すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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知らない扉をそのまま開け放してたら怖いし、私なら閉じる。
取り扱う設定やテーマとしては面白いのかもしれないけれど、実際に起こった震災を取り扱うには真摯さが足りなかったと思う。
そして、正直、主人公と男の子が何故恋愛関係に至ったのかの描写もイマイチに感じた。主人公が戸を締めなかったことで起こった惨事への責任感として動いてくれたほうが納得できたと思う。無理に恋愛関係にする必要は無かったのでは無いだろうか…。
とりあえず、前回や前々回の作品が比較的歌を全面的に劇中に押しだし、ある種MVのようになってた場面があったが、今回はそれがなく、劇中のBGMや主題歌は個人的にいいなと思った。
また、神木くんが珍しい役柄をやってたので、それが1番見て得したなと思った点である。
ただ、他人に積極的にオススメもできないし、もう一度観たいとは思えない。
世界の存続はいつだって運命の鍵を握る者の善意で舗装されている
最新作「すずめの戸締り」を予備知識無しで観てきました。
今までの新海誠作品の中では1番好きかも。
大ヒットした「君の名は」も映像は美しく楽しく飽きずに観れたけど、感動した!名作!!もう一回観たい!!!とはならなかったし、「天気の子」は現代日本を舞台としてるのにリアル(現実社会)との整合性が取れないご都合主義な展開が始終気になって物語に集中出来なかった。
今作はもうのっけから「ファンタジーです!!」って全面的に主張して頂いていたお陰か、細かなご都合主義的なストーリー展開はそこまで気にならなかったかな。
寧ろ、九州の長閑な場所に住んでるけどスマホ決済使いまくりでお財布なくても大丈夫!だったり、Twitterやインスタのハッシュタグで探し物が見つかったりとても「イマドキ」な演出を数年後、数十年後にどんなふうに思うんだろうな…と思ったり。
「天気の子」では最後、世界かヒロインかどちらを取るかの選択を迫られた際にヒロインを取った事によって雨が降り続く世界が残された。
今回も世界(日本に暮らす人々)とどちらを取るのか、自分の選択で沢山の人々が死んでしまうと云う場面が訪れる。
でも、私はいつだって運命の鍵は自分の為に使ったら良いと思っている。
どうせどっちを取ったって大なり小なり後悔はするのだから。
世界を救ったって良いし、己の運命の人を選んだって良いと思う。
だって選択権を持っているんだから。
まさかどっちも取るとは…流石です(笑)
其れにしても、我々はネコ(ネ申)に守られてるのですね…。
でも、日本の神様は八百万で全知全能では無いし、人格者でもない。
人間から認識され、愛され、畏れられ、信仰される事で力を持つ。
恩には(人間とは違う尺度で)報いる。
神に愛された鈴芽ちゃんは先々で助けられつつも駆けずり回る。
ホント、発言には気を付けようね。
あと、戸締師(字は知らんけど)はもっと人数増やすべきじゃない?
追記
今回の物語の主軸にあった『震災』
どの地域で起こったものも私はその現地に居た訳では無かったのでその渦中を実際に震源地周辺で経験した人々にとってどの様に感じるのかはわからない。
(エンタメ作品として扱うのは)「不謹慎だ」「不愉快だ」って思う人もいるだろう。
其れでも私は「これも浄化方法として有りだな」と。
当時、ニュースやTV画面越しの世界でも不安な気持ちになったし、3.11の時には電力供給や物流にも影響があったし其れなりに大きな地震で帰宅困難になる程度には巻き込まれた。当事者と言うには烏滸がましい気がするけど、無関係と言うには自分の中にしこりがある。
災害に関わらずだが、ただただ忘れてはいけないのかも知れないが其々の中で咀嚼して消化する事によって乗り越える事が出来る事もあると思う。
だから、多くの人が観るであろうエンタメ作品としての映画によって振り返り消化する、またはあの時の事を考える切欠になればいいね。(映画の感想と言うより所感)
相変わらず映像綺麗で魅了される!
まず初めに、映像美。本当に綺麗。
内容に関しては、色々詰めたなぁって感じ。
過去に色々あるスズメの成長物語。出会う人々の温かさに触れる冒険物語。ラブコメ等々、、、
扉を閉める話のシリアスさからの色々な人と出会い、紡いでいく絆の日常パート。交互に見れてとても良い!!
