すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
全828件中、721~740件目を表示
草太の声
11月は「観たい映画」の公開が渋滞を起こしており、中でも今週は日米の注目作が同日公開。私も連日鑑賞して「落涙」していますが、必ずしも「泣ける映画=良い映画」というわけではありません。
そう言った意味では、私にとって「新海誠作品」は彼の脚本に泣かされているわけではなく、女性主人公の「感情MAX」に情緒が引っ張られてたような状態に、年齢による緩まった涙腺が強く刺激されているイメージで、正直「後に残る」ものはあまりありません。
かと言って嫌いではないので新作とあらば観ますし、十分に楽しんでいます。ええ、好きですよ。今回いちいち良かったのは出会う人たちとの「ハグ」ですね。素敵です。
逆に「うーむ」と思ったのは、「草太の声」ですかね。。ま、劇中の四分の三は「椅子」なので気の毒な部分もありますが、でもな。。私、アニメは殆ど観ないので「上手い、下手」では語りませんけど、キャラクターとしての草太に惹かれるものが強くなかったことが、結局私のこの作品への評価に「プラスアルファ」をもたらさなかった要因でもあるような気がします。ま、それが必ずしも松村さんの責任ではないのかもしれませんが、好みとは違った感じです。すみません(と、一応謝っておく)。
一般向きにチューンされたロードムービー
流石のクオリティと面白さ。
男の子が「あっち側の世界に行った女の子」を助けにいく前二作(『君の名は。』『天気の子』)の後に、本作では女の子が「あっち側の世界に行った男の子」を助けに行くの話で、かつ震災へのレクイエムを正面から描いていました。
ロードムービーとしても楽しく。
私が苦手な「いかにもRADWIMPS」って印象の曲は相変わらず受け付けられなかったけれども、陣内一真+徳澤 青弦ストリングスの美しさは素晴らしく、前二作に比べれば本編中に音楽で引っかかるところが少なくてよかった。
新海誠さん特有のフェチ(フェティシズム)表現部分が減って、また過去作のように投げっぱなしで男の子を放置するような物語ではなく。
この天災に対しての神話っぽい3作の中で、一番一般向きにチューンされていると思います。
そういう意味では、宣伝で謳っていたとおりの「集大成」のような作りだと思いました。
キャラとしては、個人的には猫神のダイジンと、神木君が声を当てている芹澤がよかったです。
ただ、一般向きで新海さんらしさの低減 ということは、=(イコール) 川村元気プロデューサーの侵食で、個性そのものの低減という気もして寂しくもありました。
また前二作からの流れで、展開が読めすぎちゃったのも残念。
要石の存在が物語の都合優先しすぎで、特にサービスエリアでのおばさんとの会話は辻褄が合わないだろうし、その内容にもドン引きした部分ではあったことは付け加えつつ。
それらがあっても、ぐいぐい進められる演出や絵作り、すずめの健気さなどで面白く感じはしました。
それと、近年、『浅田家!』『護られなかった者たちへ』『天間荘の三姉妹』などなど、3.11東日本大震災を正面からとらえる作品が増えていて、そのどれもにも当てはまるのですが……
本作のダイレクトな地震発生の表現が世間的にどう受け止められ評価されるか、まだ傷の癒えきってない方々へ心痛を与えないか、という点が気になりました。
私とて(公式webにも注意書きがありましたが)「緊急地震速報を受信した際の警報音(に近い類似音)」がかかると、エンタメだ作りものだと頭では理解していても、肉体がビクっと反応しちゃって、現実に引き戻されるんですよね。
そこが一般層への棘、否定的な材料にならないかが、不安でもありました。
この映画が刺さるであろう若い人のうち、東日本大震災すら記憶がない世代(今の十代前半)も多いので、「今もこういった悲しみが続いているし、喪失感の中で前向きに未来を生きる人々がいる」ことを伝えるという意味で、今だからこそ作ったのかもしれないですね。
震災に対して、被災者に対して、真摯に誠実に作っていたのように感じたので、私としては批判するよりもよく受け止めたいとも思いました。
時間潰しにはいいが思い出には残らないだろう。
序盤は似た様な展開が続いて少し飽きてしまいました。
後半はよく言えば王道悪く言えばベタな展開でした。
金曜ロードショーで十分かと、大体こういう手の映画はラストの方女の子が全力疾走しますね。
【注意】かつての大災害が苦手な人は要注意
東日本大地震の描写、緊急地震速報などあり苦手人には少し辛いモノとなります。
言の葉の庭から東宝と映画を作るようになり以前のような間延び感の作品がなくなった。
その中での共通点が
大災害
チラ見せSF
その中での人情
新海誠だからこそ廃れる建物も都会の風景も特別に見えるんだと思いました。
君の名は
天気の子
と続き確実に自分のスタイルが見つかったのか作り方が以前の様なそれでも色んな事に挑戦しているのが伝わる意欲作だと思います。
地震、台風、異常気象、地政学的に不安定なこの国でそれでも生活は続いていき逞しく生きて行こうと結果的には前向きになる作品でした。
閉じ師の青年と女子高生のロードムービー。
『すずめの戸締まり』鑑賞。
*声の主演*
原 菜乃華
*感想*
新海誠作品は、「君の名は」だけ観たことがあります。
かなり壮大だった。スピード感があって、ずーっと見入ってしまって、思わず呼吸を忘れてしまうほど面白かった!
