すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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さぼり同士気が合う
女子高生のすずめと椅子になった男が、各地の扉から邪悪な物がでてこないよう全国をまわる話。一応感動作のよう。
新海は狭い描写は上手いが、広いものはそれほどでもないのかもしれない。
今作は「君の名は」と比べるとテーマこそ重いものの、
やりたいことが先行しすぎで詰め込み過ぎ、洗練されておらず浅く粗末な出来である。
そしてややジブリテイスト。
監督自身の「君の名は」の成功に引っ張られ過ぎているのもあるのだろう。
良い点
・芹沢>>草太
・チカやルミのショートストーリー
・絵は基本的に綺麗
・棒読みがほぼ居ない
悪い点
・椅子男が不要なシーンで劇場モード(逆棒読み)
・唐突すぎる変身
・CGの椅子仕様が手抜きにも思える。
・地名を前面に出しすぎ
・猫の心理や能力が雑。幼稚風な仕様は手抜き。
・チカやルミの話を出すまではいいが、シーンの繋ぎが猫任せで苦しい。
・普通に考えて追いつけない無謀な追跡。
・目撃前に何故かカメラを構えている人
・唐突なすずめ任せ
・都合が悪くなると魔法でちゃんちゃん
・悪者のCGや質感に品が無い。手抜き。雑。
・311が記号的な扱い
・謎の猫が唐突に追加。かわいいだけ。
・爺さんの心理描写が唐突
・タマキの心理描写が唐突
・ミノルの扱いが雑
・基本的に登場人物の扱いが雑。
家なら号泣
今年の映画始め。
「君の名は」と「天気の子」は個人的にはダメでした。
この二作で、自分は新海誠アレルギーだと自己診断してしまったので腰が上がりませんでした。
なのでパスするつもりでしたが、何故かふと思い立ち、公開後2か月経ってからようやく映画館へ。
結果、観てよかったです。
パスしなくて本当によかった。
映画館を出てから5時間ほど経った今も余韻から抜けられません。
内容については皆さんがもう既にレビューし尽くしていらっしゃいますので私ごときが今更・・・というところですが
何かを言わずにはいられない、という心境です。
そういうわけで、つらつらと・・・。
しかし、あれですね、たった二本観ただけでその作者を「この人はこう!」と決めつけてはいけませんね。
人生の大損をするところでした。
この傑作が誕生するためには、まずその前に「君の名は」と「天気の子」という○○〇な作品の誕生が必要だったということでしょうか。
(両作のファンの方には申し訳ありません。あくまでも個人的な感想ですのでご容赦ください)
名作「続・夕陽のガンマン」が生まれるためには「荒野の用心棒」と「夕陽のガンマン」を通過しなくてはならなかったように。
(違うかな?合ってるかな?)
ラスト近くのあの場面では、映画館でオッサンが一人で泣いてるのを周囲に悟られないようにするのが大変でした。
長いエンドロール、こういう時は有難い。
家なら号泣でしたね。
この傑作に出会えたことに感謝。
ダイジンは言う、傍観者のままでいいのか。
古事記、日本書紀、
の編纂からはじまり、
寺院庵を造営して鎮魂し、
神社を建立、豊穣息災を祈る。
何の為に、
壮大な政(まつりごと)を、
行ってきたのか。
みみずが出ない為、
ではなく、
みみずは出る、
古今東西、
間違いなく、
絶妙なタイミングで、
出現する、
神戸の東?
太陽の塔?
神田明神?
アキバ?
付近。
100年後、
1000年後、
にも伝えないといけない。
出現した時に、
いや、
出現する前に、
出現に備えて、
あるいは、
出現してしまった場所、
人々に、
こちら側が、
何に耳を傾け、
心をひとつにし、
どのように対応するか。
ではなかったか。
キュゥべえみたいな、
ダイジンは言う、
【人の手で元に戻して】
とは、
どう意味なのか。
人とは?
何を元に戻す?
宮崎駿作品と異音同義、
違う所は、
設定は今のリアルな日本。
なので、
メッセージの強度は、
ジブリより高い、濃い、キツい。
311後の日本、
117を経験した日本人。
すずめにに何を望むのか、
観客全員が主人公、
主人公なら何をするのか。
きゅうべえ、
いや、
ダイジンは何を望むのか。
美しさ、ダイナミックさ、
精霊馬、精霊牛のような、
精霊椅子?
良かった。
3度目の災害テーマ
隕石落下・水没・地震と続いています
隕石以外全てこの日本で多くの被害を事実として出しています
このテーマを取り上げて、勇気があるなどのコメントもネットで散見しますが、他のクリエイターは怖気づいたのではなく、気遣って取り上げ無かっただけだと思います
歴史的災害を商業として扱う責任と、観る側の消費者や当事者などへ希望や暖かさや癒しを感じさせる事が出来るのか、自分の力を決して過信しなかったのではないでしょうか?