義母との関係性についても、今までの仮初の関係性から本物になれたんじゃないかな? いいと思うけどもう少し深く語って欲しい気もする。
ソウタとの関係性もとても良きなんだけど淡い気がする。もう少しアフターストーリーも見たいし。
っていう点から凄いいいんだけど、色々詰めててもったいないというかもっと見たいというか、、な感じです。
あとは、俺の理解力低い案件。後ろ戸は誰が開けたのか?とか、左大臣?はどうして封印解けたのかとか、片っぽで防げるの?とか、常世に要石はあるの?常世で封印するの?とかとか理解力の低さから疑問点はあったけど、音楽最高だし、声優も今回良かったし、世界を救うために1人を犠牲にしてからの救うとことか最高に良きだし、ソウタもスズメもダイジンも好きだし
安定して面白く良かったです!
めっちゃ長く書いたなぁ、、、まだ色々語りたいぜ、、
「良い」ですけど
「良い」んだけど、「良い」んだけど、、、
綺麗に終わり過ぎていたからでしょうか。
期待していたより心に響かなかったです。
「良い映画」には間違いありませんが、
ただそれだけというか。
問題点はこれまでの新海作品の中でも少ない方だと思いますが、
余韻が少なかったのも事実です。
絵や音楽は素晴らしかったです。
ストーリーはといえば、人柱的なものを扱うのは前作でも経験したのでパンチに欠けました。
あと2時間ほどの尺の中で出会いから好きになるまで描くのって中々難しいですよね。すずめの、ソウタさんを助けたい気持ちはわかるのですが、なぜ好きになったのでしょうか。イケメンだからですかね?
廃墟や場所の記憶、震災などを扱っていましたが、なんというか上澄みだけをすくった様な、まだ深掘りできるような描き方だなと思いました。
公開に合わせて「秒速5センチメートル」を鑑賞したのですが、個人的は「秒速〜」の方が好きだなと思いました。日常の描き方が上手いと思うので、もっとそのような作品も見てみたいですね。
んー
学校サボってまで引き返すほどの事だったの?と、最初の5分からモヤモヤしたが、時間が経つに連れいろんなモヤモヤが降り積もってしまって読後感が全くすっきりしなかった。
ファンタジーに文句言うなって言われたらそれまでなんだけど以下モヤモヤ点列挙。
・すずめのオカルト受け入れの器が大きすぎて、まだ呑み込めてないこちら側庶民が置いてけぼり
・次のみみずの場所に案内してくれた(らしい)猫の言動が意味不明に主役二人に冷たい
・なんでもう一つの要石がもげたんだっけ?
・そもそも猫は何がしたかったん?草太に要石の役目を押し付けといて「いっぱい死んじゃうね」とか茶化してたくせに最後は自分から要石に戻っていい子になってるし
・終盤おばさんが本音を吐くとこは描写的には後ろにいたサダイジンが腹話術でおばさんに悪態つかせたように見えるんだけど、そんな事する必要があった?決裂→苦難の共有→和解の流れを無理やりねじ込んでる?
まだまだもっとあるんだけど、最大のモヤモヤが、これ恋愛感情に持っていく必要あった?
やりたいこといっぱいあって時間が足りなかったんだろうけど、恋愛に発展する過程のシーンが殆ど無かったから「草太さんのいない世界がうんぬん…」のセリフがなんやこの尻軽女としか。
単に要石を抜いてしまった責任感からの行動で通したほうが無理がなかったんじゃなかろうか。
恋愛話を入れなきゃいけないノルマでもあるの?
それから主役二人、特に草太ののぺっとした演技はなんなん?
映画館出て息子に聞いたらジャニーズだっていうじゃん?
ジャニーズとアイドルを入れなきゃいけない法律でもあんの?
あとは、実際の災害をネタにするのは不謹慎としか思えない
せめて当事者が全員いなくなるまでは時間を置いたほうがいいと思う。阪神大震災ですらまだ当事者が普通にいるよ。
こちらは埼玉で311の時もそんなに被害はなかったとはいえ、あのビヨビヨの警報音は喉の奥が締め付けられるような感覚になるし、当事者の人達にとっては腹の中を興味本位のマジックハンドで引っ搔き回されるように感じるんじゃない?
