すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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ダイジンの気持ちが何とも切ない
ヒロインの鈴芽が草太と出会う所から始まる壮大な物語です。
終盤の絵日記の黒塗りから、また元の絵日記が描かれているため、震災で苦しんだ人々を勇気づけるメッセージ性が伝わってきます。
もう1つ注目してほしいのが、ダイジンと呼ばれるネコです。
最初は、災いを招くネコとして描かれていますが、実は鈴芽の震災でのトラウマの元である鈴芽の実家を導いていることに気づきます。
ダイジンは最初「すずめ好き」と言います。鈴芽が草太を引き抜く時、ダイジンは一緒に手伝ってくれます。終盤は「すずめの子になれなかった」と力なく言い、石像のような姿に変わってしまいます。ダイジンは鈴芽の味方だったのです。このダイジンの気持ちが何とも切ないですね。
中盤に懐メロの緩い曲が流れ、そこから終盤に一気にボルテージが上がっていく緩急のつけ方は見事ですね。
新海誠作品の中で、最高傑作の部類と感じました。
スズメのオーバーリアクションがちょっと無理
賛否両論あるかもですね
君の名は、天気の子、は映画館で10回以上は観ました。
今回も楽しみにしていて、警報が鳴る事も分かってはいたのですが、3.11の事を扱っているという事は正直知らなかったです。
震災があった地域に住んでいるのですが、友人を誘い観に行きました。
映画を見終わって、友人からは、3.11の事を扱ってるなら来なかった、途中から見るに耐えなかったと言われてしまいました。
個人的には火垂るの墓の現代バージョンのような描写だなと思った箇所もあったので、そういうところが苦手な人はもしかしたら多いかも知れません。
もう少しお知らせが必要だったかも、です。
実際震災を思い出してしまいますし、個人的にあの震災を経験した身で思う部分として、エンターテイメントにする事についての可否や必要性を考えてしまう部分もありますが、ただ他の方のコメントも見て、だからと言って腫れ物に触るように封印する事がいい事なのか、と問われると違う気もしますし難しい問題だと思いました。
死はいつも隣り合わせで、生死は運のようなもの、だから今を大切に生きる、それを伝える為に監督は賛否両論があるのは分かっていながらも、反対意見が出るのを十二分に知っていながらも身を粉にしながら創り上げたんだろうと思います。
と、見た目での感想はこんな感じでした。
そして目に映るものだけではなく、気持ち的な感想なのですが、個人的に、前に進む為の心の扉=扉を閉める、という作業にも思えました。
いや、必ずしも思い出に蓋をする必要はないのですが、生きる為にはその気持ちにお礼をして自分なりのさよならをする事も時には重要な気がします。
震災だけではなく、皆んなそれぞれ生きていると目を閉じたくなる事、思い出したくない事、何かしらあるはずです。
ちょうど私にも5年ほど目を逸らし続けてきた事があり、毎日自暴自棄になっていました。
いつまでもそれにしがみついていても、それを恨みつづけて人生が終わるだけというのも分かってはいるのですがその気持ちに鍵をかける事が出来ずにいました。
今回この映画を観て、そろそろこの思いにもきちんと戸締まりをして、前に進んでもいいんじゃないか、と思えました。
それだけでも自分には観た価値があったのかも知れません。
明日も生きるから、今を生きているからこそ見て欲しい映画だと思いました。
個人的にはもう少しradwimpsの歌が欲しかったです。
2曲では物足りない…笑
「君の名は」の完成度がいかに高かったかを感じさせる作品
「新海誠」という高すぎるハードルのせいで、前作2作と比較すると少々ガッカリ感のある作品。
通常基準のファンタジーアニメであれば、映像、迫力、音楽、どれをとっても文句なし星5の良作である。
しかし、「君の名は」、「天気の子」に比べると、ファンタジー要素を全面に押し出しすぎたような気がする。
