すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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みんな、いってらっしゃい
「戸締まり」という言葉に後ろ向きのイメージを感じていましたが、実はそうではなかったと判りました。扉の中は過去の自分。扉の外は明日への旅立ち。過去にどんなことがあったとしても、明日はちゃんとやってくる。嫌なことも、辛いことも、人生色々あるけれど、過去は大切にしっかり戸締まりをして、明日の自分にいってらっしゃい――。
私の捉えた映画の主旨はこんなところでしょうか。沢山の「いってきます」が伝えたかったのはそういうことでしょうか。そして、いくら何百万の命がかかっていようと、あなたの命を犠牲にすることは許さない。誰かがあなたを大切に思ってくれている。
そして、流石は新海誠監督の映像美。美しい日本旅情の満載でしたが、無計画な一人旅がこうも上手くいくなどと、それは既にファンタジーの世界。危険なことは多々あると思うので、つられて旅をしてみたいと思った方、お出かけは計画的に。
それにしても、「ルージュの伝言」を流すとは恐れ入りました。あまりにイメージが定着したこの曲の使い所があるなんて思ってなかった。そして久々に聞いた河合奈保子さんの歌声、「けんかをやめて」はやっぱり美しい。帰りにCD買って帰ろうかな。
繰り返し観ていきたい
映画館でリアルタイムで観ました。
だいぶ長く上映されていて、それでも最後とあたりで観たような、、。
劇場で衝撃を受けたのを覚えています。あの緊急地震速報の音楽、、怖かった、、。
最初の「起」のターン、タイトルテロップと挿入歌のタイミングが完璧で鳥肌が立ちました。
私は震災当時地震に遭遇しない地にいましたが、この映画を怖いと思いました。少しでも経験のある人であれば、この映画は観れない人もいるのではと思ったほどです。
震災当時を知る人でも、地震に遭遇していなければ記憶から薄れて、震災を経験していない人と同様の感覚になるでしょう。記憶を忘れないように、このように誰もが知る新海監督が映画にしたことは重要なことと思いましたし、直接的な地震の表現を取り入れたことに意志を感じました。
右大臣の「たくさんの人が死んじゃうね」という言葉はいつ聞いてもゾッとします。。
すずめのスケッチブックが、震災日以降真っ黒になっていたのも言葉に表せない悲しさと怖さがありました。
物語の終盤、「あなたはこれからも誰かを大好きになるし、あなたを大好きになってくれる誰かとも、たくさん出会う。今は真っ暗闇に思えるかもしれないけど、いつか必ず朝が来る。」
映画を観た当時の私はこの言葉に光を感じました。
人生いろんなことがあって、辛いなと思うことも苦しいこともたくさんあります。根拠はなくても、信じて前向きに生きる力をこの映画からもらった気がします。
その記憶だけ鮮明に残っていて、久しぶりに今回観ました。やっぱり素敵な映画でした。
お友達が気の毒過ぎて
椅子の大学生のお友達の不憫さに阿鼻叫喚。(最近観たけどもう名前覚えてない)
なのでお友達目線で可哀想さを書きたい。
椅子の大学生の事を心配して部屋まで声掛けに行った。
したらそこに、椅子の大学生の妹的な従妹と怪しい事を言うJKらしき女の子と遭遇。
彼女は無人の部屋でなにやら探し物をしている様子。まぁ怪しいがとりあえず信用しよう。
そうこうしているうちにこのJK、急に部屋を飛び出しやがった。
おいおいどうすんだよ。部屋の鍵も持ってねーぞ。閉めらんねーしこれじゃ帰れねぇじゃねーか。はぁ。。。まぁなんとかするか。
数日後、たまたま駅前であのJKに遭遇。あの時の事、色々文句言ってやりたいがまぁそれは一旦置いておこう。椅子の大学生がどこに行ったか彼女も探してるっぽいし、まずはそれに協力しよう。としたら知らないおばさんに、なんか知らんがボロカス言われた。
その上なぜか車に乗ってきやがった。
おいおいなんじゃこの展開。はぁ。。。まぁなんとかなるか。
後ろのJKも寝ちゃったし、ひとまず空気読んで懐メロでもかけて、おばさんのご機嫌取っとくか。あれ雨降ってきた。イェーイ!この車の最高な所を感じられるぜ。濡れろ濡れろ。
え?あ、はい。じゃぁ次パーキングよって雨宿りしましょうか。。。っち。
はぁいつまでこんなドライブしなきゃなんないんだろう。
ソフトクリームで糖分とって落ち着こう。
え、おばさん、なんで泣いてんの?