2週間前に見たRRRも突っ込みどころが100万個あったけど、あっちは見終わった後の恍惚感がたまらんかったのにくらべこっちはとほほでした。
あの惨状を目の当たりにした日本人には刺さる
2011年3月11日のあの日、行ってきますと言った人は帰って来れたんだろうかと思い涙を禁じ得ませんでした。
この辺綺麗なんだねと言った彼の何気ない一言がスズメと同様に心揺るがすハンマーの様な一言でした。
10年一昔、私は九州人で実際被害はありませんでしたが、まだあの時の災害で苦しんでいる方がいる事を改めて認識しました。
もう脚本が面白いのかどうかはわかりませんが、心に刺さった作品だと思います。
高評価が不思議!!!なぜ?
なんでこんなに高評価なのか私も分かりません…
唯一泣いたのが,ダイジンが「うちの子になれなかった」と言って固まるところ。
猫好きはダメです,あれ💦
・・・印象に残ったのはそれだけでした。
なんか,全体的に勢いだけで、
大雑把で大袈裟なストーリーだなと。
すずめがイケメン追いかけたからですよね、そもそもの原因。
きっかけが軽い。
新海さんは、君の名はがマックスです。
モヤモヤする作品、震災を扱うには軽すぎる
設定として、過疎化したりして忘れられた土地に残った想いの重さが災害の原因になるという設定は理解できる。ただ、そこにリアルで起きた3.11の震災を結びつけたのは理解できない。
登場人物たちはその災害を防ぐために各地の扉を閉じて災害の発生を防いでいくのだが、 その設定では3.11の震災は人為的に防げたという意味合いにもとれると思う。 設定の中で実際の震災を無かったものに出来たかも知れない世界線を作っているのは虚しかった。
本映画では元々震災があったものとして描かれている。その過去を振り返りながら現実に起こりかけている
3.11並みの大災害を食い止めようとしているなか、
要石の猫が”人が沢山死んじゃうね笑”の様に嘲笑っている描写はとても不快だった。
3.11の時も要石が抜けてしまって地震が起きて その時もそんな事を言っていたのかなと感じてしまった。
そして、その猫も結局いい奴で災害が起きるであろう扉の場所を教えていたと判明したのだが だったらなぜ、もっと主人公に協力的でなくサイコパスの様な言動や行動をしていたのだろうか。 また、主人公の要石への掌返しも軽すぎる気がする。
加えて、この猫の名前はダイジンっぽいという理由でSNS上で決まったのだが、無理やりすぎると思う。そして二つ目の要石もサダイジンっていう名前だったというのもなんとも言えない。
また、知らないうちに二つ目の要石が抜けていて、それが主人公の伯母に取り憑いてとても精神的に厳しいことを言う描写も心苦しかった。
被災した人の心情は誰かに代弁できるようなものなのだろうか。と考えてしまった。 被災者の方の心情を叔母が代弁しているかの様な描写をなぜ描いたのか。
そもそも、何故二つ目の要石も抜けたのか。
そして、その猫の形をした要石も結局いい奴で災害から皆を守ろうとするいい奴として描かれていた。
結局、今までの要石が元に戻って災害を食い止めたのだが、要石に戻りたくない理由や要石の感情や背景が描かれてなさ過ぎて、なぜ最初から石に戻らなかったのか理解できない。
そして、主人公の行動も軽率すぎる。大災害が起きてしまうのにも関わらず、要石になってしまった好きな人(出会って4日程度)を取り戻す為に行動する描写は恋愛の為なら大災害を起こしてもいい、そして主人公が犠牲になってもいいと思っていると感じられる。
たとえ主人公が後に要石になろうとしても3.11の様な災害は恋愛感情と引き換えに起きていいとは思えなかった。
総じて 主人公が死ぬのは怖くないといいきるシーンで、どうしてそこまで言えるのかを描かなかった為に、それ以降の登場人物の発言がすごく軽く見えたと思う。 作者の意図として、忘れ去られた土地や被災地を忘れないでほしいという想いや葬いたいという意図は感じられる部分もある。
しかし、映画の軸が定まってないと感じた部分の方が多い。 ロードストーリー中の友情、主人公の恋愛、親子関係、主人公自身の過去と現在、忘れられた土地への想い、、、