さらに、「君の名は」では、美しい田舎×美しい都会の綺麗な映像のコントラスト、「天気の子」では東京メインの綺麗なビル街の再現度×綺麗な空、と言った「映像美」の面が評価されたこともあり、今作も同様に、日本の中の都会と田舎のコントラストを意識した映像美に力を入れた模様。
映像は前作以上にハイレベルなものが見れたと評価する。
しかし、ストーリー面を見ると、今作の浅はかさが露呈する。
まず第一に、前2作で感じられたキャラクターの絶妙なバランスに欠けていた。
ソータが終始イスの状態ですずめと同行することには少し驚いたが、叔母であるタマキさん、セリザワ、ルミさん、チカあたりのキャラクターが、主人公とその場凌ぎの関係であり、気薄に感じられた。
前作、前々作のように、仲間で協力して問題解決に取り組む、それぞれができること、自分の役割を明確に持った上で本作に登場するなどのことが本作ではできていなかった。
終始ヒッチハイクでの冒険旅のような雰囲気が漂い、感じ的にはクレヨンしんちゃんの宇宙人シリリやラグがキングダムの冒険旅と同レベルと評されても過言ではない。
また、本作は前2作に比べ、感動シーンが決定的に欠如していて、メッセージ性に欠けていた点が指摘できる。
また、前2作では、RADWIMPSの劇中歌と共に描かれていた主人公と周りのキャラクターの関わりの日々が今作にはなく、すずめがソータを想う気持ちに違和感を感じざるを得なかった。
歌の点でも原点要素が垣間見え、前2作であった、劇中のRADWIMPSの曲と共に流れるスキップシーンによる流れ造りがなく、ただ次々に扉に鍵を閉めていくという、単調なストーリー展開に感じられた。
後半部では少しシリアスなシーン(叔母の駐車場、突然の左大臣など)や、セリザワによる、ドライブの曲選、車の崩壊シーンなどのコメディ要素が加わり、前半の単調な展開を少しは払拭できたよう。
だが、全体的に見るとやはり構成のバランス、感情移入、キャラ設定と役割といった面で減点が見られた。
改めて言うが、普通にファンタジーアニメとして評するならかなりレベルの高いものだが、涙腺崩壊シーンはなく、「君の名は」や「天気の子」のレベルの高さが垣間見える作品だと感じた。
前作よりは良かった
前作天気の子よりは面白かったけど、君の名は。が、個人的には一番良かったです。
エンディングテーマも透き通った歌声で何度も聞きたくなりました。
映画の感想は他の方々に譲り、ストーリーとは関係のないことですが、
すずめのおばさんの岩戸環の方言について。
宮崎の方言、イントネーションではないですね。博多弁メインで北九州と熊本の方言も混ざった感じの話し方や言葉遣いでした。出身はかかれていないけど、そこが気になってしまいました。
きっと聖地巡礼で宗像大社に行く人いるんだろうな。
むなかたと呼ぶのはあそこだけだし、三本足は宗像三女神をモチーフにしているだろうから。
一言では表せない作品でした。
泣いてしまった…
新海ファンではないけれど、子供の頃はアニメオタクだったのでそれなりに話題作はチェックしないとね、くらいの心構えで。
ただ、日本の古い伝説や、それとは相反するかもしれない自然科学も大好きなので、前2作品がヒットした事実から、日本人の多くがそういうテーマに惹かれるのかなと思えてきた今日この頃。
そしてそれを狙って今回もその種の題材で作品を作った監督…お主も策士よのぉ〜
映像も生活背景のリアルさも相変わらず素晴らしく「あ、うちのと同じアイリス◯ーヤマのハンディクリーナーだ!」等と萌えてました。
後半クライマックスで「やっぱりコレに繋がるんだ…」と思ったら、もう両眼からポロポロと…
先日テレビでイタリア人観光客が『君の名は』の聖地だとして都内の神社を感激しきりにお参り(観光?)してましたが、この映画でも聖地巡礼者が増えそうです。
頑張れ!日本の観光業!!
(あれ、何の話?)
すずめが面食い尻軽女(予備軍)にしか見えんのよ笑
(作画は確かに)新海誠監督の最高傑作だった。しかし、
何 故 微 妙 だ っ た の か ? ? ? ? ?