え、あ、俺のソフトクリームが。。。はぁ。まぁいいか。
もう少しで目的地だ。やっとか。おいおいおいおいなんじゃあり。避けろぉぉぉ!
おいおい。うっそだろまじ。どうすんのこれ。俺のマイカー。ルーフ直ったけどさ。
扉おしゃかじゃん。しかも田んぼの人に怒られちゃうよ。
とりあえず、どうやって車動かすんだよこれ。こんな田舎で。
おい。ちょっと待て。どこ行くんだ。この車どーすんだよー。
俺はひとりでこれ処理しろって言ってんのか。おーーーーい。おーーい。。。。
まじか。まぁどうにかな、、、、らんわーーーーーー!
スッキリした
最近の新海監督の作品にしては、君の名はを見て、天気の子をまだ見ませんでした。戸締りを見終わった感想を一言に言えば、スッキリした感じになりました。
学校という環境をある程度離れて、青春だからこそ何も考えなくてもいい、ひたすら旅を出るストーリーな感じになるかな。boy meets girlの構成で穏やかの構成の割には、ずっと旅をするゆえに、ストーリーの進むテンポはそんなに当たりやすくならなくて楽しくなりましたね。
当時君の名を見終わったら、モヤモヤしてたまらなくて真っ直ぐもう一回見たいという気持ちで、今回はいい出会いかな、祝福したいかなというスッキリしてかなり満足できました!
後音楽も個人的にニーア、ghost in the shellのような感じの曲すごく気にいります。何より、ストーリーの構成は今回はそんなにコマーシャルではなく、監督と製作陣が表現したいことを伝われて嬉しいかった。
0.5マイナスしましたけど、映画自体の感動さと印象深さは以前より減って、少しだけ物足りない気がしましたね。
全体的にいいアニメ映画と思います。
「戸締まり」が指す意味とは。。
本作は「地震」がテーマとなっていて、その地震にオカルト要素をかけ合わせたストーリー。
私が一番印象的だったのは、「死」についての描き方です。
主人公であるすずめは幼少の頃にお母さんをなくしていて、そのお母さんがいる世界を美しく綺麗で幻想的に、そして、もしかしたら手が届くのではないかと錯覚するくらい身近に感じるような描かれ方をしていました。
その一方でその世界は「見えるけど入れないし触れられない」ものとして表現されていて、「死」が私たちにとって身近だが決して交わらないということ。亡くなった方は蘇らないし生きている我々は前を向いて乗り越えていかないといけない。
すなわち、すずめが過去を乗り越えることが「戸締まり」という題名の意味なのかなと私は感じました。
本作は公開当時から賛否両論の評判を得ているとネットやSNSでも話題となっていましたが、確かに地震に関する描写が多く、地震警報の効果音も相まって非常にリアルに感じる構成になっているのでショックを受ける方は少なからずいると思います。しかし、このリアルな描写だからこそ伝わるものがあると思います。
人生でどんな経験をしているかによって感じ方が異なると思うので、
感想会のような意見交換ができたらより本作の魅力に深みがわかるようになるかもしれませんね。
観れば観るほど面白くなる奥深い映画
すごく面白かったです。個人的には『神の名は。』よりも好きです。
最初と最後が繋がっている構成も感動しました。
音楽でも、『魔女の宅急便』の曲が流れたりして、今作の影響元が伺えるのも良かったです。
3.11の人が評価する作品、また下手なカウンセラー
█まず…
3.11に完全に触れている以上、評価をするのは被害に合われた方たちだと思う。その人たちが救われればそれで良い。
現実世界でやるにはあまりにもセンシティブ過ぎる。自然災害はファンタジーで片付けられるほど甘く無い。現に苦しんでいる人達がいる以上、触れるなら深淵に踏み込むほどの覚悟が必要。