軽いコメディータッチやアイドルに惹かれるような一目惚れで命すら賭けかねない行動など、未だ多数の行方不明者がいて想いを割り切れない方も多くいるはずです、それを第三者が数字のキリのいい年月が経ったからと勝手に判断したりするのにはまだ時間が足りないでしょう、この題材を、この脚本で、商業として、営業するのは複雑な気持ちです。
せめて収益の大部分を防災や親を亡くした子供達などへ当てる基金など今後あったら素晴らしい事だと思いますしそれなら応援したいですね。
ミミズが雀とイチヤイチやする映画
多分、一ヶ月位前だったと思う。クローズアップ現代で新海誠監督が出演し、本作について自評していた。そこで本人も語っていたけど、村上春樹が随所に出てくる映画かなと。カエルくん東京を救うをモチーフとし、石や扉はハルキストならいつも通りだし、パラレルワールド的なストーリー展開もいつも通り。加えて宮崎駿的な呪詛もミミズとか、草太の唱える呪文に出てくる。そこで私は考えた。鈴芽はミミズと格闘しているとき、あれは実は男とのHをメタファーしてるのではないか、Hこそ生きている根源的な確認だから、村上春樹の影響を受けてるのなら濡場は必須にて。
番組では語っていなかったけど、新海誠はユングや河合隼雄を読んでない訳がない。河合先生の影響も強く滲んだ作品だと見た。番組では3,11を正面から取り上げた様に言われていたけど、私にはそうは思えなかった。または正面から取り上げるとはこういう形、メタファー的な様式、河合隼雄的に言えばナラティブになるのだろうと思う。
私は映画を見たあとしばらくは動けなかった。色んな思いが交錯し過ぎて手足が震えた。バーニングを見たときとは少し違うけど、すぐには立ち上がれない重さがあった。私の心は何にmoveされたのか? 人は誰もがある程度の歳を重ねると心の奥底に硬く蓋をした、澱の様なモノが横たわっているだろう。それを無理やりこの映画はこじ開けているのだ。映画を見ながらその場面にトリップさせられる様な、そういう暴力性にやられたんだと思う。扉が開くとはそういう事だし、それは何も震災に限ったことではなく、誰もが抱えている普遍的なモノだと思う。そして彼は草太と鈴芽とラッドウインプスにこう言わせるんだ。
・この世は仮初めなんだ。
・あなたは生き残ったのだから、自分に与えられた役割を果たしなさい。
・仕事とは、見えない所でやるものだ。
・いつまでも後を向いていても仕方ない。
・明日という日は希望に満ちているはずだ。
・それを可能にするのが物語だし想像力だ。
と。
実に暴利的、暴力的だけど、その尖ったエッジこそが傷ついた人の救いになっているとも思う。陳腐な絆は絆創膏で上書きされるのです。
作品を貫くモチーフに子ども用の椅子があった。3本足の子供用椅子。椅子は最後に草太と再会し、足が生えるんだ。Hな映画ですよ。
追記
一日経って、映画のシーンをまた考えて、こうして書いてしまう。かなり心に引っかかった映画だったんだ。
私のレビューのタイトルは案外、当たってるんじゃないかと思う。これはグロテスクな作品ですよ。鈴芽が叔母とオープンカーで被災地に向かうシーンで、松田聖子が流れた。監督は意図的に使ってると思う。強烈なメッセージだし、暴力的だ。でも、もし50年後に残るとしたら、三部作の中では、この作品かと思う。歴史の風雪に耐えうる映画なのではないか。
本当に怖かった
アニメの醍醐味!
行動背景の描写が薄い
映像も音楽も○だけど…
現実味がなさすぎるのがちょっと
地続きなお伽噺
災害3部作であることは聞いていた。何らかの災厄を鎮めるために扉を閉める旅をするロードムービーであり、魔法をかけられたイスと一緒である。特に新神戸駅が出てくることも知っていた。
さすがに公開から2ヶ月も経っているの否が応でも情報が入り込み、何となくお話がわかったような気持ちでいました。
でも嬉しくも悲しい誤算でした。
冒頭の幼いすずめらしき女の子が彷徨うシーンでは船が住宅地にある荒んだ光景。あれ?これは311と関連しているのか?とぼんやり考えてました。
しかし、目が覚めると宮崎の田舎街。
そこから始まるロードムービー。
愛媛、神戸、東京。家出娘を助けてくれる街の人々は素晴しく優しい愛のある人達。出逢ったばかりのすずめにこれでもかと言わんばかりの愛情を注いでくれる。
そしてついに常磐道ルートで北へ向かう。
恥ずかしながら、サービスエリアの件で12年の歳月というキーワードが出てくるまではこの物語が我々の世界と地続きであることが認識できませんでした。
意識して観るとこれはすずめの成長譚であり、あの災害で多くの喪失を抱えた方々への応援メッセージであろうと。
新海誠監督のいう災害3部作、これにて完結なのでしょう。
やはり😂
ジブリへのオマージュが随所に
10年後ぐらいに評価されそう
3.11を取り込むことの是非
当たり前の日常に気づかされる
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