公開初日の初回上映で行って参りました。流石に平日という事もあって満席ではありませんでしたが、上映回数もエグいのでこれからでしょうね。
はてさて、圧倒的な大ヒットで今日まで続く邦画アニメ時代の走りとなった『君の名は。』、それには及ばずだったが十分にヒットした『天気の子』。そして今作『すずめの戸締まり』はと言いますと・・・・・・・
・・・・・・ぶっちゃけ ? (クエスチョン)だった。。。。。
そもそも予告編からして僕はイマイチピンと来なくて、トゥ~ル~ルルルル~♪ のイントロしか覚えてなかった。『君の名は。』では男女が入れ替わってワチャワチャする~!?っていう分かりやすさが有ったし、天気の子もなんか天気を操作する女の子が居るんだね~という感じだった。
そして本編。これは天気の子でもそうだったのだが、まず ”驚きが無い” 。本当に予告編で見たまんま。『君の名は。』では入れ替わりにトリックが有って更に彗星から街を救う話へと変貌するが、この『すずめの戸締まり』は扉ガチャガチャするだけ。その扉が増えたり変形したり「そんな手段も有るのぉ!?」というような驚きも無く、最後まで鍵でガチャガチャ。両側から閉めたりみたいな斜め上のやり方であっと驚かされるような演出も無かった。
まず序盤から草太なる男が椅子に変えられてしまうのだが、これが非常に滑っている。鑑賞者がかなり置いてけぼりの状態で追いかけっこが始まるので「い、椅子?w」というテンションにならざる得ない。ここは予告編でも分かっていたが、予告編まんまでそれ以上の隠し要素も無かった。
それでも作画は流石の一言で、日本アニメ史上最高クラスの息を呑む迫力だったことは報告しておきたい。エヴァンゲリオンやジブリを嫌でも意識させられる感じなのだが、景色が綺麗~という新海誠監督のイメージからの脱却にもなっていて良かったと思う。
でも本作、本当に作画とすずめちゃんの可愛さぐらいしか響かなかったというのが正直な所。
そもそもストーリーラインの分かりづらさが致命的で、序盤から匂わせているすずめの過去も弱く、すずめ自身に何か秘密が有るのか?草太との関係性は?ミミズの正体とこれはいつまで続くのか?という要素が全部薄まって作画の凄さに黙らされているような感覚なのだ。
そして最後、殆どの鑑賞者は「いやなんで過去のすずめに干渉出来たねん?」とツッコミを入れる事になるだろう。これはクエスチョン付くわ。
で、最悪なのが一番分かりやすいストーリーラインでもある草太への求愛。あのさ、、、登校中に一瞥しただけで別に近所に住んでる訳でも無い ”ガチの赤の他人” にメチャクチャ惹かれて県外まですっ飛んで行って、殆ど椅子だったのにいつの間にか惚れてました!って無理有りすぎるやろおおおお!!!!!!(笑)(笑)
実はすずめの過去繋がりでこの草太に何か有るんだと思ってた時期が僕にもありました。まさかまさか本当にあの坂での出会いが初見とは。。。現代のパパ活女子を皮肉ってるのかな?(「綺麗~」というセリフもまあまあ違和感だったのでここに何か秘密が有るのかと思ったが)
船に乗ったくらいの時点で完全に惚れてるし、もう意味分からん。
『君の名は。』では入れ替わりやその歳月と組紐が結びつける運命、『天気の子』なら同年代で似た境遇同士の絆というのが有ったけれども、境遇も環境も何も共通点が無い普通に赤の他人に惚れる要素どこよ。
ここが弱すぎてすずめがただの面食い尻軽女予備軍にしか見えんのよね(笑)。何に感動するのよこれ?作画が日本アニメ史上トップクラスに良いから余計に凄いモヤモヤさせられる。
絵面は凄まじいのに感情をどこに乗っけたら良いのか分からなくて、最終的にはすずめの境遇や遠回しに描かれる東北震災の苦い記憶に甘えているような気がする。
終盤では暗にすずめが東北出身だと明かされここで少しハッとさせられるような演出になっているのだが、ぶっちゃけまだ10年余りでまだまだ地続きで生活していらっしゃる方は大勢居るだろうし、もうミミズに絡めてエンタメ化して良いものか?とも思えてくる。