作者自身が震災について書きたいというのは部分的に理解できる。
ただ、詰め込み過ぎて震災がエンタメを成立させるための道具として用いられている様に感じる部分があった。
震災の経験の無い世代が
この映画を観て、ただただ綺麗だと感じたり
本当に起きた地震とか津波とかが美化されてしまうというか、リアルが美しく書き足されて感動を与える道具みたいになっているのが悲しかった。
最後のエンドロールに実際の写真をつけるべきだと思った。
覚悟して観てください。
•作品についていくつか
映画作品、ロードムービーとして、よくできています。今回は人柱の話ではなく、要石は神様でなくてはならなかった。地震を抑えるには人の力はあまりに弱い。草太さんは要石になった後何十年と何百年と時間をかけて神格を持つ存在になっていくんだなと思います。
映画後半で、今まで主人公が行く先々で人々に親しみを持って接してもらえるのは、ご都合主義ではなくダイジンがついてるからだったんだなぁと納得しました。
すずめがダイジンに煮干しをあげる。つまり供物をあげて、「うちの子になる?」と言う言葉で信仰が生まれたからダイジンはあっという間にふっくらとかわいい猫になったし、行く先々でダイジンが人々に注目されSNSにUPされるのは、ダイジンがただの白猫ではなくて神様だからだと思いました。
•取り扱っているテーマについて(個人的なことです)
地震を扱っていることを事前に知っていましたので、覚悟して鑑賞しに行きました。
学校の先生が神戸出身でした。阪神淡路大震災の時にご家族が神戸にいらっしゃって、ご自身は被災しなかったものの、ご実家をなくされ、お母様が被災した話を聞いたことがあります。
私は東日本大震災当時、自宅付近一帯が停電して近所の小学校に避難し、ニュースを携帯で見ながら一晩明かしました。ネットのYahoo緊急掲示板に「自分は無事です」と書き込んだ記憶が思い出されます。
幸い家族はみんな無事でした。でも、そんな私でも映画冒頭ですごく複雑な気持ちになりました。当時の記憶がまざまざとよみがります。冒頭の数分、主人公の夢のシーンで涙ぐみ、席を立とうか迷いましたが、最後まで見届けました。
新海監督のこれまでの作品と違うところは、本当にあった震災を描いているところです。
被災した方も、そうでなかった方にとってもテーマとメッセージが重くて強い作品になっています。
忘れられるわけないです。あんなに怖い思いをしたのは人生で初めてでした。
ちょっと心が落ち着いた後に、また感想を書き足そうと思います。ただの感動超大作映画ではないです。心の深くて暗いところに突き刺さったままの杭みたいなものに訴えかけてきます。
新海誠監督の目指す所が確かに感じられる作品。子供にも向いていると感じます。
ストーリー、映像、音楽ともに最高でした。
映画館で配布された『新海誠本』に、この映画の3つの柱が記されています。
端的には、下記の通りです。
①ヒロインの成長
②ラブストーリー
③日本を『戸締まり』しながら巡る旅
こうした要素が、2時間余りの中で展開されるので、他の方のレビューにもあるように人によっては作品の目的意識などがぼんやりしたものに感じられるかもしれません。また、3.11の震災を取り上げることへの是非もあるかもしれません。
ただ、同じ本の中の新海監督のコメントとして、『観客の感想だけは作り手にはコントロール出来ない』とおっしゃっているように、こうした受け手による賛否があるのは覚悟の上で、それでも観客の誰かにはメッセージが伝わるだろう、そうした想いで作品を創り上げたのだと思います。そして私は、その試みは成功したと感じました。
