すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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すっずめ♪ (イラッ)
2022年劇場鑑賞260本目。
第一弾予告はあんまり内容は分からなかったのに、公開直前の第二弾でガンガンネタバレかましてきて、おいおいこれクライマックスのとこじゃねぇのかよ、萎えるな〜と思っていました。
前作の天気の子のクライマックスみたいなシーンになって時計を見たらあれ、まだ1時間もある・・・。
しっかりとしたボリュームでしたがここいらないなってシーンもなく、展開も前述の通りずっと同じというわけでないので最後まで楽しめました。
ダイジンにはだいぶイラだたされましたが最後泣いちゃいました。
突き抜けて満点!という感じでもないのですが、減点するところもなかったです。
映像は相変わらず美しく、どこのシーンを切り取っても絵として成立するのはさすが。
新海誠監督作品としては凡庸な出来
出世作となった「君の名は。」は想像を超える意外な展開と設定があったし、
「天気の子」は賛否両論あれど、そこまでやるかという突き抜けたオチがあり、
それぞれに視聴者の「こうくるだろうな」を気持ちよく裏切ってくれるあたりエンターテイナーとしての才覚を感じさせる作品だった。
つまり新海誠作品というのは、そうそう都合よく我々凡人の想像に収まる程度の展開で進んでくれるほど単純な話ではないのだ。
それが今回、「すずめの戸締まり」では、残念ながらふつうはこういう展開になるよね、という筋書き通りに進み、だいたいこんな感じできれいに決着するよね、という感じで終わる。
ということで個人的には展開の妙にわくわくできてこそ新海誠作品だと思っていたぶんがっかりした。
映像のクオリティは文句のつけようがないし、角を削られて丸くお行儀よくまとまった作品のほうが商業的には正解なのかもしれないのだけれども。
素晴らしい表現力
映像、ストーリー、音楽。 全てがメッチャ良かったアニメ! 本年度ベスト!!
予告編で観た足が一本無い椅子が微妙な感じだったけど、椅子の正体を鑑賞中に理解して納得(笑)
高校生の鈴芽と椅子が九州から四国経由で東北まで猫を追いながら各地の廃墟を旅するストーリー。
鈴芽が出会う人が皆、優しい方ばかりで好感が持てる作品。
ダイジンも結局良かった。
3.11の震災を思い出す感じで、緊急地震速報のアラーム音が恐ろしい。
災害の原因となるミミズを扉の中に封印しながら鈴芽達が北上していく感じ。
大学生の草太が陰ながら日本を守っていたのか(笑)
ぶっちゃけ鈴芽が始めて鈴芽で終らせるストーリーだけど、鈴芽が命を顧みない行動に感動。
暫くはドアに鍵をかける時、
「お返しします」
と言ってしまいそう( ´∀`)
新海誠の最高傑作かな。
①日本が地震列島であることと日本神話と東日本大震災とを結んで紡がれる物語には、日本民族以外にはその含意が分かりにくいという難点はあるかもしれない。
②主人公の岩戸鈴芽(すずめ)という名前から、すぐ日本神話の“天ノ岩戸”の話と天鈿女命(あめのうずめ)を連想させるし(あちらは岩戸を開けて中にいた天照大神に出て貰う話で、こちらは戸を締める話なので、対比となっているが)、鈴芽の旅の出発点が神武天皇(神日本磐余彦火火出見尊=火という字が入っている)の東征と同じく宮崎県であるし(日本神話をなぞるなら神武東征と同じく最終地点を我が奈良県=大和国にして欲しかったけれど、そうすると東日本大震災に繋がらないので仕方ない)(それと、鈴芽が立ち寄り後ろ戸から出てきたミミズを封じたのが神戸=阪神淡路大震災=、と東京=関東大震災、とする必要があったからだろう)、宗像という名前も古代史に謂れのある名前である(宗像三女神や「宗像教授伝記孝」が先ず思い浮かぶ)。
③もちろん、そんなことを知らなくても十分楽しめる作品ではあるけれども、縄文時代より更に遡る頃からこの列島で地震と共生し、その自然の力を恐れ、敬い、戦ってきた日本民族のDNAがこの物語のバックボーンには確かにあると思う。
④日本列島の下には大きなナマズがいて地震を起こすという伝説と対応して、ここでは地震を起こす“怪し”としてミミズが登場する。
何はともあれ映画の序盤で最初に登場したミミズの映像と、鈴芽と宗像とが力を合わせて『戸』を閉める一幕には本当に感激した。
⑤松本白鵬って何処かの相撲取りか?と思ったら幸四郎だった。
⑥東北道のサービスエリアで鈴芽と環とが心の底にあったものを吐き出し合うシーンはこういうアニメでは珍しい“人間”の生の肌触りがあった。深津絵理は声優としても流石ということか。
感動しました
新海誠が語る鎮魂の物語
軽快なシティポップが流れる中で、小菅ジャンクションを超えてすずめ達の向かう先は、東北自動車道。ということは、あの出来事に向き合うということ? そうであれば、自分もしっかりと受け止めねば。
背景美術が美しいことは、分かりきっているが、アニメーションがIMAXのスクリーンに映し出されると、この世界の住民になってしまいたい。そんな願望が湧いてくる。
演技については、全員すばらしい。ジャニーズ情弱なので、松村北斗に先入観はないが、声もイケメンだし、コミカルな演技も面白く、これであればキャスティング正解。(ファンの皆様、上から目線でごめんなさい)
伊藤沙莉は、一番ハマっていた。顔つきといい、声といい、どうみてもスナックのママ。当て書きでしょ?