それにすずめは草太と同じミミズが見える者ならそれは昔からなのかそれとも最近開花したのかどっちなのかも明らかにされていないし、結局どっちが特別なのかどっちも特別なのか、草太はそういう家業が有るから分かるとしてもすずめはただの一般人のハズだがどういう理屈なのか。全くハッキリしない。最近は一周回ってこれくらいの大雑把なのが増えてる気がする。
話を戻して、本作とにかく作画は良いのだが、新海誠作品的なノリに甘えているのだ。少女が各地を飛び回って成長していくのは分かる。けどそれの終着点が登校中に一瞥しただけのよく分からんしかも年上の男への求愛ってのがキモすぎるし、『君の名は。』的に実は会ってました展開が有る訳でも無い。更に過去のすずめに介入していたのはすずめ自身で、その原理もよく分からず急にタイムリープ要素が絡んでくる。
前情報ですずめが日本各地を飛び回るのは知っていたので、この辺でもっと色んな人々との絆が深まって最後「オラに元気を分けてくれー!」的な展開かとも予想していたのだが、実際は道中でお世話になるだけ。結局仲間に加わったと言えるのはオラつき瀧君くらいで、それも半分はファンサービス。
すずめの性格がある部分ですげえ拗れているだとか、そういうギャップが有れば面白かっただろうに、 ”普通に聖人” なので各地で出会う人々とも問題無く触れ合い良好な関係を築いていく。なので、ある意味本当の成長がそこには無い。すずめは結構面倒くさい方が面白かったかもしれない。
何より圧倒的に致命的なのが、終盤にて無理矢理に感動的な雰囲気を演出してくるところ!!!『君の名は。』であんなに感動的な再会シーンを作れた新海監督はどこに行ったのよおおおお~~~!!!と言いたくなるほど、スカして置いてけぼりな状態だった。
えっと、、、そんなよく分からんアンバランスな男女が再会したところで感動の要素なんて無いし、むしろ育ての親関連とかそっちの方がよっぽど泣けるわ!と言いたい。草太も草太で実は病気ですとかすずめを昔救った人ですとかそんな関係性も一切無いので、「え、、この草太との再会に感動すればええん?」という空虚な感覚を抱かされる。
いっその事すずめに元彼が居てその苦い記憶が有るだとか、そういう構図ならまだ新しい恋として映えていたかも。純真無垢だからこそなのか?う~んむしろ初めての恋がそれで良いのかすずめ!?(って作中でも誰か言ってなかったっけ)
日本人にとって身近な地震とあの震災の記憶。それを絡めて日本各地を救い、元気にするすずめというバランス感覚なのだろうが、流石に欲張り過ぎだ。『君の名は。』では男女の高校生。『天気の子』ではやや男性向け寄りで不思議系ヒロインだったので、今回はやや女性向けにシフトさせているのだろうが、結果は失敗だったと言えるだろう。
単純に作品の面白さでいうとやはり今回も『君の名は。』を超えられなかったという印象。やっぱり大きくなるとシガラミも増えるということなのか・・・・・。
次は似た立場の男女でシナジー込み込みで行きましょう!新海監督!!
この脆く儚くもあまりに美しい世界
地震
地球表面を構成している岩盤の内部で
固く密着している岩石同士が断層を
境目にして急激にずれ動くこと
これによって起こる大きな地面の振動
(地震動)
日本は地震大国で100年に一度は
歴史的大地震が必ず起こっており
太古より地中深くの巨大ナマズが
暴れることで起こるとされ
要石でナマズを抑えることで
地震を防ぐという信仰がなされている
神社もある
これまでも美麗な日本の風景を
舞台に隕石や洪水などの自然現象を
テーマにしてきた新海誠作品
今回はついにこのテーマ
感想としては
一言今作も素晴らしかったと思う
伏線を少しずつ回収していきつつ
ずっと抱えていたモヤモヤがラストで
スッキリ晴れる作りは見事でした
あの人(子)を救うためなら
世界がどうなってもかまわない
という選択が結局正解になるという
監督ならではの展開も上手にはまって
いたと思います
新海作品では珍しく
ダイジンやイスなどのキャラクター
が登場したり目新しさもありますが
何より手がかりのないダイジン
探しにハッシュタグ付きのSNSが
役にたったり交通系ICが足取りの
手掛かりになったり現代のツールを
しっかり理解して作られてる感じが
親近感と没入感生んでると思います
田舎の女子高生がスマホ一個で
宮崎から東京まで行けるか?