「万引き家族」と同等のものを作らなくてはならないテーマだと思う。
█下手なカウンセラー
自分の悩みを聞いてもらうのに、下手なカウンセラーに当たった感じに近い。
アドバイス等向こうが話してくる内容が、自分を理解したものではなく、向こうが話したい事を勝手に話している感覚。こちらの気持ちや思いを全く理解しようとも、見ようともしていない。だから、分かった振りをされて嫌な思いになるし、何も分かってないなと思う。相手を無視して気持ちよく話されても困る。
█全体的な感想
何もかもバラバラで全く繋がらず、相変わらずの置いてけぼり感。テーマがもりもり過ぎて結局何だったのか理解ができない。すずめの過去と向き合うテーマのみで成り立つ作品。
他、恋愛、家族、あらゆる場所の戸締りは必要がない。そして、何もかもが空虚。ワンシーンも動植物もキャラクターでさえ空っぽ。地震をみみずのせいにされても困る。
█最後に
現実を生きる私達にとって自然災害は逃れられない。この作品のように食い止めることも、過去を無かった事にする事もできない。現実世界を土台にした作品なので、本当に震災が起こった時に、ダイジンや要石が云々とXであがる時点でナンセンス。その責任もこの作品にはある。聖地巡礼すら理解できない。あの津波の場所も聖地巡礼地になりますが、そこで巡礼しました!と伝えるのか疑問。弔い巡礼ならばまだ分かる。災害に合われた人達に対して、現に苦しんでいる人達に対して何とも思わない人達には理解に苦しむ。
█個人的に
個人的には深海さん、元気さんによる今後の作品は一切関わりたくない。こんな道徳観念の人達とは一生付き合えない。人の思いを踏み台にして売れる作品を作れば良いと思う。私とは生きる世界が違う。もう、これ以上は無意味。さようなら、お疲れ様でした。
なるほどなぁ
と思った映画でした。
とてもいいアニメと聞いて見てみましたけど
ものすごく人とか家族とかそういう脈々と続くものを
描いてるんだなぁと思いました。
たまたますずめの戸締りの前に天気の子を見たので
構成がとても似てるなぁ…同じパターンだなぁと思ったら
どっちも新海さんの監督だったの忘れてましたw
考察すると
すすめは子供、ダイジンは母親、サダイジンは父親
ミミズは子供の前に立ちはだかるトラブル、
草太は子供が成長するのに必要な外的要因、
タマキさんは母親の女性の部分、
芹沢さん?は家族を外から見た視点。
私の中ではそんな感じになりました。
もう一回見たいなと思います。
最高
鈴芽は草太さんと出逢えてよかったと感じます。うっかりすずめが要石を抜いてしまった事がきっかけでダイジンが出てきて、草太さんをイスに変えたシーンであの猫嫌な奴だとずっと思い、モヤモヤしてました。終盤で気付かされました。すずめを導くため、守ったりする為に行いだなと、最後はすずめの気持ちを考えて要石に戻るのはうるっと。また草太さんに出会えてよかったねと感じました。 ただいまからラストのおかえり。で終わるのはいいなと
戸締りできれば
実は、
「君の名は」の後半が
私には全然ハマらなかったので
「すずめの戸締り」は
見ようと思えず
劇場にも行きませんでした。
食わず嫌いでした。
公開から1年半以上経って
家のテレビで見たのですが、
劇場で見たかったと後悔しました。
地震を扱っているのですが
壮大で温かく共感できる内容でした。
ほんとに
こんな風に
地震をとめらたらいいのにと
心底思いました。
すずめが閉じまられて涙少し出ました。 少しループ系なお話です、椅子...
すずめが閉じまられて涙少し出ました。
少しループ系なお話です、椅子になっちゃっても
愛くるしさ出てました。
退屈せず見れる作品でした!
高校生である鈴芽の行動力に脱帽!?