今回、私は妻と小学生の子供達と観ました。妻は、3.11の事が思い出された、と言いました。一方で、子供達は『ミミズが怖かった。でも、面白かった。』という感想でした。まさに、大人にとっては忘れかけていた震災のことを思い出す機会になるとともに、震災を知らない子供たちにも、震災が過去にあったことを話す機会になるとともに、コミカルなストーリーを楽しむという、両方の側面があったように思います。震災を取り上げるのは、時間が経っているとはいえ、やはりデリケートなテーマですし、その点ではある程度のコミカルさや、荒唐無稽とも思えるプロットも必要だったのだと思います。もう一つ、妻はテンポが良かった、と言っていましたが、私も同感で、”余白の美”的な、無言の状況で何かを察しろ的な場面はほとんどなく、終始バタバタと、キャラクターが動いているのも、出来るだけストーリーをシンプルにしようという工夫が感じられました。
なお、新海監督は、こうもおっしゃっています。『ターゲットとする観客を想定するのだとしたら、ラブストーリーを求める十代に向けるのはもちろんだが、同時に家族連れにも退屈させないという大望を抱きたい。』
小学生の子供が2時間強を退屈しないか心配でしたし、とりわけ、かなり飽きっぽいうちの子供達がどう反応するかと思っていましたが、最後までワクワク集中して観ていました。この事からも、私は監督のメッセージがいかに力強く伝わるものだったかを実感しました。『君の名は』や『天気の子』は、どちらかというと高校生以上に向いてると感じましたが、今作は万人向けだと思いました。
これからの日本を言ってるような
とても感動しました
みみずの出現=地震
3.11の大震災の悲劇を改めて実感させられた
それに加え、東京直下型地震や南海トラフを
考えさせられる描写が
自然災害の恐怖、危機感を持って生活すべきだと感じた
過去の自分に向き合い、未来への約束を
他の映画の前に入る予告で見た程度で予備知識ゼロでの鑑賞。
「君の名は」「天気の子」という前2作も映画館で観たが、
今回も綺麗な描写、そして深い話だなぁ~、と。
宮崎からスタートした主人公の鈴芽が各地を回る。
愛媛のあと、神戸に行くときに「え?ひょっとして・・・」と思い始め、
さらには東京、そして最後は宮城。
たびたび出てきた、3.11や12年前って、東日本大震災じゃないか。
テーマがテーマなだけに、ちょっとびっくりしてしまった。
最後は12年前の自分と向き合うために、宮城に向かったのか。。。
それにしても、日本神話とか詳しくないけどすごい話だな、と。
日本神話と震災、厄災を絡めちゃったのか。
鈴芽の姓は岩戸、って、天照大神が隠れる岩戸とかけたのか。
あれは逆に岩戸に隠れているのを引っ張り出された話だったけど、
今回は後戸に震災(厄災)=ミミズを閉じ込めちゃうんだな。
イケメン草太さんはほとんどイスのままなわけで、ちょっとウケた。
イスなのに寝起きの悪いところも人間らしくてよかった。
草太さんの姓は宗像、これも神様だな。。。
そして、あのネコ、ダイジン。
最初は迷惑な奴だと思ったけど、そこはダイジン=大神なんだな。
ちゃんと開いた後戸に案内していたとは。
最後、要石に戻ってしまったのは残念でもあるが、それしかないよね。
いい味出していたのは、草太さんの友達、芹沢さんかな。
ナツメロ好き、壊れたオープンカーもいいけど、
貸していた2万円、ホントは借りてたのかよ!笑
ルージュの伝言が流れてきたときは、別の映画を思い出したぞ笑
テーマがテーマなだけに、意見が分かれそうな映画ではあるが、
とてもいい映画でした。
もう一度観ると、捉え方も感想も変わるのだろうか。
すずめの戸締まり
監督の意図したテーマに合わせて作り上げていった結果、小さな様々な要素が無理に押し込められた感じです。主人公が突然理解できない世界に疑問もなく参加してしまう。突然現れた少女をほぼ疑いもなく受け入れてしまう市井の人々。大きなテーマなのに結局恋愛に収束してしまう結末。特に納得出来なかったのは、後半、姉の死を受け入れ姪っ子を育てる覚悟をした妹である叔母が、主人公に向かって言うセリフです。震災を経験した方々、関わった方々からすれば(私もそうですが)、心をえぐられる、決して第三者が軽々しく言ってはならない言葉です。正直言ってその場面では怒りを感じました。映像は綺麗ですが、それだけです。
設定に不満
個人的にはイマイチだった。
すずめの性格や行動力がご都合主義過ぎる気がする。