行けちゃうんですね
(残高さえあれば)
しょっちゅう故障で屋根が閉まらない
某社のオープンカーなど
これを出すからにはこうなるといった
仕掛けがちゃんとあって細かい
そんな近代の日本がこれまで
経験してきた未曽有の大震災の中心地を
主人公たちが意図せず立ち寄っていく
展開には日本人ならではのそこ行くんだ
みたいな複雑な心境になりますね
そしてかつて訪れた人の思いがたくさん
あったはずの夢果てた廃墟から
ミミズが這い出して来る・・
いくつもの大災害があっても
いつしか忘れて気が緩んだところで
また突然どうしようもない災害が
起こるというジレンマを
表現していたように思いました
そして
主人公たちが最後にたどり着く
「あの地」
テレビを介して目の当たりにした
あの地獄のような光景と
新海作品の書き込まれた災害前の
美麗な風景でやられるとこうも
刺さるのかと思ってしまいました
そうした災害にあたっても
人々はどうにか割り切って生きようと
するけどどうしても納得しきれず
漏らしたくなる本音があります
母を失ったすずめを引き取った環が
思わず吐露するシーンなどにも
よく表れていました
でもそのシーンで出てきた
「そういう思いもあるが
それだけではない」
この一言は全てですよね
こうした作品を3年に1度の
サイクルで作るたびに
人材が集まってきて進化する
新海作品
かつては・・某スタジオが
これをやっていたわけですが
あちらはもう公園作るくらいしか
やる事がなくなってしまいましたが
(新作製作中ですが)
それを観ていた世代の人たちが
こういう作品作るわけですから
受け継がれていると言えます
今作も前作以上に大ヒット
するんじゃないかなぁと思います
元気が出る。やりたいことができる。
•絵が好き
•焼きうどんにポテトサラダ入れるのめっちゃ美味しそう→美味しかった
•オープンカー乗りたい
•旅したくなる
•猫飼いたくなる
最近辛いことがあって元気がなかったけど明日から頑張ろうと思えました。
2023年10月1日おかえり上映(2回目)視聴!
•一回目よりめっちゃ感情移入した。
•死ぬのは怖いし、死はいつも隣り合わせだということもすごく分かるし大切な人と離れ離れになるのはとても怖い、、だけど、これから自分のことを好きになってくれる人もたくさん現れると思うと勇気が湧いてくる。
•これから自分の未来がどうなるかは分からないけど精一杯生きようと思った!
未来なんか怖くない!
内容は良いとして声優が下手すぎ
まず内容としては昔の新海誠が帰ってきたような内容です。お話は天気の子とジブリを足して割った感じです。淡々とストーリーが進んでいくので考察とか過去作品の発見とかを期待してる人はそう言った内容は無いので気を付けた方がいいです。
声優は主人公のすずめを演じた原菜乃華さんの演技力は以前の作品と変わらずの演技力の子を起用したんだなと言う感想です。そして問題なのは草太を演じた松村北斗さんの演技は正直聞いていて気持ち悪くなるほど下手でした。棒読みなのはもちろん笑いの演技に関しては聞いてて下手だなと思わずにはいられませんでした。原菜乃華さんは役者さんだからかあまり違和感なかったのですが、松村北斗さんは演技指導が入っていないのか広告費を浮かせるためだったのか知りませんか起用しない方がよかったろうなと言う感想です。
今度は地震か、、、このテーマを扱う勇気
ようやく公開です。
週末や夜は混みそうなので、仕事の合間にIMAX鑑賞です。
あまり言うとネタバレになってしまうのですが、今回は地震がテーマです。
前作は豪雨、その前は隕石だった。
音は違うけど、緊急地震速報のような表現や震災の話も絡むので、苦手な方は注意が必要です。私も、地震となると身構えてしまい、余計に心がかき乱されます。いろいろな感情が出てくるので、涙が、、、とくにこのシーンは涙が止まらない、というシーンが3つほどありました。
地震をテーマにすれば、もちろん批判が出てくると思いますが、あえてそれをメインテーマにしつつ、とても明確で感動的なメッセージだと思いました。
また新海誠監督の得意な?夜空と星と朝焼けが沢山見れました。雨のシーンはすくなかったですが、ちゃんとあって嬉しいですね。
オープニングから黄色い蝶々が二匹出てきますが、、あれは何の暗示なのか。1匹ならお母さんと思えますが、二匹目はお父さんかな?
あと、御茶ノ水の雑踏の中に、彼がいましたかね?
新海誠監督の作品ではお馴染みの隠れ演出ですね。
単純にアニメーションとして映像も綺麗ですし、ストーリーも大満足。音楽も完璧です。前日からサントラダウンロードして楽しみでした。
基本的に声から顔が想像できるので、声に俳優さんを使うのは苦手ですが、そんなことはどうでも良いと思えるほど良かった。
スッキリした
最近の新海監督の作品にしては、君の名はを見て、天気の子をまだ見ませんでした。戸締りを見終わった感想を一言に言えば、スッキリした感じになりました。
学校という環境をある程度離れて、青春だからこそ何も考えなくてもいい、ひたすら旅を出るストーリーな感じになるかな。boy meets girlの構成で穏やかの構成の割には、ずっと旅をするゆえに、ストーリーの進むテンポはそんなに当たりやすくならなくて楽しくなりましたね。
当時君の名を見終わったら、モヤモヤしてたまらなくて真っ直ぐもう一回見たいという気持ちで、今回はいい出会いかな、祝福したいかなというスッキリしてかなり満足できました!