『君の名は。』は、カタストロフィーを無かったことにする願望の物語であったが、『すずめの戸締まり』は、一歩進んで、鎮魂をテーマにしていると思う。セカイ系から離れたマコト新海の新境地を全面的に支持します。
新海さーーん!
凄いな新海誠!
朝から多スクリーンでフル回転上映なのに、客席かなり入ってて、上映終わりには各席でワイワイ雑談タイムだったぞ。
要は劇場作品として大成功間違い無しじゃ無いですか。
事前の期待を大きく上回る、美しいアニメーション表現。
背景風景、キャラクターの芝居たる動画枚数とクオリティ、現在のアニメ作画レベルじゃ世界一と言って良いんじゃ無いでしょうか。
シナリオ構成も、過去作に見られる、少年主人公がヒロインを救う構図では無く、ヒロインがヒーローを救う。
更にはヒロインがヒロイン自身を自己救済する物語として、過去作よりも物凄く時代に寄せた優しい物語になっているのでは無いでしょうか。
後あれだわ。
疑似家族問題、ロードムービーを使用した「セカイ」の拡張、被災者への鎮魂。
バイク二人乗りヘルメット排気量問題、喫煙後のポケット灰皿。
コンプライアンスへの配慮も完璧!!
いや。
新海誠作品は気持ち悪いのがイイんだよ!俺は気持ち悪い新海作品が好きなんだよ。
あれだけ描いて結局、すずめちゃんの初恋に着陸するのが好き!
明確な悪役かと思ったら結局全員イイヤツで、顔の見えない抽象が適役だった小さいセカイ系の世界の小ささ好き!
良い子で居ようとしながら、凄く個人的な理想を描こうとする新海作品が好き!
やっぱ童貞こじらせたクソヲタクが作る映画は最高ですよ!
これぞパンク!
新海誠は集金力あるから「絵」は当然綺麗だ。ただストーリーがわかったようでわからない。飽きてくる人居るかも。
一席空席の男性、明るくなった後、一言「飽きちゃった!」
それが全ての作品。
表題どおり「君の名は」「天気の子」の成功で新海誠、金融機関やプロダクションからの信用力・集金力
は抜群だから、「アニメの絵」自体は人海+カネ投入の結果美しい。
ただ「天気の子」「君の名は」の二番煎じ、三番煎じ とも言える既視感のある「アニメの美しさ」
テンポは決して悪くないのだが、途中から
震災との結びつけ=どうにもならないから「精神的救い、気付き・・成長」
「椅子になった青年=秘密だけど誰でも想像つく・・」
なんか大人のワシが観ても、予定調和
かつ 概念が難しいのだった。
ダイジンとか石とか🪨なんやねん!という難しさ。
そう。深く考えてはいけない、気楽に流すアニメ作品。
好みによると思いますが
私自身としては「天気の子」の方が面白かったです。
でも、「空中浮遊にムチャクチャ強い」主人公は重複。
有料パンフは勿論購入したが、鑑賞者特典でちょっとしたパンフ仕様の
「新海誠本」がおまけでついてくる。太っ腹といえる。
グッズ数が種類が半端ない。ある程度は売れると思う。しかし完売はムリ目な気がする【あくまで個人の感想】
お子様お子ちゃまは、飽きちゃうかもね。そういうジジイのワシも飽きちゃった。
震災の悲劇は決して忘れてはいけないが、そろそろ・・
すずめさんの服装の清楚さは、今のだらしない黒ソックスの女子高生に見習ってほしい。
なんで退化してるのか不思議。【ジジイの感想です】
草太の声
11月は「観たい映画」の公開が渋滞を起こしており、中でも今週は日米の注目作が同日公開。私も連日鑑賞して「落涙」していますが、必ずしも「泣ける映画=良い映画」というわけではありません。
そう言った意味では、私にとって「新海誠作品」は彼の脚本に泣かされているわけではなく、女性主人公の「感情MAX」に情緒が引っ張られてたような状態に、年齢による緩まった涙腺が強く刺激されているイメージで、正直「後に残る」ものはあまりありません。