まあ多かれ少なかれフィクションはそういうものだけど。
新海誠作品はいろいろ見たけど、ストーリーはともかくビジュアルと音楽が良い。
でも本作はあんまり良さを感じなかったな。
理由は分からない。
都市生活を描くほうが得意なのかも。
もっとも不満なのはミミズが地震を起こすという設定。
311がミミズのせいという描写はないけど、そう受け取れなくもない。
ここは明確に否定して欲しかった。
実際に多数の死者が出た災害の原因をファンタジーなものにして欲しくない。
震災を扱うなという訳じゃないけど、これは本当に良くないと思う。
良かった点を。
声優は意外にもと言うと失礼だけど、みんな良かった。
エンディングで道中出会った人と再会するシーンが心温まる感じで良かった。
嫌な人のいないロードムービー
地震がテーマになったロードムービー。
のっけの家の上になった船が3.11を想起させるなと思って観ていたら舞台が宮崎に。
あれ?と思っていたら巡ってそこに終着した。
廃墟 人の思いの途切れた扉から場所から災厄が溢れ出す。ダイジンを追いかけて各地の扉を閉じていく、ロードムービー。
出会う人たちが、良い人ばかり。土地の雰囲気を感じさせながら旅をしていく。愛媛、神戸と絡む相手が女性で、保護者抜きでは男性と絡まない ただ優しさが先に立つ感じ。
地震を抑える要石。地震といえばナマズだけど、ここでは蚯蚓。出現とそれからタイムアウトになるまでの要素をわかりやすく描けるのもあるか。
力は押さえつけられるのみ。実際の地震も力を蓄えつつ暴発を待つ状況。来る南海トラフ、首都圏直下 etc
まずは凌いでるだけ。要石たちの人のチカラで というのはどう言う思いなのか。
単に作品内のすずめたちの? 防災他の対策?
天気の子の時は多摩川氾濫とか、作品制作期間を考えると無関係な筈なのにタイムリーだったけれど、今回も関東住みとしては茨城震源の地震が頻発してるタイミング。現実との親和性を感じた。
関係ないけど都心 お茶の水あたりの地下は、水没したこともあるし、江戸時代のこの辺りの地形を思うと神社はあり得ないなぁ。夢はあるけど。
地下鉄の昔の地下ホームとかそっち系かと思って観てた。
最後 戸締まりをしたところで終わりも良かったと思ったけれど、エンディングとともにロードムービーの帰路、おばさんと一緒の挨拶まわりをつけたのは、これはこれでありがたく、娯楽(と言ってしまうと 震災にトラウマを抱えた人に語弊があるが)として完結させた気がした。
天気の子のオープンエンドも好きだけど、これはこれで好きだ。
お決まりの中だけど
今日2回目の映画館。TOHOシネマズ日比谷の新しくなったレーザーIMAXでみる。
お決まりの、災害発生→主人公がそれを防ぐ→万事解決めでたしではなく、好きになった人のために、さらに危険を冒し結局最後はハッピーエンド。
でも新海誠の絵は細部にこだわってて楽しい。たとえば、主人公のすずめが自転車で坂を下るシーン。田舎だとアスファルトはガタガタしたりする。それがちやんと表現されている。都内の描写は言わずもがな。
ただ、強力で色んな会社の名前が出て来たけど、あれって看板に出た会社、ブランドの会社に了解を取ったのかなあと思った。信玄餅の桔梗屋が中に出たけど、とくに信玄餅を登場人物が食べた記憶がない。
エンドロールで、作画とかけっこうな人数が中国から参画していた。ハリウッドと同様に日本のアニメも中国資本、人的な協力なしには、成り立たなくなってきてるのかな、と思った。
1126加筆
ダイジンがお前は、じゃまと草太を椅子に同化させたのは、すずめが、小さい頃後ろ戸を開けたままで、それを閉めに行かせようと考え、そのためにも東北のその場所に誘導したかった。草太がいると、東北のその場所にたどりつけないかもしれない。ひょっとしたらすずめのお母さんの化身がダイジンだったのかもしれない。これ以上、過去を引きずらせないために。
だから、またダイジンが要石になる直前にダイジンはすずめの子にはなれなかったと言わせたのも、母親の化身部分がそこに混じっていたからではないか?