後音楽も個人的にニーア、ghost in the shellのような感じの曲すごく気にいります。何より、ストーリーの構成は今回はそんなにコマーシャルではなく、監督と製作陣が表現したいことを伝われて嬉しいかった。
0.5マイナスしましたけど、映画自体の感動さと印象深さは以前より減って、少しだけ物足りない気がしましたね。
全体的にいいアニメ映画と思います。
エヴァであり、ジブリであり、ディズニーでもあった..。
結論から言うと、君の名は、100点。天気の子、80点。すずめの戸締まりは、、60点、でした。
絵はいつもながら美しく、壮大で、音楽も良かった。
しかし、東日本大震災をそのまま追体験したような悲しみは、観ていて少々辛かった。後半に自然と涙は出たが、それはこの映画の内容に対してでは無く、震災で被害にあった子を思うと悲しくて泣けて来たような気がした。それでも強く、生きるんだ、というメッセージは分かるが、被災した方々が本当にこの映画を観て強い希望を抱くのかは、疑問に思った。映画として、エンターテイメントとして昇華させる以上、そこは隠喩であったり、もっと全体的に間接的な表現であって欲しかった。
そして猫のダイジン。どこがダイジンっぽいのだろう?最終的に良い猫?だったのなら、なぜ要石を押し付けたのか?要石は人の世の為にあるはずなのに、もはや呪いのように誰かが背負わなければならないものなのか?またダイジンを悪者に無理にミスリードするようなセリフも後で思い返すと、??なところが多く、スッキリはしなかった。
そして何より、
ミミズの描写はエヴァだし、
左大臣はジブリだし、
イスの動きはディズニーだし、、。
気にはしないようにしたけど、なんだかヒット要素を詰め込んだような既視感が少しあって、その辺りは少し醒めてしまった。
良くも悪くも「君の名は」が大きな呪縛となり、
自由なクリエーションが出来ないのか、
作品への参加者が増えたせいなのか、
もしかしたらこのままだと、次回作は映画館には行かないかも知れない。
でも次回作はもっと素晴らしいものができる事を祈りつつ、
監督やスタッフを応援することにします。
ありがとうございました。
新海誠監督が描きたいもの
良くも悪くも集大成
「君の~」「天気の」は風景が写実的であることとテンポの良さだけが売りでつまらなかったが、本作はそこに非現実を明確に加えることで「もののけ~」のようなジブリ風な面白さがありました。ただし写実描写によってのリアリティーで魅せる方法が、今回現実に起きた災害を組み込んじゃうことで、究極のリアリティーを獲得する反面、ある種の禁じ手に手を出してしまった感がありました。日常的な風景の写実描写もですが、実際の災害に手を出すということは、画面の中だけではなく視聴者の記憶に大きく依存します。当事者であったりなかったりで見る人によって大きく印象が変わってしまうでしょうし、作者の表現の限界を感じました。メインキャストの声の表現力はこれまでで一番よかったです。ここが新海誠の頂点で、限界との印象。
疑問に思うことも多いが、新しいことをやろうという意欲は感じ取ることができる
いつもながらの映像の美しさと、アニメーションとしてのレベルの高さは申し分ない。
人の思いと地震の発生とを関連付けて、日本の抱える「過疎化」と「自然災害の多さ」という問題を浮き彫りにする着想も斬新である。
気持ちがまっすぐで行動力のある主人公のキャラクターには好感が持てるし、何よりも、「天気の子」とは違って、自己犠牲を肯定的に描いているところにも共感することができる。
ただし、物語に引き込まれたのは東京の地震を食い止めるところまでで、それ以降は、疑問に感じることが次から次へと沸き上がってくる。
例えば、現役の「閉じ師」は草太だけなのか?だとしたら、もし、草太が要石のままだったら、この先、日本はどうなっていたのだろうか?
ダイジンとウダイジンの目的は何なのか?要石としての役割を放棄して自由に暮らしたいのかと思っていたら、鈴芽や草太と一緒にミミズを封じ込めようとするのはどうしてか?それとも、要石の配置を変えることが本当の目的で、そのために鈴芽と草太を導いたということなのか?