新海誠監督の最新作をやっと鑑賞することが出来ました。
先ず、「君の名は」や「天気の子」同様に映像美がとても綺麗でした。また声優も登場人物に合っていたので良かったです。
物語の内容としては、主人公の岩戸鈴芽が扉を探している旅の青年・宗像草太と出会うところから始まる。そして、その青年の後を追いかけ廃墟で一つの扉を見つけ開けてしまう。その扉は、災いを呼び込み地震を起こさせてしまう。
さらに、災いを鎮める要石を鈴芽が抜いてしまったことから、要石が猫になって全国各地にある災いを抑えている扉を開ける行動を起こすため、鈴芽は扉を閉める「戸締りの旅」に出る事になるというもので、映画のタイトルが何故「すずめの戸締り」なのかというのが理解できた。
また、東日本大震災との関わりが映画にも描かれるなど、今作は地震も大きなテーマとして扱われているのも印象的でした。被災者の心理的なダメージも丁寧に描かれていて、それぞれが心に震災という傷を負いながらも前を向いて歩こうとする姿を鈴芽の姿から感じられました。
最後の最後まで、楽しめる作品で自分としては鑑賞して良かったです。
幸運で済ますには都合が良すぎる
新海誠監督といえばやはり描写の美しさだと思ってます。それだけでも見る価値は十分にある映画です。
また、話の流れの大枠は難解ではありましたがなんとなく大筋は掴めますし納得のいく内容でした。
ただ、私としては主人公が出会う人々との関わりやそのタイミングがどうしても飲み込めませんでした。
一人で地元から飛び出した女子高生に対し、出会って間もない人々が家に泊めたり物をくれたりすること、地元から遠く離れた地でたまたま探しに来たおばさんと再開すること、脇目も振らずに飛び出したはずなのに実は充電器はちゃっかり持ってたこと、15年前に地元で埋めた思い出の品をすぐに見つけられたこと…等々主人公にとって都合の良い展開すぎて映画に入りこむことはできませんでした。
せめてその可能性を示唆する発言やエピソードが一言でも入っていれば納得はできていたかもしれませんが、それも特にありません。
あまりに都合が良すぎてどうせどうにかなるんでしょ?と思わざるを得ず、かといってその可能性を探るためにもう一度見ようと思える作品ではありませんでした。
自然に対する畏れと明日への希望
正義感の強い女子高生・鈴芽が、犠牲を厭わず奔走する大学生・草太と出逢う。苦難に真正面から立ち向かう彼らが、日本の未来を担っていく若者の姿と重なる。
草太の親友・芹沢朋也の返す軽口が楽しい。
リアルな震災後の映像、不気味な巨大ミミズが引き起こそうとしたもの。美しい自然が時に牙を向く。
私達は震災の怖さを忘れてはいけない。
新海誠監督の強い思いを感じた。
ー 閉じ師
ー 後ろ戸
ー あんたたち、車のドアから乗れよ
日テレを録画にて鑑賞
天災の地震の原因が人の心と関わってるという物語に共感できなかった。...
天災の地震の原因が人の心と関わってるという物語に共感できなかった。
面白かったのは椅子になった彼の「寝相」のところ。
叔母さんとすずめがケンカして、お互い本音ではあったけどそれだけではない、というリアルないい感じのところ。
映画だからしょうがないけどすずめが彼に短時間でゾッコンラブになってしまうところは好きではなかった。でもその未来を子供のすずめが過去に扉を開けて見たということなのだからズルイ。そうなんだっけ?
まあ、あの世界の話ではあるが、地震を未然に防ぐというあんな重大な仕事が人知れず行われている国家が存在する世界がヤバイ。別にイケメンにジェラシーなんかじゃないよ。ヤバくないよ。ということで。
実家閉じ師
この映画を見てから特に家の戸締りを気をつけようと思った。賃貸からミミズ出たら絶対大家さんに怒られるし、敷金も返ってこなさそう。あと実家の玄関とかよく開けっぱなし遊び行って帰ったらいつも閉まってたけど、あれ母さんじゃなくて閉じ師が閉めてくれてる可能性あった?
とにかく主人公の行動力に脱帽。宮崎→神戸→東京→宮城と桜前線に負けない勢いで北上してた。
なんとなく明日が楽しみなる作品。
動機は恋です。
端的に言うと、すずめという女の子が蒼太という男に出会って、日本中の地震を防ぐ話です。
暗い気持ちになれば僕達は、明日も、そしてずっとこうなのかなと憂鬱になります。
でも、そんなことはただの今がそうにすぎ無くて、きっと大丈夫だと思えるような、明日がどんな日になるか分からないけれど、なんだかほんの少し楽しみになる映画です。
作画は安定の素晴らしさ。それと、タイトルコールへの繋がり方が逸材。この完成度は今後数十年作れないと思う。
見終わったあとの爽やかさだけでもう充分傑作だと分かる。
既視感
まず映像や音楽に関しては文句なく素晴らしかったな。
でももののけ姫とキミの名はからくる既視感を感じて残念だった。
それから現実に起きた災害を題材にしてたけど、悲惨な出来事をエンタメにしたって感じがして興ざめしたね。
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