だ。
311を嫌でも思い出す。自覚はなかったが、それなりのトラウマになってるみたいだ。
大多数の日本人が抱えているであろうトラウマを本作は抉り倒してくる。主人公たちが立ち向かうのは地震を起こす元凶だからだ。
物語の終盤まで語り部は、破滅と消失の前兆を描く。
滅亡の未来とでも言うのだろうか…何の前振りもなく、突然にソレは訪れる。
平穏と思える日常は、実は脆く、命は尽きるもので儚いものであると明示され、大多数の人々はその危うさに無頓着に過ごしている。
その裏側で、命を賭してソレらと対峙する主人公たちがいる。メチャクチャな温度差で描かれる。
スマホを見ながら無表情で歩く大衆が映ったかと思うと、高度何百mから落下する女子高生だ。
この対比が意味するものは何なのか。
認識できないが明らかに影響力がある何かの存在なのだろうか?それとも、小さな小さな楔で繋ぎ止められている日常の不安定さなのか?
いずれにせよ、薄氷よりも薄い氷の膜のようなモノの上に組み上げられた、永遠という幻想に囚われた愚か者たちの世界…そんなモノを見てるようだった。
かと思えば、彼女が旅先で会う人達は温かい。
なのだが、しっかりとギブ&テイクが描かれる。そんな描写はこの作品に限った事ではないのだけれど、何故だか印象的だった。
受けた恩は返す、もしくは返してもらう。
そこから繋がるご縁としがらみ。
至極当たり前の事だけど、無償のものなんて人の世にはそう多くはなく、持ちつ持たれつだ。そんな事が何故だか印象に残った。
そんな人達に助けられつつ目的に向かう主人公たち。
大都会・東京の空を覆い尽くすミミズには身の毛がよだつ。しかも、それが普通では見えないのだ。あんなものの真下で平然と暮らしている。
認識できないだけで脅威は常に振り下ろされる寸前なのだ。これまでの物語の大部分が滅亡と背中合わせの状態の周知に費やされる。
勿論、回避はされる。その元凶を主人公たちは退けるわけなのだけど、ここまでが入念に整えられた前振りだった。恐れいるぜ新海監督…。
主人公は勅を唱え宣言する。
儚き生だとは知っている。いずれ尽きるものが命であり、消滅が定められているのが命の本質である。
その上で生きたいと願い請うのだと。
そして、ヒロインはかつての幼き自分に語りかける。
今がどんなに暗くても、あなたには輝く時間が待っている。その証明が目の前にいる私だ、と。
その幼子が14歳の自分なら28歳の自分が。50歳の自分なら70歳の自分が。
「今は辛いね、大変だよね…でも大丈夫。今の私を見て、ちゃんと成長してるでしょ?笑ってるでしょ?大変じゃなかった日なんてないけれど、ちゃんと幸せな日も過ごせてるよ。だから大丈夫。不安に押し潰されないで。」そんな事を言ってくれてたように思う。
いずれは死んでしまうのだけど、それが早いか遅いかの違いだけかもしれないのだけれど、だからと言って無気力にならないでと。命に幻滅していかないでと。この世でしか、この儚さの中にしかない素敵なものは絶対あるから、と。
おそらくなら、そんな事を問いかけた作品に思う。
そして、それらを可能にするヒントは先人達が残していってくれてるんだよと言われてる気にもなった。
このメッセージに説得力を付与させる為の滅亡への描写だったのだ。
全くもって、類稀なるストーリーテリングなのである。
本作には名優たちも声優として名を連ねている。こんな内容を突きつけられた日にゃ、監督としての演出にグウの音も出ないのだろうと思われる。
作画の水準は極めて高く、新たな手法も随所に見られる。エンタメとしての外殻は恐ろしく見栄えが高い。こんな小難しい話を…ちゃんと観客に届ける為のアレやコレやを抜かりなく準備し、仕上げてくる。
同じ内容を高僧が説法しても、足が痺れて耳には入ってこんだろうて。政府が莫大な予算を投じてキャンペーンしたとしても、見向きもせんのだろう。
そういう類いの話ではあるのだけれど、ものの見事に突き刺さる。