なぜ、ミミズが死者の世界である「常世」にいるのか?ミミズは、地下に溜まった地震エネルギーだと思っていた(草太がそんな説明をしていた)が、死者の世界にいるということは、人間の怨念や恨みが形を変えたものだということなのか?それにしても、何度も常世を覗いている鈴芽や、子供の頃の鈴芽がミミズを見ていないのは不自然であり、やはり、常世とミミズの棲みかは別にした方がよかったのではないだろうか?
常世はあらよる時間に通じているようだが、東京で要石になった草太に宮城で会えたということは、空間も超越しているということなのか?だとすれば、ラストで、鈴芽たちは、どこで発生しようとしていた地震を封じ込めたのだろうか?それとも、地理的な概念は関係なく、地震そのものの根源を絶ったということなのだろうか?そうであれば、日本のどこにも(少なくともしばらくの間は)地震は発生しないということになるが、その一方で、前述の「要石の再配置」という考え方とは矛盾することになってしまう。
と、こうした様々な疑問符のせいで、ラストの「自分に会う」というせっかくの仕掛けがあまり心に響かなかったのは残念だった。
とはいっても、「新海誠」色を残しつつも、マンネリには陥らないようなチャレンジ精神も垣間見ることができて、全体としては満足することができた。
震災を語る、描く資格とは
当事者にしか分からない感情、想いがあるのは確かだと思う。
現に私は東日本大震災を外側から見ていただけの立場なので、触れてはいけない、安易に分かるフリをしてはいけない、という意識というか、何をしてもこれ以上は理解できない、近づけない部分があると、理解できたと思ってはいけない立場だと感じてしまう。
ただ、津波の映像に恐れ慄き、もう戻らない家族を想い泣く人たちの姿に、一緒に泣き、今生きている自分の大切な人を抱きしめ、自分だったらと色んなことに想いを馳せて悼んできたことは事実。
君の名は。を観た時に、現実では救われなかったものをエンタメの中で救われるものとして描いていて、本当にそうだたったらどれだけよかったか、そうしたかった、そうさせたかったという想いが伝わって私は泣けた。
今回の作品はより具体的に東日本大震災を扱っているわけで、監督が世に出すのが怖いという気持ちが分かる。当事者が、被災者がこれを観てどう思うか、私が作り手でも怖いと思うだろうし、描く資格があるのかないのか考えてしまうと思う。
けれど、考え続け、向き合い続け、表現し続けることの意味はどの立場の誰にとっても必ずあるし、それを誰かが批判するのもまた違うと思う。震災の記憶を持たない人へ届ける意味も大いにあると思う。
、、と、震災のこと中心に観たら、色んな人たちの「いってきます」と家族と交わすシーンが尊くて切なくて泣けた。
声優はどれが誰か気にならないくらいうまく役にはまっていた。エンドロールで、あ!そうだったの!というかんじ。
劇場で観れて良かった。
脱臭しすぎながらも、確かに揺さぶられるものはある。
ストーリーとしてはかなり駆け足だった「天気の子」と比べて、綺麗にまとまった内容でした。
ただ何というか、脱臭されすぎなんですよね。
「君の名は。」でも新海監督らしさを脱臭したと言われていましたが、それでも新海監督だなーと思うシーンは端々にありました。
それが今回は……ほぼ無い。
深い新海監督のファンなら「そんなことはない!」と言うかもしれませんが、一般的アニメ映画ファンの自分には新海監督らしさがかなり薄れてしまった印象があります。
・ポエムがない
あの聞いてるとこっ恥ずかしくなるような、新海監督の代名詞である心象描写のポエムが無い。
なんかアッサリしてるなと思ってたら、劇中でポエムが無いのです。
あれも賛否両論だとは思いますが、アレが無いと新海作品を観たという気にならないんですよね。
・背景描写がアッサリ
相変わらず背景は美しいんですけど、なんか印象に残らない。
「君の名は。」や「天気の子」って劇中で背景を主役にして、やり過ぎなくらい美しい背景を観させるシーンが随所にありましたよね。
今作は「背景はあくまで背景。」と言わんばかりに、美しい背景を主役にしたシーンが無い。
・MVみたいな演出が無い
「君の名は。」で斬新な手法として受け入れられ、「天気の子」ではやり過ぎと批判を受けた、曲を使ったMVみたいな演出。
アレ好きなんですよね。
印象的なシーンとともにいやでも曲が耳と頭に残る。
前前前世とかスパークルとかなんでもないやとか。