新海誠作品は、街の風景、海の風景、山の風景、日常の風景、料理の表現が細かく作り込まれてて、久々に劇場で観ましたが、衝撃でした。
閉じ師の青年と災いの扉を開けてしまった女子高生が扉を閉ざす為に旅立つロードムービーとなっていて、日本の各地を巡り、色んな人々と出会いと別れを繰り返しながら進行しますが、退屈な場面が全然なかった。
登場人物は全員好きだな~。まさかあのキャラがこう活躍してくれるのは意外だったし、ファンタジー、ロマンス、ヒューマンドラマ、そして何より、頻繁に出てくる地震速報。あれはちょっと、アニメでもビビりました。
総じて、テーマがやや重めですが、かなり面白かったです!\(^^)/
またひとつの世界 自然現象-生きてる地球-の中にいる私たち
母の存在
母への思い
は、やっぱり強いなぁー
を、あらためて、強く思わせてくれた!
すずめにとって、"すずめの椅子"は?
やっぱり、期待通り見終わった後の
満足感は、ハンパない!
満足!
ここの低評価を確認してから観ました
ここの評価が星1つが多いので、あらかじめ100点満点中50点の心づもりで観ました。
ストーリーは「ミライの(略)」監督作とは違い、緻密で、作画もいつも以上に丁寧で、声の担当も全員上手いです。100点満点でしょう。
地震がテーマなので、その不快感からや、謎の"監督憎し"から、低評価があるのはしょうがない。
新海ファンなら安心して観られます。
変な映画
変な映画だというのが第一印象。
綺麗な絵と素敵な音楽に起伏の多いストーリー。とても面白く思えるはずなのだけど、どこか全体的にインスタントな感じがする。
最近のエンターテイメントの流行りとして、過剰な情報で脳を麻痺させてそこに心地の良いものを滑り込ませて「良い物」と勘違いさせる手法があるのだけど、なんとなくそれの一種なのかなと感じた。
人の悲しい様を見れば涙は出るし、いい音楽は感情を生み出す。だけど、僕の中にそれに見合った実感はなくて、でもエンドロールを見ていたときの僕はそれがとても良いものに思えた。だから変な映画だと感じた。
圧倒的傑作!負の激情の発露で一気に深度を増したストーリー
圧倒的傑作でした!
しかも自然災害という難しいテーマを真正面から捉えつつもエンターテイメント作品として成立させているのは見事!・・・としか言いようがありません。
新海誠監督は「君の名は。」に続き、また新たな境地に踏み込まれたのではないかと存じ上げます。私自身も酷評した前作は無かったことで良いです(笑)。
鑑賞後、涙をぬぐいながらあまりに振れ幅の大きい激情のシーンをその選び抜かれた言葉(ことのは・・・と読むとカッコいい)、精緻に組み上げられた最高の映像表現と共に反芻いたしましたが、今回は特に、登場人物の負の感情も隠すことなく曝け出しているのが印象的でした。
極めて美麗だけどあまりにそれが過ぎて現実味がなくなり表面的に見えてしまう・・・というのが新海誠監督作のエンタメの最大の欠点でありましたが、「恨み」「嫉妬」「不安」「怒り」などの負の感情をストレートかつ非常に戦略的に表現することで、一気に物語の深度が増し、共感の軸がかなり太くなったと感じました。
この物語の深度の増強は、物語終盤に明らかになる日本史上における未曾有の大災害に触れる際に必然であったのだろうと思われます。
また、日本古来の伝承、八百万の神々の理解度という点で監督の知識の広さ、深さ、精緻さには脱帽です!正直フィクションの枠を超越しています。
当方あまりに心が揺さぶられ、お恥ずかしながら涙をこらえるあまり重要なシーンを直視出来なかったので近いうちに再度鑑賞したいと思う次第です。
またダメかもですが(笑)。
ジブリの系譜と新海誠のマッチング
小説は未読です。
開始時点では、なんで?と思う動きを取る主人公に疑問点だらけで、シナリオのために動かされてるなーと感じてました。
しかし、そこから先は丁寧な、人との出会い、旅を描き、その中で育まれる恋愛感情と、ジブリがやっていた不思議な世界が描かれます。
また、その中で描かれる人間ドラマがかなり丁寧に、しかし突き詰め過ぎないようにしつつエンタメへと綺麗に昇華されていました。
そして個人的にはあまり好きではなかったRADも、ここで来るか!と、完全にしてやられました。
これは、観て絶対に損がない作品です!