…恐るべし新海誠。
ダークな世界観で、作中に出てくる「闇が深い」って台詞が似合う作風でもあったけれど、それを塗り潰す希望の存在を明確に強烈に知らしめた作品だった。
多分ならこの手のテーマをベースにした物語は数限りなくあると思われる。普遍性のある内容だけに。
だけども、ここまでダイレクトにソレだけで勝負に出た作品ってあるのだろうかと考える。
暴挙と言ってもいいんじゃなかろうかと思う。
命が置かれている本質的な状況しか描いてないように思うのだ。
ソレを…こんな作品に昇華させて見せた底力よ。
たまげるわ。
脚本を練り上げるのにどんだけの時間を費やしたのだろうか…。
ちゃんと娯楽作品として仕上がってるのが驚異的。
戸締まりってタイトルも言い得て妙だ。
過去はなかったものにも、忘れさるわけにもいかないのだ。そこにはあるのだけれど、ふいに出てこないように鍵をかけて閉めておくのだよって事なのだろう。
■追記
レビューをいくつか読んで「人は脆いけれど、弱くはない」そんな言葉が不意に浮かんだ。
観る人を選ぶ
誰もが苦手な地震速報のアラームや描写。
これに関しては前々から言われていたし、映画館で公開前にテレビでも冒頭の10分が流れていたので覚悟はしていました。
でも
日付が3.11とか大津波とか…
観ていて悲しくなりました。
そこは変えてほしかった。
これはファンタジーと言うか、フィクションであってほしかった。
観るのが辛い方はたくさんいるのではないでしょうか。
今は廃墟になってしまった集落、遊園地、学校…そこにはたくさんの人達の思い出が詰まっていて、忘れないでと訴えかけているようにも思えました。
すずめの周りには自然と素敵な仲間が集まり、支えてくれる。人の優しさにも触れ、前を向いて進もうと言うメッセージが伝わる映画でもありました。
共感からかけ離れている
泣ける!という前評判をみてハンカチを用意して観にいったのですが、どこでなけるのか全く分かりませんでした。
映画前にやっていたほしぐまのおじいちゃんとカメラのアニメーションの方が俄然うるっときました。
これは、みんなの行動原理に共感できずなんで?の気持ちの方が勝ってしまったからだと思います
まず鈴芽。
主人公の鈴芽の心情が1番共感できません。
なぜすれ違っただけの人にあんなに心奪われてしまったのか、3日程度過ごしただけの人のためにあんな危険を犯すのか、自分が変わりに死のうとまでするのか
さっぱり共感できません。
常に草太さん……!!!草太さん…!!!!!となるのが謎で仕方なかったです。
ふたりのやり取りがもっと深いものがあれば、納得もしたでしょうが、あの映像ではわかりませんでした。
3分にも満たない短さのほしぐまでうるっと来るのは子供とおじいちゃんという関係が説明しなくても親密であることが想像できるからです。
なんの関係性もない2人にはそれなりの理由がないと親密さを理解することはできません。
次にダイジン。
ダイジンは行動も正体も謎です。
実は…!的な展開もありません。なぜ鈴芽が好きなのか、草太を邪魔と言い放って自分の代わりにしたのか、まぁわかるといえば分かるけど納得はできません。
邪悪な一面をみせたかと思えば鈴芽に嫌われてしまったら弱々しい姿にもどり、鈴芽が草太の代わりになろうとすれば自分がまた石にもどる。なんかモヤモヤするんですよね。
草太は行動原理というかキャラクターが掴めません。
ロン毛・泣きぼくろ、突然自転車にのってる女子高生に話しかけるところからミステリアスでちょっとチャラさもあるハウルのような人かと思えば、全然そんなことはなくどちらかと言うとちょっと固く真面目な性格っぽい感じ。でも常に大袈裟な声優の演技も相まってクールな感じはなく、しかしツッコミのときも一貫して「すずめさん」呼びの固さもある。
なんか一貫性がなく、これも鈴芽が恋に落ちたのが分からない所以でもありました。
あの見た目ならチャラミステリアス系統でよかったんじゃないか…?