かと言って嫌いではないので新作とあらば観ますし、十分に楽しんでいます。ええ、好きですよ。今回いちいち良かったのは出会う人たちとの「ハグ」ですね。素敵です。
逆に「うーむ」と思ったのは、「草太の声」ですかね。。ま、劇中の四分の三は「椅子」なので気の毒な部分もありますが、でもな。。私、アニメは殆ど観ないので「上手い、下手」では語りませんけど、キャラクターとしての草太に惹かれるものが強くなかったことが、結局私のこの作品への評価に「プラスアルファ」をもたらさなかった要因でもあるような気がします。ま、それが必ずしも松村さんの責任ではないのかもしれませんが、好みとは違った感じです。すみません(と、一応謝っておく)。
一般向きにチューンされたロードムービー
流石のクオリティと面白さ。
男の子が「あっち側の世界に行った女の子」を助けにいく前二作(『君の名は。』『天気の子』)の後に、本作では女の子が「あっち側の世界に行った男の子」を助けに行くの話で、かつ震災へのレクイエムを正面から描いていました。
ロードムービーとしても楽しく。
私が苦手な「いかにもRADWIMPS」って印象の曲は相変わらず受け付けられなかったけれども、陣内一真+徳澤 青弦ストリングスの美しさは素晴らしく、前二作に比べれば本編中に音楽で引っかかるところが少なくてよかった。
新海誠さん特有のフェチ(フェティシズム)表現部分が減って、また過去作のように投げっぱなしで男の子を放置するような物語ではなく。
この天災に対しての神話っぽい3作の中で、一番一般向きにチューンされていると思います。
そういう意味では、宣伝で謳っていたとおりの「集大成」のような作りだと思いました。
キャラとしては、個人的には猫神のダイジンと、神木君が声を当てている芹澤がよかったです。
ただ、一般向きで新海さんらしさの低減 ということは、=(イコール) 川村元気プロデューサーの侵食で、個性そのものの低減という気もして寂しくもありました。
また前二作からの流れで、展開が読めすぎちゃったのも残念。
要石の存在が物語の都合優先しすぎで、特にサービスエリアでのおばさんとの会話は辻褄が合わないだろうし、その内容にもドン引きした部分ではあったことは付け加えつつ。
それらがあっても、ぐいぐい進められる演出や絵作り、すずめの健気さなどで面白く感じはしました。
それと、近年、『浅田家!』『護られなかった者たちへ』『天間荘の三姉妹』などなど、3.11東日本大震災を正面からとらえる作品が増えていて、そのどれもにも当てはまるのですが……
本作のダイレクトな地震発生の表現が世間的にどう受け止められ評価されるか、まだ傷の癒えきってない方々へ心痛を与えないか、という点が気になりました。
私とて(公式webにも注意書きがありましたが)「緊急地震速報を受信した際の警報音(に近い類似音)」がかかると、エンタメだ作りものだと頭では理解していても、肉体がビクっと反応しちゃって、現実に引き戻されるんですよね。
そこが一般層への棘、否定的な材料にならないかが、不安でもありました。
この映画が刺さるであろう若い人のうち、東日本大震災すら記憶がない世代(今の十代前半)も多いので、「今もこういった悲しみが続いているし、喪失感の中で前向きに未来を生きる人々がいる」ことを伝えるという意味で、今だからこそ作ったのかもしれないですね。
震災に対して、被災者に対して、真摯に誠実に作っていたのように感じたので、私としては批判するよりもよく受け止めたいとも思いました。
【注意】かつての大災害が苦手な人は要注意
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