愛にできることはまだあるかいとかグランドエスケープとか。
今作無いんですよそういうの。
・ハイライトらしいハイライトが無い
「君のは。」では黄昏時の瀧と三葉の逢瀬や、手のひらの「好きだ。」、隕石の衝突、そして最後の例のアレ。
「天気の子」では花火シーン、そしてグランドエスケープ。
これら印象的な映画の盛り上がりどころが用意されていましたが、今作ってあまり思いつかないんですよね。
私が一番心揺さぶられたのは過去の自分との会話ですが、過去2作とは揺さぶられた理由が違います。
過去2作はその映像に心揺さぶられたのです。
観たあと何度も頭の中で繰り返し、物足りなくなって「やっぱり映画館でもう一回観ないと!」ってなるようなシーンに。
今作は子供の悲痛な叫びに心揺さぶられたんですよね。
悪くはないんですが、新海監督に求めてたものとは違うと言うか……。
・ヒロイン兼主人公が可愛い
新海監督の描くヒロインってまぁ現実にはいないよね、と言われるようなキャラばかりですが、それが良いのです。
今作も素直で芯のしっかりしたヒロインで素晴らしかったです。
ただ一つ難を上げるなら、主人公が草太にあそこまで肩入れするのかイマイチ伝わらないというか。
イケメンなのはわかりますし、旅を重ねて恋愛感情を抱いたのはわかるんですが、映像としての説得力がちょっと足りないといいますか。
草太がすずめに惚れるのはわかります。
あそこまで甲斐甲斐しくともに旅をしたんですし。
要は草太の魅力が描き切れていないような気がするんですよね。
すずめと草太が絆を深める前に椅子に変えてしまったのは失敗だったと思いますね。
どんなにともに旅をして絆を深めても、スクリーンに映っているのは椅子です。
最後に元の姿で戻ってきても映像の説得力が弱いのです。
「君の名は。」では二人が惚れる決定的なシーンなんかありませんでしたが、それを力づくで黙らせる圧倒的な映像の説得力がありました。
あと瀧と三葉は映画内でどういう人間なのか描けていましたし。
・ロードムービー
行く先々の人たちは魅力的でした。
特に芹沢は良いキャラしてました。
・かなり直接的な超常描写
今までの超常現象って明らかに神様の存在が示唆されていましたが、一応神様を明確に描写はしていませんでした。
それが今作は明確にダイジンという神様的な存在を出してきました。
個人的には過去2作の、明らかに超常現象だけど神は人間が触れることのできない存在である、という描写が好きだったんですよね。
全体的に惜しい、あと一息だと思う作品でした。
MV要素と背景をたまに主役にして、あとポエム。
椅子に変身するのは後半にすればちょうどいい塩梅だったんじゃないかなと。
あと作画が雑なところが見受けられました。
最後の最後とか本当にアレで良いんですか? と思いました。
ただ叔母の心情を吐露するシーンとか、子供の自分との対話とか、心を揺さぶられたシーンは確かにありました。
叔母の「それだけじゃないんよ。」という言葉に込められた愛情は深いですし、子供の自分との対話は「遺された者の悲哀や希望」を感じることができました。
取り敢えずあと3回は観るとして、次回作も期待しています。
〜以下追記〜
2回目観ました。
ごめんなさい評価変えます。
めっちゃ最高でした!!
2回目はすずめが娘のように見えて、ボロボロ泣きました!!
小すずめが慟哭するシーンは「おあああああ」って心で号泣しました。
扉はトラウマを表現しており、鍵をかけて封印していく。
でも最後は自ら扉(トラウマ)を開けて、過去の自分を救いに行く。
道中の人々は支えてくれてすずめを成長させ、最後に成長したすずめは自分自身を助けに行く。
母親の死後死が怖くないと達観していたが、「生きたい。」と願うように成長したすずめが。
そして鍵をかけるという行為は、それが大切なものだということでもある。
子供時代の記憶(トラウマ)は確かに悲惨な記憶だけど、だけどそれだけではない家族との大切な思い出も詰まっている。
ここは叔母の「それだけではない。」というセリフに掛かってる。
それらを大切にしつつ、光ある未来に向けて「行ってきます。」
ああああああ!!
エンタメとしては君の名は。が最高傑作ですが、新海作品としては「すずめの戸締まり」こそが最高傑作と自信を持って言えます!
新海作品は2回目が本番です。
是非みなさん2回目行って下さい!!
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