ダイジン、サダイジンの正体しかり謎が明かされなかったのもモヤモヤしますが、それぞれの関係性とキャラクターがいまいち掴めないのが共感出来なかった要因かなと思います。
また、天気の子や、今作の前半部分にある大好きな人の命VSその他大勢の命は大好きな人の命が勝ってしまっても仕方ないと思えるのですが(今作では大勢の命を優先しましたが)
草太が石になるのは嫌なのに、ダイジンが石から解放されたかった気持ちには全く寄り添わず、ダイジンが石に戻るのは良しとする流れが死ぬほどモヤモヤしました。
あと、新海さんといえば主人公のポエム語りだと思っていて
あの感じが好きだったので今回全くなかったのが悲しかったです。
新海誠監督はいい加減シナリオは他人に任せたほうがいいと思う
絵と音楽は綺麗でした。
それが目当ての人は見る価値が十分にあります。
ただ、「美人は3日で飽きる」というように、私は綺麗な絵と音楽に三作目で飽きました。
肝心のシナリオは、シンプルに、ガールミーツボーイ、無知から解き放ってしまった災いを再封印する旅、カエルにされた王子様を人間に戻す、トラウマからの解放、行って帰る物語、などのテンプレを複合したものになっています。
下手に捻ってないだけに、前回の能天気の子ほど酷くはなく、キチンとファンタジーしています。
ただ、ガールミーツボーイのメインストーリーを成立させるために、設定を思いつきで次々付け足していったらしく(入場者特典の冊子で監督自身がそう書いてありました)よくよく考えると酷い設定です。
例えば、「人の想いが少なくなると裏の戸が開き、閉じ師が閉めるのに失敗すると、大地震が起きる」という設定。
つまり、「東日本大震災が起きたのは、東北の人たちの想いが足りず、更には閉じ師が失敗したから起きた」と言っているようなものではないでしょうか?
あるいは要石だったダイジン。
数百年孤独にミミズを封じていて、ようやく解放されたのに、またスズメのエゴのために要石に戻るとか、健気すぎて涙が止まりません。それなのに、ダイジンに対するフォローがほぼ無い!
全体を通じて、一見イイハナシダナーと思うのですが、よくよく見るとアチコチに粗があって、チグハグ感、違和感が拭えません。
タイトルにも書きましたが、新海誠監督はいい加減シナリオは他人に任せて、演出だけに特化したほうが、結果的に良い映画になる気がします。
星を追う子ども
アマブラの予告見てファンタジー色つよすぎの感があったが、予想どおり今回はまるで刺さらなかった。
ファンタジー色の強さに加え、主人公の行動に共感持てず、ダイジンの行動原理も意味不明。物語が3.11と関連していると知った時、軽い驚きを覚えるも、すでに前二作で3.11の暗示はあったので、正直「またか」と思ってしまったのも事実である。
映画見終えたあと、新海監督があるインタビューで、スタッフから「そこは恋愛じゃないでしょう」と指摘されても押し通したと述べているのを読んだが、見てる最中、私もスタッフと同じ違和感を感じ冷めてしまったのも事実である。
映像は大変すばらしく、随所に観客を飽きさせぬよう工夫されてるが、自分が新海作品に求めているのは、ファンタジーでなく、季節感溢れる背景と見事なまでにリンクした登場人物の心情であることを今回改めて確認できた。
秒速の「桜」や「雪」、雲海を突き抜けるロケット。言の葉の庭の「雨」。君の名はの輝くような都会の風景と紅葉と山頂、そして彗星。天気の子の「真夏の雪」とぞっとするほど雲一つない青空・・・台詞はなくとも一つ一つの描写が主人公の心情を代弁し、心に刺さったが、今回それらを感じられなかったのは残念である。