母親が娘の子どもになれるわけがないのだ。
ようやく母親について語り始めた新海誠
すずめの母親はすずめを助けるために死んだ設定もあったのでは。故に「(自分のために犠牲になったことは)分かっていた」というセリフになる。
黒猫はすずめの母親という設定もあったかも。だから、環が何かに取り憑かれたようになったときに現れて祓ってくれた。
新海誠は母を描くべき場面を避けている。次回作以降は母性をどのように描いていくのかを楽しみにしたい。
よかったです!
皆さま大変ご無沙汰しております。(って誰に言ってるんでしょうか?)ベイビーブローカー以来の劇場での鑑賞なので猛暑から秋を通り越して♪出逢いは風の中♪木枯らしに抱かれて(懐かしいなぁ、最近のZ世代にも80年代アイドルが見直されているとこの前耳にしました!)の季節になってしまいました。
巨匠 新海誠監督待望の最新作ですから賛否両論あって当然かと思います。私個人は『賛』でした。期待通りの美しい映像!相変わらずのRADWIMPS の音楽との見事なマッチング、何かと難癖をつけられがちな声優陣の選択。総合点としては間違いなく期待以上だったかと思います。
『否』の皆さんはあまりにも期待を膨らませすぎたんじゃないかと。新作発表ごとに最高得点を取り続けるなんてどんな天才でも無理だと思うんです。
率直な感想として悪い人が全然でてこないロードムービーって感じで人間の良いところを描けた素敵な作品でした。知らず知らずのうちに涙している自分がいました。確かに3.11を扱っていることはあらかじめ告知しておけば批判は減ったかもしれませんね。ある意味3.11に戸締りするんじゃなくて風化させない(戸締りしない)ことを監督は考えていたのではないでしょうか?
災害三部作(誰が名付けたんでしょう?!)の中でどれも甲乙つけたがい仕上がりです。圧倒的な迫力だけでなく鈴芽と環の心の奥底での改めての信頼回復は心からホッとしました。鈴芽がお母さんを探すシーンはハウルとソフィの幻想のシーンのようでした。
主役のお二人も正直期待以上の出来だったと思いますし脇を固める深津絵里さん(ダイワハウスのリリーさんとの夫婦役のCMシリーズ大好きです。)伊藤沙莉さん(太めの声の女優さんは苦手だったんですが彼女がその悪い先入観を払拭してくれました。)神木隆之介さん(『坊』の頃から好きでした!)万全の体勢ですよね。芹澤さん、カッコよかったです。彼のドライブ中の選曲にはやられてしまったどハマり世代です。
是非とも映画館の大画面、大音響で鑑賞をお薦めします。
追伸
確かにどの劇場も一日20回前後の上映回数はどうかと思いますが、残念ながら土曜日明2番上映とはいえ劇場内には20人くらいしか観客がいなくて名古屋地区の映画興行に不安を感じざるを得ませんでした。東京は満席なんでしょうか?
映画館で観て良かったと思える作品
なんと新海誠監督の作品を初めて観たのですが、すごく良かったです。
評判通り映像もきれいで、音楽も良かったですが、
何よりストーリー、終わり方がとても好きでした。
中でも一番印象的だったのは、東北に向かう道中のサービスエリアで叔母の環さんと言い争いになるシーン。
家族っていいことだけじゃなくて、嫌なこととか、お互い色んな想いを抱えていて、でもそれが全てでもなくて。
ファンタジー映画の中でこのやり取りがとてもリアルに感じられました。
特典本を読んで「観客の中にも、この映画を観ても震災を連想しない方が1/3から半分くらいはいるんじゃないでしょうか。」という記述に衝撃を受けました。
もうそんなに年月が経っているんだなと。
とは言え、西日本に住む身としては、東日本大震災をどこか我が事としては考えられていない後ろめたさもずっと感じていたので、「場所を悼む」そこにあった生活や人々や想いを悼むというこの映画の内容に、ある種自分にはできないことをやってもらえたという尊敬だか感謝だかの気持ちが湧いてきて、本当に「閉じ師」という人たちが存在したらいいのにな(大変な仕事だけど)、と思いました。
全407件中、201~220件目を表示