ロードムービーとして強固なおもしろさ
予告観て、あれ?これで全部じゃね?との危惧を抱きつつ鑑賞。
それは杞憂で新海誠監督が全力でぶつかっているのがわかり頭を垂れました。邦画史上でも最高なロードムービーではないかと感じます。日本は国土は狭いですが、地域によって多重な文化を形成しているのでおもしろいと思うのですが、ロードムービーとしての体を為すことが難しいのかなと思ってましたが、見事にエンターテインメントに昇華したなと。例えば方言の妙が気持ちよく
表現されていたし、ローカルご飯も美味しそう。もう出し惜しみなしだ!が満載で本当におもしろかった!ん?と思うところはありますが、リターンが大きいのでぜひ
新海監督の想いを詰めた素晴らしい作品だと思います。
注)本筋には触れませんが、全く情報を入れたくない方には、もしかしたらネタバレと感じるかもです。
新海誠監督の最新作。
今作も自然災害を軸とした作品。
隕石、豪雨に続き今作は地震。
地震は後ろ戸に潜む巨大なミミズが現世に現れる事で発生するという設定が面白く、現実的な世界観とファンタジーが上手く融合されているなと感じました。
相変わらずの圧倒的な映像美は素晴らしい!の一言。1シーン1シー本当に魅せてくれます。
また、今作は舞台が次々と変わる為、まるで自分も旅行しているような気分に。
ちょっとしたシーンの描写が本当に細かく、リアリティがあります。
また、リアリティがあるからこその地震警報の緊張感。
まさかとは思ったが、現実にあった大災害、東日本大震災をあそこまではっきり取り上げてくるとは思ってもいませんでした。(新聞なんかでも掲載されていたらしいですが、できる限り前情報は入れないたちなので、地震がテーマである事も知らなかった。)
わずか11年前の大災害。人によってはかなり刺激が強いのではと心配になってしまうのと同時に、よくぞこのデリケートなテーマを取り上げたなと感心。かなりの覚悟で臨んだのだと感じました。
映画としても、見応えのある非常に素晴らしい作品でした✨
一緒に行った小6娘
とても面白かったようです。もう一回観たいと言ってました。
小3息子
難しかったようで、ストーリーは全然理解していないようでした。
子供は高学年位からがおすすめですかね?w
その他
・過去2作はRADWIMPSをBGMにプモローションビデオのような演出が印象的であったが、今作は無し。その代わり?ナツメロがかなり流れてました♪まさかあの曲を使うとはかなり強気だなと感じたりw
・前作の登場人物がこっそり登場する演出。今作は気付けず。帆高くんと陽菜ちゃん、どこかにいましたかね?
RADWIMPS色が少ない作品でしたが、見て損のない作品です!
『君の名は。』、『天気の子』に比べると、RADWIMPS色の少ない作品で、
音楽が物語に与える影響が少なかったかと。
作品7:音楽3ってとこかな。
(『君の名は。』は、5:5。『天気の子』が、4:6。
ってとこかな)
主人公(鈴芽)の声が、
キャラクターの見た目(身長など)と
合ってなかったような気がしました。
特に冒頭は、キーーンっと変に際立ってしまってたかと。
所々で、
あのイギリスファンタジー小説のようなシーンや
兄弟が旅する国内マンガのようなシーンが。
さぁ~て、
2回目の観賞前に小説の方を読まなくっちゃ!
ダイジンって、
やはり【大臣】から来てるんですよね?
劇中でのセリフが、
うまく脳内で漢字変換できなくて【大尽】が浮かんでしまって。
モデルは、白豆と呼ばれていた右大臣三条実美かしら。
ストーリーが頭に入らない
正直、ガッカリしました
緻密な心理描写を描いていた頃の作品を作るつもりはないのかも
大味で映画を楽しみたい方には向いていると思いますが、、、
<よかった点>
・風景描写はやはり監督のお手のもの。綺麗でした。
・よくも悪くも、物語の起承転結がはっきりしているので、飲み込みやすい作品だと思います
・性的にきわどい描写もないのでデートだったり、家族で行っても嫌な思いをしないでしょう
<残念な点>
・主人公以外の登場人物の設定や心情に関する描写が極めて弱く、どういう行動原理でそうなっているのかがわからなかった。
そのため、考えてしまい、メインのストーリーに集中することができなかった。
・新海誠監督は、本来は心理描写が巧みな監督だと思っていたけど、少し変わってしまったのかもしれない…登場人物にあまり魅力を感じませんでした
・自然災害の神秘性、田舎と都市の対比、女子高生…過去数作で見覚えのある感じだなと感じました。はっきり言って新しさがない。
この映画とは関係ありませんが、金曜夜の都会の映画館はマナーがなってない方が多かったので、気になる方はお勧めできません。
全828件中、721~740件目を表示