観終わった直後、この感覚は、星を追う子供を見た時と似てると感じた。
分からないことが多すぎた映画
すずめの戸締まり2回目行ってきました。もう2、3回観たいのですが財布の中身が行ってらっしゃいしすぎてある意味涙が出る映画です。
さて正直1回目観た感想としては「鈴芽面食いやん!!これイケメンじゃなかったらストーリー進まへんやん?!」って思いました。正直今でもそう思う要素はあります。ただ2回目見に行った時に気づいたのですが鈴芽が「あのーあなたとどこか会った気がー」というセリフがあります。これは4歳の頃に常世で宗像宗太を見ていたってことを強く示唆しており、それを不思議に思っていたから鈴芽がストーカーみたいに追いかけて行ったということなんですね。また鈴芽が被災者だからこそ、閉じまりの旅について行き、同じ想いをさせまいと東京での地震を防ぎたい一心で要石宗太さんを刺すシーンはジーンっとしました。
それと問題児のダイジン。鈴芽が「アイツ何がしたいのよー」って言っていますが本当それな。ただ2回目を観てからダイジンの立場が180度反転しました。
まずは要石にされた宗像宗太さんの気持ちをお考え下さい。彼は呪いで要石にされました。そして最後の方は生きていたいと願っていました。さて、ダイジンはどうやって要石にされたのでしょうか?もし好きで要石になったのでは無いとすれば、それこそ「宗像宗太のように誰かを愛し生きたいと願っていたのに閉じ師に要石にされた。またダイジンを要石にしたであろう閉じ師を呪おうする」という辻褄が合うと思いました。だから鈴芽の「うちの子になる?」という声かけに愛されていると実感(勘違い)したダイジン、また「私が要石になるよ!」と言った時のダイジンのハッとする表情。好きで要石された訳では無いとしたら本当にダイジンの孤独さに涙が出ます。ダイジン…要石として守ってくれてありがとう。ダイジンが主人公だよ。
そしてサダイジンのデカい黒猫。逆に好きで要石になったような雰囲気でしたね。鈴芽のおばさんのたまきさんに憑いていました。喧嘩するシーンですが鈴芽を九州に無理やり連れて帰られると、要石として刺すことが出来る人が居なくなるので、鈴芽とたまきさんを引き離そうとして喧嘩別れをさせようとしたんだと思います。
すずめの戸締まりのキャラの行動に疑問が残るシーンは多いものの、紐解けば意味のある行動です。ただ自分的にキャラクターの背景の紐解き方が難しいので星4つとしています。
#ダイジンと一緒
ネタバレ含んでるので嫌な人は見ないで下さい
最初の方は、展開などを期待して楽しんでいたのですが、最後の方に東日本大地震の事が出てきた時、気持ち悪くなり見てられませんでしたし、終わった後も気分が悪かったです。東日本大地震の事を思い出したくない人は見ない方が良いです。僕は知らずに見たのですが、東日本大地震の所が出てきて気分が悪くなってしまいました。
地震速報が……
終始集中しすぎて見るのに疲れたかも……
もっと序盤は日常風景があると思ってたが最初からドンドンと話しの展開が早すぎる
閉じ師?みたいな伝承されてるような話、好きでしたし所々も刺さる台詞があって印象に残りました
環さん(左大臣登場のところ)との本音をぶつけ合うシーンはホラーみたいで怖かった
推しの神木くん(芹澤さん)の出演も嬉しかったなぁ😁
タイトルバックのところは鳥肌👍
あと個人的にはラストは草太の姿は見せずにすずめの表情のみでしめて欲しかったなぁ
ただ全体的に物語を見てるだけ感はあったかなぁと少し思いました(悪くはないんだけど物足りなさもあった)
LOCK
画像の緻密さ、写真のような背景は健在、新海節全開といったところである。特に"虹色な夜空"なんて一体どこでどの時間に観れるのかと信じられない程の自然の芸術を多用している点も然り。
只、所謂"死者の漂う場所"という架空での空だから当然と言えば当然なのだろう。
主人公の女子高生のロードムービーであり、里帰りでのクライマックスになるのだが、オープニングの伏線回収は、そこまでは注目できなかった。勿論感動的カタルシスはあるのだが・・・
それよりも、訪れる土地でのそれぞれのホストキャラ(旅館の娘、スナックのママ、閉じ師?の祖父)等が単に親切心だけではなく、キチンと労働という対価を主人公に払わせ、同時に素直にそれに預かる主人公の繋がりに、今迄の監督作品の進化を感じ取れた。
必要以上のカットの多さである、鍵を掛ける映像も、まるでサブリミナル効果のように、"鍵を掛ける、解く"という日常性を印象づけることで、ファンタジーのシーンを高く浮き上がらせる効果も感じられた。 約束されたヒットメーカー作品ということで、今後の解釈は多数のメディアによって明かされていくだろうから、その読み解きに注視したい。初見の感想とすれば、総じてサンプリング的な印象だったなぁと・・・
天気の子以上君の名は以下。
日本の危機という大きな問題がある中、各地の人々と交流して旅するロードムービー。
背景も緻密で、温かみのある良い作品。
それでいて、あの災害から経過した年月を描き、家族の問題も取り上げてバランスが取れている。
反面、恋愛要素の部分で、ヒロインの感情が急激に傾くなど少し突発的な印象を見受けられる。
それでも、明日へ未来へと歩んでいく綺麗なストーリーであった。
今年一番の最高傑作!
「君の名は」「天気の子」に続いての劇場での
鑑賞。テーマが「地震」なので、かなりハードな
描写もありますが、普段の何気ない生活がこんなにも幸せなのかを考えさせられました。
ダイジン、いいヤツで良かった。
ようやく距離を置けた今だからこそ
ネタバレを食らう前に急いで鑑賞。
日本神話系ファンタジーかつ、あいかわらず現実との絡め方も絶妙な新海ワールドだった。
「戸締り」設定が面白い。
ただ物語のあらすじそのものは、さほど目新しい所もなく典型といえよう。
それでも注目すべきなのは今、この時期にこのテーマを鑑賞することの意味にあると思える。
この作品には当時、直後すぎて不可能だったことが、
いくらも経ったことで振り返ることのできるだけの距離を得、
扱われるに至っている。
本作に心揺さぶられるのは、
「ようやく」その領域に触れることができたという思いからで
それはまさに「今」という時代を切り取っているに他ならない。
だからといって覚える感動は、当時を知っている人だけかと問えば
立場、年代を選ぶことはないはずだ。
むしろいずれは「あの頃の記録」として、
多くが普遍的な1本と知る事になるだろうと考える。
忘れてならない物事なら、生み出された本作の意義、役割もまた大きい。
その他、監督が日々気づき、思うところが、この作品には織り込まれているという。
編み上げられた本作は、今を生きる監督の視線に寄り添うもので、
その唯一無二の視点こそ作家性と呼ぶにふさわしい。
一見するとティーンズ向け、ファンタジーアニメだが、
いち文芸作品としても成り立っているなと鑑賞した。
今もどこかで鎮めているのかもしれない。
想像を広げることは楽しいし、思えばそんな「今」がかけがえない物だとも感じ取れる。
そして何より万が一にも上映中に地震が来たら、
映画のリアリティー百万馬力じゃね?
と鑑賞中、不謹慎ながらわくわくしつつ観た本作だった。
それにしても椅子が獅子奮迅する作画、恐れ入った。
また似て非なるモノだと思うが、「ドライブマイカー」とダブってる?
と思ったことも記録しておく。
(あ、ここの評論にもう書いてあった:追記)
日本の各地を悼む、良質なロードムービー
映画を見終わったばかりでぼうっとしてあまり言葉になりませんが、なんとか書き残してみます。
新海誠監督作品は「君の名は。」「秒速5センチメートル」がすごく好きでした。
その後期待して見た「天気の子」が私的にはちっともハマらず、「今回はどっちかなぁ」と多少ヒヤヒヤしながら公開を心待ちにしていました。
直前にAmazon Primeで公開された冒頭10数分間の動画を拝見し「めちゃくちゃおもしろそう!」と期待して映画館へ。結果、すごく良かったです。
まず、映像が美しい!! 日本各地を旅したような気持ちになれる美しい風景の数々だけでも、この作品を見てよかったと思えます。
主題歌の十明さんの声が印象的。劇伴も映像を引き立てていて素晴らしい。
過去作品ほどではないですが映像と音楽もマッチしています(過去作よりもミュージックビデオ感が薄れているので、ある意味良かったとも思います)
キャラもいい。ダイジンがかわいいけど小憎らしくて、タカタカ!といい音を立てて高速で走る椅子もかわいい。
各土地で出会う人々もイキイキとして、その土地で生活している感があります。
すずめの声の役者さん、とてもいい声ですね。演技も上手いし、わざとらしくない声がいい!(ナンバMG5の妹役の方ですよね?)
終盤で草太が「この命はそのうちなくなる、かりそめのものとは知っている。けれどまだ生きたい」というセリフで涙が溢れました。
人の命は、本当にはかない。あの震災のような災害や最近の疫病、戦争のようなものがあると改めて、日常は当たり前のものではないのだ、私たちの命は一時的なものなのだと思い知らされます。
パンフレットで監督も書かれていましたが、これはすずめが過去の自分を救う物語なんですね。
「君の名は」の瀧くんのような存在に会えなくても、誰もが自分で自分を救うことはできる。
人は必ず死を迎えます。かりそめの命とは知っている。
けれどそれを知りながら自暴自棄になるのではなく、すずめのように「あなたはちゃんと大きくなる。大丈夫」と過去の自分を救ってあげられる自分でありたいです。
確かに、地震警報のアラームや震災そのものにトラウマがある方は注意した方がいいとは思う。
ただ、それがあってもなお各地に悲しみがある日本だからこそ、観てほしい良質な映画だと思いました。
胸が熱くなる
何度も込み上げる熱い思い
出て来る人みんないい人で
優しい気持ちになれます。
最後まであっという間に終わってしまいました。
ネタバレになるのかもしれないけど
椅子になっちゃうの早くてビックリしたw
色々書きたい事いっぱいあるけれど
ネタバレになっちゃうから書け無い
これは見たほうが良い作品です。
ゆっくりもう一回見たいな
ダイジンムカつく!!(笑)
他のレビューでも書いた事ありますが、前情報一切(PV位は観ますが。)断って映画は鑑賞する派なので、まさか311震災を扱っているとは思いもしませんでした。
なので鑑賞後、作品の印象がPVから想像していたモノとは若干変わりましたね。
まあ、「君の名は」「天気の子」同様、映像、音楽等素晴らしく、しかしマンネリ感もあり。
次作は、ガラッと雰囲気変えていかないと飽きるかなあ(公開されたら観るけどね(笑))
今回実際あった地震を扱っている為、他のレビューを少し見た感じ、肯定、否定、賛否両論あるようですが、(被災者感情云々等)
私としては、正に観る側に委ねる内容かなと。描く描かないは、作る側の判断ですし作品そのものを否定するのは違うかと。
そんな事言い出したら過去にも戦争モノや災害扱った映画は、山ほどあって全部否定するのかと。
なので、純粋に作品に対する感想を言いますと私の田舎、宮崎がスタートだったので、「あのフェリー日向の港か?」「あんな廃墟あるの?後で調べるか」など地元扱いにちょっと嬉しく(笑)「今回の東京は、御茶ノ水かあんまり行ったことないな。」内容そっちのけで、風景観てました。愛媛、神戸、福島は、行った事無いので。(苦笑)
後、ダイジンは、実はいいヤツだったのノリですが、喋れるのだから説明しろと。何で草太そんな目の敵にしてんの?(笑)
新海作品は、脇役キャラも血が通っていて良いキャラが多く、ロードムービーとしても最高でした。
恋愛要素もありましたが、ほぼ全編イスだしなあ(笑)
良い作品で観て損はないです。震災の件も含めて若い人にお勧めします。
余談︰三宅坂ジャンクションの下にあんな地下あるの!(笑)
追記︰レビューの数が多いので全ては読めてませんが、追加の感想を・・
ヒロインの無鉄砲さを批判している内容があったのですが、あんな非現実的な事を目の当たりにして、学校飛び出す、フェリー乗る事のマズさは、ヒロインも理解している描写がありましたし、行く先々で事情があることを察して優しくする人々もそんなに変ですかね?(現実は、そんな甘くなく警察に通報されるかもですが。)
婚期逃した叔母(笑)との関係も感情的に言ってしまった事も互いに「それだけじゃない」と言ってるし、逆に内面的な描写としてもしっかりしてると思いましたが。
先に書いている通り、震災を描くにあたっては、観る側に委ねられる訳ですが、私の感想としては、「未来があるんだよ。」描いている所に希望と言うか、変に悲観的でないところに好感が持て、昔観た映画のセリフで「どんなに嘆き悲しんでも人は、腹も減るし、眠くもなる。生きている限り人生は続く。」という私の好きな言葉と近い表現だと感じました。(過去を忘れろと言う意味では無いよ。)
な~んか偉そうに書いてしまいました。
最後に、現代的な描写としてスマホだけで旅してますが、私にはサイフ無いと日本縦断できないよ(笑)
いかんねこれは
この人の映画は好きで何度か見たけど今回のはいかんね。
ストーリーや描写は独自性を守ってるし実際の震災をテーマにしてるのにも文句はない。
ただやり方が気に食わん。
災害をテーマにするのと実際に起きた災害をテーマにするのはアプローチの仕方に違いがある。
観て傷つく人もいるしね。
ネタバレになってもこれは実際の災害をテーマに作っていると大々的に告知するべきだった。
はっきり告知せずに濁した告知をしたのは後半の衝撃をより深くする為だろう。
まさか実際の災害をテーマにしていたとは!と。
結局この人は独自の方法では感動させるのに自信なかったんだろうな。
口ではそれっぽい事言ってちゃんと注意喚起してますとか保険もいっぱい作ってたみたいだけど正直観てたこっちは、正々堂々正面から戦おうぜ!と言われた後に後ろから撃たれた気分だった。
卑怯者のやり方。
まぁ監督だけじゃなく利益を優先した奴らがいたのかもしれないけどね。商売だし。
ただそいつらは間違いなく外道。
この映画自体は好きですよ。
ちゃんと告知してたら評価も変わってたと思う。
賛否両論が増えて被災者叩きしてる奴らも出始めたしマジでどうかしてるね。
観ない後悔より、観る後悔。とはいえ、、
IMAXで鑑賞。クライマックスでウトウトするくらい退屈でした。なんでこんなに評価高いんだろう?
冒頭から早急な展開で嫌な予感がしていました。
すずめ×ソウタ、すずめ×叔母、すずめ×母、すずめ×ダイジン、すずめ×震災、、、関係性が多すぎでは?
そもそも、すずめのビジュアルが可愛くない(これ大事)
この詰め込みすぎてどれも半端になっている感じ、細田守監督の「龍とそばかすの姫」を思い出しました。
人気監督として地位が確立すると、誰も忠言してくれなくなるのか?それとも聞く耳を持てなくなるのか?
きっちり時間とお金を払って鑑賞したんだから、これくらいのレビューはさせて下さい、、
ダイジンが好きすぎる
念願の新海誠監督の最新作
全作品を鑑賞している大ファン
ネタバレなしで見に行き、大正解
まず、キャスティングがよかった。
少し草太さんの演技が気になったけど本田翼よりはマシだった。(超上から目線ですみません)
RADの挿入歌が少ないのも良かった。
天気の子は音楽が多すぎると言う印象だった。
今回は車内の懐かしい音楽も大好きなものばかりで、芹澤のキャラも大好き!笑
キャラクターで言えば、ダイジンが何より可愛い!!!大好き!!!
私はあんなに可愛いダイジンに何されようと嫌いになれない...笑
ダイジンがすずめちゃんに嫌い?と聞いて激痩せしちゃうシーンなんかめっちゃ泣いた...。
可哀想...。
ダイジンはすずめのことが大好きで遊びたくて構って欲しかっただけなのに...。
ダイジンが開けたか分からないのに...。
芹澤は声優が神木隆之介さんなのに最後に気づいて納得した...最高。
聞いたことあるけど演技がうますぎて、作品に入りすぎて分からなかった。
すずめの声も良かった。
菜乃華さん、とっても可愛い!
ひとつ腑に落ちないのはやっぱり恋について。
一目惚れ?イケメンだから?数日旅しただけでこんなに好きになれる?と少しだけ思った。
私なら草太さんよりダイジンと生きたい。笑
ロードムービーとして、やっぱり日本は優しい国だと思いたい。
いや、日本人って本当に優しい人が多いと思ってるよ私は。
急に宿に泊めてくれたり、服を貸してくれたり、ご飯を作ってくれたり...。
高校生が学校休んでこんなに行きたいところに行けるできるいい時代?になったんだなと。
秒速5センチメートルではあんなに会うのが大変だったのに。
そう思うと今回も会うのが大変というか、そうか、会いに行くまでのストーリーだ。
そして家までの途中の芹澤とすずめの言葉が忘れられない。
生まれた場所、環境で感じることは違って当たり前。
つまり違う考え方や見方もあると...。
環さんの心配性で情緒不安定なのもわかる。
言ってたこともわかる。
惚れたが負けみたいな、愛が強い方が負けというか、連絡全然しないし説明しないすずめが悪いと思うけど、ここは落ち着いて話を聞い何かできないかサポートするべきかと。
最初の地震から始まって大地震を草太さんで止めてから、まさかあの場所へ行くとは思ってなかったし、この題材取り扱って大丈夫?って思いがあった。
この映画を見るのが辛い人もいるんじゃないかなって心配になった。
でも新海誠監督だから許されるのかなと思った。
見る中でジブリ作品を少し思い出した。
これはまた見た時に探したい!
最初は呪文に少し引いたけど、ファンタジー強めだけどリアリティがあって良かった。
最後のシーンなんか大泣き。
メイクめっちゃ崩れた。
パンフレットを読んでわかったけど、最初に日常の自転車とドアを開けるシーンがあって、また最後日常のそのシーンに戻ってくるのは凄いと思った。
椅子もまたループしてって、家に帰って冒頭シーンを見返したときは鳥肌。
本当に凄い。
私は君の名は。よりも良かったと思った。
最初からちりばめられている伏線と細かい設定を知るためにあと何回観に行くのかな?
あと、いきなりソダイジンが出てきてびっくりした笑
私は震災の日を忘れることなんかないけれど常に死と隣り合わせなのを忘れちゃいけない。
朝の行ってきますが最後の言葉になるかもしれない。
些細なことで喧嘩したまま永遠に会えないかもしれない。
大切な人や猫様がいるからまだ死にたくない。
でも災害はいきなりやってくるし止められない。
この意識が薄れた頃に見返したい作品になると思った。
新海誠監督が伝えたい、大事で忘れてはいけないことが伝わった。
そして私が1番この作品を見て共感できる世代だと思った。
次の世代には刺さってくれるだろうか。
重いと思われちゃうのか。
軽く心に響かないかもしれない。
生まれた環境と経験で捉え方が大きく異なる作品かもしれない。
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